『プリキュア!トロピカルチェンジ!』
『レッツメイク!キャッチ!』
「チーク!」「アイズ!」「ヘアー!」「リップ!」
「フェイス!」「ネイル!」
『ドレス!』
「ときめく常夏!キュアサマー!」
「きらめく宝石!キュアコーラル!」
「ひらめく果実(フルーツ)!キュアパパイア!」
「はためく翼!キュアフラミンゴ!」
「ゆらめく大海原(オーシャン)!キュアラメール!」
『今日も元気だ!トロピカル〜ジュ!プリキュア!』(後述)
説明
- 正式なタイトルは「トロピカル〜ジュ」と「プリキュア」の中に「!」が入り、また「トロピカル"ー”ジュプリキュア」の「ー」の部分が「〜」となっている。
- 本記事ではプリキュアチームについて説明する。作品全体についてはトロピカル〜ジュ!プリキュアを参照。
概要
称号は「伝説の戦士」。
「心の中にきらめく太陽を持った人間」が、人魚の心と通じ合うことで、その人間はプリキュアに選ばれる。
因みにローラ曰く「人魚はプリキュアにはなれない」とのこと。但し、人魚であるローラがキュアラメールに変身したことでその定説は覆ることとなった。
やる気パワーを狙う「あとまわしの魔女たち」から世界を守り、グランオーシャンを救うことが使命である。
「かつて、グランオーシャンと人間の世界を救った戦士」という言い伝えがある。
- 初期メンバーの変身の際には「チーク、アイズ、ヘアー、リップ」の4箇所をメイクするが、その順番は皆バラバラで各人のチャームポイントとなる部分を最後に仕上げてからドレスを経て変身を完了させる(同時変身の場合は前記の順番であり、キュアサマーと同じ)。
- キュアラメールは「フェイス、ネイル」からドレスを経て変身を完了させる。
メイクの仕上げとなるチャームポイントは以下の通り。
名乗り口上は「〇〇めく△△」で統一され、必殺技を決めて浄化する際には「ビクトリー!」の決め台詞で締めるのが共通。
地上戦が多い為に中々触れられる機会が無かったが、海のプリキュアだけあって水中でも呼吸出来る事が第16話で判明した。
正体について
シリーズの例にもれず、彼女たちがプリキュアであることは他の人には知られてはいけない秘密である。
①ローラについて
人魚のローラもまなつ達の周囲の人にも秘密であり、それは「人魚の女王からの極秘のミッション」らしい。だが…
- 第2話ではローラがプリキュア候補を探していたところあおぞら中学校の生徒達に速攻見つかって人魚が出たと大騒ぎになってしまう。続く第3話ではあおぞら市民の間で、先日に目撃された人魚は最近町を騒がしている謎の怪物(=ヤラネーダ)の仲間らしいという根も葉もない噂が流布される始末であった。
- 第12話では人魚の噂と同時に、風紀委員にマーメイドアクアポットが校則違反の対象に没収されてしまうという前代未聞の出来事がおきてしまう。ローラはバレそうなところあおぞら中の制服を着て何とか難を逃れアクアポットの回収に成功する。
- 第17話でローラはキュアラメールに変身したことで足が生えて本当の人間の身体を手に入れたことで、人魚の存在はもみ消されることになるかもしれない。
- 第37話で人間と遭遇した人魚の記憶は消される掟がグランオーシャンに存在しており、尚更存在が明らかになる様子は今のところない模様。
②プリキュアについて
一方、プリキュアの存在は現在の所は町では話題になっていない。
これはヤラネーダに近づいた人々はやる気パワーを吸い取られて無気力になってしまうため、プリキュアとヤラネーダの戦いが記憶に残らないのだと思われる。
しかし…
- 第14話では、トロピカる部がしらくもほいくえんに研修に行った際にエルダが召喚したゼンゼンヤラネーダの襲撃により園児2人に見られてしまう(中身まではバレていないが)。ローラの説得により2人は秘密を守ることを約束した。
