概要
この記事はプリキュアシリーズの中で登場する敵キャラクターの一覧である。詳細については各リンク先の記事へ。
各キャラの名前の横につけられた記号については、各作品の最終回を迎えて物語が完結した時点でその敵キャラがどういう状態になっているかを表している。
凡例は以下の通り。
記号 | 内容 |
---|---|
✞ | 改心せぬまま消滅を迎えた者。消滅後に別の存在に転生した者も消滅したと扱う。消滅の仕方はプリキュアに浄化された者も、同僚に裏切られて消されたり、吸収された者も両方含む。 |
◆ | プリキュアとの戦いを通じて改心したが、最終的に消滅または封印を迎えた者。消滅後に別の存在に転生した者も消滅したと扱う。 |
◇ | プリキュアと戦ったが最終的に和解し、その後も生存している者。洗脳や呪いなどで姿と心を変えられていた敵が、プリキュアの浄化によって元の姿と心を取り戻して和解した場合もこのケースに含める。 |
◎ | プリキュアと戦ったが最終的に和解し、その後にプリキュア追加戦士となった少女。◎印かつ太字をつけている。 |
△ | 改心も和解もしていないが、それでも最後まで生存が確定した者。 |
? | 最終的に消息不明になった者。 |
ふたりはプリキュアの敵
ドツクゾーン
闇の帝王 | |
---|---|
ジャアクキング ✞ | |
ダークファイブ | 別形態 |
ピーサード ✞ | 風間竜一(人間態) |
ゲキドラーゴ ✞ | |
ポイズニー ✞ | |
キリヤ ◆ | 入澤キリヤ(人間態) |
イルクーボ ✞ | |
3人の闇の戦士 | 別形態 |
ジュナ ✞ | 角澤竜一郎(人間態) |
レギーネ ✞ | 小山翔子(人間態) |
ベルゼイ・ガートルード ✞ | 結城玄武(人間態) |
巨人 ✞(ジュナ、レギーネ、ベルゼイが合体した闇の戦士) | |
執事 | |
執事ザケンナーA △、執事ザケンナーB △ | |
怪物 | |
ザケンナー ✞ |
ふたりはプリキュア Max Heartの敵
ドツクゾーン
闇の帝王 | |
---|---|
ジャアクキング ✞ | |
洋館の少年 ◇(ジャアクキングの命の化身) | |
闇のファイター | |
サーキュラス ✞ | |
ウラガノス ✞ | |
ビブリス ✞ | |
バルデス ✞(ジャアクキングの仮の姿) | |
執事 | |
執事ザケンナーA ?、執事ザケンナーB ? | |
怪物 | |
ザケンナー ✞ |
首謀者 |
---|
魔女 ✞ |
怪物 |
ザケンナー ✞ |
映画 ふたりはプリキュア Max Heart2 雪空のともだち
首謀者 |
---|
フリーズン ✞、フローズン ✞ |
洗脳された者 |
キュアブラック ◇ |
キュアホワイト ◇ |
怪物 |
ザケンナー ✞ |
無所属
ゲーム版 |
---|
ハカセ ✞ |
ふたりはプリキュア Splash☆Starの敵
ダークフォール
支配者 |
---|
アクダイカーン ✞ |
アクダイカーンの側近 |
ゴーヤーン ✞(黒幕) |
滅びの戦士 |
カレハーン ✞ |
モエルンバ ✞ |
ドロドロン ✞ |
霧生満◇、霧生薫 ◇ |
ミズ・シタターレ ✞ |
キントレスキー ✞ |
怪物 |
ウザイナー ✞ |
絶望の種 ◇(短編映画版に登場) |
映画 ふたりはプリキュア Splash☆Star チクタク危機一髪!
首謀者 |
---|
サーロイン ✞ |
怪物 |
ウザイナー ✞ |
Yes!プリキュア5の敵
ナイトメア
女帝 |
---|
デスパライア ◆ |
デスパライアの側近 |
カワリーノ ✞ |
上級幹部 |
ブラッディ ✞ |
ハデーニャ ✞ |
幹部 |
ブンビー △(物語中盤で幹部から降格) |
ブンビーの部下 |
アラクネア ✞ |
ギリンマ ✞ |
ガマオ ✞(最初はアルバイト、それ以降はフリーター) |
怪物 |
コワイナー ✞ |
コワイナーソルジャーズ ✞ |
首謀者 |
---|
シャドウ ✞ |
シャドウの手下 |
ダークプリキュア5 |
ダークドリーム ◆ |
ダークルージュ ✞ |
ダークレモネード ✞ |
ダークミント ◆ |
ダークアクア ✞ |
シャドウの手下 |
ミギリン ◇、ヒダリン ◇ |
怪物 |
コワイナー ✞(ミギリンとヒダリンが合体した怪物) |
Yes!プリキュア5GoGo!の敵
エターナル
館長 | |
---|---|
館長 ✞ | |
鑑定士 / 館長の側近 | |
アナコンディ ✞ | |
ハンター | 別形態 |
スコルプ ✞ | |
ブンビー◇ | |
ネバタコス ✞ | |
シビレッタ ✞ | |
イソーギン ✞、ヤドカーン ✞ | |
ムカーディア ✞ | 百井京介、Mr.マジック(人間態) |
シシキ ✞(ゲーム版に登場) | |
怪物 | |
ホシイナー ✞ |
映画 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪
首謀者 |
---|
ムシバーン ◆ |
王族 |
デザート女王 ◇ |
チョコラ ◇ |
デザート女王の側近 |
ビター ◇ |
ドライ ◇ |
デザート女王の騎士 |
ダークココ ◇ |
アルバイト |
ブンビー △ |
怪物 |
ホシイナー ✞ |
フレッシュプリキュア!の敵
ラビリンス
総統 | |
---|---|
メビウス ✞ | |
メビウスの側近 | 別形態 |
クライン ✞ | ドラゴン・クライン(戦闘形態) |
最高幹部 | 別形態 |
ノーザ ✞ | 北那由他(変装姿) |
三幹部 | 別形態 |
イース ◎ | 東せつな(変装姿) |
ウエスター ◇ | 西隼人(変装姿) |
サウラー ◇ | 南瞬(変装姿) |
その他 | |
ノーザ・クライン ✞(ノーザとクラインが合体した怪人) | |
怪物 | |
ナケワメーケ ✞ | |
ナキサケーベ ✞ | |
ソレワターセ ✞ |
映画 フレッシュプリキュア! おもちゃの国は秘密がいっぱい!?
