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概要編集

この記事は多大なネタバレを含みます。未試聴の方は注意。

  1. ドキドキ!プリキュアに登場する敵組織の名前。
  2. ならびに、その敵組織の幹部が作り出すモンスターの総称。

敵組織編集

今作のプリキュアと敵対する闇の勢力。

平和だったトランプ王国を滅ぼした後、地球にも潜入し、侵略を図っている。確認できるだけでも4つの世界を滅ぼしており、その侵略範囲はかなり広い。


彼らの最終目的は「この世の全ての命を支配すること」であり、そのために宇宙すべてのジャネジーを独占しようとしている

ジャネジーとは人間の利己心が生み出す負の精神エネルギーであり、闇の力を持つ。

後述するように、人間の心(プシュケー)を「ジコチュー」に変えるとジャネジーが大量に生成される。

現在の目的は封印されたキングジコチューの完全復活のためのジャネジ-収集と、その障害となるマリー・アンジュおよびプリキュアの打倒に切り替え、幹部たちは地球で自己中心的な思考を抱いている人間を見付けては、ジコチューを生み出し、破壊活動を行わせている。


明確な組織名はついておらず、ただ単に彼らはジコチューと呼ばれている。

実際、キングジコチューおよび幹部達は全員そろって我が儘で自己中心的な性格であるため、プリキュア達のようなチームワークの概念が薄く(仲がいい人物同士ではこの限りでない)、組織としては完全に成り立っていない。むしろ互いの足を引っ張り合って敗退の原因を作ることも少なくない。

キングジコチューを除けば彼らは互いにタメ口で喋っており、一応は対等な関係らしいが、それゆえに他の幹部よりも上位に立とうとする出世欲が強く、他の幹部を出し抜く謀略が行われている。


幹部の名前の由来は七つの大罪


構成員編集

上層部編集

キングジコチュー(声:大塚芳忠
父
ジコチューの王で、元トランプ王国の国王。現在は黒幕の器にされている。第48話でプリキュアに救済された。
レジーナ(声:渡辺久美子
みぃつけた☆
キングジコチューの娘。とある人物プシュケーから生まれた存在。第13話から登場。第47話でキュアハートの説得を受け改心。

幹部編集

キングジコチューに仕える7人の幹部(その内2人は小説版にて登場)で構成されており、いずれも人間の心の闇から発生するエネルギー「ジャネジー」から生まれた存在。

ジャネジーを吸収するほど強化されていくが、ジャネジーが全てなくなると存在ごと消滅する。しかし、ジコチューの幹部たちは不死身の存在であり、消滅しても時が経ち世界にジャネジーが満たされると復活することが小説版にて明かされた。


ジコチュートリオ編集

キングジコチューに仕える3人の幹部で、シリーズ恒例の三幹部的な存在。

第13話から第22話の間はレジーナの指揮下に置かれ、第32話から第38話の間はベールが「ブラッドリング」の力でリーダーへと着任し、第39話以降は再びレジーナに従う。

最終話で3人共1万年の眠りについていたが、小説版にてゴーマルストの勧誘を受けて一時的に活動を再開する(イーラを除く)。


イーラ(声:田中真弓
イーラくん
キングジコチューに仕える少年幹部。キュアソードを追って人間界へと侵攻。最終話で敗北を悟り、1万年の眠りにつく。
マーモ(声:田中敦子
眠っちゃえばいいじゃない…
キングジコチューに仕えるグラマラスな幹部。イーラと共に人間界へと侵攻。最終話で現代での活動を諦める。
ベール(声:山路和弘
魔中年
キングジコチューに仕える野心家な幹部。イーラとマーモを視察しに派遣された。最終話で力を蓄える為、現代から去る。

リーヴァとグーラ編集

キュアエースの登場を危惧したキングジコチューの命令により、新たに人間界の担当になった2人の新幹部。

2人共3つの世界を滅ぼしてきた実力者で、ジコチュートリオとは犬猿の仲。

本編で消滅した2人だが、小説版にてゴーマとルストの暗躍で復活を果たすも、新たに誕生したプリキュアによって再度浄化される。


リーヴァ(声:飛田展男
容赦しないわよ
キングジコチューに仕えるオネエ風の幹部。レジーナに替わって第23話から登場。第31話でベールに吸収される。
グーラ(声:天田益男
お前も食ってやろうか!
キングジコチューに仕える肥満体型の幹部。リーヴァと共に第23話から登場。第31話でベールに吸収される。