- 第38話では、白鳥百合子が修学旅行の一件で目撃したキュアフラミンゴが滝沢あすかである事を悟り一連の出来事が夢ではない事を知る。他の4人もトロピカる部である事も悟ったようで、かなり終盤ではあるが本作では初めて正体を知った第三者キャラとなった
アイテム
アイテム名 | 概要 | |
---|---|---|
初期メンバーのアイテム | トロピカルパクト | 変身アイテム。太陽の心=やる気パワーに満ちた人間のみが開ける事が出来、これを開けられた者が今作のプリキュアになる事を許される。 |
ハートルージュロッド | 武器。元はまなつが母から貰った普通のリップだったが、サマーに覚醒すると同時に変化。その後もメンバーが増える毎に分裂して増えて行く。各人の必殺技を決める際に必要。 | |
ハートカルテットリング | 第10話より登場するアイテム。以前よりも強化されたゼンゼンヤラネーダに対抗するために、これをハートルージュロッドにセットすることでプリキュアはミックストロピカルスタイルに進化し合体技「プリキュア・ミックストロピカル」を放つことができる。 | |
追加戦士のアイテム | マーメイドアクアパクト | 変身アイテム。キュアサマー達のトロピカルパクトと同じく、人魚の女王から石に覆われた状態でローラに託されたもの。ゼンゼンヤラネーダにダメージで変身解除させられたまなつの容姿を見たローラの怒りに呼応するかの様に石から解放され、プリキュアへ変身可能の状態に至る。 |
マーメイドアクアブラシ | ペン型のブラシ。トロピカルパクトにもブラシがあるが、マーメイドアクアパクト専用のブラシ。 | |
パフュームシャイニーリング | 第22話より登場するパフュームシャイニーブレスがリングに変化するアイテム。これとマーメイドアクアブラシをマーメイドアクアパクトにセットするとシャボンフォームに変形し、「プリキュア・オーシャンバブルシャワー」を放つことができる。 | |
共通のアイテム | ハートクルリング | 今作のキーアイテム。トロピカルパクトやマーメイドアクアパクトを開く鍵となる。
|
トロピカルハートドレッサー | 第29話から登場する鏡型アイテム。第28話の学園祭回にてトロピカる部が自作したドレッサーが変化したもの。ランドハートクルリング及びマリンハートクルリングを使用してエクセレン・トロピカルスタイルにフォームチェンジすることで超ゼッタイヤラネーダを浄化できる。 | |
ランドハートクルリング | 第29話から登場するハートクルリング。5人の下に現れた伝説のプリキュアから、あとまわしの魔女を止めて欲しいと言う願いと共に授かった。 | |
マリンハートクルリング | 第36話から登場するハートクルリング。 | |
その他のアイテム | マーメイドアクアポット | 人魚であるローラが地上で普段生活している場所。第7話からは、女王の使いでローラに届け物を持ってきたくるるんも同居する事になった。 |
オーシャンプリズムミラー | ローラの持つ手鏡風のアイテム。女王候補の証でもある。前期ED・後期EDのダンスでプリキュア達も使われる。 | |
パフュームシャイニーブレス | 第22話にて南乃島の洞窟でローラが発見、キュアラメールでの戦闘時はパフュームシャイニーリングに変化する。 |
名乗り口上
通常、チームの名乗り口上は固定するものであるが、トロプリの場合『〇〇!トロピカル〜ジュ!プリキュア!』のうち、キュアサマーが単独で叫ぶ「〇〇」の部分が毎回異なる。
基本形は複数回使われている「今日も元気だ!」のようだが、変身直前のまなつの行動やトロピカる部の活動内容に合わせて変えることが多い。
そのためバンクシーンの都合もあって7音節から8音節の短い口上にもかかわらず、中々予想のつかない内容になっている。
