曖昧さ回避
- 『ハピネスチャージプリキュア!』に登場するプリキュア。本記事で詳述する。
- オリジナルプリキュアの一人。
概要
CV:小林沙苗
『ハピネスチャージプリキュア!』に登場するプリキュアの一人。
変身者は氷川まりあ。
キュアフォーチュン(氷川いおな)の姉であり、一時ファントムに封印されていた。
キャラクターとしての詳細は「氷川まりあ」の項にて。
ここではプリキュアとしての能力や外見などを主体に解説する。
なお、37話~38話での洗脳状態のキュアテンダーについては外見から能力までほぼ別キャラなので、暫定タグであるキュアテンダー・闇の項目で別個解説する。
名前
tenderは、英語で「柔らかい」が基本の意だが、派生で様々な意味がある。
プリキュア名としては思いやりがある、慈悲深いという意味が妥当だが、反面かよわい、壊れやすい、若い、未熟な、扱いにくいなどの意味もある。
ファントムに敗れていることから、ダブルミーニングという可能性もある。
なおアニメージュ2014年6月号でのシリーズディレクター長峯達也へのインタビューで、この名前はキュアハニーの仮名であったことが明かされた。
ネーミングがかわいくないとのことで変更になったが、キュアテンダーのネーミングを気に入っておりキュアフォーチュンの姉の名前にした経緯がある。
容姿
コスチュームについてキュアフォーチュンと酷似している。色が紫基調なのも同じ。
ただし大きな相違点が二つあり、ひとつはスカートがミニではなく長めのフレアスカ-トなこと。
もうひとつは胸元のリボンタイが薄黄色なことである。
フォーチュンよりも若干だけウェーブが効いている感じであり、大人っぽい雰囲気がある
なお、髪の色はフォーチュンよりも濃い紫。
変身解除状態の光るインナースーツは他のプリキュアと違って黒っぽい色をしていることが、封印状態を描いた映像で判明している。
また、彼女は他のプリキュアと違って変身前の髪型で封印されていた。
37話に登場した際には、クイーンミラージュに近しい衣装となり、蝶(と言うより蛾?)の羽根をもつ事から黒いプリキュア5に見える。
なおテンダーのデザインは、アニメージュのハピネスチャージプリキュア特別増刊号の「設定資料コレクション」によれば玩具メーカーからフォーチュンの別デザイン案としてきたものを元にしているとのことである。
特徴
ぐらさんが言うには「とっても強いプリキュアだった」ということで、ファントムにさえ「数いるプリキュアの中で、とりわけ強かった」と言わせしめる、高い実力の持ち主である事が垣間見える。
ファントムによってプリキュア封印されてしまっていたが、これはテンダーが妹のいおなをかばうために盾になった結果であり、本来の実力からすればそう簡単に封印されるようなプリキュアではないようだ。
幻影帝国の首領であるクイーンミラージュも「最強のプリキュア」と認めており、それゆえに彼女の力を利用すべく封印状態のテンダーに洗脳を施したうえで解放、第37・38話で幻影帝国の「切り札」としてハピネスチャージプリキュアと戦わされることになった。
能力
いおなと同じく空手の名手であることからか、肉弾戦に相当長けており、フォーチュンと同じく星の力を使う。
洗脳解除後は一時的にぴかりが丘でハピネスチャージプリキュアのサポートを行っていたが、複数のサイアークを相手にしてもまるで動じることがなかった。むしろハピネスチャージ4人組の出る幕がないほどに活躍した(39話)。
ハピネスチャージプリキュア4人全員あわせたのと同等以上の力を一人で持つくらいと考えるとかなりとんでもないレベルである。ただ、テンダーはイノセントフォームを入手していないのでその点ではハピネスチャージプリキュアの方に爆発力はあるだろう
その39話の最後に、世界のプリキュアの支援のために海外に旅立つ。そのときの活躍の様子は具体的には描写されていないが、翌40話にて幻影帝国では世界中でプリキュアたちが勢力を急回復してきているとして緊急対策会議が行われた。本編中でその原因が指摘されたわけではなかったが、流れ的に見ればキュアテンダーが世界各地で無双した結果と考えるのが自然だろう。
必殺技
- テンダーライジングスターバースト
天井と地上に五芒星を召喚し、敵を浄化する技。複数のサイアークを一気に浄化するほど。
正体の予想