怪物編集

ジコチュー(声:岩崎征実
かに
ジコチューの幹部が使役する怪物。人間の闇に染まった「プシュケー」から誕生する。ジコチュートリオの通常固体、レジーナの強化固体、リーヴァとグーラの合体固体、ブラッドリングを用いた強化固体が登場。














以下、第48話以降のネタバレ注意












黒幕勢力編集

プロトジコチュー(声:岩崎征実
一万年前の闇
ジコチューの根源ともいえる原初の闇。キュアエンプレスたちに封印されていた。最終話で復活するが、最後はキュアハートに倒された。
ジコチュー細胞(声:岩崎征実)
ジコチュー細胞
キングジコチューの体内に生息する細胞たち。人格はプロトジコチューを模している。第48話に登場するが、キュアソードに倒された。

残党編集

ゴーマとルスト編集

小説版にて登場する2人の幹部で、かなりの実力者。ジコチューがトランプ王国に侵攻した際、キュアソードの先輩であるキュアデュースキュアケイトキュアサイスとの激闘の末、刺し違えになって封印されていた。

四葉財閥の四葉ヒロミチ倉田明宏によって復活を果たし、彼らと結託して人間界を恐怖に陥れる。


ゴーマ(声:なし)
キングジコチューに仕える青年風の幹部。小説版で復活。ルストの仇討ちに燃えるが、最後はキュアハートに浄化される。
ルスト(声:なし)
キングジコチューに仕える筋骨隆々の幹部。小説版でゴーマと共に復活。最後はキュアハートに浄化される。

ジコチューの契約者編集

四葉ヒロミチ(声:なし)
四葉ホールディングス(四葉財閥)の新CEOで、四葉商事の代表取締役社長。四葉ありすの兄。倉田明宏に利用されるが、後に彼と決別。
倉田明宏(声:なし)
四葉ホールディングスの倉田派の領袖で、四葉重工の専務。小説版の黒幕で、利益を得る為にジコチューと結託。
ヌエ(声:なし)
ジコチュー細胞を取り入れて魔物と化した倉田明宏。最後はキュアハートに浄化される。


幹部の登場期間編集

幹部同士の仲が悪いせいか、メイン格として動く幹部が頻繁に交代している。

  • 第1話〜第14話→ジコチュートリオ
  • 第15話〜第22話→レジーナ
  • 第23話〜第31話→リーヴァ・グーラ
  • 第32話〜第38話→ジコチュートリオ(首領格はベール)
  • 第39話〜第45話→レジーナ(紫バージョン)
  • 第47話以降~→最終決戦

起源編集

ジコチューは元々、古代の地球を覆っていた「闇」を起源にする存在であった。この「闇」はプロトジコチューとも呼ばれる。

プロトジコチューは、1万年前の戦いで当時のプリキュア(キュアエンプレスとその仲間たち)によって一度倒されている。闇に覆われていた太古の地球はプリキュアたちによって光を取り戻し、そこから我々の知る人類の歴史が始まった。

倒されたプロトジコチューは肉体を失いジャネジーの塊のような状態になり、トランプ王国の地下に封印されることになった。浄化ではなく封印にとどめたのは、プリキュアの力をもってしても浄化することができなかったためである。

それから1万年の間はエターナルゴールデンクラウンによって封印は守られてきたが、死に瀕しているアン王女を救うためトランプ国王がゴールデンクラウンを持ち去り封印を解いてしまったため復活、トランプ国王の心と体を乗っ取り、「キングジコチュー」に変貌させた。

実はアン王女が瀕死の病を患った原因もこの闇であり、もともと封印が弱まっていた状態だったと推測される。


プロトジコチューとキングジコチューはあくまで別人格であり、プロトジコチューはジャネジーの塊としてキングジコチューの体内に潜んだまま、キングジコチューの心に愛への憎しみを埋め込むことで自分の思い通りに動かしていた。

