概要
「ハブと戦うマングース」は動物図鑑の写真で有名で、沖縄ブーム時代の出し物としては当時の定番であり、あのサンドウィッチマンのネタにもこの単語が登場する。
犬猿の仲のようなイメージの二種だが、実はマングースはハブにとって天敵でも何でもなく、普通に戦わせると確実にマングース側が毒で死ぬ。
確かに神経毒に対する耐性こそ持っているが、それはコブラを捕食するために培われたもので、組織破壊を招くハブの出血毒には何の耐性もないのが実情。
そもそもマングースはヘビを主食とはしていない上昼行性で、夜行性のハブとは活動時間帯が異なるため、生態的に出会う機会が少ない。一応マングースは明け方に眠る獲物を狙うため全く襲わない訳ではないが、その中でも割に合わない危険な獲物といった認識である。
それ故、かつて上記出し物で「マングースはハブの天敵」と誤解した島民が、危険な毒蛇のハブ対策として海外からマングースを輸入・放獣したが、結果としてハブは減らず、むしろマングースは天然記念物などの貴重な動物を捕食する厄介な外来種となってしまった。
そのような決闘ショーが動物虐待として禁止されてからは、マングースがハブではなくウミヘビと水泳で対決するショーになった。
大抵の場合は海ヘビが勝つが、たまに海ヘビがやる気をなくしたり、あらぬ方向に向かったりするためにマングースが勝つこともあるらしい。
ちなみに双方別のプールで泳ぐので、海ヘビがマングースを噛んだり、マングースが海ヘビを食べたりしてしまう事はない。
『ポケットモンスター』に登場するハブネークとザングースはこの風評をイメージした存在で、現実の上記実態と異なり、熾烈な天敵関係となっている。
関連タグ
ときめきメモリアル…RPG風ミニゲーム内において、巨大なハブに対し『マングース斬鉄剣』という必殺技を使うマングースが登場する。