※注意
現在、このキャラクターへの評価は賛否両論となっています。
賛否どちらかの立場に傾く事なく、公平な記述になるよう十分に注意してください。
概要
CV:郷田ほづみ
かつてキングビョーゲンに蝕まれた土地の近くでひっそりと暮らしていた老猿で、後述の批評を臆面も無く言い放つヒーリングアニマルのタカ派な偏屈爺さん(尤も、テアティーヌがヒーリングアニマルの始祖である以上、実はサルローはテアティーヌより年下である。女王と一般のヒーリングアニマルでは、歳の取り方にも差があるのかもしれない)。
動向
人間がある程度環境破壊によって「生きる為」以上に動植物を殺めている事を指摘し「地球を蝕むという視点では、今の人間たちもビョーゲンズとそう変わらない」「オレに言わせりゃ、ヒーリングアニマルは人間だって浄化していくべきなんだ。この星のためにな」と度を越した進化を果たした現代人が便利で豊かに暮らすため地球環境を蝕んでいる現状を痛烈に批判する。
このサルローの批評は、ラビリン達にとって到底受け入れられない暴論である。
自分達が選んだパートナーである人間の「生きたい」と願う力がなければネオキングビョーゲンを倒せなかったため「悪の魔王退治後の勇者不要論」でしかないのだ。
当然反発するラビリン達をよそに、風鈴アスミは「そういう考え方もあるのですね」と述べるが「ないラビ!」と完全否定。
しかし、当の人間であるのどか達の考えは違った。
現代で人間は文明社会の恩恵を受けて便利に過ごしているが、彼らが普通に生きているだけで消費された資源は環境汚染の種になる。
動物病院に連れて来られる動物達の多くは、故意にしろ過失にしろ人間に傷つけられた動物である。
「地球を蝕み、自分にとって居心地の良い環境にする」という考えを抱いている人間という種の行いもまた、かのダルイゼンの望みと変わりないのではないのか?
そしてプリキュアが彼を見捨てた以上、いずれ人間も自分達が滅ぼしたビョーゲンズと同様に『地球を蝕む害毒』と見なされ、ヒーリングアニマルと戦う羽目になるかも知れないのか?……と。
ひなた「いつかあたし達も、ニャトラン達に浄化されちゃうのかな……?」
ペギタン「いやペエ、ちゆたちと戦わなきゃいけないなんて……!」
その時、さらなる事件が起こった。
ヒーリングガーデンに持ち込んだすこやかまんじゅうに野生のナノビョーゲンが付着し、メガビョーゲンが出現してしまったのだ。
サルローはのどか達を「災いを持ち込むのは、いつだってお前ら人間なんだ!」と非難し、態度を更に硬化させた。
しかし、それでものどか達は「人間という種族」としての責任を取るべく戦いの中で必死に猛省し、共に「あるべき未来の形」を再度見つめ直す姿勢を取っていた。
ひなた「人間が地球に酷い事してるとか…あたし…全然分かってなかったけど…。でも、今からでも遅くないよね!」
ちゆ「これ以上酷い事にならないように…最悪の未来を避けるために…わたしたちも何かできるはずよ!」
のどか「そして、少しでも健やかな未来を…。わたしたちだけじゃない…地球のたくさんのみんなが、健やかに生きられる世界にしたいから…!」
さらにラテが呼び出した別世界のプリキュアの介入もあり、無条件に『人間の愚かさや過ちを知っている上で、それでもギリギリまで人間の可能性を信じたい』と思っているテアティーヌからもう少しの間だけ人間を信じてみる事を諭される。
テアティーヌ「サルロー、あなたの言う事も分かるわ…。いざという時が来れば私にも人間を浄化する覚悟はあります。でも、人間に深く関わった者として言わせてもらうと、人間には未来を変える力もあると信じたいの。私には、さっきの見慣れぬプリキュアの存在がその希望のように思えるのよ…」
