CV:釘宮理恵
概要
第23話で初登場した、5人目のプリキュア・キュアエースに変身する女子小学生。主人公の相田マナと同様、アイちゃんのママ役である。
本編で名前が判明する前の22・23話でのEDのクレジット表記は「キュアエース」だったが、名前を名乗った24話以降は「円亜久里」に変更された(ただし、字幕放送では23話の時点で「円亜久里」として表記されている)。なお、マナ達からも26話以前は普段の姿でも「キュアエース」と呼ばれていたが、27話以降は「亜久里ちゃん」と呼ばれるようになった。
初登場(※第23話ネタバレ注意)
レジーナを加えた仲間達で海岸に遊びに出た相田マナだったが、その最中にキングジコチュー一味が出現。キングジコチューの分身によってレジーナはジャネジーを注入され再洗脳されてしまい、その攻撃で変身は解除され、窮地に追い込まれた。
そのとき、謎の戦士キュアエースが突如登場。キュアエースの獅子奮迅の活躍でマナたちは危機を脱したものの、レジーナに裏切られた形になったマナはその場に泣き伏す。
それを見たキュアエースは今のマナにプリキュアの資格無しとして力の源泉・キュアラビーズを剥奪。マナは完全に心が折れてしまった。
2日間学校を休んだばかりか、自室に閉じこもり、一食も採らず、ただレジーナの幻ばかりを追うマナ。それを察したのかアイちゃんが相田家を訪れ、マナを励ます。それでマナは多少元気を取り戻すことが出来た。
ちょうど今日は商店街の祭りの日。いつもより多い人だかりの中にマナはレジーナらしき人影を見る。それを追ううちに閑静な住宅街に出たマナに、背後から厳しい声がかかる。「いつまで背中を丸めているつもり?!」
振り向くとそこには、小学生くらいの、アイスキャンディーを手にした少女。アイちゃんが飛びつくと笑顔を見せるが、再びマナに向き直ると「そんなことでは、いずれあなたの一番大切な物を失うことになってよ。相田マナさん。」
初対面であるにもかかわらず、少女はマナの名前ばかりか、彼女がどのような状況に置かれているかまで知っていた。そう、彼女こそがキュアエースの正体だった。
登場当初はとにかく神出鬼没。突然どこからともなく現れたり、別れの言葉とともにいきなり消え去ったりする。四葉財閥の力をもってしてもその所在はつかめないということ。キュアエースに変身した状態では薔薇の花吹雪とともにその場から消え去るという不思議な力を実際に発揮している。
これは、キュアエースの状態維持には5分という時間制限があり、それを隠すためだった。
人物像
容姿
茶髪のロングヘアーで、前髪をアップにして額を露出させているのが特徴的。
いわゆる「おでこキャラ」の系譜である。
ギャグシーンでおでこを光らせたことも数回ある。
初登場から数か月は赤色でノースリーブのワンピースを着ていたが、これは夏服である。
36話より冬服に衣替え。赤い長袖に黒いスカートの組み合わせ。亜久里が求める「レディ」らしさが意識されているのか、夏服よりも全体的にシックな印象。
(左が夏服、右が冬服)
体は小学生ゆえにマナ達より小さい。菱川六花は「小学三年生くらいに見えるわね」と語っており、同年代の小学生女子と比べても体格は小柄のようだ。
キュアエースに変身すると「思いの力」で大人な体格になるのは前述の通り。
スペック
アイちゃんの力を借りて変身する。
第24話冒頭で「四年生です」と自己紹介しているので、スイートプリキュアの調辺アコ以来、二人目の「小学生プリキュア」。アコは小学三年生・9歳なので、小学四年生の亜久里は1学年上ということになる。オールスターでの共演を楽しみにするファンも多いだろう。
小学生離れした精神性の持ち主で、正しき道を歩むべく常に自分を律し、心身ともに強くあろうとするストイックな生き方を実践している。「プリキュアたるもの、一流のレディたるべし」を信念としており、子供だからという甘えを自身に許さない。
登場したばかりの頃は生意気な子供という印象も少なからずあったが、話が進むにつれて仲間達に逆にやり込められることも多くなっていった。
キュアエースに変身すると大人の姿になってしまうが、これは「世界を守るためにもっと強くならなくてならない」という強い想いが「大人への成長」という形で具現化したのだと亜久里自身は解釈している。ただし、これはやはり不自然な変身状態であるようで、変身が5分間しかもたないという弱点もある。
なお、「想いの力」でパワーアップできるのはキュアエースに限らない。本作のプリキュアたちは心の力を高めることで段階的に強化成長していく特徴がある。あたかもRPGのレベルアップのようでもあるが、亜久里はこれを「ステージが上がる」と呼んでいる。
性格
彼女は今の自分に満足せず、心身ともにもっと強くならなくてはならぬという思いを常に持っている。
マナ達に対して厳しく接していたのも、後輩たちを自分と同じような目にあわせないように成長させなくてはという責任感ゆえである。
また、キュアエースとして戦えるのは5分間だけという時間制限もあるので、自分だけが強くてもジコチューという組織に勝てないことも理解しているためでもある。
亜久里の成長志向は「かつてジコチューに敗れた」という屈辱から生まれたものであり、焦燥感と表裏一体でもある。
想いの力で大人の姿に変身するというのも、強さへの執着が形として現れたものだと言えるだろう。「本来の自分」を超えるために自分自身とは異なる存在に変身するというイメージが亜久里には必要であり、子供である自分よりも強いものの象徴として大人の姿があるわけだ。
亜久里が常に子供らしくない振る舞いを意識しているのは大人への憧れというより、キュアエースという大人の戦士に「本来の自分」が少しでも近づけるようにという使命感ゆえである。
プリキュアとしての責務を離れた本来の「円亜久里」という少女は、好物のお菓子を前にすると大喜びし、面白おかしい場面では抱腹絶倒するような、ごくごく普通に子供らしい面も持つ。
このような素顔は、ごくたまに隙を見せたときにしか拝めないようなもので、小学校でも「見た目よりもはるかに大人っぽく、頼れる女子」というスタンスを崩していない。
正義感が強く、皆をまとめるリーダー的存在として同年代のクラスメートからは一目おかれる憧れの存在となっているが、逆に同じ目線で語り合える友人を作ることができていなかった。
亜久里自身も、知人をジコチューとの戦いに巻き込むことを恐れてか他人と一定以上に親しくなるのを意識的に避けていた。
それはプリキュア仲間に対しても同様で、第26話までマナたちの前では基本的にプリキュアの使命やその在り方、ジコチューが起こした事件のブリーフィングなど、プリキュアに関わる事柄しか話さなかった。
「自分が頑張らないとみんなの笑顔を守れない」という使命感がコンプレックスに転化したともいえ、相田マナに六花とありすとの出会いがなかった場合の姿を示していると言えるかもしれない。
しかし、そのような状況もマナ達との交流を通じて序々に克服されつつあり、自然体でいられることが増えてきている。
亜久里の素顔を知ったマナは「キュアエースに変身していないときは普通の女の子」と評した。
甘いもの全般が好物で、おいしそうなものを目の前にしたり口にしたりすると感情が昂ぶり冷静ではいられなくなるという性癖がある。その際は、スウィーツに対する熱い思いを『ミスター味っ子』のように大仰に表現する。豊富な語彙で賛美できるところは亜久里の年齢離れした知的レベルの高さを示しているともいえるが、大人なレディを気取ったいつものスタイルが崩れてしまうため、ある意味では亜久里の弱点でもある。
人間関係
小学生とはいえ戦歴はマナ達4人のプリキュアよりも先輩であり、それゆえに登場初期はマナ達に対して先輩風を吹かせていた。他の4人の弱さを責めるような挑発的な言動も目立った。
しかしこれはマナ達を発奮させるためにわざと嫌われ役を演じていたところがあり、亜久里の本意ではなかったようだ。
亜久里(キュアエース)と4人のプリキュアとが初対面したのは、悪堕ちしたレジーナの猛攻からマナ達を救ったときだが、この時に亜久里は4人のプリキュアがまだ自分のいる「ステージ」に至ってないことに気付く。その時点から4人を鍛える鬼コーチの役割を果たすことを決意する。