話数 | 口上 | 特記事項 | 元ネタ | 備考 |
---|---|---|---|---|
第6話 | 4人そろって! | 記念すべきチーム初名乗り | 秘密戦隊ゴレンジャー | 元ネタは秘密戦隊ゴレンジャーだが、1時間後の番組機界戦隊ゼンカイジャーの名乗りが『5人揃って!機界戦隊ゼンカイジャー!』と同期で同じフレーズを使っている |
第7話 | 今日も元気だ! | 2回目の名乗り。毎回変わると判明 | 短編映画では本編よりも先行して名乗っている | |
第8話 | よく食べよく寝る! | 弁当作りがテーマの回 | 実際には腹ペコの状態で変身していた | |
第9話 | エキストラだよ! | 映画撮影がテーマの回 | この作品では、彼女たちはむしろ主役 | |
第10話 | 笑顔は百点! | テスト勉強がテーマの回 | 笑顔は満点 | まなつのテストは某おジャ魔女の3点よりギリギリ勝っている(褒めてない) |
第11話 | 雨にも負けない! | 部活対抗「サンドアート」がテーマの回 | 雨ニモマケズ | サンドアートの作業中に雨が降ってしまう |
第12話 | うわさもふきとぶ! | 学校内に人魚の噂事件が広まる回 | 人の噂も七十五日 | 結果的に人魚の噂は速攻で収った |
第13話 | なやみもふきとぶ! | お昼の校内放送がテーマの回/お悩み相談の投書コーナーがあった | 実際には放送事故レベルのグダグダな解答ばかりだった | |
第14話 | よい子の友達! | 保育士体験がテーマの回 | キカイダー01? | キカイダー01最終回のサブタイトルが「よいこの友達 人造人間万才!」 |
第16話 | 今日も元気だ! | 9話ぶりに登場/同じ口上が出たのも今回が初 | この話から4人用変身バンクのためのオリジナルカットがようやく実装された。翌週からは5人目のキュアラメールが追加されるが販促重視期間の放送ではラメール単独の変身バンクが流されるため、新しい4人用変身バンクはその間は使われることになった | |
第18話 | 今日も元気だ! | 作中3回目。キュアラメールは遅れてやってきたので、名乗りは従来通りに4人で行った。 | ||
第20話 | 5人そろって! | 5人同時変身した記念すべきチームの名乗り | 秘密戦隊ゴレンジャー | 5人揃ったことで本当の秘密戦隊ゴレンジャーの名乗り口上になる |
第21話 | 年中無休だ! | コンビニ | あとまわしの魔女たちは夏休みをとる相談をしていた。ちなみに来週はお隣さん共々お休みである | |
第22話 | 1人迷子だ! | 文字通りローラが迷子のため4人の名乗り | 4人の名乗りであるが、個人の名乗りなしの超短縮版 | |
第23話 | お祭り大好き! | |||
第24話 | 転んでなかない! | 名乗った本人が滑り転んで「そんなバナナ…」と古いギャグを言っていた。 | ||
第25話 | いいとこ見せたい! | トロピカる部の顧問である桜川先生回 | ||
第26話 | 光る五つ星! | 流星群観測会 | 五星戦隊ダイレンジャー | |
第27話 | 今日も元気だ! | 作中4回目。キュアラメール込みでは初。 | ||
第28話 | メイクは気合いだ! | |||
第33話 | 6人そろって | くるるんの夢の中 | 秘密戦隊ゴレンジャー | 4話ぶりの名乗り。6人目とは… |
長編映画 | 雪の国でも! | フル変身&フルBGM | ||
第34話 | 子どももなれるよ! | 「大人になったら」がテーマの回 | ||
第35話 | 今日も元気だ! | 作中5回目。ローラが衣装探しに出ているため4人での名乗り、個人の名乗りなしの超短縮版 | ||