サルローはテアティーヌの決意やプリキュアの勇姿に思う所があったようで、より良い未来の為に模索しようとする人間の可能性をしばらく信じようとした。
つまり、これは『人間はギリギリの一点を超えると粛正対象になる回帰不能点(The Point of No Return)が存在する』事実を示している。
もしその一点を超えてしまえば、のどか達は浄化の運命を辿るか、滅びに抗ってヒーリングアニマル達と戦う事になる。
『この地球上で自分もみんなも健やかに生きていくために必要なこととは何か』
それが、与えられし猶予期間の中で人間達が考え続けなければならない未来への議題である。
声優について
声を演じた郷田氏はキングビョーゲン/ネオキングビョーゲンの声も兼任しており、フィナーレ的なカメオ出演を果たした。
「地球上の生物を絶滅させて、自分達の天下を築こうとした病魔の王」を演じた同氏が、最終回で「地球を汚す人類に批判的な立場の者」を演じる形となった。
また、同作品の敵組織の首領を担当した声優が最終話で別の役で出演するパターンは今作初である。
制作の裏話
最終回の反響
あくまで可能性の1つだとしても『ヒーリングアニマルが人類を滅ぼすかも知れない』とする、プリキュアが今まで浄化していったビョーゲンズと立場が入れ替わるようなパラダイムシフトは視聴者に強い印象を与える事態になった。
本作では「プリキュア達が敵組織と一切の和解をしない」が特徴の作風であったが、もし1人でもビョーゲンズと和解していればサルローの「人間は浄化されるべき」の言葉は重みを持たなかっただろう。
この言葉はプリキュアがビョーゲンズを絶対に許さなかったからこそ、ブーメランとして有効になっているのである。
環境問題に対するテーマは何の伏線もなく唐突に出てきた訳ではなく、例えばバテテモーダの宿主であるヌートリアは、侵略的外来種(=人間によって本来の生息地から日本に持ち込まれ、生態系に害を与えている)である。
バテテモーダは敵として浄化されたが「そもそも『ヌートリアが日本に存在し、生態系に害を与えている問題(=人間の罪)について考えなくても良いのか?』とする、その問いかけの為に宿主として配置されたのでは?」と捉えられる。
サルローの言葉を聞いたのどか達は反論できずに「そんなこと、考えたこともなかった」とまで語っており、彼女達がある意味思考停止で戦っていた事実を別段のフォローなくリアルに描写している。
この事実から本作でプリキュアが敵と和解しない路線だったのは「全てこの最終回に繋げる為だったのでは?」との感想を持った視聴者も見られた。
しかし、後述の『ヒーリングっど♥プリキュア オフィシャルコンプリートブック』のインタビューで様々な事実が明らかにされた。
オフィシャルコンプリートブックで明かされた事実
実はこの第45話、放映されない可能性があった。
オフィシャルコンプリートブックでの池田洋子SDへのインタビューによると、元々オリンピックが予定されていた状況もあり「何らかの都合で後半に放送が1回休止する可能性があった」らしく、しかもそこへ予想外の事態が襲い、休止になるかどうかがギリギリまで判らなくなった結果『全44話になるか全45話になるかわからない』まま最終盤の制作をせざるを得ない状況に陥ってしまった。
この状況に対応する為、第44話を「物語が完結する回」としてラスボス戦後のエピローグまで描き切り、第45話は削られても問題がないように「今までの物語とは切り離された後日談」として、ヒーリングガーデンでわちゃわちゃするギャグ中心の形を採る形にしようとした……のだが、ここでシリーズ構成の香村純子が「人間の有害性を完全にスルーするのもよくないのでは?」と思い、サルローを通じて問題提起を行って、今までの戦いの意味を改めて問い直すエピソードとなったのである。