亜久里にはジコチューに敗れたという経験があるため、後輩たちを自分と同じような目にあわせないように成長させなくてはという責任感もあった。
先述したように、本作のプリキュアたちは心の力が高まることで強化成長する。キュアエースは仲間たちのステージを上昇させるために、「『愛』とはどのようなものなのか」を仲間たちに自覚させようとしていた。愛の姿は人それぞれであり、自分にとっての愛は自分で見つけないといけない、そこで亜久里はあえて4人を挑発するような言動を繰り返し、愛の自覚を促していたのだ。
仲間たちはキュアエースの叱咤激励を受けながら自分にとっての「愛」を見つけ出した。
プリキュア5つの誓いは各プリキュアたちの愛の姿を言葉として述べたものである。
そしてその後も4人は順調にステージを上げていき、亜久里も少しずつ仲間に対する態度を変えるようになっていった。そのうち4人を対等な仲間と見るようになったが、いつの間にか「年上のお姉さん」として4人を頼るようにまでなった。
亜久里の仲間たちへの思いの変化は作中で少しずつ積み重ねられていったものである。その過程については後述の「各話ネタ」の項目を参照。
亜久里はプリキュア仲間たち4人とも大切な存在だと考えていて、その中で順位をつけているわけではないのだが、仲間たちと付き合いを長くする中で「このメンバーをまとめあげれるのはマナしかいない」と強く認識するようになり、自分ではなくマナがチームのリーダーであると見なしている。そういう意味ではマナを特別に一目置いている。
出自
後輩プリキュア4人を鍛える憎まれ役であることを自覚していることもあり、登場からしばらくは4人には自分のことをほとんど話さなかった。この立ち位置は初期のジョー岡田と共通している。4人全員が成長したことを認めた27話以降は自分のことを仲間に話すようになり、話数が進むにつれて謎が少しずつ明かされるようになっていった。
本人の言によると亜久里は「この世界で生まれたプリキュア」であり、その言葉をそのまま信じるならば純粋な地球人ということになる。本作の世界設定では一万年前の地球で「古代のプリキュア」が活躍していたことになっており、地球上にもプリキュア伝説の痕跡がある。そのため、プリキュア伝説に詳しい地球人がいたとしても問題はない。
亜久里がアイちゃんと出会い、プリキュアへの変身能力を手にしたのはキュアハートが誕生するよりも前のことである。
そして、世界を守るためにジコチューと戦っていたのだが、ある戦いで敗れてしまい変身能力を失ってしまう。また、この戦いでアイちゃんも行方不明になってしまった。
どういうわけか卵の状態になっていたアイちゃんをジョー岡田が偶々拾ったということになる。
ただの人間に戻った後、亜久里は「不思議な力」に導かれ、一万年前のプリキュア伝説の探索行に出ている。太平洋上の孤島では導きに従い水晶の鏡を入手しようとしたのだが、伝説の守護者であるメランから「神器を使えるのは伝説の戦士であるプリキュアだけだ」と言われて帰されてしまった。これ以降、亜久里はプリキュアの力を目覚めさせて神器を継承するという目的意識を持つようになる。
さらにその後、復活したアイちゃんがマナ達の知らないところで亜久里と再会。そのことから亜久里は新しいプリキュアたちの存在を知ることになるが、後輩たちがロイヤルクリスタルを全てそろえる時点までは干渉は一切しなかった。
しかし、レジーナとの戦いで後輩たちは大ピンチに陥ったとき、ついに後輩たちの前に姿を現すことになる。
(ちょうどこのときにロイヤルクリスタルが5つ揃ったために、プリキュアへの変身能力を取り戻せたのも姿を現した理由である)
なお、上記までの内容は亜久里が自分の過去として認識していることであるが、亜久里の出自には本人さえ知らない秘密が隠されている。詳細は「亜久里の秘密」の項を参照。
家族構成
自宅では茶道家の祖母・茉里が茶道教室を開いている。
マナの母・あゆみがこの茶道教室の生徒であり、マナの父・健太郎はこの茶道教室にお菓子を提供する縁がある。この縁から亜久里のプロフィールが他のプリキュアたちにバレるきっかけになってしまった。
これまでのプリキュアと同様、家族である祖母にはプリキュアであることは隠している。
父母についてはずっと未登場だったため、祖母と二人暮らしなのではないかという推測がされていたが、42話にて本当の孫ではなく円家の養女であったことが判明する。詳細は下記の「亜久里の秘密」の項目。
亜久里の秘密(ネタバレ注意)
亜久里の隠しごと
27話以降、亜久里は真に仲間と認めたプリキュアたちに自らの過去を語るようになったが、実は最後の最後まで隠し続けていようとしたことが二つある。
一つ目は、亜久里は円家の養子であり、しかも引き取られてまだ一年程度でしかたってないということである。
そして亜久里がジコチューに敗れて変身能力を失った事件は「祖母に引き取られるよりも前」のことである。
しかしその一方で、「祖母に引き取られるよりも前」の自分のことを断片的にしか記憶していない。亜久里自身はこれを「ジコチューに敗れたショックで記憶の混乱が起こっている」と自己判断していた。
それゆえに、本当の両親については亜久里自身も記憶にない。
この記憶の欠落という事実も仲間たちに隠し続けていた。これが亜久里の二つ目の隠しごとである。
亜久里の記憶の欠落には特徴的な点がある。彼女が明確に覚えているのはジコチューと戦って敗れたという事実だけなのである。それ以外の過去の記憶は非常に断片的なフラッシュバックのようなものになっている。亜久里がマナと出会う前にどういう戦いをしていたかを明確に語れないのは、自分でも「よくわからない」からである。
亜久里は気づいたときは義理の祖母と一緒に暮らしている自分がいたというような状況であり、現在の「円亜久里」という人格のアイデンティティは、この一年の祖母との暮らしに大きく依存している。キュアエースとして戦っていた記憶は自分と切り離された前世の記憶のように感じているようだ。
(これは劇場版でオモイデ世界に亜久里ではなくキュアエースが登場した理由と考えることもできる。「円亜久里」は過去のオモイデを持たない少女なのである)
亜久里にとって祖母との生活は「キュアエースではない自分」を感じることができる空間であり、プリキュアやジコチューなどという非日常とは切り離されるべきと考えている。亜久里が自分の日常生活をマナたちに隠そうとしていたのは祖母をプリキュアの戦いに巻き込むリスクを少しでも減らすためでもあった。
亜久里は自分が何者なのかということに不安を持っているが、それを知ることで今の生活が壊れるかもと恐れてか、祖母に自分がどのような経緯で引き取られたのかを聞くこともなかった。亜久里にとっては過去のことは語りたくもないし聞きたくもない部分なのである。ゆえに、マナたちにも養子であることを話すつもりはなかった。
しかし養子であることは42話にマナの母である相田あゆみの口からマナたちに洩れることになってしまった。
この時点で仲間たちに隠しごとをする必要もなくなったため、43話では自分の出自について向き合う
のに、1人で悩まずに仲間たちを頼るようになった。
真の正体
亜久里は27話ではキュアソードと比較する形で自らを「(マナたちと同じく)この世界で生まれたプリキュア」と発言している。
しかし亜久里は自分の出自についての記憶を持っていないため、これは「自分はこの世界で生まれたと思っている」ということに過ぎない。
もっとも、亜久里は自分が地球人ではないというような可能性をカケラも考えていなかった。
円茉里はトランプ王国とは無関係の普通の地球人である。そんな茉里が自分を養子にしているのだから、自分だって普通の地球人だと考えるのは自然なことでもある。
しかし、実際の亜久里の出自には想像を超えた秘密が隠されていた。
43話では、茉里の口からその本当の出自の一端が亜久里へと語られる。
一年前、茉里が野点の準備をしていると近くの竹やぶに空から不思議な光が降り注ぐのを目撃した。その現場に行ってみと、赤ん坊の状態の亜久里がいたという。
そこへ襲い掛かってきたジコチューを、赤ん坊の亜久里が放った光で浄化。その光が消えると同時に、なんと赤ん坊の亜久里が一気に現在の姿まで成長としたという。そのいきさつはまるでかぐや姫のようだった。
