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ノワール(プリキュア)

のわーる

「キラキラ☆プリキュアアラモード」に登場する敵キャラクター。
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「その思いがある限り、わたしはおまえの力となろう…」
CV:塩屋翼

概要

プリキュア達と敵対するキラキラルをうばう存在黒幕である闇の存在。
ジュリオビブリー等のしもべ達にキラキラルを集めるように命じている。キラキラルを集めるためにジュリオにはロッド、ビブリーにイルを与えた。
なぜキラキラルを欲しているのか本人の口からは長らく語られなかったが、ジュリオは「世界を闇に変えたキラキラルで染めること」が最終目的だと聞かされている。
また、31話でのエリシオの発言によれば“人々の心の光全てを闇に染め上げる事”が望みだとされている。

ノワールの名が初めて出るのは第18話。初登場は第21話。プリキュアたちに対する憎悪が頂点に達したジュリオの感情に反応するかのごとく、空間から湧き出るかのように出現し、その姿を視聴者の前に現した。

骸骨のような白い仮面を被っており、普通の人間の2倍以上はある巨体を漆黒のローブで包み、頭部から長く伸びた闇のような黒髪や、胴体から手を生やすなど、全体的な造形は人とは思えず「闇の『存在』」を具現化したような容姿である。(正体については後述)
また、いかなる場所へも虚空から自在に現れることができる神出鬼没な存在でもある。

第33話で、100年前にも世界を闇に包み込もうと各地で暗躍していたことが判明する。当時のいちご坂は闇に落とされ、人心が荒廃してしまっていた。
しかし最終的には当時のプリキュアであるルミエルがノワールの野望をくじく。ノワールはいずこかへと姿を消し、いちご坂も闇から解放された。
それから100年間ノワールは姿を表すことはなかったが、現代になって再び活動を始めたのである。
ちなみに100年前はいちご山の妖精達も闇の影響を受けていたため、記憶も記録も詳しくは残されていない。「伝説のパティシエ・プリキュアがキラキラルで世界を笑顔に包み込んだ」という戦いの結末だけが伝承で残されており、プリキュアが戦っていた相手が何者だったのかは伝えられていない。妖精の最古参である長老でさえノワールについて知らなかった。

能力

ノワールの力で最も特徴的な点は、「心の闇」を抱える人々から闇のキラキラルを抜き出し、それを闇の力がこもったアイテムに変換して与えることができることである。

ノワールは「そのアイテムに宿った闇の力を使えば心の中にある願望を満たせる」と囁き、その誘惑に乗ってアイテムを受け取った者は超常的な力を振るう事が出来るようになる。ビブリーを見る限り老化をしなくなる様子。ただし、その力を使えば使うほど心の闇はより増していく。
ノワールによって超常的な力を授かったものは「ノワールのしもべ」と呼ばれる。

ノワールの分身であるディアブルが人間の心を闇に染めて猜疑心や憎悪を掻き立てる事が出来る為、ノワールにもその能力があると思われる。
しかし、ノワールによって無理やり心が歪められたのではなく、ノワールが闇のアイテムを与えるのは「心の闇を自ら生じさせた者」に限られる。
言葉巧みに闇へと誘うノワールが許されるわけではないが、ノワールの力を受け入れた者達は被害者ではなく当事者であるというのは本作の世界観において重要な点である。

なお、本作のプリキュアの持つ能力は「キラキラルを通じて他人の心から思いを受け取り、その自分の思いを乗せて返すこと」とされるが、その意味でノワールはプリキュアと同じ資質の力の持ち主とも言える。
キラキラルを通じて相手の心の闇を受け取り、さらに増幅させて「彼らが求める闇の力」を与えてているのである。
こうしてキラキラルがやりとりされることでその闇は増していき、受け取った人間たちの心はますます荒んでいくのである。

キラキラルを通じて「友情」・「愛」・「幸福」といったプラスの思いをつなげていくのがプリキュアなら、キラキラルを通じて「悲しみ」・「怒り」・「憎しみ」といったマイナスの感情を力に変える手助けをしているのがノワールの本質である。キラキラルは良い思いも悪い思いもともに媒介する物質なので、プリキュアとノワールはまさにコインの表と裏の関係である。

第23話では闇の力で弓と矢を作り出しており、プリキュアのクリームエネルギーと同様に、武具を自由自在に錬成する能力もある。

古に遺る伝説の創造者 新たなる漆黒の創世者
ノワールデコレーション



真の姿に戻った場合の能力は後述

配下への対応

上述したように、ノワールにはしもべと呼ばれる部下達がいる。彼らはノワールによって闇の力を与えられた者達である。
闇の力を与えられると自動的にしもべとして支配されるのではなく、しもべ達は更なる闇の力をノワールから頂く事を自ら望んだ者である。いわば支配ではなく契約である。