そしてキングジコチューが倒されると、「闇」もほとんどが浄化され小さな欠片しか残らなくなっていた。しかし、今度はベールを依代とすることでついにプロトジコチューの姿で復活した。トランプ国王のときにプロトジコチューの姿に復活できなかったのは、国王の心の強さ故だと思われる。逆にベールは自ら闇を受け入れようとしていたため、あっけなく取り込まれた。

プロトジコチューは媒体となる体を変異・強化させる寄生生物のような存在なのかもしれない。


なお、ジコチュー達は基本的に不死の存在であり、プロトジコチューはすべてのジコチューの起源ではあるようだが、プロトジコチューが浄化されたからといって他のジコチュー幹部たちも巻き添えで消滅するということはない。

(逆に言うと、どんなに酷い目にあっても死ねない。


またプロトジコチューは、一度倒してもジャネジーが高まれば再び復活するという厄介な性質がある。これに関しては幹部も同様で、作中で消滅したリーヴァグーラおよびトランプ王国で倒されたゴーマ・ルストも、ジャネジーがあれば再び人間体で復活してしまうことがシリーズ構成の山口亮太氏がTwitterにて明かしている。そう考えるとジコチューとは人間が永遠に付き合っていく心の闇の象徴なのかもしれない。


改心せずに立ち去る敵の登場編集

前作までプリキュアにおける敵の末路は鷲尾時代で良く見られた勧善懲悪路線か梅澤時代で良く見られた敵改心路線の二つだけだった。しかし、ジコチューは未登場のゴーマやルストを除けば勧善懲悪系(プロトジコチュー、リーヴァ、グーラ)、敵改心系(キングジコチュー、レジーナ)、改心せずに立ち去る系(ジコチュートリオ)の三者が併存していた最初の敵組織でもある。(後続の組織にディスダークがいる)特に3番目の影響が大きかったのかトリオが辿った第三の末路の「改心せずに立ち去る」を採用する敵が2010年代後半のプリキュアにおいてほぼ続出した。(ディスダーク闇の魔法つかいキラキラルをうばう存在ノットレイダー


モンスター編集

CV:岩崎征実

かに星今日のジコチュー捕食者

ジコチュートリオをはじめとする幹部たちが生み出す怪物たち。


「暴れろ! お前の心の闇を解き放て!」

  • 「自分さえよければいい」と願う人間の心を黒く染めることで、その心「プシュケー」が抜き出され「ジコチュー」という名の怪物へと変貌する。その怪物は自らの欲望を暴走させるかのように暴れ、人間界に混乱をもたらす。
  • プリキュアたちはそのジコチューとのバトルを通じて「浄化」することで、元の人間の姿に戻すことができる。

ジコチューを暴れさせる目的編集

ジコチューが暴れている間に生じる「ジャネジー」というエネルギーをためることで、石化しているキングジコチューを復活させるのが目的である。

  • プリキュアとしては、そのジコチューを浄化することで、キングジコチューの復活を遅らせる。
  • 個々のジコチューは生み出されるだけで多少なりともキングジコチューの復活は進んでいくので、浄化は対処療法に過ぎない。キングジコチューの封印強化もしくは浄化を行うためにはミラクルドラゴングレイブの使い手であるマリー・アンジュの完全復活が必要であるとされていた。
  • キングジコチュー復活に必要なジャネジーの量は厳密には不明だが、劇中でプリキュアがジコチューを毎回浄化しているにもかかわらず、それまでに暴れていた時間に生じたジャネジーの累積によって第21話ではキングジコチューが意識と魔力を取り戻すまでになっている。
  • 第31話では大貝町の住人全てを一度にジコチュー化させた場合、その瞬間にキングジコチューは完全復活したうえで十分なお釣りがくるという計算をリーヴァがたてている。
  • 効率面で言えばプリキュアと戦わずに逃げ回りながらジコチューを暴れさせるのが一番いいのだが、ジコチュー幹部にとってはプリキュア討伐も重要な任務かつ、仲間内で優位に立つ大きな手柄となる。なのでプリキュアが戦闘を挑んで来れば、喜んでジコチューをプリキュアと戦わせている。そもそも根本的に他人のために働くのが面倒なジコチューかつ、時間の制約とは無縁の不老不死の身なのであまり効率面は重要視されていない。また、プリキュア側も妖精の探知能力と四葉財閥のネットワークで逐一情報を集めており、野放しにしないよう警戒している。

