世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!
CV:中島愛
概要
『ハピネスチャージプリキュア!』に登場するプリキュアの1人。
変身者は愛乃めぐみ。
本作のプリキュアの中では「愛」の要素を司っている。
プリキュアオールスターズでは通算34人目のプリキュアとなる。
めぐみが夕食の買い物中に、キュアプリンセスこと白雪ひめが適当に投げつけたプリキュアの「愛の結晶」がとんでもない偶然でめぐみの側頭部に当たったという強運なのか不幸なのか良く分からない経緯で誕生したプリキュア。
巻き込まれた形で変身能力を得たこのあり得なさ過ぎるエピソードは、初代作のオマージュなのかも?と言う噂もある。
幸いだったのは
- かねてからめぐみがプリキュアに憧れていた事
- 明朗快活で正義感の強い彼女の性分がまさにプリキュア向きだったこと
- 実際その心に反応して愛の結晶が変身アイテム化した
- 「愛の結晶」は「強い愛の心」をもつ者でないとアイテム化しない
なので、一概に巻き込まれただけとも言えない。
第1話で友達になったキュアプリンセスを救うべく変身を成し遂げ、その力をある程度自分の物にしている。
ちなみにキュアラブリーという名前は、自分の好きな言葉である愛とラブとラブリーの中から、めぐみ本人が選んだもの。
キュアプリンセスと2話でチーム「ハピネスチャージプリキュア」を結成し、11話でキュアハニーを加入させている。
ぴかりが丘で活動するプリキュアには他にもキュアフォーチュンがいるが、フォーチュンはプリンセスを敵視しており、プリンセスの相棒であるラブリーとも距離を置いていた。
しかしフォーチュンはラブリー個人にはそこまでの悪感情は持っていないようで、第13話では、幻影帝国のプリキュアハンター・ファントムと戦うためにラブリーとフォーチュンが一時的にコンビを組んでおり、第19話では再び共闘することになり、同話終盤ではフォーチュンの正体が自分だと氷川いおなが明かしチームを作ろうと誘われた。
紆余曲折はあったが、めぐみはキュアフォーチュンこと氷川いおなもハピプリチームに勧誘し、加入させた。
「主人公らしくない主人公プリキュア」
主人公らしからぬ主人公プリキュアとはどういうことか?
ファンの間では「キュアラブリーは良くも悪くも主人公らしくないピンクプリキュアである」と評価する人が多い。
従来のピンクプリキュアといえば、「普段の戦いでは仲間たちと同じ程度の強さしかないが、ピンチになったら強い思いの力でご都合主義的にパワーアップして大逆転する」という主人公補正が目立つが、キュアラブリーはそういう「奇跡の逆転劇」をあまり起こさない。ほとんどの場合、ピンチの時はラブリーではなく他の仲間たちの方が奇跡の逆転を成し遂げる。
これは、キュアラブリーこと愛乃めぐみの「他人の幸福を自分の幸福と感じれる代わりに、自分だけの幸福を見つけることができない」という独特の性格がそのままプリキュアとしての性質にも現れたものだと言える。
キュアラブリーの愛の思いとは自分が奇跡を起こすのではなく、ピンチになった仲間たちに奇跡を起こさせるきっかけとなるものなのである。ラブリーの信頼と応援を受けた仲間たちは要所要所の重要イベント回でパワーアップの逆転ドラマを起こした。
従来のシリーズでは仲間たちの信頼や応援を受けることで、主人公たるピンクプリキュアが窮地から立ち上がって逆転ドラマを繰り広げるというのが定番だったので、まるで真逆である。
特にラブリーの相棒であるキュアプリンセスは連敗続きの最低レベルの地位から逆転劇を積み重ねて立派なスーパーヒロインに成長していったキャラであり、それゆえにキュアプリンセスこと白雪ひめは本作の「もう一人の主人公」とも言われている。だがそれは常にめぐみがひめの側にいて支え続けたからこそ成し遂げた奇跡なのだ。
キュアラブリーは逆転劇による活躍が過去作のピンク主人公ほどない反面、後述するように通常スペックがかなり強めに設定されているのも特徴。
実情と食い違う公式カウント
冒頭において、公式カウントに基づき「歴代34人目のプリキュア」と紹介したが、実は物語上の時間軸で考えると事情が異なる。
第1話冒頭で既にプリンセスとフォーチュンが登場しており、この時点で「3番目にプリキュアに変身した」事が確定となっている。
そして第11話でキュアハニーこと大森ゆうこが「めぐみより少し前にプリキュアに選ばれていた」事が判明したため、実際は彼女達に続く37人目である。
つまり、プリキュアシリーズ初の「主人公でありながら最後に変身した」プリキュアという事になる。
逆に「単独変身のプリキュアで主人公が最初のプリキュア」なのは、ハピプリ以前ではキュアドリーム、キュアピーチ、キュアハッピーの三名で、キュアフローラ以降は2024年現在同時変身タイプのキュアミラクル以外全員が該当する。
