肉鰭下綱は脊椎動物亜門の下位系統群で、シーラカンスや肺魚を含む。四足類(四肢動物)はここから派生したため、分岐生物学的には両生類や爬虫類、哺乳類、鳥類もここに含まれる。
多くの種が化石のみで知られる絶滅種となっているが、現在の魚類の大半を占める条鰭類もこれに近い動物から派生したと思われる。
"Sarcopterygii" とは「肉質の」を意味する sarco と「鰭」を意味する pterygii からなるギリシア語である。
分類
硬骨魚類 Osteichthyes
■肉鰭類 Sarcopterygii
・肺魚類 Dipnoi
・シーラカンス様類 Coelacanthiformes
・四足類 Tetrapoda
特徴
- 肉質の鰭を持つ。
- 尾びれの鰭条が直接尾椎に関節している
- 肺が発達する。深海にすむシーラカンスでは退化している。
現存種
陸上に進出して四肢動物になったものを別とすれば、魚類として現存しているものは以下の8種のみ。
・シーラカンス Latimeria chalumnae
・インドネシアシーラカンス Latimeria menadoensis
・オーストラリアハイギョ Neoceratodus forsteri
・ミナミアメリカハイギョ Lepidosiren paradoxa
・プロトプテルス・アネクテンス Protopterus annectens
・プロトプテルス・エチオピクス Protopterus aethiopicus
・プロトプテルス・アンフィビウス Protopterus amphibius
・プロトプテルス・ドロイ Protopterus dolloi