発生メカニズム編集

人間なら誰しもがちょっとしたきっかけで自己中心的な欲望を抱くことはある。

その多くはほんの小さな我儘に過ぎず、大抵の人間はそれを理性で我慢することができる。

しかし、そのちょっとした邪心が芽生えた瞬間をジコチューの幹部たちは見逃さない。

幹部たちはその人間の背後に突如出現し、欲望を解放するよう耳元でささやく。

そうすることで、その人間のプシュケーは黒く染まり抜き出されてしまうのである。


抜き取られたプシュケーは両手で抱えられるくらいのハート型のオブジェの形をしていて、蝙蝠の羽が生えている。このプシュケーの幹部が魔力を注ぎ込むことで、ジコチューと呼ばれる怪物が生まれる。

プシュケーを抜き取られたあとの肉体は、胸にハート型の空洞がぽっかり空いて倒れてしまう。自我や精神はプシュケーに宿っているので、この状態の肉体には意識は当然ない。

  • 従来シリーズの怪物と違い、周りのものを媒体とせずゼロの状態から誕生する(ザケンナーホシイナーもそういう個体はあるが基本的には物体に憑依する)。
  • ジコチューの個体名は劇中では主に「○○ジコチュー」と呼ばれる(カニのジコチューならカニジコチュー、クモのジコチューならクモジコチューといった具合)。
    • 「ジコチュー!」と言う鳴き声を発するほか、普通に人間の言葉も発することもできる。
    • 人格は一応元の主と同一であるらしく、呼びかけに答えたり元の主の人格が抵抗したりすることもある。そしてイーラマーモなどの幹部達に使役されてプリキュア達と対峙することになるが、この点は無理やりらしく、必ずしもジコチューの本意ではないような描写がある。
    • 本質的には、生み出される元となった「身勝手な欲望」に基づく暴れ方をする。食欲から生まれたならば周囲のあらゆるものを喰らい尽くそうとし、人ごみを嫌う心から生まれたならば、所定空間における人間の排除を徹底する。
    • その名が示す通り基本的に自己中な性格なので、自分の欲望の表現を最優先して幹部達の命令に従わないことも多い。複数のジコチューが登場すると、ジコチュー同士で喧嘩になる事すらあるため、頭脳的な戦術の手足にするのは場合にもよるが難しい。
    • 「人間の心から生まれる」「言語能力が高い」「必ずしも幹部に絶対服従でない」点ではデザトリアンに似ている。

デザトリアンとの相違点編集

人間の心の「負の側面」に起因するモンスターである等、よくデザトリアンと比較される。

共通点が多いが、根本的な相違点もある。

劇中、ジコチュー発生の元となり、プシュケーを抜き取られた人々が抱いた「自己中心的な欲望」というのは、実は余りにもバカバカしい、ちょっとした理性や常識的思考が働けば、幾らでも抑えられる下らない妄想が殆どであるが、実はそれらは誰しもが脳裏をよぎるものであり、ただ、それを実現、実行しようとしない、そこまでは誰も思わないだけなのである。

つまり、そういう些細な妄想を誰もが思い浮かべる以上、誰もがジコチューになりうる可能性を孕んでいるのである。

ここにジコチューの怖さと、デザトリアンとの大きな相違点がある。

デザトリアンの場合は、対象者が余程深刻な悩みやストレス、コンプレックス等で精神的に追い詰められている人間に限定されており、ジコチューほど発生頻度は高くない。

実際、プリキュア達でさえジコチューにされそうになっており、ただキュアラビーズに守られて、されなかっただけなのである。


外見編集

  • 素体とされた人間の欲望をどこか反映した風貌になる。例として、「横入り」→横に動くカニ、「信号無視」→信号機、「大きくなりたい」→大きい象など、
  • どの個体も必ずどこかに大きな眉がついた両目がある。眉や目の形は個体ごとに異なるが瞳の形状がほぼ共通している。また、素体となった人間の黒く染められたプシュケーが必ず埋め込まれている。
  • サイズについては個体差がある。小さいものなら人間大だが、全体的にはプリキュアたちの3倍くらいのものが良く出てくる。リーヴァとグーラがコンビで作り出す強化型ジコチューは従来の倍のサイズという設定なためかなり巨体。