ノワールはしもべたちの「心の闇」を愛おしく感じているようで、怒り・憎しみ・妬みといった強い負の感情を抱く者への支援を惜しまない。
しもべ達はノワールから任務が与えられた時はそれを遂行する義務があるが、自分の欲望のままに闇の力を振るうこともノワールは咎めはしない。
ジュリオがノワールのしもべとしての使命よりも個人的な動機を最優先した時も、それを咎めるどころかあえて肯定して新たな力を与えている。それを嫉んだビブリーが「なぜ私だけを愛してくれないのか?」と突っかかってきた時は「嫉妬か。素晴らしい」と賞賛し、やはり力を与えた。
言葉づかいも柔らかめで、プリキュアシリーズでは珍しく部下に対してあまり強権的な態度を取らない首領格である。しもべ達からも忠誠心というよりも親近感を持って慕われている。
しかし実際にはノワールがしもべ達を愛おしく感じているのは「彼らが尋常でない心の闇を抱えている」からにすぎない。闇が増幅した結果しもべ達が壊れても気にしないようで、心の闇を刺激するためにわざとしもべ達を追い込むこともある。実例としてはビブリーがキュアパルフェに敗北してから後は徹底的に無視し続け、彼女の中にある孤独感を限界まで高めていた。そして「次にプリキュアを倒せなければ用済み」と最終通告を突きつけても、ノワールの言葉を待ち続けたビブリーはその命令にこそ救いを感じ、彼女は歓喜の中で自滅の道を歩むことになる(最終的にはプリキュアに救済されたが)

このように他者の心の闇を弄ぶことを好むノワールだが、一方で自分が見出したものが心の闇を乗り越えてしまった時は、偽りの闇として自ら粛清することも厭わない。

Noir Decoration
黒き者



ラスボスとして

過去のプリキュアシリーズに登場した黒幕たちは、何らかの理由で自由に動けないために、野望の達成に必要なアイテムの捜索と入手や邪魔者であるプリキュアの排除を部下たちに任せ、自分は後方に控えるパターンが多かった。中には自分が直接命令を出せない状況にあるために代理の指揮官を立てたケースもある。
それらに対して、ノワールは自らが積極的に動いて配下の勧誘や助力などを行なっており、本拠地に佇んで指示を出すだけの存在ではない。その行動力の高さはまるで魔王自らが動くようなものであり、この点は大変な脅威と言えるだろう。
ノワールの活動範囲は作中で明示されているだけでも日本のいちご山からフランスのパリにまで及んでいる。

ただ、ノワールは自由に行動する反面、普段はどこにいるのか一切不明である
ジュリオビブリーからはノワールと連絡を取れない模様。エリシオグレイブにノワールからの指示を伝えるシーンはあるが、エリシオがノワールと会話する描写はグレイブがカード化(詳細は彼らの個別記事にて)した後、最終クールからである。

正体

過去

46話にてノワールの正体が明かされる。
元は人間であり、ルミエルの生前の知り合いである。
外見上の特徴は若干癖のある黒髪とツリ目でハイライトが殆どない黒い瞳。
髪さえ伸ばせばエリシオとそっくりである。

ノワール



時は100年前。戦場で生まれ育った彼は、ある日ルミエルの工房前で行き倒れていたところを発見される。まだノワールが人間の青年だった頃の話である。
浮浪者のような暮らしをしていたらしく健康状態も悪かったようだが、それ以上に彼は心が傷ついていた。戦場での許されない罪のために心のキラキラルが闇に染まっており、スイーツを作るとそれが灰になってしまうほどであった。
だが、ルミエルは彼を笑顔にしてその心を再び光に満たしてあげるべく、客人として迎え入れ、寝床や食事でもてなした。その献身的な態度にノワールは少しずつ彼女に心を開くようになる。
そしてある日、ノワールはルミエルに尋ねる。なぜスイーツを作っているのかと。「みんなを笑顔にしたいから。もちろんあなたも」とルミエルは答えた。するとノワールは突如彼女の腕をとり、険しい瞳でじっと見つめながら強い口調で言い放つ。

「私を笑顔にしたいのなら、私だけにスイーツを作れ」

それは恫喝に近かったが、ノワールが自分の嘘偽りない本心をストレートに口にしたものだった。
現在のノワールが人の心の闇に付け込むため甘言を躊躇なく使うことを考えると、この不器用すぎる告白とは対照的である。