首謀者 |
---|
トイマジン ◇ |
トイマジンの側近 |
大鏡 ? |
トイマジンの刺客 |
ルーレット伯爵 ✞ |
カンフー人形 ✞ |
宇宙人 ✞ |
恐竜 ◇ |
キング ✞ |
無所属
本編 | |
---|---|
魔人 ✞ | |
小説版 | 別形態 |
魔フィスト | 大魔フィスト ✞(最終形態) |
フシアワーセ ✞ |
ハートキャッチプリキュア!の敵
砂漠の使徒
砂漠の王 |
---|
デューン ◆ |
総帥 / 総指揮官 |
サバーク博士 ◆ |
サバーク博士の側近 |
ダークプリキュア ◆ |
三幹部 |
サソリーナ ◇ |
クモジャキー ◇ |
コブラージャ ◇ |
怪物 |
デザトリアン ✞ |
デザートデビル ✞ |
戦闘員 |
ボスナッキー ✞ |
スナッキー ✞ |
映画 ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?
首謀者 |
---|
サラマンダー男爵 ◇ |
サラマンダー男爵の同行者 |
オリヴィエ / ルー・ガルー ◇ |
怪物 |
デザトリアン ✞ |
スナッキー ✞ |
その他 |
昔の砂漠の使徒の幹部たち ✞(回想のみの登場) |
スイートプリキュア♪の敵
マイナーランド
黒幕 | |
---|---|
ノイズ ◇ | |
国王 | |
メフィスト ◇ | |
歌姫 / リーダー | 別形態 |
セイレーン ◎ | エレン、北条サクラ(人間態) |
トリオ・ザ・マイナー | |
バスドラ ◇ | |
バリトン ◇ | |
ファルセット ◇(終盤でノイズの側近へと昇格) | |
ノイズ直属の手下 | 別形態 |
ゴーレム | キングゴーレム ✞(3体のゴーレムの合体形態) |
怪物 | |
ネガトーン ✞ |
映画 スイートプリキュア♪ とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ♪
首謀者 |
---|
ハウリング ✞ |
女王 |
アフロディテ ◇ |
メイジャー3 |
シャープ ✞ |
フラット ✞ |
ナチュラル ✞ |
怪物 |
ネガトーン ✞ |
無所属
小説版 |
---|
ヴァニッシュ ✞ |
スマイルプリキュア!の敵
バッドエンド王国
悪の皇帝 | |
---|---|
ピエーロ ✞ | |
ピエーロの側近 | 別形態 |
ジョーカー ✞(アニメ本編では消滅してるが小説版では復活した) | バッド・ジョーカー ✞(小説版に登場した最終形態) |
三幹部 | 別形態 |
ウルフルン ◇ | ウルフ・ルンタロー(人間態) |
アカオーニ ◇ | アカイ・オニキチ(人間態) |
マジョリーナ ◇ | マジョウ・リナ(人間態) |
バッドエンドプリキュア | |
バッドエンドハッピー ✞ | |
バッドエンドサニー ✞ | |
バッドエンドピース ✞ | |
バッドエンドマーチ ✞ | |
バッドエンドビューティ ✞ | |
怪物 | |
アカンベェ ✞ | |
スーパーアカンベェ ✞ | |
ハイパーアカンベェ ✞ | |
絶望の巨人 ✞ | |
ピエーロモンスター ✞、ピエーロ軍団 ✞ |
首謀者 |
---|
魔王 ◇ |
魔王の共鳴者 |
ニコ ◇ |
魔王とニコの刺客 |
桃太郎 ◇ |
シンデレラ ◇ |
一寸法師 ◇ |
孫悟空 ◇、猪八戒 ◇、沙悟浄 ◇ |
浦島太郎 ◇ |
桃太郎のイヌ ◇、サル ◇、キジ ◇ |
金角 ◇、銀角 ◇ |
ドキドキ!プリキュアの敵
ジコチュー
黒幕 | |
---|---|
プロトジコチュー ✞ | |
王 | |
キングジコチュー ◇ | |
キングジコチューの娘 | |
レジーナ ◇ | |
ジコチュートリオ | 別形態 |
イーラ △ | イーラビースト(強化形態) |
マーモ △ | マーモビースト、キューティーマダム(強化形態) |
ベール △(中盤のみナンバー2) | ベールビースト、スーパーベール(強化形態) |
実力者 | |
リーヴァ ✞ | |
グーラ ✞ | |
プロトジコチューの分身 | |
ジコチュー細胞 ✞ | |
その他の幹部 | |
ゴーマ ?(シルエットの姿は描かれたが本編には未登場) | |
ルスト ?(シルエットの姿は描かれたが本編には未登場) | |
怪物 | |
ジコチュー ✞ |
映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス
黒幕 |
---|
クラリネット ✞ |
首謀者 |
マシュー ◆ |
マシューの手下 |
マネキンカーマイン ✞ |
パープルバギー ✞ |
シルバークロック ✞ |
ジコチュートリオ(夢の中で登場) |
イーラ |
マーモ |
ベール |
怪物 |
ジコチュー(夢の中で登場) |
ハピネスチャージプリキュア!の敵
幻影帝国
黒幕 | |
---|---|
レッド ◇ | |
女王 | |
クイーンミラージュ ◇ | |
クイーンミラージュの側近 | |
ディープミラー(レッドの仮の姿) | |
三幹部 | |
ナマケルダ ◇ | |
ホッシーワ ◇ | |
オレスキー ◇ | |
プリキュアハンター | 別形態 |
ファントム ◇ | アンラブリー(ファントムが変身した姿) |
クイーンミラージュのしもべ | |
キュアテンダー ◇ | |
外国担当の幹部 | |
マダムモメール ? | |
レッドの手下 | |
ダーク誠司 ◇ | |
怪物 | |
サイアーク ✞ | |
戦闘員 | |
チョイアーク ✞ |
首謀者 |
---|
ブラックファング ✞ |
ブラックファングの共鳴者 |
つむぎ ◇ |
ジーク王子 ◆ |
怪物 |
サイアーク ✞ |
Go!プリンセスプリキュアの敵
ディスダーク
絶望の魔女 | |
---|---|
ディスピア ✞ | |
ディスピアの娘 | 別形態 |
トワイライト ◎ | ブラックプリンセス(変身姿) |
三銃士 | 別形態 |
クローズ △(終盤でナンバー2。最終回でディスピアの後継者へ) | 黒須(人間態) |
シャット ◇ | |
ロック △ | |
クローズの部下 | |
ストップ ✞、フリーズ ✞ | |
怪物 | |
ゼツボーグ ✞ | |
メツボーグ ✞ |
映画 Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!