浄化メカニズム編集

プリキュアがジコチューを倒すことによって、そのジコチューに浄化という現象が発生する。

  • ジコチューはただダメージを与え続けるだけでは弱らせることはできたとしても倒すことはできない様子。ある程度まで弱らせたジコチューに浄化の効果がある必殺技をクリーンヒットさせることで、浄化=倒すことができる。
  • プリキュアによって浄化技を受けたジコチューは目がハート型になって、「ラブ、ラブ、ラーブ!」と言いながら幸せそうな表情で消滅し、プシュケーが残される。浄化されたプシュケーは蝙蝠の羽ではなく白い鳥の羽根が生えており、自動的に元の主の肉体へと飛んで戻っていく。元の主にはジコチューになっていた時の記憶はない様子。またその際、ジコチューに破壊された物も元通りに復元される。

ジコチューの幹部編集

幹部たちは怪物たちとは違って、浄化技を受けると物理的なダメージに転換され、苦痛を感じる(第7話のベール、第23話のレジーナなど)。そのため、幹部たちは浄化技を受けるとすぐに撤退し、被害を最小限に抑えようとする。

  • ビーストモードで浄化技を受けた場合は素体となったプシュケーが先に浄化されるため、その隙に幹部たちが撤退するのが定番。
  • プリキュアたちも幹部たちが浄化技で苦しむことを十分理解しており、レジーナやイーラなど心を通わせたことがある幹部たちには浄化技を放つことを躊躇することもある。
  • この現象について、円亜久里は「ジコチューの幹部たちは心に一切の愛もたない存在であるため」と分析している。浄化した後に残る愛が存在しないので、浄化技が存在の消滅に直結するという考え方である。ただし、浄化技で幹部たちを倒し切ったことはまだないので、この仮説が正しいかどうかは不明である。
  • 浄化と同列には語れないかも知れないが、31話ではベールにジャネジーを吸収されつくされたリーヴァとグーラは消滅している。
  • キングジコチューとレジーナはそれぞれ、トランプ国王とアン王女から生まれた存在である。一方ジコチュートリオやリーヴァ&グーラといった幹部はキングジコチュー覚醒の直後、どこからともなく現れている。幹部たちはプロトジコチューとは別個体で存在するジャネジーの生命体で、プロトジコチューの目覚めに連動して活動するようである。プロトジコチューが消滅した後、ジコチュートリオはまた一万年の眠りにつくため、何処かへ行方をくらます。
  • ちなみにプロトジコチューと共に浄化技を受けたベールは、小さなネズミになっている。これがベールの元の姿なのかどうかは不明。

ジコチューを生み出す犠牲者たち編集

本作ではジコチューの素材としてプシュケーを抜き取られてしまう人間たちは我儘な悪人ではなく「同情すべき犠牲者」として扱われている。

どんな人間でも自己中心的な思いを持ってしまうこと自体は止められないが、どんな人間でも理性でそれを我慢することができる。

実際、作中でプシュケーを抜き取られる者たちは「こんな我儘が許されるわけがない」と理性で欲望を抑えようとする揺り戻しの描写が入ることが多い(例外として第18話、第32話は揺り戻しの描写がない)。しかし、ジコチュー幹部の魔力によって自分の気持ちとは無関係に欲望だけが増大してしまうのである。