実は『ヒーリングっど♥プリキュア』は企画の初期段階で「人間が地球にとって害となる話はやらない」方向性が決まっていた。そんな不文律がある中、香村純子女史の脚本はその価値観を最終回で全てひっくり返したのだ。
香村純子がシリーズ構成をする作品では、最終回でこれまで語ってきた概念を根底からひっくり返す展開をする傾向がよく見られるのだが、本作でもそれは遺憾なく発揮された事態になった。
仮に全44話で完結していた場合「人間と他の動植物の『生きたい』意思だけが尊重され、ビョーゲンズを数の論理で排斥した」だけの物語で終わってしまっていただろう。
『ヒーリングっど♥プリキュア』終盤の展開の違和感へのアンサーとしての役割を、最終回である第45話が果たしているとの受け止め方も出来る。
因みに最終回だけに演出はSDの池田洋子女史が直々に担当している。
反論
とはいえ、それと同時に「終始サルローから一方的に『人間の業』を非難され、自虐的かつ悲観的な言動を反論も出来ずに受け入れてしまうのどか達」に少なからず苦悩する視聴者もいるだろう(サルローの振る舞いは高齢男性による、若い女性や子供への過度な説教に見えなくもない)。
そもそもテアティーヌがラビリン達に「プリキュアとして地球を守るために戦ってくれる人間を探してこい」と命じたのが全ての発端であり、それ等の事実を知っている筈なのに「女王の客人」としてテアティーヌ直々に招待されたのどか達を痛罵する彼の行いは、女王の顔に泥を塗った挙げ句、ヒーリングアニマル全体の面目を丸潰しにしたも同然である。
更に以下の様な指摘もある以上、サルローの主張には手放しに賛同出来ないのも事実である。
地球のためもいいけど忘れちゃいけないこと
- サルローの苦言は確かにマクロな視点で見れば「地球環境」「地球の未来」を思い遣っての発言なのは当然だが、ミクロな視点で見ればビョーゲンズ達と最前線で戦い、時に辛酸を嘗め続けてきたのどか達に対する労いもない。更に彼女達を危険な戦いに巻き込んだ負い目のあるラビリン達に対する配慮も窺えない。
- つまり、ヒーリングアニマルもまた「『自分達こそが地球の意思だ』と思い上がった存在になりかねない実態」が示唆されている。
- 「災いを持ち込むのは、いつだってお前ら人間なんだ!」というセリフだが、サルロー自身にも「人間が持ち込む災い」に「『人間という種』そのものの浄化」を望む様になった個人的事情があるのだろうが、作中で彼の過去が語られていない以上執拗に「人間への苦言」を呈されても視聴者にはいまいち説得力に欠ける。
- そもそもプリキュアシリーズにおいて「浄化」とは命を奪うことでは無いとされてきた。そのため「人間を浄化とはどうするつもりなのか?」という問題も浮上し、スタッフインタビューでは「浄化されたビョーゲンズは自我を持たないナノビョーゲンに退化した」と明かされている。
- 少なくとも大半の人間が文明社会の恩恵を受けて豊かに暮らしている中で自然を荒らすばかりではない。例えば、樹サクヤの様に自然を守り、野生動物との付き合い方(「人間が無闇に手を出してもいけない」との意味でも)を考えている人物も存在する。
- それなのにも関わらず、「地球の為」と称してその様な人々が持つ「地球への思い」を踏みにじるのであれば、『ヒーリングアニマル』の所業が『人間』ではなく『自分達が望む理想郷』を作る為に地球環境を滅ぼしている『ビョーゲンズ』のそれと対して遜色ないのではなかろうか?