首謀者(パンプキン王国のたからもの) |
---|
ウォープ ✞ |
首謀者(プリキュアとレフィのワンダーナイト!) |
ナイトパンプキン ✞ |
怪物 |
ゼツボーグ ✞ |
無所属
本編 |
---|
絶望の幻影 ✞ |
ゲーム版 |
スパイス ◇ |
メガゼツボーグ ✞ |
魔法つかいプリキュア!の敵
闇の魔法つかい
闇の魔法つかい |
---|
ドクロクシー ✞(宿っていたクシィの魂は救済) |
ドクロクシーの側近 |
ヤモー △ |
ドクロクシーの手下 |
バッティ ◇ |
スパルダ △ |
ガメッツ △ |
ドクロクシーの分身 |
ドクロムシー △ |
怪物 |
ヨクバール ✞ |
スーパーヨクバール ✞ |
ハイパーヨクバール ✞ |
モットヨクバール(スパルダとガメッツとヤモーが合体した怪物) |
終わりなき混沌(仮称)
終わりなき混沌 |
---|
デウスマスト ✞ |
デウスマストの眷属 |
ラブー ✞ |
シャーキンス ✞ |
ベニーギョ ✞ |
オルーバ ✞ |
その他の眷属たち ✞ |
オルーバの部下 |
チクルン ◇ |
魔物 |
ドンヨクバール ✞ |
ラスボス | |
---|---|
シャドウマター ✞(ダークマターの魔力の化身) | |
首謀者 | 別形態 |
ダークマター ◇ | クマタ(仮の姿) |
怪物 | |
カゲドラゴン ◇ | |
ダークマターのカゲ ✞ | |
ドンヨクバール(オープニング映像で登場) |
無所属
ミュージカルショー版 |
---|
カレンチール ◇ |
漫画版1巻 |
ピカゴロ雲 △ |
ジェイド ◇ |
魔法つかい ◇ |
漫画版2巻 |
悪霊 △ |
ピーちゃん ◇ |
キラキラ☆プリキュアアラモードの敵
キラキラルをうばう存在(仮称)
闇の存在 | |
---|---|
ノワール ✞(最後は少年に転生) | |
ディアブル ✞(最後は犬に転生) | |
ノワールのしもべ | 別形態 |
ジュリオ ◇ | 黒樹リオ(変装姿) |
ビブリー ◇ | |
エリシオ △(終盤でラスボスへと躍進) | |
グレイブ△ | |
キラ星シエル ◇ | |
ソルティ・ペッパー ◇(漫画版に登場) | |
ジャック ✞(ミュージカルショーに登場) | |
その他のしもべたち ✞(シルエットのみの登場) | |
怪物 | 別形態 |
巨大イル ✞ | イル ✞(巨大イルの素体) |
ネンドモンスター △ | |
ネンド兵士 ◇(人間がネンドモンスター化した姿) | |
カードモンスター | |
悪い妖精たち | |
ガミー ◇ | |
プルプル ◇ | |
ホットー ◇ | |
シュックリー ◇ | |
マキャロンヌ ◇ | |
ビタード ◇ | |
フエール ◇ | |
スポンジン ◇ | |
クッカクッキー ◇ | |
タルトーン ◇ | |
モンブラン ◇(ショーに登場) | |
その他 | |
長老の身体 ◇ |
映画 キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!思い出のミルフィーユ!
首謀者 |
---|
クック ✞(最後は人間の少女に転生) |
クックの共鳴者 |
ジャン=ピエール・ジルベルスタイン ◇ |
怪物 |
泡だて器モンスター ✞ |
ブリオッシュくん ✞、タルトちゃん✞、エクレアちゃん ✞ |
巨大スイーツ ✞ |
Petit☆ドリームスターズ!レッツ・ラ・クッキン?ショータイム!