” | 仮装じゃないよ! | ハロウィンパーティーの回 | 初めての1エピソード2回名乗り、こちらはラメールが合流 | |
第36話 | 今日も元気だ! | 作中6回目。 | ||
第37話 | 今日も本気だ! | 前回のリベンジ。 | ||
第38話 | もえるど根性! | フェニックス学院の回 | ||
第40話 | 今日も元気だ! | 作中7回目。 | ||
第44話 | 全速前進! | あとまわしの魔女を説得する為 | ||
第45話 | 絶対負けない! | 最終決戦。究極のヤラネーダを倒し、全てのやる気パワーを取り戻す為。 | 唯一のシリアスな表情で名乗り。 | |
第46話(終) | あっという間に! | 戦闘無し。まなつの夢の中 |
逆に名乗りがない回もある。話数と理由は以下の通り。
話数 | 理由・備考 |
---|---|
第1話-第5話 | 初期メンバーがまだ揃っていない為。 |
第15話 | みのりが遅れて変身した為。 |
第17話 | 初期メンバー4人が復活して変身した為。ちなみにキュアラメールの初戦闘回。 |
第19話 | 冒頭では番組開始早々5人が変身していたが即座に戦闘終了したため。後半ではまなつが遅れて変身した為。5人での初変身名乗りはお預けとなった。 |
第29話 | 別々の場所で離れて変身した為。 |
第30話 | ローラが遅れて変身した為。 |
第31話 | サマー、コーラル、パパイアが最初から変身していた為。 |
第32話・第39話 | さんごが遅れて変身した為。 |
第41話 | 総集編で戦闘そのものがなかった為。 |
第42話 | まさかの名乗りなし。 |
第43話 | まなつが遅れて変身した為。 |
活動拠点
「トロピカる部の部室」が主な活動拠点となっている。
学校の日以外では、さんごの実家である「Pretty Holic」の2階カフェを利用している。
戦士
チームとしては初期では4名で構成され。第17話よりローラ/キュアラメールが加わる。
夏海まなつ / キュアサマー
CV:ファイルーズあい
「何が大事かは自分で決める!今一番大事なことは…大事なことはーっ!」
「わたしのやる気は無敵なの!」
常夏な太陽の様に明るく、色々なことにやる気いっぱいな中学1年生。
どんな時も「いま一番大事なことをやろう!」と、頭で考えるよりも先に身体が動いてしまうタイプ。感情(喜怒哀楽)も身体を使って表現する。また興奮したときは鼻息を荒くしたり、恐怖や驚愕を覚えたときは鼻水を出すなど顔の表情も豊かである。
ローラを見つけるや否や言い争いになり、「ローラなんてもう知らない!」と吐き軋轢が生じてしまう一面を持つ。
学力では授業中に居眠りすることがあるが、身体能力は超人的なものである。
なかなか部活を決めかねていたところローラに「自分でつくったら?」と助言され、「1度しかない今を楽しむ部活。卒業生達がペンちゃんの中に入れたみたいに、素敵な事をいっぱい考えて、学校の皆も一緒に楽しめたらいいな」ということで、『トロピカる部』を新設するのだった。
第10話では英語テストや中間テストで落第点を取るは、ゼンゼンヤラネーダにやる気を奪われてしまうなど散々のことがあった。
だが、そんな試練を乗り越えて新たなパワーを手に入れることに成功した。
キュアサマーは「ときめく常夏のプリキュア」。
口癖は「トロピカってる〜!」。
涼村さんご / キュアコーラル
CV:花守ゆみり
「わたしは……信じる……わたしは……逃げない!」
「わたしはもう逃げない!わたしはわたしを信じる!だってこれがわたしの『可愛い』だから!」
まなつ、ローラと同じ年の中学1年生の女の子。
周りに優しく気遣いができ、誰とでもすぐに仲良くなれるタイプで、可愛いものがとにかく大好きなオシャレさんである。