茉里は「キュアエース、伝説の光の戦士です。どうかこの子を見守ってあげてください」という謎の声に亜久里を託されたという。
45話でエターナルゴールデンクラウンを手にし、そこに記憶された知識を得たことで、ついに亜久里自身が自分の正体と、その運命を知ることになる。
自分とレジーナは元は一つの命、「アン王女から生まれた光と影」である。
レジーナの父親とされるキングジコチューであるが、この正体は実はアン王女の父である国王であった。
王は未知の病魔に倒れたアン王女を治療するために「闇」を解放する禁忌を破り、エターナルゴールデンクラウンを解放した。
その知識によってアン王女は助かったが、王はこのときに闇を解放すれば、ジコチューが復活することを正しく理解していた。
「国の平和よりも娘の命をとった」というエゴは執政者には許されない自己中であり、それゆえに解放された「闇」の器に選ばれジコチュー化。これがキングジコチューなのである。
アン王女は自分の父親であるキングジコチューを封印したものの、ジコチューとの戦いで敗北。敗走の時にキュアソードを先に逃がした後、追っ手のベールと対面する。そしてベールに王女が持つミラクルドラゴングレイブの力を正しく使えばキングジコチューを倒し、王国を救うことはできたはずだと指摘された。
実は王女は父への情のためにキングジコチューを倒しきることができなかったのだ。
「キングジコチューを殺さず封印したのは父親だからだ!親子揃ってトランプ王国の平和よりも家族の命を優先するジコチューだな!」
ベールは激しく罵り、自身のエゴを自覚してしまったアン王女のプシュケーは黒く染まりかける。
その時、アン王女は自らプシュケーを取り出し、黒く染まった部分と染められてない部分を半分に割り、割れたプシュケーに命運を託した。染まってない方が円亜久里として茉里の下へ、染まった方がレジーナとしてキングジコチューの下に行き、残ったアン王女の体がアイちゃんとして転生する。
つまり、円亜久里の正体はアン王女の黒く染まっていない半分のプシュケーである。
アン王女のプシュケーが黒く染まった理由は上述の通り、「王国の平和よりも自分の父親の命を優先した」ことである。つまり、円亜久里の黒く染まっていないプシュケーというのは「王国の平和(王国の愛)」であり、これが円亜久里が過去にジコチューに敗れた記憶しか持っていない所以となっている。
従って、円亜久里の言うジコチューに敗北した戦いはトランプ王国の戦いであり、アイちゃんがパートナーというのも元々亜久里とアイちゃんがアン王女として一心同体だったということである。
私情を捨ててでもジコチューから平和を守るべきという純粋な思いは、それを成し遂げるために伝説の戦士プリキュアとして亜久里を具現化させた。つまり、亜久里は先天的なプリキュアなのである。亜久里は過去の記憶がないにもかかわらず、生まれたその瞬間から自分はキュアエースであるという自覚だけは刷り込まれていた。そのため、アン王女として戦っていた前世の記憶の断片が「過去にキュアエースとして戦っていた」という形にすり替えられていたのである。
キュアエースへの成長変身とは「円亜久里がマリー・アンジュに戻ろうとする行為」といえるかも知れない。
アン王女の「王国の愛」から生まれたことから、自分のことを「トランプ王国の王族」であると自覚したようである。さらには47話にてキングジコチュー(トランプ王国の国王)をはじめて「お父様」とよびかける。つまり、彼女は調辺アコ以来の王女プリキュアとなる。
アン王女の意思を受け継いでいるせいかプリキュアオールスターズ名作えほんの白雪姫で主演を演じて、ジョナサンと共演した。
レジーナとの関係
前述の亜久里の誕生経緯からも分かる通り、レジーナの正体はアン王女の黒く染まってしまったもう半分のプシュケーであり、つまりは亜久里と相反する存在…もっと判り易く言えば双子の姉妹と呼べるものである。
それ故に、亜久里とレジーナは自分達の正体に気付いていなかった時より、お互いに敵意を抱く様になり、ことに亜久里に至っては、第23話でレジーナを浄化出来なかった事実から、彼女を「愛を一片たりとも持っていない悪の存在」と見なし、レジーナに対して排他的と取れる程の意志を見せている(「レジーナの場合は、亜久里を見ているとムカムカするから」という程度で、マナ達の言葉を聞き入れない程まででは無かった)。
第40話でレジーナがミラクルドラゴングレイブを手にしてからは、亜久里はレジーナへの敵意を悪化させる様子を見せ、マナ達の説得に表面上は受け入れても、内心では全く納得しない様子となっていた。
それでも、マナ達がレジーナの為に歌を製作しようとした際には協力し、レジーナの為に歌い続ける姿を見た事で、一度は自身もレジーナを信じようとするようになった。
しかし、第45話で自身もエターナルゴールデンクラウンを手に入れ、その中に宿った知識を得てしまった結果、自身の運命を全うし、トランプ王国を蘇らせなければいけないという使命感を抱いた結果、かえってレジーナに対する敵意が更に強くなってしまう。
独断でレジーナを倒そうとした亜久里は、第46話にて自身を止めようとするマナ達に自身とレジーナの関係を話し、トランプ王国を救う為にレジーナもキングジコチューも完全に倒さなければいけないと頑なに主張するも、真琴からは無理をしてる事を指摘され、レジーナと分かり合う事を諦めず、「誰かを本当に好きになれば、その誰かが好きなものも好きになれる」と言うマナの強い意志を見た結果、亜久里は自身の過ちに気付き、和解したレジーナと共に、キングジコチューを元の国王に戻すべく戦うのだった。
なお、亜久里とレジーナには何か関係があるのではと匂わせる描写は本編中には多数用意されていたことから、この二人を絡めたイラストは定番のネタとして登場初期から投稿されていた。
詳細はあぐレジの項目を参照。
誕生日
上記の事情から、亜久里の正確な誕生日は不明である。
ただし、マナ達が誕生日会を開いた話が12月1日に放映されたため、ファンの中では12月1日が亜久里の誕生日と認識されている(各話ネタ42話参照)。
トリビア
声優について
釘宮理恵氏は映画Yes!プリキュア5鏡の国のミラクル大冒険!の敵キャラクター・ダークプリキュア5の1人ダークレモネードを演じて以来のプリキュアシリーズ出演で、TVシリーズには初出演である。
当初は第22話放送前日にエース役で出演する事が報道されており、従来のシリーズでは、正体が秘匿されていた追加戦士の初登場回の声優クレジットは「?」になっていることが多く、放送日前の公表は異例であった。
釘宮氏は過去、ロリキャラやツンデレキャラ(特に後者の方は語るまでもない)の役を多く担当しており、初登場時「エースのような年長者キャラを演じるのは珍しい」(過去にはミーナ・カーマイン、男性キャラではあるが宇都宮虎丸〔『イナズマイレブンGO』〕がある程度)と言われた。
実際には、変身前の円亜久里こそ釘宮女史が得意とするような少女キャラである。しかし過去には1人数役を演じ分けた経験も多い氏だけに、小学生らしい舌足らずさも見せる変身前と、優雅さを持ちつつ威圧感すら感じさせる変身後で声を使い分ける技量は流石と言える。キュアソード/真琴役として共演した宮本佳那子女史も、「人が変わったみたい」と彼女の力量を讃えている。
いずれにせよ、国民的アニメになりつつあるプリキュアシリーズと、釘宮理恵という大物声優のコラボによって、またしても「釘宮病患者」が増えたのは言うまでもないだろう。
裏話
キュアエースの記事を見てもらえばわかるが、企画時点では存在しないキャラクターであった。
キャラクター付けも難航したようであり、現在の形になる前は、「~なのじゃ」という古風な口調の平安時代のお嬢様風だったり、セーラーウラヌスのような男装の麗人といった案も存在していたようである。
ネタ話
彼女が登場した時期(2013年7月)には、『ロウきゅーぶ!』のアニメ第二期が放送を開始したため、第一期放送時に正体が発覚した調辺アコ(キュアミューズ)同様、『まったく、小学生は最高だぜ!!』のタグが飛び交うこととなった。
……念のためお断りしておきますが、『ロウきゅーぶ!』はスポ根小説(及びアニメ)ですよ?
