「え!?予想外エゴ!?これを返したら、お前は大人しく捕まるのかエゴ?」
「お前悪い子、エゴエゴ良い子!博士の命令通りプリキュア5捕まえた〜♪」
概要
『映画ヒーリングっど♥プリキュアゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!!』に登場する謎の怪物。キツネのような容姿をしており、一人称を「エゴエゴ」、語尾に「〜エゴ」をつけて喋る。
渋谷109で行われた東京ガールズコレクションの会場に突如現れ、不思議な力で人々を無気力状態にしてしまった。
たまたま現場に居合わせたヒーリングっどプリキュアは立ち向かうが苦戦する。そこへさらに現れたプリキュア5の加勢によりエゴエゴは退散したが、プリキュア達はその正体を調査しようと動き出すことになる。
※以下、『映画ヒーリングっど♥プリキュア』のネタバレ記事につき閲覧注意
正体
我修院サレナが人々から「ゆめのつぼみ」を奪うための尖兵として、ビョーゲンズの細胞(?)から生み出された人工生命体。
ただし、ビョーゲンズの共通特徴であった「地球を蝕む能力」は失われている(開発者のサレナが失わせたと言った方が正しいか)。
エゴエゴに遭遇した人々が無気力状態になるのは、心の中にある「ゆめのつぼみ」を彼に奪われたためである。
自身の分身作り出したり、ヒープリのパートナーフォームと互角に渡り合う強さを持つ。
活躍
物語の序盤では我修院サレナの命令を無邪気に聞いていたが、プリキュア5を捕らえる任務を達成してもぞんざいな扱いしかされなかっため、だんだんと今の状況に疑問を持つようになった。(エゴエゴはサレナを母のように慕っていたが、当のサレナはエゴエゴを野望達成の道具としてしか見ていなかった)
中盤では、サレナが自分を愛するつもりがないことを悟ったエゴエゴが彼女から決別。「ゆめのつぼみ」の力を独り占めして自分をだけのために使おうとした。
終盤では、カグヤを体内に取り込んでカレハーンを彷彿させる花のような姿に変貌する。プリキュアとほぼ同サイズながら戦闘力は凄まじくプリキュア5GoGoの6人が束になっても全く敵わないほどである。
最後はドリームキュアグレースの「プリキュア・ヒーリングっどドリーム」で浄化されたが消滅することはなかった。しかし、手のひらサイズまで小型化して戦う力は失ってしまった。
自身の敗北を認めて反省の意を見せたため、プリキュア達はそれ以上の追求はせず彼を許した。
ビョーゲンズの細胞?
ヒーリングっど♥プリキュア本編においてビョーゲンズは他の生物に寄生し増殖するウイルスの様な特性を持つ。そのため、「ビョーゲンズはウイルスをモチーフにしている」という解釈もあるが、ウイルスには細胞は無い(タンパク質でできた殻の中に、遺伝子が入っているだけの単純な構造である)。
エゴエゴはビョーゲンズの細胞から生み出されたと言うが、ビョーゲンズには「細胞」があったのか…?
まあ、「ビョーゲンズ=ウイルス」は公式設定では無いし、あまり深くツッコむべきではないのかもしれない。ジコチュー細胞みたいなものだろう。
余談
TVシリーズのビョーゲンズとの共通点
初めて改心したビョーゲンズ
- エゴエゴをビョーゲンズの一員とみなした場合、プリキュア達を敵に回したうえで最終的に浄化されても消滅せず生き残った初めてのビョーゲンズであり、初めて改心したビョーゲンズである。(ただしエゴエゴは地球を蝕む存在ではないので、プリキュア達からすると他のビョーゲンズとは異なるとみなされたのだろう。あるいは、我修院サレナが持つ「ビョーゲンズから地球を蝕む毒性を失わせる技術」を平和利用さえしてくれればビョーゲンズと人間、地球を生きる動植物が共存できる未来もあるかもしれない。)
- 映画に登場する敵としては珍しくTV本編の敵が絡んだ設定となっており、単独映画で見た場合はパンプキン王国のたからもののウォープ以来。また、歴代映画でTV本編の設定が絡む場合はいずれも幹部または黒幕に関連する敵だが、こちらはそれらとの関連が一切ないという点でも異例である(もっとも黒幕であるキングビョーゲンもこちらも元は同じ種族であるため、全く無関係とは言えない)。
TVシリーズ最終回との関係性
- TVシリーズの最終回には地球を汚染し続ける人類がいずれビョーゲンズと同じような存在になるのでは?と疑問を投げかけるキャラが登場する。放送当時はこのキャラに関する否定的意見が多く見られたが人工ビョーゲンズとでもいうべきエゴエゴの出現により彼の懸念は決して的外れなものではないことが示唆されてしまったことになる。(ただし、エゴエゴの猛威を食い止めたのもまた人間の少女たちである)
声優について
- 演じる高木渉氏はYes!プリキュア5/Yes!プリキュア5GoGo!でブンビーを演じており、HUGっと!プリキュア37話以来のプリキュアシリーズ出演となる。本作にも副音声でブンビーが声付き登場している為一人二役となっている。
- 収録当時はコロナ禍の真っ只中であった為、高木氏はサレナ役の勝生真沙子女史のみとの収録で、レギュラー陣とはすれ違いだったという。
- 同氏はエゴエゴを「愛情が欲しくて暴走してしまったキャラクター」と分析している。
関連タグ
ヒーリングっど♥プリキュア ゆめのまちでキュン!っとGoGo!大変身!! プリキュア5ゆめのまちへ行く!
ノイズ:9年前のプリキュアと戦ったラスボス。マスコットのような形態から巨大獣へと変化し、最終形態は等身大の人型という点が共通。浄化されず再びマスコットになったのも同じ。
サタデーナイトフィーバー、ChooChooTRAIN:劇中でエゴエゴがポーズのパロディを行っている。
リフレイン(プリキュア) → エゴエゴ → シャロン