怪物 | 別形態 |
---|---|
ベビードラゴン | クッキードラゴン △(進化形態) |
HUGっと!プリキュアの敵
クライアス社
代表取締役社長 | |
---|---|
ジョージ・クライ ◇ | |
相談役 | |
ドクター・トラウム ◇ | |
社長秘書 | |
リストル ◇ | |
ジェネラルマネージャーとその部下 | |
ジェロス ◇ | |
ジンジン ◇、タクミ ◇ | |
カスタマースペシャリスト | |
ビシン ◇ | |
部長 | |
ダイガン ◇ | |
課長 | |
パップル ◇ | |
係長 | |
チャラリート ◇ | |
アルバイト | 変装 |
ルールー◎ | ルールー・アムール(変装名) |
新入社員 | |
若宮アンリ ◇ | |
パリピーノ ◇(ミュージカルショーに登場) | |
元社員 | |
ハリハム・ハリー ◇ | |
HATE-900 ◇(漫画版に登場) | |
ブンビー ◇(第36話の回想のみ) | |
怪物 | |
オシマイダー ✞ | |
猛オシマイダー ✞ | |
怪物化したあざばぶ支社 ✞ | |
ドクター・トラウムが限定で召喚した怪物 | |
ザケンナー ✞ | |
ウザイナー ✞ | |
コワイナー ✞ | |
ナケワメーケ、ソレワターセ ✞ | |
デザートデビル ✞ | |
ハイパーアカンベェ ✞ | |
サイアーク ✞ | |
ゼツボーグ ✞ |
映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ
首謀者 | |
---|---|
ミデン ◆ | |
怪物 | |
ミデンの分身 ✞ | |
モンスター ✞ |
スター☆トゥインクルプリキュアの敵
ノットレイダー
支配者 | 正体 |
---|---|
ダークネスト | 蛇遣い座 △ |
最高幹部 | |
ガルオウガ ◇ | |
三幹部 | 別形態 |
カッパード ◇ | |
テンジョウ ◇ | ジョー・テング(人間体) |
アイワーン ◇ | |
アイワーンの従者 | 別形態 |
バケニャーン(スパイとして組織に潜入していた裏切り者) | ブルーキャット ◎(バケニャーンの正体とされた宇宙怪盗だが、その姿さえもユニが化けていたものだった) |
戦闘員 | |
ノットレイ ◇ | |
巨大ノットレイ ◇ | |
アイワーンの兵器 | 別形態 |
ノットリガー ✞ | アイワーンノットリガー |
アイワーンロボ16号 ? | |
アイワーンロボ23号 ? |
映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて
ラスボス |
---|
ユーマ / スタードロップ ◇ |
宇宙ハンター |
バーン △ |
ダイブ △ |
ジャイロⅢ △ |
ハイドロ △ |
チョップ △ |
その他の宇宙ハンターたち △ |
ノットレイダー(OPに登場) |
テンジョウ △ |
ノットレイ △ |
無所属
ミュージカルショー版 |
---|
ドラクール ◇ |
漫画版 |
アイスー星人 ◇ |
ヒーリングっど♥プリキュアの敵
ビョーゲンズ
支配者 | 別形態 |
---|---|
キングビョーゲン | ネオキングビョーゲン ✞(進化形態) |
三幹部 | 別形態 |
ダルイゼン ✞ | |
シンドイーネ ✞ | |
グアイワル | キンググアイワル ✞(最終形態) |
新幹部 | |
バテテモーダ ✞ | |
ネブソック ✞ | |
ケダリー ✞ | |
怪物 | |
メガビョーゲン △(自然発生するため滅ぼせない) | |
ギガビョーゲン ✞ |
映画 ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!
ラスボス |
---|
エゴエゴ ◇ |
首謀者 |
我修院サレナ ◇ |
トロピカル〜ジュ!プリキュアの敵
あとまわしの魔女たち
支配者 | 正体 |
---|---|
あとまわしの魔女 | 破壊の魔女 ◆ |
執事 | 別形態 |
バトラー△ | バトラーヤラネーダ |
召使い | 別形態 |
チョンギーレ ◇ | チョンギーレヤラネーダ |
ヌメリー ◇ | |
エルダ ◇ | |
怪物 | |
ヤラネーダ✞ | |
ゼンゼンヤラネーダ✞ | |
ゼッタイヤラネーダ✞ | |
超ゼッタイヤラネーダ✞ | |
コワスンダー✞ |
映画 トロピカル〜ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!
首謀者 |
---|
シャロン ◆ |
シャロンに仕える精霊 |
ホワン ◆ |
怪物 |
雪の怪物 ✞ |
雪の大怪獣 ✞ |
無所属
本編 |
---|
ならず者 ?(回想シーンで登場) |
ミュージカルショー版 |
トレジャック ◇ |
デリシャスパーティ♡プリキュアの敵
ブンドル団
団長 | |
---|---|
ゴーダッツ | |
秘書 | |
セクレトルー | |
怪盗 | 正体 |
ジェントルー ◇ | 菓彩あまね |
ナルシストルー | |
怪物 | |
ウバウゾー | |
モットウバウゾー |
クロスオーバー映画シリーズの敵
映画 ちょ〜短編 プリキュアオールスターズ GoGoドリームライブ
首謀者 |
---|
カゲの巨人 ✞ |
映画 プリキュアオールスターズDX みんなともだちっ☆奇跡の全員大集合!
首謀者 |
---|
フュージョン ✞ |
歴代の怪物 |
ザケンナー ✞ |
ウザイナー ✞ |
コワイナー ✞ |
ホシイナー ✞ |
映画 プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!