全くの余談ではあるが、2022年現在こちらの主人公チーム役から4人もプリキュアが出ている。
漢字表記の名前について
これまで漢字表記の名前を持つキャラのプリキュアが登場した中、彼女を最後に変身者のフルネームが漢字表記のキャラによるプリキュアが登場してなく、漢字の名前の時点でプリキュアになれないジンクスが発生しつつある(白鳥百合子等)。いくらひらがなやカタカナがメインターゲットの女児に覚えやすいからと言っても、漢字表記が当たり前に存在する現実だと不自然すぎてやり過ぎ感がある。但し、男性の味方キャラには引き続き漢字表記の名前は使われたりする(品田拓海、兎山悟等)。
各話ネタ
TV本編
- 第23話
- 未だレジーナショックの傷癒えないマナが街中でレジーナの幻影(?)を見つけて追いかけると、イチゴアイスを携えた謎の少女と出会う。これが亜久里との初邂逅であった。
- お互い初対面にもかかわらずマナの名を知っており、「このままでは一番大切なものも失う」と叱る。また、アイちゃんに懐かれた。
- ショックから立ち直ったマナが生身でジコチュー2体の同士討ちを誘ったタイミングで、突然木陰から登場。「あなたの愛を取り戻した」と宣し、キュアエースによって剥奪されたキュアラビーズを返還。
- そして生身の状態で敵4人を挑発する大胆さを見せた上でアイちゃんを召喚しキュアエースに変身。まさかの小学生という展開でプリキュア達や視聴者達をいろいろと驚かせた。
- 去り際、キュアエースの姿で「あなたたちの試練はまだ始まったばかり。早く登っていらっしゃい―わたくしのステージまで」と謎のメッセージを残す。
- 彼女はプリキュア5つの誓いを毎回1つずつ後輩プリキュアたちに伝えている。今回の誓いは「一つ、プリキュアたる者、いつも前を向いて歩き続けること。」
- 第24話
- その話の流れのまま真琴を「本当にプロなのか」と叱責。曰く、前日、テレビでライブ中継を見ていたが、その時の真琴の歌にはひと欠片の愛も感じられず、ただ迷いしかなかったのこと。これはマリー・アンジュ王女の発見、そしてキュアエース登場によって自己の存在意義に疑問を抱いた真琴にとって痛烈だった。
- 返す刀で、真琴を弁護するマナたちに対しても「全てが中途半端。今のままではキングジコチューに勝てない」と斬り捨て、激怒したダビィの突進も池乃めだかの持ちネタのように頭を押さえつけて回避。
- 帰り際に挨拶したアイちゃんには笑顔。その後をマナが追うが、影どころか痕跡一つ残さずにどこかに消えた。
- 自身のコンサートを妨害すべくリーヴァの放ったジコチューにマナたちが奮戦している事実と、アイちゃんを介してアン王女より激励を受けた真琴=キュアソードが「自分のために、そして自分を応援してくれる人のために歌う」決意を固め再び戦地に立った時、またも生身で現れ、ソードに「より大きな愛に目覚めた」と宣告。「これからも歌で世界に愛を広めて下さい」と告げた。その際「プリキュアの力は愛より生まれる。迷いは愛の力を妨げる」と指摘している。
- 今回のプリキュア5つの誓い「一つ、愛は与えるもの。」
- 第25話
- 空港に出現したキャビンアテンダントジコチューの火炎放射防御に失敗したキュアロゼッタ=四葉ありすによってピンチに晒される4人のプリキュアたち。そこにキュアエースが颯爽と現れてエースショットでジコチューを浄化する。
- 仲間を危機に晒したことでエースからの叱咤を覚悟するありすであったが、「特に言うことはない。あなたは(自分の欠点に)自分で気づく子。頑張って成長なさい」と告げて去る、マナや真琴の時とは違い厳しい叱責ではなかったが、もともと「強い力を持つがゆえの不安」を抱えるありすは焦りを募らせる。
- セバスチャンの作った人工コミューンを入手し「キューティーマダム」と称して自作自演のヒロイン活動を行うマーモの真意を探るべく、ジョー岡田の店「ソリティア」にプリキュアたちを招集。その最中、不安な表情のありすに声を書ける。
- 遊園地に出現したキューティーマダムとの闘いの中で、自分がこれまでセバスチャンに護られてきた事実と「人々を護る」という己の使命を再確認し覚醒したロゼッタに「あなたは護り、護られている」と、ロゼッタ=ありすの愛の本質は「護り」にあると告げる。
- 今回のプリキュア5つの誓い「一つ、愛することは守り合うこと。」
- 第26話
- 医者という将来の志望が本心なのか、それとも単に母に憧れてのものなのか疑問が生じた六花に「それは本当の気持ちではないのでは?」と指摘。それはどういうことなのかという六花の問いには、「答えは自分で探すもの」「自分の『本当の気持ち』についてとことん悩め」とやんわり突き放す。
- ちなみに前項の会話が行われたのは町内の茶店。六花たちは4人だけでこの茶店で会話していたが、いつの間にか4人の傍であんみつを食べていたという相変わらずの神出鬼没っぷり。曰く「以前からもちもち白玉と寒天、黒糖のハーモニーに惹かれて通い詰めていた」とのこと。件の和スイーツを口にした時には見事に額が光っていた。
- 落雷で重傷を負い、記憶喪失の状態で菱川邸に運ばれ六花の介護を受けていたイーラを巡るマナたち4人4妖精の話し合いの最中に現れ、六花の行動を「甘い」と批判。「手傷を追っているとしても、敵は敵、悪は悪」として変身し、ラブキッスルージュをイーラに突き付ける。
- しかし自らの意思(敵であっても怪我人・病人であれば助ける)を信じ身を挺してイーラを護る六花と睨み合いになり、さらに六花を信じるラケル、そしてマナたちに阻まれる。直後にグーラが乱入したため、「その思い、見極めさせてもらうわ」と六花に言い残して一旦場を去る。
- 戦いの中でイーラは記憶を取り戻してしまうが、グーラの鉄拳攻撃から、自身の攻撃を装ってプリキュアを助け、戦場から立ち去る。その姿に自身の行為が間違っていなかったことを確信し覚醒した六花=ダイヤモンドの前に再び現れ、「あなたの『本当の気持ち』を見させてもらった」と告げる。
- イーラにラブキッスルージュを突き付けた行為を「自分の『本当の気持ち』を気付かせるため」と確信したダイヤモンドの礼に、「何のことですの?」ととぼけてみせる。
- グーラを退けた後、イーラとは次に敵として会うだろうことを示唆。
- 今回のプリキュア5つの誓い「一つ、プリキュアたる者、自分を信じ、決して後悔しない。」
- 第27話
- 冒頭の自転車型ジコチューとの戦いを仲間たちに任せ、自分は途中で撤退する。理由は後に判明する。
- マナ達がお菓子を届けに行った茶道の家に登場。家はマナ達の近所らしく「灯台下暗し」と六花に言われる。
- 祖母の前でキュアエースと呼ばれそうになるのを必死に止める。
- マナ達に茶道の作法の指導をする。ここでプリキュア5つの誓いのラスト「一つ、プリキュアたるもの、一流のレディたるべし」が披露された。
- しかし、お茶をたてるべき場面で、お菓子を食べたそうにまじまじと見ていた(我慢したが)。
- マナ達が茶道について散々な結果になったのでおかしくて笑ってしまう。「野点では茶室のような堅苦しい作法は必要ない」ので、実はマナ達をからかっていたらしい。
- ついに自分の詳細をマナ達に告げる。
- 「キュアエースに変身できるのは5分間」という弱点が明らかになる。今回はジコチューに苦戦し戦闘が長引いたため途中で変身が解けてしまった。また、この弱点が敵幹部のリーヴァにも知られてしまう。
- エースショットが初めてジコチューに破られる。
- 所在地が分かったこと、そして祖母想いな点とお菓子好きな点、そして普通の女の子の一面を見せたことから、今まで亜久里に対し「厳しすぎる」という感想を持っていたマナ達との距離が縮まった。
- 第28話
- 夏休み中の特訓として過酷なトレーニングをスケジューリング。4人の仲間を巻き込んで走り込みに鉄棒に格闘技にと毎日続けるが、小学生の体力には無理があったようで熱中症で倒れてしまう。
