ゆらめく大海原(オーシャン)!キュアラメール!
CV:日高里菜
概要
『トロピカル〜ジュ!プリキュア』のローラが変身する、ネイルがチャームポイントのプリキュア。マーメイドアクアパクトとハートクルリングで変身する追加キュア。
2021年6月1日に公式サイトにて、6月20日に登場予定と発表され、キャラクターデザインも同時公開された。
歴代のプリキュアでは69人目。
イメージカラーは水色(オフィシャルコンプリートブックの記載では、正確には「オーシャンブルー」)で、所謂青キュアに定義される。青キュアが追加戦士になるのはキュアコスモ以来。また、青キュア初の中学1年生でもある。
ラメールとはフランス語で「海」を意味する言葉で、人魚の彼女にはうってつけのネーミング(la が定冠詞で mer が単語本体なので、仏語の場合は本来はラ・メール)。ローラの長い本名にも「ラメール」が入っており、本名がプリキュア名に含まれるプリキュアはキュアアムール以来。
キャラクターグッズ等の英語表記は「Cure La・Mer」(媒体やグッズにより大文字や小文字の差異あり)と、定冠詞と単語本体が分けて表記されることが多い。
「人魚はプリキュアになれない」と第2話で本人が言っていたものの、彼女が人間の姿に変身する能力を得たことで、その定説は見事覆る事になった。
また、この姿になると普段の我儘な態度は鳴りを潜め、いつもより少し落ち着いた言動になる。見た目が大人っぽい雰囲気になるのが精神面にも影響するのかも知れない。しかし、本質的な性格が変わるわけではないので23話の件のようにポンコツ化することもある。
容姿
元々ローラが着ていた服をベースにしつつも、より豪華なものへと仕立て直された様なコスチュームをしている。
ローラは普段着がマーメイドらしくへそ出しルックであったが、その特徴はキュアラメールにも引き継がれている(ただし、セパレートタイプではなくなっている)。へそ出しのプリキュアはキュアエール以来3年振りで、そのエールと同じく(前述の通り)臍部だけが開いたデザインの非セパレートキュアでもある。通常形態で長袖なのはキュアショコラ以来5年ぶりだが、肩出しなのが相違点。初期メンバーが着けているオープンフィンガーグローブは非着用。
最大の特徴として、尾びれが脚に変化して人間と同じ体型になっており、その脚部には歴代では珍しいレギンス(トレンカ?)を穿いている。
またネイルがチャームポイントだけあってか、手足にネイルが塗られ、それが見えるようこれまた珍しいサンダルを履いている。
ローラがキュアラメールへと変身した回の1つ前の回(16話)で、ローラが『(人魚には足がないので)ペディキュアを塗れず、代わりにマニキュアを塗る』という描写があったため、『変身時にペディキュアを塗る』『それが見えるようにサンダルを履いている』というのは、非常に感慨深いシーン・衣装デザインである。
髪型は元のローラのものをほぼ踏襲しながらも、髪色の大半が水色に変わり、2つのお団子ヘアーの中には真珠のような大きい宝玉がそれぞれ一つずつ入っている。
メンバーでは唯一瞳の色が変化し、青みがかった桃色の瞳に水色のハートが入る。
髪型も含め、イメージモデルは乙姫だろうか。
変身バンクでは「フェイス」の掛け声でチーク、アイズ、ヘアー、リップを一気にメイクし、チャームポイントのネイルを塗ってからドレスで変身を完了する。
同時変身もネイルを担当し、メイクのトリを飾る。
戦闘スタイル
元が人魚のため水中戦を得意としており、その水泳能力は全プリキュア中でも随一。
ただし、プリキュアに変身していない状態で人間の姿になると、打って変わってカナヅチになってしまう。これはローラが「足で泳ぐ」ことに慣れてないからと第18話で語られている。逆に言えばキュアラメールに変身すると足があるにもかかわらず尾びれを動かす感覚で泳ぐことができるようだ。
脚が生えた事によって蹴り技なども繰り出せる様になっており、マーメイドアクアポットによるやる気パワーの回収もこの状態のまま行える。