容姿
本作のプリキュアはフォームチェンジによって姿を大幅に変えるため、ここでは基本フォームについて記載する。
髪型は大きなポニーテールが特徴で、昨年に続き二人目。
元の姿でもポニーテールなので、殆ど印象が変わらない。
胸のネクタイはバタフライリボンの形状で、房の4つ全てにストライプが入っている、
腰に小さな羽が付いており、それが大型化することにより基本フォームとしては珍しく飛翔できるが、これは本作のプリキュア全員に共通する。
基本態で飛行可能なプリキュアは「ハートキャッチプリキュア!」ですでに登場しているが、今作ではパートナー妖精も必要とせずに飛行が可能となる。
ちなみにスカートの中はスパッツではなくドロワーズになっており、ブーツはサイハイブーツを履いている。
見せてもいい下着ゆえに自主規制が緩いようで、スカートの鉄壁度が歴代と比べると若干甘くなっている。
特徴
「愛」の属性を持つプリキュアだが、戦闘においては光と炎の二大エネルギーを操る。主人公で炎属性の技を持つプリキュアは史上初。
敵を近距離で殴ることも、遠距離からエネルギー技で射撃することもどちらもこなせる万能型。どのようなシチュエーションにも対応できるため、弱点が少ない。
パートナーのキュアプリンセスが逃げ腰なこともあって、先手を取って突進して活路を切り拓くタイプ。
作中で封印されていない数少ないプリキュアで、ハピネスチャージプリキュアチームでは唯一である。
プリキュア界の戦闘民族サイヤ人担当
肉弾戦でも頭突きやショルダータックルなど体全体を使った攻撃が多く、良く言えば果敢、悪く言えば無謀な戦術が特徴。
戦いに関するモチベーションは非常に積極的で、幻影帝国の連中と対峙したときに怒りを隠さず、躊躇も容赦も見せない。
このあたりは「優しさ」のイメージを重視していたここ数年のピンクチームのプリキュアとはイメージが大きく異なる
(鷲尾天がプロデューサーをしていた時代のピンクプリキュアのスタイルに回帰したとも言える)。
前作のピンクが「笑うプリキュア」だった反動か、キュアラブリーは「荒ぶるプリキュア」とでもいうべき、縦横無尽に暴れまくる戦い方を好む。
まさにプリキュア界の戦闘民族サイヤ人担当キュアラブリーと言っても過言ではない!
またいろんな技を思いついては次々に披露するため、かなりフリーダムである。
初変身時こそ苦戦したが、2話以降はプリキュアシリーズの常識を覆す戦いぶりを披露しまくっている。
本作はチョイアークという雑魚戦闘員ポジションの敵キャラが無数に登場するが、ラブリーは凶悪なまでの勢いで無数の戦闘員をなぎ倒していく。
キュアブラックのようなストレートでシンプルな「強さ」はあまり強調されないものの、「女の子だって暴れたい」という第1作目のコンセプトについてはむしろラブリーの方がブラック以上に実現しているところがある。彼女は戦闘での強弱という話以前に、とにかく破壊的に暴れまわるプリキュアなのだ。
「世界に愛がある限り、このキュアラブリーは無敵なんだから!」
必殺技
基本的にラブプリブレスを用いて発動する。
自分で考えた技が繰り出せるので、想像力次第で技数は事実上無制限に生み出すことが可能。
見た目や威力ともにインパクトのある技が多く、これらの技を思いつくめぐみのイマジネーションは1時間前のヒーローと引けをとらないだろう。
プリキュアキック
いわゆるライダーキック。他作品のプリキュアも多用する技だが、技名が「プリキュアキック」なのはフレッシュプリキュア以来。
ラブリーパンチ
拳に光のエネルギーを溜め、正拳突きでビームのように射出する。
ラブリーハートリストラクション
振り上げた両手に光のエネルギーを溜め、ハート型のエネルギー弾を連射する。「リストラクション」という単語は造語である。ディストラクション(破壊)とリストラクチャー(再構築)をあわせることで、殺傷でなく浄化を目的にして戦っているというスタンスを示しているのだと思われる。
ラブリーエクスプロージョンボンバー
ラブプリブレスに炎のエネルギーを溜め、そのままパンチで火の玉を射出する。
ラブリービーム
目からビームを放つ。放つ際に目の周りを指で囲んで照準を合わせる。使用されるたびに練度が上がっていっている、ラブリーの代名詞的技。24話の特訓では「エアラブリービーム」として100連発を発射するポーズを披露した。
HUGっとプリキュア第37話や映画HUGっと!プリキュア_ふたりはプリキュア_オールスターズメモリーズにおいても使用された。
ラブリーシールド
恒例のシールド技。バリアの形状はハート型で全身がちょうど隠れる程度の大きさ。他者が発動したシールドと重ね合わせると合体し、強化・拡大する特性がある。
