概要
『キラキラ☆プリキュアアラモード』において、いちか達プリキュアが戦闘に用いるエネルギーのこと。
キラキラルを混ぜ合わせることで生成され、アニマルスイーツをセットしたスイーツパクトの他、キャンディロッド、レインボーリボン、キラキラルクリーマーからも錬成して攻撃に使用できる。
名前の通りにホイップクリームのような見た目をしているが、変幻自在に形と性質を変えることができ、様々な不思議な力を持つ。もちろん(?)本作がバトルアニメである以上、これを一種の武器として使用することもできる。プリキュア達はこれを使用して、まるでお菓子を作るかのように敵と戦うのである。
逆に言うと、このエネルギーを介さないと敵にダメージを与えられない(例:第3話でキュアジェラートが変身直後に放ったパンチ)。
実際にはどういうものなのか、というと、クリームエネルギーは、敵にクリームっぽいものをぶっかけて怯ませるようなヌルいものではない。
その攻撃方法を文章で表現することは難しいが、一言にまとめるとクリームで敵を殴るのである。いやお前は何を言っているんだと思われるかもしれないが、本当なんだから仕方ない。
クリームをぶっかけるというより、敵に叩き込むことでダメージを与えるのである。
なので、水鉄砲のように遠くからクリームをぶっかけるだけでは大したダメージにならない。錬成したクリームを拳に握り、自分の手足の延長として操り渾身の一撃を叩き込む! これぞクリームバトルの真髄である。
つまりクリームエネルギーによる攻撃は、射撃攻撃ではなくレンジの長い白兵攻撃なのである。
なお、第2クール以降に登場するジュリオやビブリー等「ノワールのしもべ」(キラキラルをうばう存在)と呼ばれる敵たちもキラキラルを他者から強奪することでクリームエネルギーを生成することができ、プリキュアを攻撃するための力として用いている。
クリームエネルギー同士がぶつかり合うバトルはそれまでのプリキュア作品の格闘アニメ的なイメージとは異なり、異能力バトルものとしての色が濃くなっている。
余談
本作プロデューサーの神木優によると、企画段階では「スイーツがテーマだからって敵にチョコレートをビシャーっと出して攻撃するようなふざけた真似は今の時代にできないから、バトルはいつもどおりにテーマとは無関係に殴り合えばいいんじゃないの」という常識的な判断がされていたということ。
ところが、シリーズディレクターの暮田公平が「プリキュアのメインはバトルなんだからそこでスイーツ感を活かさないならどこで活かすんだ!」と激しく主張したため、考えあぐねた結果、ホイップクリームで敵を殴るというスイーツ(物理)が生み出されることとなった。スイーツの材料の中でもホイップクリームは形を自在に変えられることから演出の幅が一番大きいとして採用された様子。
しかしこれだけでは食べ物を粗末にしていると不快感を持たれる可能性もあるので、バトルシーンを文字どおりに「敵を料理する」とみなすことで、クリームエネルギーを使ったバトルに違和感が少なくなる方法論が編み出された。
とはいえ、これは別に高度なギャグのつもりでもなく「女の子が大好きなスイーツの美味しさやトキメキを、いかにしてバトルシーンでの格好良さや凛々しさに変換できるか」という本気の挑戦であり、クリームエネルギーでの戦闘で観る人が気持ち悪くならない、不快にならないように徹底して演出には気を使っているとのことである。
おそらく制作サイドの「今作では肉弾戦を封印する」という発言も、「敵を料理する(※文字通りの意味)」という戦闘スタイルである以上殴る蹴るとは意味合いが違う、というのがあるのではないだろうか。
関連タグ
ねるねるねるね - 作り方や見た目がそっくり。
魔法(物理) - 違いますよ。