首謀者 |
---|
ボトム ✞ |
歴代の敵幹部 |
ウラガノス ✞ |
カレハーン ✞ |
モエルンバ ✞ |
ミズ・シタターレ ✞ |
キントレスキー ✞ |
アラクネア ✞ |
ハデーニャ ✞ |
ネバタコス ✞ |
ムカーディア ✞ |
ノーザ ✞ |
映画 プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花
首謀者 |
---|
ブラックホール ✞ |
歴代の映画版の敵 |
魔女 ✞ |
フリーズン ✞、フローズン ✞ |
サーロイン ✞ |
シャドウ ✞ |
ムシバーン ✞ |
トイマジン ✞ |
サラマンダー男爵 ✞ |
歴代の怪物 |
ザケンナー ✞ |
ウザイナー ✞ |
コワイナー ✞ |
ホシイナー ✞ |
ナケワメーケ ✞、ナキサケーべ ✞、ソレワターセ ✞ |
デザトリアン ✞ |
映画 プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち
ラスボス |
---|
フュージョン ✞ |
首謀者 |
フーちゃん ◆(フュージョンの分身の1つ) |
映画 プリキュアオールスターズNewStage2 こころのともだち
首謀者 |
---|
影 ◆ |
影の共犯者 |
グレル ◇ |
映画 プリキュアオールスターズNewStage3 永遠のともだち
ラスボス |
---|
合体悪夢獣 ✞(悪夢獣の集合体) |
首謀者 |
マアム ◇ |
怪物 |
悪夢獣 △ |
メカ悪夢 ✞(悪夢獣が操縦するロボット) |
映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪
ラスボス |
---|
守り神 ◇ |
首謀者 |
オドレン ◇ |
ウタエン ◇ |
戦闘員 |
ドロボーン △ |
映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!
首謀者 |
---|
ソルシエール ◇ |
ソルシエールの従者 |
トラウーマ ✞(黒幕) |
歴代のラスボス |
ジャアクキング ✞ |
ゴーヤーン ✞ |
館長 ✞ |
メビウス ✞ |
デューン ✞ |
ノイズ ✞ |
ピエーロ ✞ |
プロトジコチュー ✞ |
レッド ✞ |
ディスピア ✞ |
映画 プリキュアドリームスターズ!
首謀者 |
---|
鴉天狗 ✞ |
鴉天狗の手下 |
五月雨 ◇ |
赤狗 ✞、黄狗 ✞ |
大狗 ✞(赤狗と黄狗が合体した怪物) |
歴代の怪物 |
ゼツボーグ ✞ |
ヨクバール ✞ |
映画 プリキュアスーパースターズ!
黒幕 |
---|
闇の鬼火 ◆ |
首謀者 |
ウソバーッカ / クローバー ◆ |
映画 プリキュアミラクルユニバース!
首謀者 | 別形態 |
---|---|
宇宙大魔王 ◇ | ヤンゴ(宇宙大魔王の仮の姿) |
怪物 | |
魔物 ✞ |
映画 プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日
首謀者 |
---|
リフレイン ◇ |
怪物 |
小モンスター ✞、中モンスター ✞ |
プリキュアつながるぱずるんの敵
支配者 |
---|
ディボース ✞ |
幹部 |
キルンヌ ◇ |
パリン ◇ |
ミセスカット ◇ |
幹部の部下 |
ギッザギッザ ◇ |
ダンゼーツ ◇ |
トギレール ◇ |
ブッタギル ◇ |
チリヂリン ◇ |
チグハグ ◇ |
バラバラーン △(黒幕のひとり) |
トギレールの部下 |
コッパ ◇ |
怪物 |
チョッキン ✞ |
ジョッキン ✞ |
敵ではないが戦ったキャラクター
ふたりはプリキュア Max Heart
妖精(映画版1作に登場) |
---|
ラウンド ◇ |
スクエア ◇ |
マーキーズ ◇ |
オーバル ◇ |
トリリアント ◇ |
ペア ◇ |
ハート ◇ |
ハートキャッチプリキュア!
妖精 |
---|
コッペ ◇ |
ミラージュプリキュア ◇ |
ミラージュブロッサム ◇ |
ミラージュマリン ◇ |
ミラージュサンシャイン ◇ |
ミラージュムーンライト ◇ |
ドキドキ!プリキュア
妖精 |
---|
メラン ◇ |
スター☆トゥインクルプリキュア
異星人 | 別形態 |
---|---|
ドラムス ◇ | |
ブルーキャット ◎ | マオ、バケニャーン(ブルーキャットの変装姿)、ユニ(ブルーキャットの真の姿) |
宇宙警備隊の隊員 ◇(映画版に登場) |
コラボ
『グランブルーファンタジー』
ふたりはプリキュア 蒼空のおもいで
エルステ帝国 | 備考 |
---|---|
ポンメルン ◇ | 『グランブルーファンタジー』の登場人物。ピーサードの協力者として登場。 |
プリキュアの敵キャラクターの公式グッズ化
『フレッシュプリキュア』のイースのように後々プリキュア化する敵キャラクター以外にも、『スマイルプリキュア』のウルフルン以降はプリキュアとならない敵キャラクターの公式グッズも続々販売されている。
『フレッシュプリキュア!』では可動フィギュアシリーズ「S.H.Figuarts」で敵幹部であったイースの固定フィギュア、『スマイルプリキュア!』では敵幹部ウルフルンの抱き枕、『Go!プリンセスプリキュア』ではトワイライトのTシャツ等が出ている。
敵キャラクターのぬいぐるみの販売は、『ヒーリングっど♥プリキュア』の敵幹部ダルイゼンのおしゃべりぬいぐるみがプレミアムバンダイにより通販限定販売され、『デリシャスパーティ♡プリキュア』ではバンダイより敵幹部ジェントルーの「かいとうジェントルーぬいぐるみ」が全国一般発売された。
プリキュアの敵のあり方について
敵キャラクターの立ち位置の変化