ルミエルは「みんなを笑顔にするプリキュア」としての使命があり、ノワールの求愛とも取れる告白に対して「ごめんなさい」としか言えなかった。そしてこの時にルミエルが浮かべた困惑の表情は、今までノワールにずっと向けてくれていた優しい笑顔とは全く異なるものであった。
(ここでルミエルがノワールを傷つけないように優しく諭すことができたら未来は変わっていたのかもしれない。)
ノワールのただでさえ闇に染まっていた心は完全に折れ、『大好き』の気持ちは憎しみや悲しみを誤魔化す偽りのものと見なしてしまう。

私だけに・・・


そして、こんな偽善だらけの世界なんて壊れてしまえばいいと強く強く願ううちに、彼の中にある心の闇のキラキラルは増大して行き、やがて自らの肉体を捨て去り「闇そのもの」の化身として生まれ変わった。それが現在のノワールである。
一方、抜け殻になった体には自ら闇に染めたカップケーキのキラキラルを使いエリシオという名前と偽の人格を与え、世界を憎しみや悲しみで染めるのに必要な大量のキラキラルを奪うための「しもべ」として利用することになる。
こうして『キラキラルを奪う存在』が生まれたのだ。

散々引っ張っといて他人の痴情のもつれかと侮るなかれ。
上記の通り彼は戦場で生まれ育っており、戦争で許されない罪(ボカされているがおそらく殺人や窃盗の類)を犯して心傷つき、挙句流浪者にまでなっていたのである。
そんな時に1人の女性が無償で提供した愛は、何よりも有り難かったのだろう。
その愛をあっさり否定された(ように感じた)とあれば一気にこじらせてしまうのもそう非現実的ではない。
なおルミエルもこのことをかなり後悔しており、だからこそ後々ディアブルに町を襲われた際は一対大勢ながら孤軍奮闘し、最終的に人々の笑顔を取り戻している。

今週のプリアラらくがき


一部ではさっそく痴情のもつれつながりでハピネスチャージプリキュア!と絡めたネタが挙げられている。

なお、幼児向けアニメなので詳細な描写はないが、ノワールというフランス語圏の名前を持つことや、100年前という帝国主義の時代であり、第一次世界大戦の最中という時代設定を考えれば、「戦場で生まれ育った」というのは、欧州(フランス)で起きた第1次世界大戦やその他の戦争に従軍していたか、戦火に巻き込まれたものと考えられる。
ちなみに第1次世界大戦中、フランス国土は数年にわたり消耗的な戦闘を繰り返す主戦場となり、フランス軍も大きな損失を出すなど犠牲も多く、挙句の果てに大規模な兵士の反乱、脱走事件まで起きるなど、かなり悲惨な状況であったとされる。

能力

46話でエリシオの体を取り込み、100年間貯えた闇のキラキラルの力を使うことで、世界を闇に染める力を得た。

戦闘以外では、多数のディアブルの分身を作り世界中を闇に染め上げる力や、映像を映しだす能力を発揮している。

戦闘においては、人間の体を取り戻したために以前の形態のような不定形な体ではなくなったため、戦い方はエネルギー弾を駆使するスタンダードなもの(アニメ基準で)となっているが、威力は非常に高いものとなっている。また、耐久力も優れたものとなっており、プリキュアのクリームエネルギーによる連携攻撃を余裕で耐え抜いている。
この後ルミエルの介入もあるのだが、プリキュア6名+ルミエルの合体技でようやく互角の戦いになった。

ただし、後述するように離反したエリシオにスキを突かれその力を存分に発揮することなく封印されてしまった。

末路

46話で世界を闇に染めるだけのキラキラルを集め終わったノワールだが、100年越しの因縁に決着をつけるべくまずはプリキュアを倒すことにこだわりを見せる。
最後の戦いは自らの手でというわけで、彼は自分が捨て去った物理的な肉体をもう一度取り戻した。
つまり、エリシオを吸収して100年前の姿に戻ったのである。

さてキラパティを襲ったノワールだが、プリキュアも彼らの事情を知るや「ルミエルさんとノワールの笑顔を取り戻す」ために奮起する。
やがて戦力差が縮まったところで、なんと吸収されて消滅したたはずのエリシオの人格が復活し、ノワールの魂を追い出すように肉体の支配権を取り戻してしまう。
驚くノワールをよそに、エリシオはプリキュアとの戦いを通じて知ったことを語る。全ての人は心に闇を持つが、同時に光も持つ。どちらかだけを完全に消すことなんて不可能だ。人間に心がある限りは光と闇の戦いに終わりなどないのだと。
だからこそ、心が空っぽの自分だけがこの戦いを終わらせる資格があるとして、なんとエリシオはルミエルとノワールを同時にカードで封印。そして究極の光と究極の闇の力を同時に展開することで、光は闇を、闇は光を打ち消しながらその波は世界中に広がっていく。あらゆる命のキラキラルからは光も闇も失われ、誰の心からも感情が喪失する。そして地球は『空っぽの世界』へと作り変えられた。
痴情のもつれとはよく言ったものだが、ならばこそ愛も憎しみもなくなれば誰も戦わなくてすむのだから……