- 亜久里のクラスメートの森本エルが駆け付けて、亜久里の介抱を手伝う。エルは亜久里に憧れていて、彼女が毎日「どこかのお姉さん」たちと特訓している様子をずっと影から見守っていたということ。
- マナの提案で今日は休養としてエルと一緒に夏祭りに参加することに。4人の年上とは思えないはしゃぎっぷりに影響されたか、亜久里も肩の力を抜いて縁日を楽しむ。
- ジコチューの登場で祭り会場がパニックに。4人が戦っている間に、亜久里はエルを逃がそうとするが、逃げる方向に攻撃を放たれ、地面に大穴があき亜久里は奈落の底へ落下。しかしそのときにエルが亜久里の腕を掴んで助けた。
- なぜ自分を見捨てて逃げないのかと問う亜久里に、エルは「みんなから馬鹿にされていた自分のくせっ毛を亜久里だけが褒めてくれたから」と返答。自分の何気ない一言が、エルにとっては自分の命をかけれるくらいに大事なものとなっていたことに衝撃を受け、エルの思いに答えたいという気持ちが芽生える。
- これは亜久里の新しい「愛の自覚」であり、これがきっかけでキュアエースのステージがさらに一段階上昇。戦闘ではジコチューにより隙を突かれ体を魔力のリングで縛り上げられ動き封じられダウンしてしまう、これは5分間の制限時間を待つというリーヴァの戦略であったが、エルの影響で力を取り戻したエースはリングを力づくで引きちぎり何とか5分でケリをつけた。
- 夏祭りに誘ってくれなかったら「自分を大切に想ってくれる人が傍にいることが愛と力を与えてくれる」ことに気付けなかった、として4人の後輩に謝意を述べる。師と弟子の関係から支えあう同格の仲間となった瞬間であった。
- 第29話
- 人間体に変身したシャルル、ラケル、ランスの三兄弟に大喜びする4人の仲間を尻目に、厳しい表情で「なぜ人間になろうと思ったのか」と問いかけた。それぞれの思いを聞いたあとは、プリキュアたちとの絆を強めるいい機会だと笑顔で奨励する。
- 亜久里が心配していたのは人間体に変身すると妖精の力が使えなくなるのでジコチューとの戦いに不利になるかもと危惧していたからの様子。そしてお約束とばかりにそういう展開になった。
- エースショットをジコチューに放つも、コートチェンジ能力により破られてしまい、反撃を受け次第に追いつめられてしまう。
- そのピンチさえもシャルルとマナの信頼関係で乗り越えたことで、亜久里はプリキュアと妖精たち全ての愛の力が高まったと判断。「最後の試練」に挑むことを宣言する。
- 第30話
- 一万年前のプリキュアが保有していた「三種の神器」の概要をジェスチャー付きで説明。そのうちの一つ「水晶の鏡」を手に入れる試練に向かう。
- しかし、ドラゴンに変化したメランの前にエースショットも通用せず敗北。5人そろってアフロヘアーに。亜久里はアップにした部分だけが器用にアフロになっていた
- 今までこの試練を乗り越えるために特訓し、仲間を鍛えてきたが乗り越えられなかったことでかなり落ち込む。
- それに対しマナが見せた「決して諦めない」姿勢と「食べてから再戦」するためにカレーを作ろうとする行動に驚く。そしてカレーの作り方を教わることに。
- メランとの再戦で、他のメンバーとの連携攻撃を試みたところで5分が経過し、変身が解けてしまう。その後ピンチになった仲間達の「諦めない」戦いを目の当たりにする。
- 第31話
- リーヴァとグーラのコンビとの最後の戦い。いつもより長期戦になることを見越した六花(キュアダイヤモンド)の判断で最初は待機戦術をとる。仲間たちとともに戦えないことは亜久里の心を苛んだ。
- 苦戦する仲間を見て予定より早く変身するもエースショットを跳ね返され、格闘による攻撃も通じず、時間切れで力尽き変身が解けてしまう。必殺技が直近の5回の戦闘で4度も破られるというプリキュアとしては例を見ない屈辱を味わった。
- 追いつめられて敗北寸前のところをマナが鼓舞。マナはその場でプリキュア5つの誓いにまさかの六つ目を付け加える。「みんなで力を合わせれば、不可能はない」
- 5つの誓いは亜久里が(自分を含む)個々の仲間たちを評価し規定したものであり、その内容がいかに公平で正鵠を射ていたとしても、亜久里が上位の位置にいる象徴であったことには変わりはない。マナが六つ目を全員共有のものとして作り出したことでこの上下関係が完全に打破され、亜久里は上位者としての重責から解放された。真のチームプリキュアが完成した証明として初の5人集合変身バンクが登場。
- 第32話
- 学園祭の運営委員のリーダーだったマナが過労で倒れたことを聞きつけてマナのお見舞いに。六花がマナを童話の『幸せの王子』に例えていることに興味を持ち、図書館で原典に当たる。二話で幸せの王子の話題が出て以来、あえて避けられていた原典終盤の鬱展開についての解説がされる。
- 学園祭に客として亜久里がやってくる。病み上がりにもかかわらず働こうとするマナを強制的に保健室に閉じ込めて安静にしておくように言い渡す。さらに念には念をとばかりに、本来他校生であるありすに監視役を依頼。
- しかし、マナがいないとトラブルをうまく対処できない運営委員会のふがいなさや、勢いあるマナの指導と号令がなくなった途端に学園祭というイベント自体に興味を失う生徒が目立つことに憤慨。年上の中学生たち相手に正論で説教を続ける。
- さらにマナに対しても周囲を甘やかしすぎだと警告。『幸せの王子』の童話の例を出して「このままではみんな面倒なことを人任せにするジコチューのような心の持ち主になってしまう」「そのうえマナまでボロボロにされてしまったらどうするのか」と語る。人間は一人ひとりが強い心を持たなくてはならなののに、マナがそれを阻害しているのではないかと疑念を口にするのだが…
- しかしマナは「自分一人ではできないことを、誰かに助けられたり手伝ってもらったりしたときの、胸がドキドキしたりキュンキュンしたりする心」の大切さを亜久里に優しく諭し、そのうえで学校のみんなだって人に頼ってばかりというわけじゃないと信頼を見せる。
- 直後、生徒たちの不手際でキャンプファイヤーのやぐらが崩れたトラブルをきっかけに、学園祭を成功させるためにみんなが一致団結したところを目のあたりにする。その際、亜久里に説教された生徒たちの一部が、色々と指導してくれたことに対して亜久里に感謝の意を述べた。愛を受けた人間は必ずそれを返してくれるというマナの信念を実体験として理解することになった。
- 学園祭の場に襲来してきたコーヒーカップ型ジコチューとの戦闘ではカップの中に捕らえられ目を回されてダウンするなど苦戦するが、新技のエースミラーフラッシュを初披露。
- 後夜祭でのフォークダンスでは、マナからダンスのお相手を誘われ、それを笑顔で受け入れた。
- 第34話
- パートナーのアイちゃんが不機嫌になったことで困惑する。機嫌が直らないアイちゃんをまえに困り顔になるが、マナに「赤ちゃんの前では笑顔でいるべき」と強制的に笑顔にされる
- アイちゃんの機嫌が直らないうちにジコチューが襲来。変身しようとするが、不機嫌のままのアイちゃんから拒否された。
- まさかの参戦不可かと思われたその直後、イーラがバイク型ジコチューから落ちそうになった場面をみてアイちゃんが一時的に機嫌が直ったので無事変身できたので、五人での名乗りの後にホッとした。
- 「アイちゃんが泣くと自分たちは弱体化しジコチューがパワーアップする」という新たな問題の原因を突き止めようと進言する。
- 第35話
- 真琴の鏡ラビーズを通して、マリー・アンジュ王女と初対面する。ただし、通信時間が限られていたうえに他の仲間たちが我先にと王女に質問しまくったため、残念ながら亜久里は王女と一言も言葉を交わすことができなかった。