- 更にネオキングビョーゲンを倒せたのは、のどか達プリキュアやラビリン達ヒーリングアニマルだけの功績ではなく、プリキュアと地球上にいる人間の「生きたい」という思いが融合したからであり、人間とプリキュアが手を取り合って地球を救ったと言っても過言ではない。そんな人間の浄化を望むのは正に恩を仇で返すも同然であり、「人間を浄化すれば地球を救える」と信じて疑わないサルローの考えは彼の様な「人間による環境破壊に心を痛める人々」から見ても不愉快極まりないだろう。
- サルローは人間が地球にもたらす害ばかり言及しているが、ペットや家畜など『人間という種』のもたらす恩恵により活かされている生物が存在するのも事実である(蚕等が良い例である)。当然彼らは生活の全てを人間に依存しているのだから、人間がいなくなれば新たな環境に適応できず滅びるか、人間の手を離れ「野良」となって生態系を害する事態に陥る。
- 実際サルローは人間が環境破壊により必要以上に他の生物を殺めている状況を批判している中、皮肉にも散々「人間の業」を非難しておきながら自分もまた全く同じ愚行を繰り返そうとしているのである。
プリキュアとヒーリングアニマルの関係と今後
- また、今作の物語は「自分達ヒーリングアニマルの力だけではビョーゲンズを倒し切れなかったので、『伝説の戦士プリキュア』の力を借りて、今度こそビョーゲンズを倒そう」とするヒーリングアニマルの都合で戦っていた事実も忘れてはならない。
- サルロー自身は自分が嫌う人間の手を借りる事態に断固拒否していた可能性も考えられるが、それでも戦えない自分達に代わって地球の為にビョーゲンズを打ち破ってもらった以上、地球を守る立場として感謝や謝罪の一言二言を述べるのが筋である。
- 更にのどかからすれば、かつてテアティーヌがまだ戦線に立っていた頃、彼女が討ち漏らしたメガビョーゲンがばら撒いた自立歩行できる種が見逃されていたせいでのどかに寄生し長い間病に苦しみ、ダルイゼンとの因縁を産み出してしまった挙げ句それをヒーリングアニマル達の都合である守秘義務により蜂須賀先生に話せない受難に陥っていた。彼女の立場からすれば、自分達の職務怠慢を棚に上げ人間を糾弾しその存在すら否定するサルローの態度に怒りを覚えても良い位である(尤も、前者に関しては当然サルローには知る由も無いため、この件に関してサルローを非難するのは筋違いであり、後者の件に関しても、これは流石に文句を言うべき相手はサルロー個人ではなく、ヒーリングアニマル全体であるが)。
- ビョーゲンズも勢力として壊滅したが、種としては絶滅したわけではない。ヒーリングアニマルが今後復活したビョーゲンズやそれ以外の地球の脅威(たとえそれが一部の人間であっても)と戦い続けていかなければならない以上、「理論上ヒーリングアニマル1匹に付き、1人プリキュアを覚醒可能」ならば(変身アイテム数の制限なし)、根本的に「人間という種と手を切り、人間全てを浄化する」考えは、愚策を通り越して自殺行為に等しいのではなかろうか……?
- 先述の通り、サルローの言い分は「悪の魔王退治後の勇者不要論」に過ぎず「ネオキングビョーゲン一派が倒された後なら何とでも言える」との批判もある。
- そして、2023年公開の『プリキュアオールスターズF』では地球に桁違いの脅威が襲来するが……。
進化しなければ生き残れない?
- サルローはビョーゲンズや人間の「度を超えた進化」を批判していたが、実際の所ネオキングビョーゲンはシンドイーネを取り込みさえしておけばもう1段階進化出来ていた可能性があった。初期形態に戻ったダルイゼンを取り込んだ時に「これで十分」と勝手に満足し「更なる進化を求めなかった」事実が敗北を招いたのである。つまり過度な進化をしない様に自制した結果、滅亡したと見れる。
- 進化しない事態が破滅を招く可能性がある以上、サルローの「度を超えた進化=悪」の考えは安易に賛成できない。現に過度な進化をしない配慮の結果、脅威に対して抗えず滅んだ前例があるのだから。
- ウイルスも抗原を変化させ簡単に滅びない様に自己進化を繰り返している。それ故人類もまた未知のウイルスに打ち勝つ為、地球環境の保全を目的に更なる医学の発展、技術開発に精進している。もしも人間が進化を止めてしまえば、進化し続けるウイルス達に滅ぼされてしまう。