ラブリーパンチングパンチ
巨大な光の拳を作り出し、殴り付ける。巨大なサイアークを一発で転倒させる威力。
HUGっとプリキュア第37話においては他の桃キュアとの連携でドクター・トラウムの暴走形態を倒した。
ラブリーライジングソード
光の剣を作り出す。斬りつける他にも盾として使うことも出来る。今まで剣を使うプリキュアは青キュアばかりだったが、まさかのピンクキュアが使用したこと、しかもこれが序盤であったことにより視聴者は騒然となった。
第39話では居合い切りを披露、切り抜けて数秒後に斬撃が襲いサイアークの腹が裂けた。この時のライジングソードはいつもの両刃剣ではなく刀の形になっている。
ライジングソードの応用。光のバットを作り出す。武器としては使わず、サイアークとの野球対決に使用。サイアークの豪速球を打ち返せるほど頑丈だが、それ以外はただのバットなので、性能は本人の野球の能力に依存する。例えば、球種の見分けなどは自分でやらなければならない。また、どこからともなくヘルメットが登場する。
ラブリーホームラン
ライジングバットでサイアークの投球をホームランする。攻撃技ではないが、これで打ち取られたサイアークは意気消沈し、指揮官のナマケルダも勝負を諦めてしまいサイアークに潔く浄化されろと命じた。心を折ることで敵を倒す技と言える。その4年後の巨大ロボが・・・・。
ラブリーブラスター
超高温のエネルギーを放出して対象を溶解させる。
ラブリーシャイニングインパクト
手のひらからビームを放つ。ラブリーパンチの強化版といったところ。キュアフォーチュンのフォーチュンスターバーストをリスペクトして発動させた技で、スターバーストと同じく、ビームを手に溜めて打撃力を高めるという格闘技としての使い方も可能。
ラブリーハートスタンプ
ハート型のエネルギーウォールを敵にぶつける。キュアハニーのハニースタンプのリスペクト技。初登場は40話と遅めだが、大気圏上空からラブリーハートスタンプでサイアークを地表に叩きつけるという鮮烈すぎるデビューをしている。
プリキュアピンキーラブシュート
愛の光を、聖なる力に!
頭上にハート型のエネルギー弾を生成し、両手パンチで射出する。「愛よ、天に帰れ!」の掛け声でサイアークを浄化する。
上記のように豊富な技を持つ半面ラブリーが単身で扱える浄化技はこれのみで、キュアぱずにおける必殺技もこちらとなっている。
また、技なのかどうかは不明だが、プリチェンミラーで敵が放った電光を反射して周囲のチョイアークを倒したことがある。
フォームチェンジ
第3話より登場するサブフォーム。フラメンコダンサーをモチーフにしており、唇にルージュが引かれる。代表的な固有技は炎の爆発を起こす「プリキュアパッションダイナマイト」。
第5話より登場するサブフォーム。ストリートダンサーをモチーフにしている。固有技は巨大な音符を雨のように降らせる「プリキュアポップンソニックアタック」。
第36話より登場した強化フォーム(主人公であるにもかかわらず、4人の中では最後に覚醒した)。ノーマルフォームにパーティードレス風のアレンジが加えられ、顔には化粧が施される。背部のウィングが蝶の羽根のような形状になったのも特徴。
固有技は投げキッスで生じた巨大なハートに敵を封じ込める「ラブリーパワフルキッス」。
映画『ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』で登場する劇場版限定フォーム。バレエダンサーをモチーフにしている。
第48話に登場したキュアラブリーの最終フォーム。
余談だが、彼女が元々小細工無しで攻撃一辺倒な戦い方をするためか、フォームチェンジ技では彼女のみ周囲の敵がつられて踊り状態異常になる技が存在しない。
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変身前の姿と変身後の姿のタグの使い分けに関する注意と配慮について
プリキュアに変身した後の姿しか描かれていないイラストに対して、変身前の姿である『愛乃めぐみ』等のタグを付ける行為は、変身前の姿のイラストだけを見たい人にとっては検索妨害になってしまうので、そのような行為は避けるべきである。
また、変身前の姿しか描かれていないイラストに対して、変身後の姿である『キュアラブリー』のタグを付ける行為に関しても同様に避けるべきである。
中にはもちろん、変身前後の姿の両方のタグが付けられている事を気にしない人もいるだろうが、検索の際に気になるという人もいるため、そのような人への配慮としてタグの使い分けをしっかりと行う事が推奨される。
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