実家は街にあるコスメショップで、メイクやコスメの事にはとても物知り。
物腰が優しいため、まなつをはじめとしたクラスメイトとすぐ打ち解け友達になる。また、自分が買って売り切れになったアイスクリームを少女に譲るなど慈愛の心もある。
しかし、幼稚園時のチューリップの色を自分だけ紫を選んだのがトラウマとなり、それ以降「自分のかわいい」を言えず人の好みに同調する性格になってしまった。そのため、自分の意見を言えるまなつを羨望している。コーラル覚醒を機に克服する。
なつや仲間達と出会うことで積極的な行動をできるようになり、以前の自分と同じであったとある俳優にその一歩を踏み出すきっかけを作る。
キュアコーラルは「きらめく宝石のプリキュア」。
一之瀬みのり / キュアパパイア
CV:石川由依
「わたし……わたし!わたし、助ける!彼女たちを!」
「すごい…まるで空想のお話みたい…でも、これがわたしのリアル!わたしもみんなを助けたい!」
中学2年生の女の子。
読書が趣味で物知り、学年成績トップの優等生。ポーカーフェイスであまり感情を表に出さないが、自分をしっかりと持っている。
幼い頃から「人魚姫」が大好きだったことから、人魚の伝説や物語にも詳しい。
以前は文芸部に所属し部誌に自身が執筆した小説「マーメイド物語」を載せていたが、酷評されて筆を折り退部した過去がある。それがトラウマとなり、以降自分に自信を持てなくなってしまった。
ヤラネーダに押されているサマーとコーラルを助けることを躊躇していたが、ローラから「もっと自分を信じなさい!」と諭されパクトを渡される。そしてまなつたちが小説を絶賛してくれたのを思い出し、勇気を持って2人を助けることを決める。
学年トップの優秀な学業成績を修める程の頭脳を誇り、チーム内では参謀格のボジション。学力に優れるのみならず、トロピカる部の部室に使えそうな現在使われていない部屋の存在を知っていたり、キャラクターの名前だけで話題なゲーム名が出てくるなど、何気に情報通の一面がある。
決して知識偏重ではなく、豊富な知識や読書の経験値を土台としたイマジネーションにも優れる。メンバーが探すのに苦戦した探し物を読書での経験から推理した上で見事に探し当てる等、特に他人の心情を推し量ることに長けている。
その想像力が、たまにあらぬ方向に行ってしまいギャグシーンになることもしばしば。
キュアパパイアは「ひらめく果実(フルーツ)のプリキュア」。
滝沢あすか / キュアフラミンゴ
CV:瀬戸麻沙美
「あんたのためじゃない。わたしがこうしたいってだけだ!」
「とにかく、わたしの後輩を傷付ける奴は許さない!」
中学3年生の女の子。
正義感が強く運動神経抜群。一見クールで近寄りがたいが後輩達には面倒見が良いお姉さん的存在。
可愛い動物のゲームを好み、料理が得意と言う意外な一面を持つ。
男勝りで正義感が強い性格。曲がったことが嫌いで、弱者が何かに巻き込まれている際、自分に無関係なことでも見過ごせない。言動もサバサバしたものが多い。
その一方で、あおぞら中学校の生徒会長である白鳥百合子と過去に何かあったらしく、それが原因で『仲間』というものに拒絶反応を示し、まなつたちとも距離を置くような態度を取っていた。
冒頭でもあるが、個人の嗜好としては可愛いものが好きというものがある。
最近は可愛いキャラがいっぱい出てくる『仲良しウサウサ村』なるゲームにはまっているとのこと。
自分の嗜好について聞かれた際には、顔を赤らめて恥ずかしがる等、他人から見た自分のイメージを意識していて、それとのギャップを気にしている節も見受けられる。
キュアフラミンゴは「はためく翼のプリキュア」。
ローラ・ラメール/ キュアラメール
CV:日高里菜
「もっと、ずっと、まなつたちと……みんなと一緒にいたい!それがわたしの『今、一番したいこと』!」