第22話では単独の強化技も使えるようになり、必殺技の能力に関しては他の4人より抜きん出ている。
身体スペックと格闘能力ではミックストロピカルを習得する前は誰も歯が立たなかったゼンゼンヤラネーダを肉弾戦や必殺技で圧倒し浄化する実力を見せた。しかし登場3話目の第19話では初めて他の戦士と同時に変身したもののゼンゼンヤラネーダの土飛ばし攻撃には対抗できず体を固められてしまい、守りの面では脆さもある。また、防御技や間接攻撃等の特殊能力は持っておらず、基本的にはサマー、フラミンゴとともに近接戦を担当する。
使用アイテム
変身アイテム。
最初は人魚の女王から石に覆われた状態で託されたものだった。まなつたちがチョンギーレらにより傷つけられたことによる怒りに反応し石が割れ、パクトが現れた。
マーメイドアクアパクトに付属されているペン型のブラシ。
本作のキーアイテム。
まなつたちがチョンギーレらにより傷つけられたことによる怒りに反応しリングが出現した。
色は、ローラの故郷である海と同じ「青」。
第22話にて初登場。南乃島の洞窟でローラが発見したブレスレット。
第22話にて初登場。上記のパフュームシャイニーブレスがリングに変化したもの。
ゼンゼンヤラネーダから奪われたやる気パワーをカムバックするアイテム。
変身後も引き続き使用し、プリキュアの戦闘のアシストを担当する。
持ち技
- プリキュア・くるくるラメールストリーム
マーメイドアクアパクトに渦を描いて海のエネルギーを溜め、ブラシから凄まじい勢いの海流を放ち浄化する。
初期メンバー4人と違い単独でゼンゼンヤラネーダを浄化でき、その際に相手を囲むリングもハート型ではなく貝殻の形となる。
浄化の際に「ビクトリー!」と叫ぶのもお約束で、こちらは一旦背を向けた後で上半身を仰け反らせ、右足を高々と上げた、シンクロナイズドスイミングを思わせるポーズを取る。
そして爆風と同時にキュアパパイアよろしくこの様な表情になる。→(>▽<)
足を高々と上げる姿は、『人間の姿になり、脚が生えたこと』をアピールするかのようにも見え、非常に印象的。
- プリキュア・オーシャンバブルシャワー
第22話にて初披露。マーメイドアクアパクトにパフュームシャイニーリング・マーメイドアクアブラシをセットしシャボンフォームに変形させて、大量の泡を繰り出す技。この技でゼッタイヤラネーダを浄化した。しかしその後登場した超ゼッタイヤラネーダの本体には通用しなかった。
強化フォーム
第29話より初登場。
伝説のプリキュアから授かったランドハートクルリングをトロピカルハートドレッサーにセットすることでフォームチェンジする。合体技「プリキュア・ランドビートダイナミック」で超ゼッタイヤラネーダを浄化できる。
『映画トロピカル〜ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』に登場する劇場版限定フォーム。
事前の予測
毎年のことではあるが、玩具の解析によってキュアラメールの存在は放送開始直後には既に明らかになっていた。
今年の場合は、トロピカルパクトの玩具の内部データに「キュアラメールはとっても可愛くてトロピカっちゃう」という音声データが存在していることが3月初旬には判明しており、ウェブ上のネタバレサイトを通じてコアなファン層の中では知れ渡っていた。
その変身者についてはこの音声だけではわかりようはないのだが、ローラの本名にラメールが入っていることから、ローラ説が有力となっていた。(ちなみに公式で発表される前の他の変身者候補としては後に登場した生徒会長の白鳥百合子やくるるんなども候補者として入っていた)
ただ実のところ、そういうイリーガルなネタバレ情報を抜きにしても、ローラがそのうちプリキュアになるであろうことは大きいお友達の間では有力視されていた。
これはローラは過去作の妖精枠キャラクターよりも目立つような販促展開がされていたためである。