- 虫歯を知らない真琴に虫歯の話をした際、スイーツが大好きな亜久里に話が振られるが、彼女曰く「毎日ちゃんと歯は磨いている」とのこと。「プリキュアたるもの、一流のレディたるべし」の実践に余念はないようだ。
- キュアエースに変身するが虫歯型ジコチューの電撃攻撃に歯が立たずフェンスに叩きつけられ身動きを封じられてしまい、怖がる真琴に活を入れ反撃を託す。その時、真琴はキュアエースにアン王女の姿を重ねた。
- 真琴(キュアソード)が上記の件を話すと、「私も王女とは初めて会った気がしない」と言及した。
- 第36話
- 冬服姿が初登場
- ラケルが八嶋に恋をしたことを「由々しき問題」と言い、否定的な立場であった。
- 結果的にラケルは失恋したものの、ラケルが八嶋のために奮起してジコチューを倒したことについては愛の力ととらえ、「勉強になりました」と称える。
- 戦闘ではキュアダイヤモンドとラケルの活躍だけでジコチューをダウンまで追い詰めたため特に活躍はしなかった。
- 第37話
- みんなで昼食会。離乳食を始めたアイちゃんが人参が苦手なことが判明。大人のレディの顔つきでそれを窘めるが、実は亜久里もカレーに入っている人参を食べようとしていないことをマナに指摘され…
- 実は人参が死ぬほど嫌いであったことが判明。「小学4年生ですから…」と力なく言い訳をする(亜久里が子供であることを未熟さの言い訳に使うのは今回が初)。「一流のレディ」を目指す彼女のプライドからすれば相当に傷ついたことだろう。
- ランスからは上から目線で馬鹿にされ、真琴からも虫歯の時を思い返しながら「母親が手本を示さなくてどうする」と言われる羽目に。このままではアイちゃんに示しがつかないと、人参嫌いの克服を決意。人一倍向上心の強い亜久里らしさを見せた。
- 六花が食育を講義したりマナがニンジンの妖精になったりするが全く効果は出ず(特に後者は逆効果に終わる)、ケーキをヤケ食い。ケーキならいくらでも食べられるようである。
- マナの祖父の提案で、人参農家に体験学習にいくことに。人参を見るのも嫌な亜久里だったが、「克服すべき敵」から逃げることを嫌って、種まきから堆肥の散布、収穫までの体験をすべてこなした。その中で、楽しそうに人参と触れあう他の参加者たちを見て少し思うところがあったようだ。
- 亜久里が人参嫌いなことを知ったイーラが、体験学習でつまらなそうにしていた野菜嫌いでお菓子好きの少年を、お菓子の家型ジコチューに変身させる。甘いお菓子の匂いに連れられてアイちゃんがお菓子の家の中に入ってしまい、キュアエースに変身した亜久里もそれを追ってジコチューの中に。しかしそれはイーラの罠だった。
- お菓子の家に閉じ込められて出られない二人の前に、ジコチュー化したニンジンの妖精の群れが出現。エースとアイちゃんは恐怖におびえ戦うことができない、さらにアイちゃんは泣きだしジコチューはパワーアップする。
- しかしエースは、体験学習で人参と楽しそうに触れ合っていた皆の顔を思い出し、人参のバケモノの群れに向かって「憎むべき敵ではなく愛するべき友」であると宣言し、人参を生で齧り、克服したことを証明。新たな愛を得たエースはその勢いでエースショット(赤)を零距離発射でお菓子の家から脱出。その後に仲間とともにジコチューを浄化させた。
- 再びの昼食会で人参をおいしくいただく亜久里を見たアイちゃんも、人参を食べてくれるようになった。
- 第38話
- イヤイヤ期から卒業しつつあったアイちゃんだが、ある時期から前以上に我儘な性格になってしまっていた。
- ジコチュートリオがアイちゃんを夜な夜な外に連れ出していたことが判明。アジトでひたすら甘やかされて夜遊びを教えられたアイちゃんのプシュケーは堕落し、ジコチュー化が進行していた。
- ジコチュートリオの虜にされたアイちゃんをプリキュアたち全員で助けに行くが、ジコチューに染められたアイちゃんは自らプリキュアたちを否定。当然、亜久里もキュアエースへ変身させてもらえなかった。
- アイちゃんによって強化されたジコチュートリオに押される他の4人のプリキュアたち。亜久里はたまらずアイちゃんに対して理不尽を絶叫する。その叫びはアイちゃんの心を揺るがすものの愛を取り戻すまでには至らず、心が混乱してパニックになったアイちゃんは力を暴走させて、衝撃波で周囲の建築物を無差別に破壊。
- 瓦礫に潰されそうになったアイちゃんをキュアハートが身を呈して助けるが、瓦礫の山の中に二人は閉じ込められる。その中でハートはアイちゃんに言葉を伝え、愛を取り戻させた(詳細は相田マナの項)。
- 愛を取り戻したアイちゃんは絶好調なまでにきゅぴらっぱ~を連発。瓦礫を一撃で吹き飛ばしてキュアハートとともに脱出し、亜久里をキュアエースに変身させたうえに、さらにきゅぴらっぱ~をもう一発重ねてエースショットを大幅強化させた。ブラッドリングをつけたイーラとマーモの二人を一発で倒したエースをみて「しゅご~い」とアイちゃん語で驚く。
- 戦闘終了後、もはや生きるチートと化したアイちゃんの完全覚醒にプリキュアたちは希望を見出し、亜久里は「キングジコチューと相対する時が来たのかもしれない」と最終決戦への模索を始める。
- 第39話
- かつてアン王女がキングジコチューを石化封印するために使用した光の槍「ミラクルドラゴングレイブ」が、王城の地下室の床に突き刺さったままになっているとジョー岡田(実はベールが変装した偽モノ)から聞かされる。これを回収するために岡田(ベール)の手はずでトランプ王国へ転移する。
- 初めて来た場所のはずなのに、頬にあたる風に懐かしい感覚を覚えた。
- 槍を皆で抜こうとするが、ベールが召喚したタコ型ジコチューが登場。キュアエースは1人でジコチューを足止めし、槍の回収は他の4人に任せた。
- 前話でブラッドリングが破壊されたこともあり、ノーマル状態のベールのジコチューはもはや今のプリキュアたちの相手にもならない。なんとキュアエース1人でも足止めどころか軽く浄化できるところまで追い詰めたがレジーナのジャネジーで強化されてしまったため、エースショットは無効化されてしまい、結局5人がかりで倒すことになってしまった。
- そのレジーナはかつての敗北の屈辱からキュアエースを宿敵と見なして二人はにらみ合い。しかし、再会の喜びのあまりにレジーナに抱きついてきたキュアハートによってその一触即発の空気は破られてしまった。
- ジコチュートリオは触ることさえできず、プリキュアたちでも抜くことができなかったミラクルドラゴングレイブをレジーナが抜いてしまった、というのが本話の流れだが、上述のようにキュアエースは足止めを行っていたため、槍を抜くチャレンジをしていない。亜久里が槍に触れていたらどうなっていたかはこの時点では不明である。
- 第40話
- レジーナがミラクルドラゴングレイブを使えるようになったことにより、彼女をさらに危険視する。第23話でレジーナに本気のエースショットを命中させたのに浄化までは至らなかったことを指摘し、「レジーナは心に愛を一片たりとも持ってないから、愛を取り戻す浄化の効果が効かなかった」との仮説を仲間たちに語った。しかし「親を大事にするレジーナにも愛がある」とするマナはその仮説を認めず「レジーナとは戦わない」と宣言する。亜久里はマナの顔を立てる形でレジーナのことは様子見という形にしたが、感情的には納得しなかった。
- 単純にエースショットの威力が足りなかったという可能性もあるが、40話冒頭でベールがレジーナはジコチューではないと推測しており、それが正しいとすればジコチューではないから浄化できなかったという見方もできる(そもそも幹部級のジコチューが攻撃で浄化された例はないのだが)。