「許さない……まなつを…みんなを…こんな目にあわせて…絶対に許さない!!」
人魚の国グランオーシャンに住む人魚の少女。フルネームは『ローラ・アポロドーロス・ヒュギーヌス・ラメール』。
そのグランオーシャンがあとまわしの魔女の襲撃を受け、やる気パワーを奪われてしまった事から伝説の戦士プリキュアを探しに地上にやって来た。
まなつ・さんごとは同い年。
自信家だがちゃっかり者で思っている事を何でも正直に言ってしまう事が多い。やや傍若無人でツンデレのきらいもある。さらに自身を「かわいい」と自負するナルシストでもある。
グランオーシャンでは歌姫であり、トロピカる部のゲストしてあおぞら中学校の教師生徒に歌を披露した。
みのりと身体が偶然入れ替わる形で人間の体を体験する等、人間社会に介入することが多くなる。
そして、人魚であるローラは次第に「人間になりたい」という気持ちが芽生えるようになり、遂にはその願いは叶うこととなった。以降はあおぞら中学校に留学生ローラ・ラメールとして転校し、まなつ逹との学校生活を謳歌するようになる。
ヤラネーダと直接戦う力はないが、ヤラネーダに奪われたやる気パワーを取り戻すことができる。むしろ、それをしないでヤラネーダを倒すとやる気パワーが元の持ち主に戻らないため、彼女も戦いの場においては絶対に欠かせない存在である。キュアラメールに覚醒し、自身も戦闘に参加するようになってからもその点は変わっていない。
キュアラメールは「ゆらめく大海原(オーシャン)のプリキュア」。
サポーター
くるるん
CV:田中あいみ
グランオーシャンの海の妖精で人魚の女王様のペット。頭にハート型の部分が生えたアザラシの姿である。
のんびりマイペースな性格で「くるるん~!」と鳴く。貝がらクッキーが大好物である。
人語を全く話せず、「くるるん」「くるる~ん」としか話せない。同郷のローラですらもくるるんが何を言っているのか全くわからない。しかも、くるるんの言葉を通訳する手段もないため、くるるんが何を言っているのかは、状況とくるるんの様子から推測するしか方法がない。
人語を離せない分、慌てたり喜んだりという感情表現は豊富で、たまにジェスチャーで伝えようとする。また、くるるんの方は人語がわかるらしく、間違った通訳をされると首を横に振ったり、嫌そうな顔をする。
チームの特徴
初期メンバーの特徴
- 初期メンバーはメインカラーで分類すると、
- 初期メンバーのプリキュア戦士たち全員の名字に「さんずい」のある漢字が含まれる。さんずいを持つ漢字は水・河川・液体などに関する意味を持つ。
- 中学校の3学年が揃ったチームはプリキュア5以来。こちらとは異なりトロピカる部の都合上、全員の集合率は高い。
- チーム全員、一人称が「わたし」である。
- まなつを除き、他の初期メンバーは何かしら引きずるような過去を抱えている様子が窺える。
プリキュア | 引きずる過去 |
---|---|
涼村さんご | 幼稚園の頃に周りと違う色のチューリップを植えた事への後ろめたさから、周りに合わせて自分の心を縛る様になった。現在少しずつだが自分を出せるようになってきている。 |
一之瀬みのり | 自分の書いた小説に関して後ろめたい過去があった模様。顔の隠れた謎の少女と何かあったらしい。 |
滝沢あすか | 過去に起きたテニス部絡みのとある一件で、生徒会長との間に深い確執が出来ていた。第38話の一件で蟠りは解け、両者の関係は元に戻った。 |
