CV:坂本千夏
概要
年齢67歳。旧姓は五代。花咲陽一の母親で、主人公である花咲つぼみの祖母。
博士号を持つ著名な植物学者で、現在は希望ヶ花市で植物園を営んでいる。
その正体は、50年前にキュアフラワーとして戦っていた伝説のプリキュア。
キュアムーンライトこと月影ゆりの空手の師匠でもある。学生時代に空手を嗜んでおり、アマチュアながら全国大会で優勝したほどの実力を持つ。
息子夫婦が研究生活で忙しかった頃は、彼女が幼いつぼみの世話をしていた。
現在はこころの大樹の研究を行っている。
人物像
人脈
小説版によると希望ヶ花市の植物園はかなり規模の大きい植物園で、絶滅危惧種も含めてとても豊富な種類の植物を栽培・展示している。それだけの植物を収集出来た事を考えると、薫子は世界各国の植物学者や研究機関との幅広いネットワークを有していたと推測される。事実、ゆりの父月影英明失踪の一因となったフランス行きと「こころの大樹」の研究は、何かしらのプロジェクトとして進められていて、彼はその一員として推薦されたという描写がある。
同じ武道家としてのみならず、私立明堂院学園の創始者という学者としての顔も持つ明堂院厳太郎とは旧知の仲で、その伝でゆりの明堂院流古武道道場入門を画策した事もある。この件から、武道家の間でも広い人脈を有している可能性が高い。
また、これは借家の隣の家の子がゆりの親友だったという偶然によるものだが、ムーンライトの最初の悲劇の後、ゆりの為ももかに何度も相談や協力を求めている。その為来海家の人達とは、後に越してきた 息子夫婦の家族より古い付き合いである。
その過去-キュアフラワーとして
学生時代に先代のプリキュア、キュアフラワーとして戦っていた経緯を持つ。
温室の中にいる妖精コッペは当時のパートナーである。
キュアフラワーは、現在生存しているプリキュアの中では最高齢。また、孫のつぼみがキュアブロッサムになった事により、血縁者にプリキュアを持つ初の例となった(二例目は『ハピネスチャージプリキュア!』のテンダー&フォーチュン姉妹)。
50年前(つまり17歳の時)に砂漠の使徒の王デューンと戦い、その際のハートキャッチミラージュの強大な力を引き出し、なんとか相討ちに持ち込むことに成功する。
しかし、その反動でプリキュアへの変身能力を失ってしまい、現在はプリキュアに変身することが出来ない(出来たとしても数分程度で、浄化技は使用不能)。
しかし潜在的な力は残っており、第44話で数十年ぶりに変身。奇しくもキュアブロッサムとして自分と同じ道を歩むことになったつぼみら4人の後輩プリキュアに対する砂漠の使徒からの攻撃を受けて、後輩を助力した。
おばあちゃんでもプリキュアになれる事、そしてプリキュア状態になると若返る事が証明された。
変身のセリフは「聖なる光に輝く一輪の花!キュアフラワー!!」である。
くわしい必殺技はこちら。
なお、回想シーンでもキュアフラワーの後ろ姿が映った事は何回かあり、ピンクプリキュアであったという事は判明していた。
キュアフラワーとキュアムーンライトの間のプリキュアたち
キュアフラワーとキュアムーンライト(月影ゆり)との間には数十年近い世代差がある上、薫子よりも前の世代にもプリキュアが多数居ることが明らかになっている。
事実、本作におけるプリキュアの殿堂にして試練の場であるプリキュアパレスには、歴代のプリキュアに課される2つの試練をクリアした証として、プリキュアの彫像が林立している。
そのため、キュアフラワーとキュアムーンライトの間にも、何人かプリキュアが居た可能性も充分にある。
指導者、司令塔として
本作はプリキュアシリーズにおいて、希少かつ初の「妖精達の異世界」が存在しない=物語が人間界で終始している作品である(後の「ハピネスチャージプリキュア!」、「キラキラ☆プリキュアアラモード」、「HUGっと!プリキュア」の世界観もこれに準ずる)。
物語の中核たるこころの大樹もプリキュアパレスも人間界の隠された空間に存在しており、従って所謂女王様や王女様といったキャラクターの類いが全くと言っていい位登場しない(強いて言えば、こころの大樹そのものが該当する)。
その為、重要な事項をつぼみ以下現役のプリキュア達に語る役割は、こころの大樹の研究者で、プリキュアとしてデューンや砂漠の使徒と戦った経験のある彼女が担っている。
それ故必然的にプリキュア達の指導者・司令塔的存在となり、普段の穏やかで心優しそうな語り口の中にも、物事の核心部分への言及は厳しさがあり、敵以上に非情な姿勢を見せる事もある。
プリキュアシリーズ全体を見渡しても、花咲薫子の様なキャラクターは他に見当たらない。普通の人間としてプリキュア達への強い影響力と発言力を持つ唯一の人物である(知念ミユキや調辺音吉、神様ブルー、マリちゃんがこれに近いが、音吉とマリちゃんは異世界の人間であり、ブルーは文字通り「神様」である。知念ミユキはプリキュア達に一般人としてはかなりアドバイスや特訓のコーチ等をしてきたが、影響力や発言力はさほど大きくはない)。
若い頃
空手をやっていた学生時代はショートボブ。
植物学を本格的に勉強し始め、花咲空と結婚して大人になった彼女は、ウェーブのかかっていないロングヘアーだった。
各話ネタ
- 第1話
- 第2話
- つぼみの覚醒に驚きつつ、こころの大樹、昔はプリキュアだったこと、プリキュアの活動を話す。
- 第6話
- 第17話
- はらの和菓子店の3代目原野正広の作った大福にダメ出しを食らわす。この後、つぼみにかつてのムーンライトの強さを語って聞かせる。
- 第21話
- 第27話
- 花咲空との出会いを語る。
- 第32話
- ハートキャッチミラージュを得るための試練として、プリキュアパレスにてコッペとつぼみ達を戦わせる。この際「覚悟が無いならプリキュアをお辞めなさい!」と言い切った。
- 第44話
50年もたつのに変身できたことに驚いた大友は多いはず。4年後、さらに上の者が出るとも知らずに…。
- 第46話
- HUGっと!プリキュア第37話
- キュアフラワーとして登場。キュアエール達プリキュアオールスターズにパワーを送った。
演者について
声を演じる坂本千夏氏は少年アシベの芦屋アシベなどの子供キャラやデジモンアドベンチャーのアグモンなどの人外キャラを担当する事が多いが、本作では珍しい老女の役の担当となる。
ちなみに過去のプリキュアシリーズではふたりはプリキュアのゲストキャラの小熊と映画フレッシュプリキュア!おもちゃの国は秘密がいっぱい!?のオリジナルキャラのテディベアを演じていた。
関連イラスト
どうしてこうなった