また48話にてルミエル共々エリシオの武装としてカードを使われることに。
その後紆余曲折の末に、心の存在を受け入れたエリシオ(詳細は本人の記事で)は、このルミエルとノワールのカードをキラキラルに変換していずこかへと去っていった。そのキラキラルは世界に溶け込み消えていった。
最終的にプリキュア達とノワール一味の戦いに明確な決着はつかなかったのだが、そもそも心の光と闇をめぐる戦いは「大好き」の気持ちがある限りずっと続くのである意味正しい終わり方と言えよう。

ある仮説

ノワール消滅後の48話でエリシオの過去回想シーンがあるのだが、ここでビブリーやジュリオがノワールのスカウトを受けたシーンが描かれている。つまりこれらの場面には実はエリシオもいたのである。
彼はビブリーやジュリオの前に姿を表すことはなかったが、彼から影が伸びてその中からノワールが出てきているのが確認できる。
このシーンで描かれているものの意味について作中では説明はなかったが、素直に解釈する限りは、どうやら物理的な実体のないノワールはエリシオの影という形で存在していたのだろう。エリシオが人形というなら、マリオネットがからくり糸を通じて操り手と繋がっているように、ノワールとエリシオはずっと繋がっていたわけだ。
ノワールが普段はどこにいるかわからなかったのも、エリシオが他のしもべたちよりもノワールの指示を直接受け取る機会が多かったのも、当然のことだったと言えるだろう。

エピローグにて

最終決戦から数年後を描いた第49話(最終話)のエピローグで、大人になった宇佐美いちかキラパティ片手に世界中を旅している姿が描かれている。
いちかはある時に中東風の何処かの国に滞在していたのだが、そこで犬を連れた小さな男の子ピンクブラウンの髪の小さな女の子をいじめている姿を目にする。いちかは男の子が本当は女の子が好きなのに不器用だからいじめてしまっているんだと見抜き、男の子を優しく諌め、そして2人にカップケーキをご馳走して笑顔にしてあげた。
これ単体ならなんてことはないほのぼのしたシーンなのだが、この男の子と女の子のデザインがあからさまにノワールとルミエルを彷彿とさせるものであったため、2人が生まれ変わった姿なのではと解釈する人が多いようだ。
もっとも、作中でそれに対する答えがあるわけではない。エンディングのクレジットでのキャラクター名は「男の子」「女の子」だけである。ちなみに声優は女の子はルミエルと同じ安野希世乃が担当しているが、男の子は鈴木みのりである。

アニメージュ(2018年3月号)にて二人はノワールとルミエルの転生体であることが明言された(ノワールの転生体が連れていた犬もディアブルが転生した姿である)

余談

名前の由来はフランス語を意味する「ノワール」から。

担当声優の塩屋翼氏は、2か月前まで1時間前の「宇宙戦隊キュウレンジャー」にて、刺客と呼ばれる敵幹部イカーゲン役でレギュラー出演しており、今度は悪の黒幕役としてニチアサキッズの前に再登場した。
以前には玄田哲章氏が、戦隊バディロイドプリキュア悪の皇帝を、大塚芳忠氏がライダーのナレーションとプリキュア悪の王を同時期に並行して演じていたことがあり、塩屋氏も彼らに続き、同じ年に特撮とプリキュアをはしごして、後者の敵首領を演じることになった。

塩屋氏はプリキュアシリーズ初出演だが様々なアニメにレギュラー出演しており、コラボネタが注目される。ちなみに、翼氏の実兄である塩屋浩三氏は初代でベローネ学院の校長を、フレプリ劇場版およびDX3トイマジンを演じており、兄弟そろってプリキュアの敵キャラを演じることになる。

なお、真っ黒な体に白い仮面をつけている外見や、胴体から直接手を生やせるなどの点から、一部のファンの間では「カオナシみたい」と言われている。

キラプリごめんなさいシリーズ



関連タグ

キラキラ☆プリキュアアラモード キラキラルをうばう存在 
ジュリオ(プリキュア) ビブリー グレイブ(プリキュア) エリシオ ディアブル(プリキュア)
黒幕

イカーゲン:ノワールの中の人が、一時間前(後に1時間後)に出てくる、敵組織の幹部。
口調が似ている(?)
彼が死んでから、ノワールが登場したため、一部のファンからは、ノワールは彼の生まれ変わりかとのうわさがある。
アラシヤマ:完全に一致(一人称を除けば)

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