- 唯一何も無さそうなのがまなつだが、そんな彼女だからこそ南国の太陽の様に周囲を照らす存在たり得るのだろう。逆に裏を返せばこれからそのような出来事に遭遇する可能性も意味しているとも言える。とりあえず、10話の試練は色々な意味で乗り越えられたが、第38話ではローラの到着を待たず被害の拡大を防ぎたいがためにやる気パワーの回収を行ってしまい、元に戻らない事態が起こってしまい酷く落ち込む事に…。それ以外にも第29話や第42話の様に1人で突っ走った結果、ピンチに陥ることも少なくない。
- ちなみに、まなつは離島(南乃島)出身で中学校に入るまで同年代の友達がなく、両親はお互いの仕事のために離れて暮らしいた。人によってはやや特異な家庭環境という印象も受けるかも知れないが、まなつ本人は何も気にしておらず、少なくとも作中では悲観すべき要素とも同情すべき要素とも扱われていない。第8話ではまなつは忙しい母のためにお弁当と夕飯作りに挑戦している。第21話でまなつはプリキュアメンバー、碧と共に南乃島に行き、父、大洋と久々の再開を果たす。
キュアラメール加入、その後の特徴
- 16話にてプリキュアにとっての肝心な部分(グランオーシャン、あとまわしの魔女等)をローラから聞いていない事が判明し、皮肉にもそれをあとまわしにした事がローラ誘拐に繋がってしまう。ただ、そのローラがどこまで情報を持っているかは現時点では不明。現時点では29話において伝説のプリキュアが多くを語っていた。
- キュアラメール加入により、5人体制となる。5人体制のプリキュアは『スター☆トゥインクルプリキュア』以来2年ぶり。メンバー全員が中学生のみなのは『魔法つかいプリキュア!』以来5年ぶり。令和では初となる。
- 追加キュアは青であるため、やはり依然として純粋な桃キュアはいない。但し、キュアサマーとキュアラメールの意匠にはピンク色も多く含まれており、この二人がチームに不在の桃キュアを補完していると言える。
- キュアラメール加入により、名前に漢字を含まないメンバーができたが、その正体であるローラの名字の意味はフランス語で「海」と、やはり水・河川・液体などに関する意味を持つ。地球人以外のメンバーがカタカナの名前と言う法則は今回も適用。
- キュアラメールが不在の状態が珍しくなく4人揃っての名乗りは引き続き継続及び全員揃わず名乗り口上なしの回が増えた。
- キュアラメール加入以降の19話では敵であるエルダから常勝振りに対して「最近調子に乗ってる」と指摘され開き直る態度を見せており、裏を返せば味方サイドにいい気になっている彼女達を注意してくれる存在がいない事もこのチームの問題点であると言える。それだけではなくやる気パワーがどこか空回りしてトラブルを引き起こしていると言う指摘もある。
- 従来のプリキュアチームでは「プリキュアたちが調子に乗っているときに注意したり釘を刺してくれる」のは妖精たちの役割であるが、正直くるるんにはその役割は期待できそうも無い。今のところチーム最年長でツッコミ&ストッパー役の滝沢あすかにしっかりしてもらうしかないのだが…。少なくとも22話のゼッタイヤラネーダや29話の超ゼッタイヤラネーダの一件は彼女達にある種の危機感を与えたと言っても過言ではない。
- やる気パワーを戻す事が出来る事がローラだけと言う事実も含め、最初の内で知っておくべき情報があとまわしにされた事による日常重視でプリキュアと向き合う話が少ない作風故の弊害が目に付く。
- ローラ自身は引きずるような過去はないものの、初期は高飛車すぎる所が目立ち性格に問題があったが、まなつ達と交流するにつれて徐々に改善され、彼女自身の成長が窺える。しかし上述の通り、今度はグランオーシャンの掟によりいずれはまなつ達と過ごした日々の記憶を消さなければならない運命を知ってしまい、その事に思い悩む様子も見られるようになった。果たして全てが解決した後、彼女はどのような結論を出すのか…。
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