悪いのは自己中心的な思いを持つこと自体ではなく、その心を操ることにある。

これは作品全体の重要なテーマとして貫かれている。

  • どんな人間でもジコチューを生み出す犠牲者になれる反面、邪心が芽生えても理性で抑え込まれてしまえばジコチューを生み出すタイミングは失われる。
  • ジコチュー幹部たちは近くにいる人間が邪心が芽生えた瞬間を感知することはできるようで、街中を実際に歩き回ってジコチューを生み出すターゲットを地道に探している。
    • 一方、プリキュアのパートナー妖精たちはジコチューが生み出された瞬間に発生する「闇の鼓動」をかなり広範囲に聞き取る能力があり、プリキュアの知らないところでジコチューを暴れさせる姑息な戦術ができない理由づけがなされている。
    • 但し、妖精たちが「闇の鼓動」を聞ける範囲には限界があり、少なくとも成層圏ぐらい離れた場所で生み出されたジコチューの鼓動は聞き取ることができない。最初からそのぐらい離れた場所でジコチューを生めばいいのではと思えるが、今度は四葉財閥の情報網に引っかかってしまうため結局は無駄となる。
  • 利己心を芽生えさせてない人間の心の奥から無理やり利己心を引き出すことでジコチューを作り出す手法もある。レジーナは1人をジコチューにするくらいならばこのようなことも可能なくらいにジャネジーの才能に恵まれているが、他の幹部は素の状態ではそのようなことはできない。ただし、自らの命(ジャネジー)を全て捧げる覚悟ならば、大量の人間たちに強制的に利己心を植え付け一度にジコチュー化させることも可能である。事実、街の住人全てがジコチュー化する一歩手前まで追い込まれたことがある(第31話など)。
    • ジコチュー幹部たちは「身の安全を優先する」という傾向が共通してあるため、自らの身を危険に晒すことにつながる行為はよっぽど追いつめられない限りは避ける(ビーストモードが多用されないのもそのため)。ジコチュー幹部は自己中なので、使命達成のために自分の命を捧げるようなことは絶対にしない。上記のような命がけの行為は「任務に失敗すると処刑されてどっちにしろ死んでしまう」くらいまで追いつめられないと行わない。
  • キングジコチューが復活すれば世界の一つを滅ぼすくらいは簡単にできることが示唆されている。それはキングジコチューがその世界で暴れると現場は大災害時同様のパニックになり、その状況下の心理として「自分だけでも助かりたい」という自己中な心がその世界の住民に芽生え、それはパニックが続く限り消えることはない。そうなると幹部たちはジコチューを作り放題となる。そうして生まれた無数のジコチューの暴走によってパニックと混乱はさらに世界中に広がり、その恐怖は世界中の人間から理性を失わせ、ジコチュー化可能な状況に陥った人間をさらに増やすことになる。トランプ王国もこの連鎖で滅んだ。キングジコチューが目覚めるまで、幹部たちが「危険は出来る限り避けて、面倒でも地道にジコチューを生み出してジャネジーを集める」という戦術は正しかったと言える。

ジコチューの強化タイプ編集

ビーストモード編集

ジコチュートリオが闇のプシュケーを飲み込むことでなれる形態。第11話から第14話まで登場。

戦闘力は高くなるが、見栄えは必ずしも良いものではなく、プリキュアや視聴者のみならずジコチュートリオも戸惑うことがある。

  • 攻撃や浄化されるとジコチュートリオ自身もダメージを受けてしまうデメリットもある。
  • その上、この状態でもジコチューを完全には制御できないらしく、プシュケー側の意識が強い場合は動きが鈍ったり、最悪完全にコントロールを奪われ、ただのジコチューと変わらない状態になることもある。
  • これらのことからジコチュートリオもこの力は積極的に使おうとしない。これは彼らにとっての最後の手段に近い。これを使ってもプリキュアに勝てなかったことで、トリオは組織の中での地位をどんどん落としていくことになる(しばらくはレジーナの補佐役になり、リーヴァ登場後は仕事さえ与えられなくなった)。
  • ビーストモードに対応するためにアイちゃんが生み出した強化アイテムがラブハートアローであり、ビーストモードは全てハートアローの単独技「プリキュアハートシュート」で浄化されている、

レジーナのジコチュー編集

ジコチューの幹部たちのうち、レジーナのみは自己中心的な欲望を抱いていない状態の人間からジコチューを生み出すこともできる。第15話〜第18話、第40話以降に登場。

「あなたをステキなジコチューにしてあげる!」

  • これはどんな精神状態の人間からも自由にジコチューを生み出せることを意味する。
  • レジーナがジコチューを生み出すときは専用のバンクアニメーションが入り、エアブラシでプシュケーが黒く塗りつぶされるような演出がなされる。
  • レジーナ曰く「自己中心的な思考を一切持っていない人間などいない」ということなので、本人さえ自覚できないような無意識領域にアクセスして希望を欲望に変えてジコチューを生み出しているのだと思われる。