- レジーナがミラクルドラゴングレイブを使えるようになったことにより、彼女をさらに危険視する。第23話でレジーナに本気のエースショットを命中させたのに浄化までは至らなかったことを指摘し、「レジーナは心に愛を一片たりとも持ってないから、愛を取り戻す浄化の効果が効かなかった」との仮説を仲間たちに語った。しかし「親を大事にするレジーナにも愛がある」とするマナはその仮説を認めず「レジーナとは戦わない」と宣言する。亜久里はマナの顔を立てる形でレジーナのことは様子見という形にしたが、感情的には納得しなかった。
- 上記の件があったためか真琴たちの「レジーナのための新曲作り」に参加しづらそうにしていたが、ダビィにより新曲作りに半強制的に参加せられる。彼女曰くクラスで流行っていたとのことで真琴の曲を聴いており、真琴からはあとでサインあげると約束される。この時、担当声優が得意そうなツンデレなセリフを述べた。
- 新曲発表当日、乱入してきたレジーナに対して真琴が命がけで歌を届けた結果、レジーナの心に何らかの変化の兆候が見られるも、レジーナ自身が自分の感情に動揺を覚えて撤退してしまった。結局想いを伝えきれなかったと気落ちする真琴だが、戦場で歌い続けた真琴の姿は亜久里の心を動かし、自分もレジーナを信じるべきだと気付かされたと真琴を励ました。
- 第41話
- 第22話以来のレジーナとの対決、しかし今回はミラクルドラゴンスレイブを手にしパワーアップしたレジーナに敵わず、逆に一蹴されてしまう。その後のジコチューとの戦いでも一方的に攻撃を受け、いいところがなかった。
- 第42話
- 主役回
- 冒頭でアン王女とキングジコチューが戦う夢を見る。
- マナ達が星座占いで盛り上がっている中、誕生日を聞かれるが「私は誕生日を知らない」と衝撃の告白をする。しかしそれについて突っ込む暇を与えず笑顔ではぐらかしながらその場を去る。
- マナ達はその後相田あゆみから、亜久里は円家の養子であり、自身の誕生日が不明であることを知らされる。仲間たちはこの件については深入りせずにいつも通りのつきあいでいようという優しい態度をとるつもりだったが……
- いい意味で空気を読まないマナのおせっかいが炸裂。「亜久里がバースデイケーキに憧れている」ことを見抜いていたマナは亜久里の誕生パーティーを翌日に開くことを宣言し、仲間たちにも協力を要請する。
- その日、亜久里はアン王女が戦う夢を再度見て夜中に目が覚め、祖母の茉里に悩みを打ち明ける。茉里も亜久里が「大人になってお化粧をして、白いドレスを着ている」夢を毎晩見ていると言われ、おそらくウェディングドレスを着ていると言われる。亜久里は「どこにもお嫁に行かない」と言い、茉里と暮らしたい想いを告げ、血のつながりがなくとも祖母を愛していることを示した。
- 翌日、みんなが自分に内緒でこそこそやっているのを怪しく思った阿久里は「わたくしに隠し事は通用しないということを思い知らせてさしあげますわ!」と、マナの実家の洋食屋『豚のしっぽ』店内をこっそりとうかがう。その際なぜか、古典的な泥棒のようなほっかむりを着用。
- そこでマナ達が自分の誕生パーティーを準備しているのを見て、祖母に諭されたこともあり、何も知らなかったフリをして誕生日を祝ってもらう。
- ジコチューの乱入をうけ、茉里を避難させたあとに自分も参戦。誕生日を祝ってもらっていることをレジーナから妬まれ、攻撃され、キュアハートに庇われる。
- 「(亜久里も自分もレジーナも含めて)人が産まれるということは奇跡、その誕生日を祝いたいという気持ちは当然」とレジーナを説教するマナを見て、仲間達の自分に対する祝福の気持ちを受け取った。そのことから、ジコチューの襲撃があっても亜久里にとって今日は忘れられない誕生日パーティーとなった。
- 第43話
- なんと2週続けての主役回。
- 冒頭でマーモの呼び出した長靴ジコチューを「水遊びは周りの人に注意しておやりなさい」と説教しつつエースショットで片づけるも、5分の時間制限のせいで隠れる間もなく変身が強制解除。間の悪いことに、祖母の茉里が戦闘の現場であった公園の前をたまたま通りかかり、変身解除の瞬間を見られてしまう。
- 正体がバレてしまったことでどう言い訳すれば分からず部屋に引きこもる。しかし茉里からは「あなたが特別な運命を持っていること」を知っていると言われ、亜久里と出会った時のことを語られる(詳細は「正体」の項目へ)。
- その話のあまりの衝撃に靴も履かずに外に飛び出し、マナ達の下へ。あまりにも気が動転していたようで号泣しだし「(六花に)時間を戻す装置とか作れませんか?」「(ありすに)四葉財閥の力で何とか」「アイちゃんの魔法で」と滅茶苦茶なことを言って時間を戻そうする。
- マナの家で、仲間たちに事情を話す。自分が普通の人間ではなかったという事実は仲間たちにも不気味がられてしまうのではないかと不安がっていた様子だが、仲間達は「亜久里が想いの力だけで大人になれる」という時点で「赤ちゃんの亜久里が急に10歳に成長する」ということも別におかしくないんじゃないのと普通に納得して受け入れてしまった。そのあっけらかんとした様子に逆に亜久里の方が悩んでることに馬鹿らしくなってしまった。そのまま、みんなでマナの家に泊まる。
- 「迷惑をかけられない」と茉里の下から離れることも考えていた亜久里だったが、仲間達から諭され、翌日の授業参観で茉里へ想いを伝えることを薦められる。
- 授業参観で「一番大切な人の絵を描く」課題を出され、亜久里は祖母の似顔絵を描く。
- レジーナの出した消しゴム型ジコチューに自分の描いた絵を消され、あまりのショックに大人のキュアエースの姿のまま子どものように大泣きする。ある意味でショッキングなシーンであったが、これは前夜に亜久里がマナたちの前で号泣していた様子と完全に被るものとなっており、想いの力で大人に変身しても心は亜久里のままであることを端的に示していた。
- 泣きじゃくるまま戦うこともできなくなったキュアエースを攻撃しようとするレジーナだったが、そこに茉里が庇うように立ちふさがる。「大切な孫が私のために描いてくれた絵、消えてしまっても込められた愛は色あせない」とレジーナに言い放ち、キュアエースをそっと抱きしめ「あなたの想い、確かに受け取りました」と感謝の意を伝えた。
- 茉里が血の繋がっていない自分のことをどれだけ深く愛してくれているかを知った亜久里は、愛のステージがさらに上昇。このとき亜久里から放たれた暖かい光がレジーナの心をチリチリさせた。
- 戦意を取り戻し仲間たちとともにジコチューを撃退。「迷惑をかけてでも祖母とともにいたい」と再認識した亜久里は茉里に勝手に家を飛び出したことを詫び、仲直りする。しかしその罰として庭の草むしりをすることになってしまった。
- 第44話
- 戦闘でイーラとマーモの幹部二人を圧倒する。そのときの攻撃方法が若干シュールだった。
- しかもこの時、なぜか二人は「や~まじぃ~!!」と叫んでいた。
- 戦闘でイーラとマーモの幹部二人を圧倒する。そのときの攻撃方法が若干シュールだった。
- 第45話
- 本物のジョー岡田と初対面。手を握られ、手の甲にキスまでされる。
- 最後の三種の神器エターナルゴールデンクラウンをマナから取り上げた時、ゴールデンクラウンに記録されていた知識が頭の中に入っていき、目覚めた時には自分の運命をすべて悟った
- 自分の運命をすべて知ったことを茉里に打ち明け、その悲しく重い運命に押しつぶされそうと涙してしまうが、茉里から「どんなに辛くても人は運命には抗えない。だけど自ら立ち向かって未来を切り開いていくことはできる」との言葉をもらい、運命に立ち向かう決意をする。
- 亜久里は、ジョー岡田と真琴、ダビィという、崩壊前のトランプ王国にいた者達を集め、ゴールデンクラウンで知った自分の正体を明かし、レジーナと決着をつけるときに同行を願い出る。このとき、アン王女が閉じ込められた氷を砕き、今まで見てきたアン王女は「まぼろし」だったことを告げた。