- 上記のような事実も含めて更に指摘すれば、のどかが病に侵されながら生き永られたのは偏に高度に発展された現代医療のおかげである。もしサルローの指摘通りに人間が進化せずに近代以前の文明レベルで過ごしていれば、のどかは病死していた。結局の所サルローの主張は独り善がりな懐古主義に過ぎず、弱者への配慮が著しく欠けているのである。
結局「度を越えた進化」が誤りであったか否かなどは、滅びる時にしか分からない以上「度を超えた進化」を批判し「ただ生きる為だけの進化」を必要悪と容認するサルローの意見が正否の判断は、誰にもできないのである。
サルローの言葉がもたらした余波
- 最終回でサルローが「人間の罪」を問いた流れは「人間とヒーリングアニマルの分断の可能性」だけでなく、プリキュアシリーズにおける「人間のプリキュアと人間以外のプリキュアの分断の可能性」をも生み出した。
- 今作で唯一「人間で無い」プリキュアはキュアアースである。共にビョーゲンズと戦ってきた仲間なのに、最後の最後で彼女だけが「人間ではない」「のどか達とは立場が違う存在である」事実が明確になってしまった。
- アスミは「地球の精霊」であり人間ではないが、その容姿はかつてテアティーヌのパートナーだった人間・フウと瓜二つである。もしも人間とヒーリングアニマルとの間に争いが起これば、アスミは「今後自分がどのような立場に置かれるか」という疑問に自分なりの考えを出して向き合っていくのだろうか……。
- 次回作では唯一人間ではないプリキュアが登場する。彼女は後に人間と異種族を隔てる禁断の真実を知って苦悩することになる。
- 尚、本作の劇場版ではサルローが説いた「生きる為の目的以上の行為を一個人が成し遂げようとした人間」と「その人間の歪んだ目的によって生み出された成果物」が大惨事を招くという、正しくサルローが危惧した状況が発生してしまっている。この映画は諸事情により最終回の後に上映され、実際に本編の後日談・完結編として観劇しても問題ないストーリーだが、時間軸をその様に解釈した場合TV版最終回そのものが劇場版の序章・伏線とも取れる状態になっている。
- そして、4年後に登場した「人間と動物の友愛」がテーマのプリキュアではペットが変身するプリキュアとその飼い主が変身するプリキュアがW主人公で登場。さらに敵組織が「人間によって絶滅したニホンオオカミの化身であり、人間への直接的な敵対心と(多少なりとも)正当な恨みを持つ存在」であり、人間に対する尽きぬ憎悪を感じさせる言動とテーマの重さも相まって結果的にサルローの言い分を全面的に否定するような物語である。
余談
猿モチーフなのは犬モチーフのテアティーヌとの対比=犬猿の仲か、或いは「生意気で浅慮な考え」を意味する猿知恵であろう。
- 実際、サルローは「ネオキングビョーゲン以上の驚異が現れたらヒーリングアニマルは人間とプリキュア抜きでどう対抗するのか?」「地球上から人間を浄化すれば、ペットや家畜に類する“人間に依存している生物”は飢えて死んでしまう」等の、人間を浄化した場合に発生する多大な問題点を考えていない(あるいは「対応できなかった生物が悪い」と切り捨てる可能性が高い)。
人類は「霊長目(サル目)」から進化しており、人間の度を越えた進化に苦言を呈する生き物としては「サル」がぴったりであろう。
また、2022年現在「サルがプリキュアになった事例は無い」し「サルモチーフのプリキュア」もいない(キュアゴリラは居たけど)。
要するに彼は「プリキュアの存在に苦言を呈する、プリキュアになれない存在」なのである。
次回作の最終回では生き残った敵は(メンバーによって程度に差があるものの、一応は)和解し適切な距離の関係に落ち着いたが、皮肉にもサルローは『プリキュアの味方』のヒーリングアニマルでありながら人間とヒーリングアニマルの間に余計な諍い・不和を生み出す正反対の様相を見せてしまった。
予言者?
何にせよ『ヒーリングっど♥プリキュア』がサルローの登場で色々考えさせる最終回となったのは確かである。
そして、以前pixivではサルローが述べた『人間もビョーゲンズも“地球を蝕む”点では同類なのではないか』との問題提起を示す作品が描かれていた。
※上記の作品はサルローが登場する以前、2020年5月の作品です