  • さらにレジーナはジコチューにジャネジーを注ぎ込むことで強化することも可能。自分が生み出したジコチューでなくても強化は可能なようだ。
  • レジーナが作り出すジコチューはジコチュートリオのビーストモードよりもさらに強力でプリキュア単体の必殺技が通用しない。特に第17話のジコチューにはプリキュア3人が石化されるという窮地に陥っている。いるこの状況に対応するためにアイちゃんが生み出したのが、合体必殺技「プリキュアラブリーフォースアロー」の発動ラビーズである。
  • レジーナが作り出すジコチューは彼女の精神状態によって力が左右されるという特性がある。レジーナの心が荒ぶっているときはジコチューもすさまじい力を発揮し、心に迷いが生じたときはジコチューは弱体化する。この特性は第40話以降にレジーナが再登場してから顕著に表れている。
  • 怪物としてのジコチューたちは自分の欲望に忠実なために、それを作り出した幹部たちさえ制御できないことがままあるのだが、レジーナは自分の思い通りの暴れ方をするジコチューを上手く作り出していた。
    • 悪墜ちして紫色になってからは、「人間たちが不幸になるような暴れ方」をするジコチューを好んで作り出すという危険人物に成り果てている。

強化型ジコチュー編集

番組後半からの新幹部であるリーヴァとグーラのコンビが、二人分のジャネジーを一度に注入することで生み出したもの。第27話から第29話まで登場。

通常のジコチューよりサイズは2倍、パワーは5倍、ジコチュー度は10倍であるらしい(2×5=10→ジコチューのシャレ?)。能力は確実に上がっており、キュアエースの必殺技にも耐え、逆に追いつめるほどである。


「あなたの望み、」 「倍にして叶えてやる!」

  • 同じタイミングでジャネジーを注入する必要があるためチームワークが重要。ジコチュートリオでは真似ができない技である。
  • 生み出すときはリーヴァとグーラが二人で手をつないで頬を合わせて頬笑みながらジャネジーを注入するという非常に濃いビジュアルが展開される。偶然なのか狙ってるのかプリキュア・パッショナート・ハーモニーの発動アクションとあまりにそっくりだったりする。
  • 強化型ジコチューが投入された時期は、ちょうどプリキュア5つの誓いによりプリキュア全員がパワーアップした時期と被るため、それまでのような追加アイテムなどなくても対応できている。むしろプリキュアの成長度合いを描くかませ犬になってしまった印象がある。

ブラッドリングジコチュー編集

ベールが作成した「ブラッドリング」を使って生み出されるジコチュー。リングが与えられたイーラとマーモのみが生み出すことができる。第32話から第37話まで登場。

通常のジコチューよりスピードは5倍、パワー10倍、態度は100倍となる。

  • 前述の強化型ジコチューより大幅にパワーアップされているが、「サイズは2倍」の要素はなくなった。
  • ブラッドリングジコチューはその身体が黒いオーラに包まれるようになる。黒く染まったプシュケーも今までのデザインとは異なる。
  • ブラッドリングは、この組織では珍しいチームワークに優れたリーヴァ&グーラのタッグを消滅させて生み出しており、本来ならばそんな優秀な人材を捨てることは自滅行為にも見えるのだが、ジコチューのスペックがほぼ上位互換になっていることを考えると、このようなものを生み出せるのであれば2人を切り捨てたベールの判断は確かに間違いではない。
  • ビーストモード敗北からプリキュアとの真正面からの戦いについていけなくなっていたジコチュートリオが、ようやく最前線に復帰するきっかけになった
  • ブラッドリングはプリキュアの二つ目の強化アイテム「マジカルラブリーパッド」を入手した時期からの登場。やはりプリキュア側もパワーアップしており、今回も双方の戦力は拮抗した。