その存在が作中で初めて言及されたのは第13話で、その時点では「キュアフォーチュンの姉」であるということ以外は、一切の素性が不明であり、外見も示されなかった。
そのため、毎度のことながら、キュアテンダーの名前が出た瞬間からファンの間では変身者の正体や素性を予想する動きが活発に始まった。
本編の流れに沿って、有力とされた予想についていくつか紹介する。
OP映像で鏡に閉じ込められている女性
OP映像で黒髪ロングの女性が鏡に閉じ込められているシーンがあり、直後に氷川いおなが涙を流すカットが入る。
16話の回想シーンで登場したプリキュア
第16話では増子美代の回想シーンとして、かつて美代を助けてくれたプリキュアが後ろ姿のみ登場した。声も発しておらず、担当声優もなし。
このプリキュアは長めのフレアスカートを着ていたため、それまでに登場していたどのプリキュアとも異なるキャラクターである。彼女はキュアフォーチュンと同じ髪飾りをつけていて、全体的にフォーチュンに似た雰囲気をしている。
このイラストではキュアフォーチュンと同系色になっているが、劇中の回想シーンはモノクロだったため色も不明。
ただ、第20話以降からたびたび出てくるキュアテンダーの特徴とこのプリキュアの後ろ姿は一致するのは確かである。
氷川まりあ
氷川まりあは氷川いおなの姉で、海外に留学中行方不明になったという。18話で存在が明かされた。
19話でいおながキュアフォーチュンであることを明かしており、いおなに他に姉がいなければ、まりあとテンダーは同一人物ということになる。これでOPの女性説とも繋がる。
そのため、20話での公式の正体バレを待たずして、19話終了後にはまりあがキュアテンダーの変身者としてほぼ間違いないと確信されていた。
第20話予告で登場したプリキュア
その19話で流れた第20話予告に、キュアフォーチュンと同系色のプリキュアが登場している。
フォーチュンの「私はあなたのせいで、大切な人を失ってしまったから」というモノローグのバックで登場したため、まず間違いなくこれがキュアテンダーの外見描写なのだろうとされ、先行していくつかイラストが投降もされた
また、この直後のカットにはOPの女性も登場している。
そして20話本編
予告カットで登場したプリキュアはやはりキュアテンダーで、作中ではいおなの口からキュアテンダーが姉のまりあであることも伝えられた。
ただこの時点ではどういう経緯でキュアテンダーが封印され、プリキュアの力がいおなに伝わったのか不明である。
さらに明かされた経緯
22話にて封印された経緯がより詳しく語られており、それによれば一時日本に帰国していた際、ファントムとの戦いに巻き込まれた妹のいおなを彼の攻撃から庇った事で戦いに敗れ、彼女の目の前で封印されたことが発覚。その後、彼女はプリキュア墓場へと転送され、現在に至ったようである(それと同時にOPの黒髪の女性がまりあだと確定)。
残されたまりあのプリチェンミラーをいおなが拾い、姉の意思を受け継ぐのと同時に復讐の為にキュアフォーチュンとして活躍していたことが発覚した。
以上が正体判明までの大まかな流れである。その後の詳細は「氷川まりあ」の記事を参照。
変身前の姿と変身後の姿のタグの使い分けに関する注意と配慮について
プリキュアに変身した後の姿しか描かれていないイラストに対して、変身前の姿である『氷川まりあ』のタグを付ける行為は、変身前の姿のイラストだけを見たい人にとっては検索妨害になってしまうので、そのような行為は避けるべきである。
また、変身前の姿しか描かれていないイラストに対して、変身後の姿である『キュアテンダー』のタグを付ける行為に関しても同様に避けるべきである。
中にはもちろん、変身前後の姿の両方のタグが付けられている事を気にしない人もいるだろうが、検索の際に気になるという人もいるため、そのような人への配慮としてタグの使い分けをしっかりと行う事が推奨される。
オリジナルプリキュア
ハピネスチャージ以前にファンの考えたオリジナルプリキュアの中に、「キュアテンダー」という名前のプリキュアが存在した。
もちろん偶然の一致であり、関連性は全くないが、このプリキュアを描いた赤津雅人は、公式登場を受けて自分のキュアテンダーをハピネスチャージ世界のスーツにしたプリキュアを描き下ろした。
関連タグ
キュアフォーチュン ブルー(プリキュア) ファントム(プリキュア)