- マナに知らせると絶対に止めると懸念したことから、マナ達には告げずに出発するが、小学校の同級生である森本エルには、43話の授業参観の後に描いた絵を渡していた。本当のことは知らせなかったが、エルにはそれが最後の別れのような気がしたため、エルが亜久里を探すことにつながり、マナ達に事情を知られる遠因になってしまった。
- トランプ王国に向かい、レジーナに一騎打ちを申し込む(アイちゃんも誘った理由もそのため)。そしてトランプ王国を舞台に激しい戦いを繰り広げる。ちなみにエターナルゴールデンクラウンによって「真のエース」になったことにより、5分の時間制限という弱点は無くなったため長期戦になっても戦えるようになった。そのため、レジーナから「ずるい!」と言われた。
- 神器を持つ者同士であるキュアエースとレジーナの共倒れを狙って、消耗した二人をベールが呼び出したジコチューに襲わせる。これによりピンチとなったが、現実世界に残してきたマナ達3人が世界を超えて駆けつけてきたためピンチを脱する。
- 予想したとおりマナがレジーナを庇うため、マナ達にも自分の真実を語る。
- 第46話
- レジーナとマナ達に、エターナルゴールデンクラウンが知らせるトランプ王国の真実をみせる。
- 自身を「トランプ王国の王族の意志を継ぐ者」と自覚した亜久里は、レジーナ達ジコチューを倒しトランプ王国を再興させる責任があると宣言。あくまでレジーナを倒そうとするが、真琴から「苦しんでいる」と言われ、無理している様子がある。
- 第47話
- キングジコチューの完全復活にともない、ジコチュー軍団の地球侵攻が開始される。戦う前にまずはキングジコチューやレジーナと話し合いをしたいというマナの願いを受け入れる。ダイヤモンド、ソード、ロゼッタにジコチュートリオの足止めを頼み、エースとハートの二人でキングジコチューの元へ向かう。
- 「誰かを本当に好きになれば、その誰かが好きなものも好きになれる」という理屈から、愛という感情は排他的ではないという主張を貫くマナの姿に、亜久里は世界を愛し守るという使命を揺るぎないものにしながらも、敵であるキングジコチューを自分の父として愛することを厭うことはないと気付かされた。
- キングジコチューをはじめて「お父様」と呼びかける。キングジコチューはその姿にアン王女の幻影を重ね、心と記憶に混乱をもたらした。
- 第48話
- キングジコチューの体内にいるトランプ国王の救出を阻止すべく立ちはだかった大量のジコチューを、レジーナとの合体技で一掃。レジーナとのわだかまりが払しょくされた。
- キングジコチューの心臓部にいたトランプ国王に対し、レジーナとアイちゃんの三人で呼びかける。その姿にアン王女を重ねた国王が闇の支配から抜け出し、完全に解放された。
- キングジコチューからトランプ国王を救いだしたことで、自分の運命に決着をつけたのだと茉里に言われた。
- 第49話(最終話)
- 最終決戦後、アン王女の幻影と対面。亜久里とレジーナがそれぞれ多くの愛を知り、二つの命となって成長したため、元には戻らないと告げられる。「あなたの思いを受け継いで生きていきます」と、アン王女の覚悟に応えた。
- 戦いの後はトランプ王国が共和国制に移行したため、王女にはならず茉里のもとで生活している様子が描かれた。
- 家庭科の授業でカップケーキを焼き、その味は小学校の同級生に絶賛された。以前よりも同級生に対して友好的になっていた。
特別出演
- ハピネスチャージプリキュア!第19話
- プリキュア10周年おめでとうメッセージでキュアエースとして登場。締めに「ばきゅーん!」のセリフを披露。
- HUGっと!プリキュア第37話
映画
- マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス
- 物語序盤のお茶会に出席せず。
- 物語中盤でキュアソードと敵の戦いの途中で登場。彼女を叱咤して立ち上がらせるという本編初登場を思わせる振る舞いであった。その後はソードと共闘して敵を追い詰めるものの、その敵の自爆攻撃により大ダメージを負い戦闘不能となる。
- マナがキュアハートとして復帰するがマシューの魔獣化による攻撃で負傷。その後黒幕のクラリネットが未来の世界に向かってしまうが変身が解除されてしまう。
- しかしミラクルライト出現で観客にライトを振ってほしいと頼み込むと、そのミラクルライトの効果からか再変身し、キュアハートたちと共に未来の世界へ向かう。そこで自分の未来の姿を見ることになる。
- この映画での亜久里の扱いは序盤のお茶会に呼ばれなかったり変身シーンもなく敵にやられてしまったりと些か雑なように見えるが、映画製作時点で詳細な設定が決まっていなかったようなので仕方がないと言える。
- 後の本編の展開を考えると、亜久里は「過去」を持たない存在なので「思い出」をテーマにした映画において出番が少ないのはある意味当然と言える。
- NS3
- 新たなプリキュアである愛乃めぐみと白雪ひめに会うため、仲間やグレル&エンエンと共にブルースカイ王国大使館に向かうが、そこでは居眠りを始めためぐみと彼女に落書きをしていたひめがいた。
- めぐみに妖精の力を感じ取ったブルーによってひめ達とともに夢の世界に送り込まれる。そこで子供達が食べているお菓子に一瞬ときめくが、そこに現れたマアムが悪夢獣を召喚。マナ達と共に変身し戦うが倒しても次々に現れる悪夢獣の前に敗れ仲間と共に現実世界へと送り返される。
- その夜マアムによって夢の世界に閉じ込められるが、夢の内容は明らかになっていない。
- その後夢の世界から抜け出し仲間と共にハピネスチャージプリキュアと合流。夢の世界と知り寝ようとするキュアマリンをキュアロゼッタと共に注意する。
- 悪夢獣の集団との戦いでは不意打ちを仕掛けたメカ悪夢をキュアムーンライトと共に返り討ち。最後は「わたくしたちの寝首を掻こうなど、百年早いですわ。アデュー!」と決めた。
- そして悪夢獣が合体形態になった時は仲間たちと共に足の一本を抑え、決め技を放つハピネスチャージプリキュアをアシストした。
- 夢の世界を先輩プリキュアの中では最後に離れた。
- ラストの記念撮影では調辺アコと親しげな雰囲気になっていた。
- 春のカーニバル♪
- みんなで歌う♪奇跡の魔法!
- オールスターズメモリーズ
- キュアエースとして登場。謎の敵・ミデンによって仲間や歴代プリキュアとともに小さい子供にされてしまう。
- オールスターズF
- 『スター☆トゥインクルプリキュア』のユニ(キュアコスモ)以降の19人(ユニから『ひろがるスカイ!プリキュア』のプリンセス・エルちゃん(キュアマジェスティ)までの19人。)19人と初共演。告知映像では今作の敵シュプリームの前に敗北している様子が公開されている。
関連イラスト
変身前の姿と変身後の姿のタグの使い分けに関する注意と配慮について
プリキュアに変身する前の姿しか描かれていないイラストに対して、変身後の姿である『キュアエース』のタグを付ける行為は、変身後の姿のイラストだけを見たい人にとっては検索妨害になってしまうので、そのような行為は避けるべきである。
また、変身後の姿しか描かれていないイラストに対して、『円亜久里』等の変身前の姿のタグを付ける行為に関しても同様に避けるべきである。
中にはもちろん、変身前後の姿の両方のタグが付けられている事を気にしない人もいるだろうが、検索の際に気になるという人もいるため、そのような人への配慮としてタグの使い分けをしっかりと行う事が推奨される。
関連タグ
ドキドキ!プリキュア キュアエース アイちゃん(プリキュア) レジーナ(プリキュア)
赤キュア 姫キュア 追加キュア 炎キュア 5号キュア 小学生プリキュア
魔法少女まどか☆アグリ - 当キャラの名前系バラエティ
カップリングタグ
「ヒロインキュア・5号キュア」タグ
歴代赤キュア
追加キュア
姫キュア
調辺アコ ← 円亜久里 → 白雪ひめ