プリキュアシリーズにおいて欠かせない存在である敵キャラクターだが、担当するプロデューサーによって敵の扱いも変わるのが特徴である。特に、初代プロデューサーである鷲尾天と、2代目プロデューサーである梅澤淳稔が考える敵象は正反対である。
勧善懲悪の時代(04年~08年)
初代プロデューサーの鷲尾天が担当した2004年の『ふたりはプリキュア』から2008年の『Yes!プリキュア5GoGo!』までの初期5作に登場した敵は、絶対悪として描写されることが多い。
例
この頃の敵は「闇」「滅亡」「恐怖」「強欲」という非人間的かつ概念的なものとして登場する存在であり、邪悪さ、怖さ、不気味さを兼ね揃えていた。そして、それらは平和や生命を害する脅威として存在し、思想戦の趣きが強いのが特徴。
キャラクターデザインにおいても筋肉質系、中年・老人系、人外系といった見るからにワルそうな外見の敵が多く、最期は化け物じみた最終形態へと変化する者が多い。
アジト内における描写では、 上司への報告や失敗した部下への叱責が大半を占める他、基本的には仲間意識が皆無なため同僚同士の会話が少ないのも特徴である。
物語においては、数回もの失態を犯した者は上層部からのプレッシャーを受けるようになり、「これ以上目的を果たせない場合は消される」ところまで追い詰められたあげく、最終的にはプリキュアに敗れて消滅し、その後は後任の新しい敵が登場するといった流れが定番である。
この頃のプリキュアは使命よりも「大切な人や自分たちの日常を守る」ことを最優先に考えて行動し、一方の敵側もプリキュアを「仕事上の理由で倒すべき敵」としか考えていない者が多いため、プリキュアが敵に同情することなく倒すという展開が必然的に多くなる。
これらについて鷲尾天は、プリキュアの敵とは「 理不尽を押しつける悪い大人 」「 個人の意思を否定する大人社会そのもの 」と位置付けている。敵の容姿についても、「 子供のために怖くない敵にしたらいいのかというと、そうではない。泣いて親の影に隠れながらもプリキュアを応援して観てくれている 」と述べ、子供にとって怖い敵はむしろアトラクションとして機能するという利点を挙げている。
また、「 敵を理解したら敵でなくなってしまうのか 」という理由でプリキュアと敵が安易に和解していく展開に疑問を抱いており、「 アクションものである以上、敵は気持ちよく倒されてほしい 」とバトル作品としてのカタルシスも重視している(『プリキュアシンドローム!』のインタビューにて)。
なお、映画版でもこの考え方は基本的に継承されており、この時の映画版のラスボスである魔女、フリーズンとフローズン、シャドウは絶対悪として描写されているが、唯一ムシバーンのみ改心している。
救済の時代(09年~12年)
2代目プロデューサーの梅澤淳稔が担当した2009年の『フレッシュプリキュア!』から2012年の『スマイルプリキュア!』までの4作に登場した敵は、最後には改心し救済されることが多い。
例
『フレッシュプリキュア』で初めてプロデューサーが交代し、これまでのプリキュアの伝統を守りつつ,一新するということが求められた。
この頃の敵は「不幸」「怒り」「悲しみ」「怠惰」という感情を象徴する存在であり、敵の性格もどこか憎めないところも特徴。葛藤に苦しむ一般人が怪人化するなど「心」を中心に物語を展開する。
キャラクターデザインにおいても少女系、青年系、成人系といった人間に近い外見の敵が多く、怪人形態であっても憎めないようにデザインされている。
アジト内における描写では、幹部の日常生活が大半を占める他、 基本的に仲間意識が多少あるために同僚同士の会話が多いのも特徴である。
物語においては、敵側の幹部が基本的に3人(いわゆる三幹部)だけで構成されていることが多く、彼らはプリキュアとライバル関係でもあるために物語終盤まで登場し続けることが定番である。また、敵が物語途中で殉職するという展開は皆無であり、それ故に新しい敵が登場することも極めて少ない。
この頃のプリキュアは「不幸を背負った敵を説得して和解させる」という意思が強く、一方の敵側も実は黒幕によって操られていることが多いため、最終的に敵は改心して人間と共存したり、消滅させられる場合でも心穏やかに浄化されていくという展開が必然的に多くなる。
これらについて梅澤淳稔は、プリキュアの敵とは「 叱ってくる親や意地悪な子供 」「 子供の身の回りにいる存在 」と位置付けている他、「 私が担当するプリキュアでは絶対悪は存在しません 」とまで宣言している。
また、「 敵にもそれぞれの思う幸せがある 」という考え方や「 プリキュアが敵を倒す描写はグロテスクに見える 」という理由でプリキュアが敵を安易に倒していく展開に疑問を抱いており、敵であっても謝罪をすれば解り合えると、プリキュアと敵の関係性を重視している(『アニメージュ』等のインタビューにて)。
なお、映画版でもこの考え方は基本的に継承されており、この時の映画版のラスボスであるトイマジン、サラマンダー男爵、魔王は改心する敵として描写されているが、唯一ハウリングのみ絶対悪として描写されている。
和解路線の限界(13年~15年)
鷲尾Pの考える敵のあり方は明らかに男児アニメのそれであり、それまでの女児アニメにはなかったものである。初期のプリキュアシリーズはこれが珍しいものとして大ヒットしたものの、梅澤Pの考える敵のあり方の方が女児の保護者が受け入れやすいパターンであることは間違いない。
いい意味で女児アニメの異端であったプリキュアが長期にシリーズ化して、逆にいい意味で女児アニメのスタンダードの位置付けとなれたのは、梅澤Pの存在も大きい。
しかし一部の視聴者の間では、梅澤P時代の和解を前提とするあり方をずっと続けていくと、そもそも相手と戦うべきではないという答えになってしまうとして、プリキュアシリーズがバトルヒロインというジャンルで続けていこうとするならいつか無理がくるのではないのかと懸念の声が聞こえるようになってきた。
