概要
第27話~の後期エンディング「パーティ ハズカム」で先行御披露目されたハピネスチャージプリキュアの新しいパワーアップフォーム(スーパープリキュア)。
TV本編では第32話「いおなの初恋!?イノセントフォーム発動!」より登場。
自分の心からの気持ち、すなわち「イノセントな思い」にシャイニングメイクドレッサーが応えることによって発動する。
イノセントフォームへのフォームチェンジは、他のフォームチェンジと同じく専用のプリカードの使用によってもたらされる。
また、イノセントフォーム専用の固有技の発動にはシャイニングメイクドレッサーが別個必要となる。
イノセントフォームの特徴の一つに、イノセントな思いの高まりに比例して無限に強化されていくことがある。
イノセントフォームを入手したばかりのころは非常に使い勝手が悪いフォームという印象があった
各個人の固有技はすべて拘束技で浄化効果がなく、浄化は今まで通りにプリキュア・ハピネスビッグバーンに頼らなくてはいけなかった。ただし、ビッグバーンを使うためにはわざわざ一旦イノセントフォームを解除しなくてはならないという微妙な扱いであった。
しかし、38話にて合体技「イノセントプリフィケーション」を覚醒させたことで、真に強化フォームに相応しい力を得た。
40話ではイノセントフォームの姿でノーマルフォームでの固有技を使えるようになった。しかも通常フォーム時よりも威力が強化される。
42話ではイノセントな思いをさらに高めることで固有技のパワーアップが行われ、オレスキートリオをイノセントフォームの固有技のみで浄化するまでに至っている。
なお、なぜビッグバーンをイノセントフォームのままで使えないのかについては、バンクシーンをイノセントフォーム版で描き直す手間をかけられない大人の事情・・・と言ってしまえばそれまでなので、同じシャイニングメイクドレッサーの力を元にしているがゆえにイノセントフォームのままでビッグバ-ンを発動させるにはドレッサーの出力が足りなくなるとかいろいろ脳内補完でもしておこう。
外観
4人とも同系統の衣装で、髪を結うリボンも4人とも同デザイン。
パーティードレスのような造形。背中に半透明の蝶のような羽根&リボンが生えるのが特徴。
色は白を基調としつつ、スカートに各プリキュアのイメージカラーが配色される。
シャイニングメイクドレッサーによって与えられる力なため、強制的に化粧が施される。
施されるのはルージュ、アイシャドウ、チーク。つまりシャイニングメイクドレッサーの玩具遊びと対応している。(玩具遊びではネイルもあるが、これについては手袋をしているため不明。ただし上北先生が手掛けるコミカライズ版では省略されている。)
例のごとくケバいとネタにされがちだが、化粧が似合う大人っぽい衣裳や髪型になるため、通常フォーム姿に化粧を塗りたくっただけであるプリキュア・ハピネスビッグバーンの発動バンクとは異なる印象である。
ちなみに白を黒に反転させれば、化粧も含めてクイーンミラージュとほぼ同じ特徴になる。
ミラージュが元プリキュアであるから、考えようによっては、「幸福への憎悪」こそがミラージュにとってのイノセントな思いで、ドレッサーがそれに正しく呼応したと見ることもできるが・・・?
パワーアップフォームの特徴が一話の時点ですでに出ていたと考えるとかなり特異なことと言える。
覚醒に必要なもの
イノセントな気持ちの高まりとは、自分の中で本当に大切な気持ちとは何かを悟ることである。
「イノセントな思い」は自由、正義、平和などというヒーローにふさわしい偉大な感情である必要はなく、もっと個人的で身近な感情こそがイノセントな思いのきっかけになる。
そもそも本作の設定ではプリキュアは「世界のために戦えるだけの強い愛」を持つもののみに資格が与えられているので、プリキュアであるという時点でヒーローにふさわしい偉大な感情は足りているのである。
(もちろん、ヒーローにふさわしい偉大な感情こそが自分が最も大切にしている気持ちだと言いきれるならば、それが「イノセントな思い」になる)
大切な気持ちというものをたった一つに限る必要はないようだが、重要なのはプリキュアによって「大切な気持ち」は当然異なることである。他人がイノセントな思いとして覚醒させた気持ちが、自分にとってはそこまで大きな価値はない、ということは普通にあり得る。
逆に、自分にとっては「大切な気持ち」に選ばれなかった小さな思いが、別のプリキュアにとっては大きな思いとして選ばれるかも知れない。だからこそ、自分だけのイノセントな思いを作り出すことが許される。世界中にプリキュアがいる本作の世界観だからこそ、だろう。
たとえば、下記で詳述しているように、ひめは「みんなの想いを大切にしたい」という気持ちを高めてイノセントフォームに覚醒しているが、これはひめ以外の仲間たちなら最初から強く持っている思いだろう。逆にめぐみは単純に「みんなの力になりたい」という気持ちだけではイノセントフォームに覚醒できなかった。
そして、この一連の出来事が「変身ものの根底にも関わる重要な課題」を視聴者達に突きつける形となったのである・・・
キュアフォーチュン・イノセントフォーム
32話で初登場したキュアフォーチュン(氷川いおな)のイノセントフォーム。
詳細はイノセントフォーチュンを参照。
キュアプリンセス・イノセントフォーム
34話で初登場したキュアプリンセス(白雪ひめ)のイノセントフォーム。
詳細はイノセントプリンセスを参照。
キュアハニー・イノセントフォーム
35話で登場したキュアハニー(大森ゆうこ)のイノセントフォーム。彼女に関しては(なかなか覚醒出来ないキュアラブリーとは別の意味で)物議を醸している。
詳細はイノセントハニーを参照。
キュアラブリー・イノセントフォーム
36話で登場したキュアラブリー(愛乃めぐみ)のイノセントフォーム。
イノセントフォームに覚醒するまでに紆余曲折の展開をたどっている。
詳細はイノセントラブリーを参照。
余談
映画版ではラブリーが映画版独自のパワーアップフォームであるスーパーハピネスラブリーにフォームチェンジしており、公開初日の時点で見ると、めぐみのイノセントフォーム覚醒より先行している。
最初にイノセントフォームと相対したのはナマケルダであったが、彼はこの形態の事を一切報告していなかったらしく、続く33話で情報の無いオレスキーはかなり戸惑っていた。報連相はしっかりしましょう(もっともやるべきことをやらないで怠けることが至福に感じるナマケルダには馬の耳に念仏かもしれないが)。
設定上では、世界中のモブキュア達もイノセントフォームへ覚醒することは可能なはずである。
とはいえ、ダンスアタックするサブフォームへの変身も主人公たち以外は描かれていない現状で、イノセントフォームをモブキュアたちにまで用意するかどうかは微妙なところである。
だからこそか、pixivではファンアートとしては主人公チーム以外のイノセントフォームのイラストも投稿されている。
例:キュアテンダー
関連タグ
パーティハズカム : 後期EDテーマ。イノセントフォームのコスチュームが本編より先行で登場したため、イノセントフォーム姿のイラストの投稿はこちらのタグの方が先行している
エンジェルモード→イノセントフォーム→ドレスアッププレミアム/ロイヤルドレス