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センシティブな作品

概要

犬猿の仲とは、人間関係を表す慣用句の一つである。

互いが互いを嫌い合っている、あるいは敵視し合っているなど、二者の関係が非常に険悪な事。類義語に水と油ハブとマングース等がある。

ライバル同士である場合もあるが、殆どはただよく喧嘩しているだけで、競い合う或いは信念をぶつけ合う者は別でいる場合が多い。

語源

そもそもは人間猟犬)を連れて狩りに入るようになったことが発端であり、人に連れ立って狩りを手伝う肉食体育会系の犬と、縄張り意識の強い雑食インテリ系のの場合、カチ合うと確実に喧嘩になって小競り合いが開始される。まぁ、御託抜きでいえば単に縄張り争いである

この様相を見ていた人間が、「犬と猿は仲が悪い」と認識し、出会えば互いを毛嫌いして喧嘩を起こしそうな不仲な関係を、『犬猿の仲』と称するようになった。十二支の由来を語った昔話でも、この語源となったシーンが登場する事がある。

生態が違うからわかり合えない。

嗅覚が鋭く地上を走り回る犬と、視覚が発達し樹上生活に適応した猿とでは、根本的に見ている世界が違う為に、考えかたが違いすぎて、わかり合おうとしてもわかり合えない、という意味も含まれる。

なお、小さい頃から一緒に育ってきた犬と猿は非常に仲が良くなる。要は互いを敵か仲間かと認識する差である。

犬猫の仲

英語圏では【like a Cat and Dog】=『犬猫の仲』という。日本含む東アジアはサル目哺乳類の最北生息地であり、アメリカヨーロッパには猿は生息しておらず、欧米では熱帯の動物だと思われている。猿を見かける機会自体がないため、さらに身近で分かりやすい例としていた犬と猫となったと言えよう。

国内においても、上記のような本質的な生態の違いを知る機会が縁遠くなるにつれ、「生まれ持った気質が違うから合わない」という本来の意味が伝わり難くなり、同族嫌悪という誤解を避ける為に、犬は義理堅く猫は気まぐれ…というイメージから、「犬猫の仲」と言う言葉が使われる事も有る。

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犬猿の仲
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