梅澤Pが抜けた後は、梅澤P時代の和解を前提とするあり方をずっと続けていくのは限界だろうという声がベテラン新人問わずスタッフ内でも聞こえてくるようになる。
- 「 初期のプリキュアシリーズのような勧善懲悪ものが好き 」(脚本家・成田良美)『プリキュアシンドローム!』のインタビューにて
- 「 絶対悪という存在があれば倒して終わりでスカッとできますが,相手の正義と自分の正義は違うんだと悩み始めると話が進まなくなってしまうし。でも実際の世の中はそんなに単純な話ではないし。このような話の作り方はもう限界かなと思っています 」(演出家・長峯達也)『ハピネスチャージプリキュア!オフィシャルコンプリートブック』のインタビューにて
- 「 プリキュアシリーズは、いつしかその内容に道徳的な側面まで期待されるようになった。それはとてもありがたいことでもあるが、それに委縮してこれまで無意識にすごく表現の幅を狭めていたことがあった 」(脚本家・田中仁)『Go!プリンセスプリキュアオフィシャルコンプリートブック』のインタビューにて
- 「 敵と和解するのなら、子供が敵に愛着を持てる描写を増やす必要があるが、プリキュア側の日常を描く尺との兼ね合いが難しくなる 」(同上)
- 「 敵との和解にこだわるのは大人の視点で、子供達にとっての魅力になりにくい 」(脚本家・村山功)『アニメージュ』のインタビューにて
上述のように『ハピネスチャージ』で長峯SDが限界宣言をしたのは非常に示唆的であり、その翌年作である『Go!プリンセスプリキュア』では、シリーズ構成の田中仁などから敵の扱い方を見直していくことが明確に宣言された。
同作の敵勢力・ディスダークは敵が改心しないまま倒されたり、幹部の殉職を受けて新しい者が登場する等、鷲尾P時代への原点回帰も意識された一方で、一部の敵が最後まで和解しないまま休戦を迎えるという珍しいパターンも取り入れられた。
この『Goプリ』がきっかけとなって、それ以降の作品でも敵の扱い方に対しては比較的自由に作れるようになり、敵が倒されるのか改心するのかは毎年の作品によって様々になった。
そもそも、近年では2年半続けた柴田宏明の後でプロデューサーを2回に亘って務めた神木優、内藤圭祐、安見香。1回のみの柳川あかり、村瀬亜季など、プリキュアを担当するプロデューサーが平成・令和問わず1年~2年で交代することが多くなったこともある。
多様性の時代へ(15年~19年)
2015年の『Go!プリンセスプリキュア』、2016年の『魔法つかいプリキュア!』では「闇の化身」「大いなる災害」をプリキュアの敵に位置付けており、初期シリーズのように「敵は基本的に倒す」という路線を目指し、実際多くの敵がプリキュアによって倒されている。
それでも製作側が途中で感情移入した敵もおり、最終的にはそれらの敵メンバーについては生存させたという共通点を持つ。
次に2017年の『キラキラ☆プリキュアアラモード』、2018年の『HUGっと!プリキュア』、2019年の『スター☆トゥインクルプリキュア』では「多様性の否定」「逆境に流される人間の弱さ」をプリキュアの敵として位置付けており、当初から「敵は基本的に救済する」という構造になっている。
これら3作品に登場する多くの敵は洗脳されている訳ではなく、自らの意思で悪事に加担しているのが特徴。中にはクライアス社の社員達のように自分達の行いこそ「正義」であると考える者達もいる。
また、『スター☆トゥインクルプリキュア』では、プリキュアたちに力を与えしスタープリンセスたちが黒幕の正体やフワに対する重要事項を隠していた。その衝撃的な内容は、プリキュアたちに力を与える存在の行いが本当に「善」であるのか視聴者に考えさせることになった。
上記の10年代後半の作品群には、『まほプリ』や『はぐプリ』を除けば最終的にプリキュアに対して一定の理解を示すものの改心・和解には至らず、自分の思想を改めることなく何処かへと立ち去る敵が多く登場している。
これらの結末は、従来のシリーズに多くあった「倒される邪悪な敵」や「救済される訳ありの敵」とは異なる第3の道と言える新しい結末である。(只、第3の道の萌芽は10年代後半より2作前に既に存在していた。)
コロナ禍の時代(20年~22年)
2020年の『ヒーリングっど♥プリキュア』の敵勢力・ビョーゲンズは誰一人とも改心や和解をせずに浄化されると言う結末を迎えた。
これは『まほプリ』の終わりなき混沌以来4年ぶりとなり、勧善懲悪の時代の原点回帰とも言える(しかし、最終回でとある妖精に環境破壊する人間も地球の敵になりかねないと苦言を呈されている)。
中でも敵幹部のひとり・ダルイゼンをキュアグレースが見捨てるという選択をした展開には賛否様々な反応が起こった。
そのため『ヒープリ』はプリキュアシリーズでは珍しく、「生存競争」の側面が強調された作品となった。
奇しくも、現実世界ではコロナ禍による放送中断もあり、『ヒープリ』は「地球を蝕む病魔」と戦いながらの製作を余儀なくされた。
2021年、未だコロナ禍が続く中放送されていた『トロピカル〜ジュ!プリキュア』のテーマは「今一番大事なこと」であり、プリキュアの敵勢力・あとまわしの魔女たちは「やる気のなさ」が特徴で、それは「侵略行為に後ろめたさを感じている」とかそう言う意味ではなく、単に「面倒くさくてかったるい」と言う怠惰な感情である。
当初はあとまわしの魔女たちが何のために「やる気パワー」を人々から奪っているのか不明だったが、第37話で魔女達の大願が明かされ、あとまわしの魔女は愚者の棺にやる気パワーを満たし解放、不老不死を得る事が目的だとわかった。