(放送開始時点から数多くのグッズでローラが他のプリキュア変身者たちとほぼ同格に扱われていたこと、「毎週のエンディングで登場するやる気パワーの色の紹介シーン」でもローラが頻繁に登場していたこと、そしてyoutubeコンテンツである「トロピカおしゃレッスン」のナビゲーターを務めていたこと、など)
余談
第17話にて初めて変身した事に伴い、人魚の身体的特徴であった腕のひれがなくなり、下半身は完全に人間の物に変化した。変身解除後もその身体の変化は受け継がれている。
ただ、二度と元に戻れなくなった彼女とは違い、人魚としての姿が失われたわけではない。ローラは人魚の姿と人間の姿を任意で使い分けられるというハイブリッドな存在へ進化したのである。
つまりローラは人間の姿を得たにもかかわらず、人魚の女王となる夢も失っておらず、今でもそれに向けて邁進している。
これはあまりにローラに都合が良すぎるため、何らかの代償が後々に突き付けられるのではないかという一部視聴者の心配の声もあるが、プロデューサーの村瀬亜季は「ローラはアンデルセン童話『人魚姫』の悲しい結末には共感できないタイプ」としており(第4話や第40話ではローラのセリフでそのことが明言されている)、いかにも等価交換を求められそうな状況で、それを蹴っ飛ばしてすべてをかっさらう強欲ともいえるあり方こそローラらしさではないかと語っている。
イメージカラー的には青キュアに分類されるが、青や水色の割合はそれほど多くはなく、白が多用されているのに加え、髪色や衣装の一部、ペディキュアや浄化時のリングの色などにピンク色も多分に含まれており、今回のチームに不在の桃キュアのカラーリングをキュアサマーと共に補完していると言える。
過去にも第1話から登場しているキャラが追加戦士となる例は見られるが、この内キュアパッション、キュアビート、キュアアムールは第1話時点では敵であり、ハピネスチャージプリキュア!のキュアハニーとキュアフォーチュンは作中時系列で見るとキュアラブリーよりも変身が早い。
このためシリーズで初めて第1話からサポート役として登場している味方キャラが変身するプリキュアである。
もっと言ってしまえば、主人公達をプリキュアにするきっかけとなったプリキュア妖精枠に相当するキャラが正規の追加戦士になる事も史上初である(同じ立場の妖精が変身するキラキラ☆プリキュアアラモードのキュアペコリンですら終盤である)。
ネーミングについてだが、キュアショコラ、キュアパルフェ以来シリーズ5年連続でフランス語がプリキュア名に使われたことになる。しかし、本作でフランス語名のプリキュアは一度途絶えることになる。
キャラクターデザイナーの中谷友紀子によると、人魚つながりでキュアマーメイドを下敷きにデザインしたということ(キュアマーメイドが登場する『Go!プリンセスプリキュア』も中谷がデザインを担当している)。本人曰く「胸元なんかは、そのまんまキュアマーメイドですね(笑)」としている。
とはいえ、髪型はキュアマーメイドとは大きく違っており、やはりそこは強い個性である。
この彼女の髪型だが、頭部の真珠が目玉、前髪のティアラが口か鼻のようにも見えるため、「クリーチャーが頭に張り付いているように見える」との声も。
本編中に登場したのは17話であるが、OP映像は長らく更新がされず32話でようやく登場。
若干無理やり感は否めないものの、あとまわしの魔女たちが吹き飛ばされるシーンがラメールに蹴り飛ばされるように変わっており、存在感はばっちりである。その他のパートにもローラの人間フォームともども追加されているので探してみよう!
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キュアマリン:同じく「海」の名を冠する水色の青キュア。まさかの映画で共演することになる。
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