概要
捕食者として特化した哺乳類のグループ。現在では『ネコ目』とも呼ばれる。獲物を捕えるのに必要な目、耳、鼻、触毛（ひげ）などの感覚器官と知能がよく発達しており、運動能力も高い。アシカやアザラシといった水棲哺乳類の一部もこの仲間。肉を噛み切る裂肉歯と呼ばれる歯を一対以上(すなわち上下左右合わせて4本)持つ種、またはその子孫である(先に述べた水棲哺乳類などはこれが退化している)。
食肉目とは言っても雑食性の種もいるが(ジャイアントパンダとレッサーパンダは例外的にほぼ植物食)、多くは肉食中心の食性である。
ズートピアではこのグループに属する動物を「肉食動物」、その他の動物を「草食動物」と呼んでいた。これは獣を捕食する獣は食肉目に偏っている事と、獣しか登場しない故であろうが。
キャラクターグッズ等のモデルになることが非常に多い。
食肉目一覧
学者によって分類には諸説あり、定説は無いと言っても差し支えない。
裂脚亜目（れっきゃくあもく）
クマ科・・・熊とその仲間。ツキノワグマ、シロクマ、パンダなど。
アライグマ科・・・アライグマ、レッサーパンダ、キンカジューなど。
イタチ科・・・イタチとその仲間。アナグマ、スカンク、ラッコ、カワウソなど
ジャコウネコ科・・・ジャコウネコとその仲間。ハクビシン、ビントロング、フォッサなど。
※裂脚亜目は鰭脚類を除いた全てをまとめたもので、進化系統を正確に反映した分類ではない。ネコ科、ハイエナ科、ジャコウネコ科、マングース科をネコ型亜目、それ以外をイヌ型亜目とすることも多い。
鰭脚亜目（ききゃくあもく）
アザラシ科・・・アザラシの仲間。ゴマフアザラシ、ゾウアザラシなど。
※尚、鰭脚亜目については独自の「鰭脚目（ききゃくもく）」に分類する説もある。又、進化系統的には鰭脚類はクマ科、イタチ科に近い祖先から派生したため、鰭脚類をイヌ型亜目の下位とする場合もある。