チョンギーレ・ヌメリー・エルダはあとまわしの魔女のおこぼれで自分たちも不老不死になり、老いも死も、病も飢えも怖れず、あくせく働く必要も無い安楽で怠惰な生活を夢見ていたが、愚者の棺の実態はそんな甘いものではなく解放すれば世界を破滅させる代物であった。バトラーだけがその真実を知っていたのである。
最後は首領の魔女は安らかに成仏し、チョンギーレ達もその結末を受け入れたが、バトラーだけは魔女の最期を受け入れられず世界を破滅させるため愚者の棺を解放する。しかしプリキュア達の活躍により世界の破滅は阻止され愚者の棺はこの世から消滅、バトラーはやる気を失いしなびた姿のままチョンギーレたちに回収された。結果的には首領以外全員生存又はラスボス以外全員改心と言うプリキュアとしては両方とも初となる結末となった。
そしてコロナ禍続く2022年、次のプリキュアの戦いは飲食業・食の喜びを守るための戦いとなっている。
『デリシャスパーティ♡プリキュア』の敵対勢力「ブンドル団」は全ての料理を独り占めにしようと目論んでおり、あらゆる世界の料理の作り方が描かれた「レシピボン」を劇中以前に盗み出し、そこから妖精・レシピッピの存在も知り、次の標的として人間界に潜伏・暗躍する。第1話から「ブンドル団にレシピッピを奪われた事で閉店に追い込まれた飲食店通り」が登場しており、今作は「食」を守るための戦いとなる。
近年の傾向
最終回後も悪行を重ねようとする者の他、組織が壊滅しても孤独のまま悪事を行う者、プリキュアの仲間になってもを悪態を貫き通す者、あえて敵側へと潜入してスパイ行為を行う者等、今までの定番にはとらわれない敵キャラクターが多数登場するようになる。
裏ボスの存在
『Go!プリンセスプリキュア』以降物語のラスボスにあたる敵が最後の敵にはならず、いわゆる「裏ボス」が最後の敵として立ち塞がるという展開が6年連続で続いている。
強大なラスボスを倒したあと、「裏ボス」との戦いでプリキュア達は新たなるプリキュアの存在とこれからもプリキュアの歴史が続いて行くことを見届け、それぞれの未来へと進んで行くのである。
例
- ディスダーク→ラスボスはディスピア、最後の敵はクローズ
- 闇の魔法つかい及び終わりなき混沌→ラスボスはデウスマスト、最後の敵はヤモーとドクロムシー
- キラキラルをうばう存在→ラスボスはエリシオ、最後の敵は長老の身体
- クライアス社→ラスボスはジョージ・クライ、最後の敵はオシマイダー
- ノットレイダー→ラスボスは蛇遣い座、最後の敵は陽一ノットレイ
- ビョーゲンズ→ラスボスはネオキングビョーゲン、最後の敵は野生のメガビョーゲン
しかし『トロピカル〜ジュ!プリキュア』はまさかの裏ボス無し、最終回はバトル無しでトロピカる部最後の舞台とローラの選択が描かれた。
余談
劇中における役割
プリキュアシリーズの敵キャラクターは全体的に現場へほぼ毎回単独(作品によっては戦闘員を引き連れている)で赴き、召喚した怪物を現場にけしかけるだけで、怪物や他の同僚と共闘することは、余程特殊な事情でもない限り滅多にない。
敵同士で協力や共闘することがないのは、やはり利用し利用され騙し騙される関係性が日常茶飯事である悪者らしい演出ゆえであり、チームワークを最重視するプリキュアとの対比・コントラストゆえでもある。
チームワークが良い事はプリキュアにとって是とされる事がほとんどである。(もちろん、自分の問題は自分の力で解決する事も尊い事である。)しかし、チームワークが良い事がプリキュア最大な武器であるならそれ即ち、ささいな事等が原因でプリキュア同士が互いに疑心暗鬼になってチームワークが乱れれば大ピンチに繋がることになる、という事でもある(特にプリキュア5の時は、みんなで作ったビーズアクセサリーをのぞみとミルクのじゃれあいでバラバラになり、それが起因となって、うららに対するりんののぞみのぞみって、アンタ他に友達がいないの?までに発展した)。
どのシリーズでも、敵幹部には組織内部での出世、あるいは悪の首領の寵愛のために己の手柄を挙げることに固執しているキャラクターが多い。
仲間意識が強いキャラクターであっても、敵キャラクター同士の仲は決して良くないことが基本である。あとまわしの魔女たちの様な例外中の例外もいるが…。
仮に幹部同士がやむをえず共闘しても普段から犬猿な仲のため、プリキュアと比べるまでもなく、連携やコンビネイションの精度は基本的に良くない。
なお近年では、黒幕が甘言を言葉巧みに弄して様々な世界のアウトサイダーたちを部下に仕立て、彼らに悪事を働かせたりする等、卑劣且つ悪辣極まりない黒幕も往々にして存在する。
一方部下も部下で、黒幕や首領を汚い作戦や罠で唆したり出し抜いたりして、黒幕を自ら始末したり敵組織の内情を碌に知らないプリキュアを利用して浄化させたりする等、《利用し利用され騙し騙される関係性》はますますエスカレートし、敵組織の内情は弱肉強食然とした様相をこれまで以上に醸し出している。
憎めぬ悪役と必要悪的な存在
また、プリキュアシリーズの敵はどんなに悪いキャラクターであっても戦いを通じてプリキュアの成長を結果的に促す存在となるのが基本である。
敵の悪行や蛮行がプリキュアに自分たちが現在置かれている現状や欠陥を客観的に見つめ直させるきっかけになったり、それを契機に自分たちが成長する上で、仲間たちや周囲の人々との触れ合いや切磋琢磨がいかに大切なのかを改めて気づかせ、プリキュアの成長に一役も二役も買っていることにも繋がっていく。
勿論、敵キャラクター自身にそんなつもりは全くないのだが、結果的にはプリキュアだけでは全くどうにもならない袋小路を打破してくれる、皮肉ではあるものの大変貴重な存在にもなっているのが実態である。
関連記事
プリキュア
プリキュア敵少女幹部 プリキュア敵少年幹部
三悪 絶対悪 必要悪 憎めない悪役 愛すべき馬鹿
満と薫 若いマジョリーナ 絶望の仮面