アイちゃんによるチート編集

ジコチューに対抗するための切り札であるアイちゃんだが、そのアイちゃんが自己中心的な心に傾いたとき、ジコチューにすさまじい強化が施される。

この現象は第34話からあかるみになった。

  • アイちゃんはジャネジ-の闇の力を抑え込むシールドとして存在しており、つまりは作中でのジコチューの基本スペックはアイちゃんによって「弱められた」状態なのである。
  • しかし、アイちゃんが精神的なストレスが原因で泣きだしてしまうと、自分のことだけに精いっぱいになってシールドを維持する意識が薄れる。すると、あらゆるジコチューは信じられないくらいにパワーアップする。
  • この状態でのジコチューはいわば無敵モードで、基本的にプリキュアは勝てない。なので、まずはアイちゃんを落ち着かせて無敵モードを解除する必要がある。
  • この弱点はアイちゃんが「イヤイヤ期」(第一次反抗期)に入って情緒が不安定になったことにより発生しており、アイちゃんが心を健全に成長させれば収まることが判明している。しかし、もしもアイちゃんが我儘で自己中心的な心に成長してしまえばシールドは完全に消え去り、ジコチューの無敵モードが永続的なものになってしまう。

各話のジコチュー編集

話数モチーフ召喚者浄化技一言
1、7、21、45、47〜48ゴリライカハゲタカキングジコチューなし(1、7)いろいろ(21、45、47〜48)
1カニイーラホーリーソード
2-1カニマーモマイスイートハート
2-2信号機イーラ
3ヤギ+ポストトゥインクルダイヤモンド
4-1携帯プレイヤーマイスイートハート
4-2ラジカセ
5マーモホーリーソード
6ブタイーラ
7カエル不明なし
8マーモマイスイートハート
9野球ボール&サッカーボールイーラマイスイートハート
10応援団長(?)マーモ(※1)
11携帯電話ベール (ビーストモード) プリキュアハートシュート(※2)
12イーラ (ビーストモード) プリキュアハートシュート
13薔薇マーモ (ビーストモード)
14カルタイーラ (ビーストモード)
15レジーナプリキュアラブリーフォースアロー(※3)
16差し入れ(※4)
17鑿&ハンマー(※5)
18汽車
19がま口
19サッカーボール、サッカーゴール、ボウリングのピン、ドッジボールベールなし
20雪だるまジコチュートリオの誰かプリキュアラブリーフォースアロー
21蜘蛛ベールなし(レジーナに投げ飛ばされた)
23サインペン色紙リーヴァ (サインペン) グーラ (色紙) プリキュアハートシュート(サインペン)、エースショット(色紙)
24マイクプリキュアスパークルソード
25-1CA (ジャンボジェット) エースショット
25-2爪楊枝グーラプリキュアラブリーフォースアロー(※6)
27-1自転車プリキュアハートシュート
27-2コンロリーヴァ&グーラ(強化型)プリキュアラブリーフォースアロー
28夏祭りエースショット
29バレーボールのトレーニングマシンエースショット&プリキュアラブリーフォースアロー
32コーヒーカップイーラ(ブラッド)ラブリーストレートフラッシュ(※7)
33ヘリコプターマーモ(ブラッド)
34ゴミ箱イーラorマーモ(ブラッド)エースショット
34バイクイーラ(ブラッド)ラブリーストレートフラッシュ
35虫歯マーモ(ブラッド)
36おまる
37お菓子の家イーラ(ブラッド)
39タコベール
40CDレジーナ(紫)ロイヤルラブリーストレートフラッシュ(※8)
41枯れ木+ラジコン飛行機
42アリ
43-1長靴マーモエースショット
43-2消しゴムレジーナ(紫)ロイヤルラブリーストレートフラッシュ
44クリスマスツリー
45蜘蛛ベール
48白血球プロトジコチュープリキュアハートシュート+プリキュアスパークルソード
ショージャンケンイーラマイスイートハート

※1何故か応援団長だった。

※2初のビーストモードである。

※3何故か鏡がモチーフなのは、白雪姫の魔女役を演じたからだった。

※4何故か空き缶だった。

※5ハートから「愛に忘れた悲しい彫刻さん」って呼ばれた。

※6爪楊枝ジコチューが「まいうー!」って言った。

※7初のブラッドリングである。

※8再びのレジーナだった。


プリキュアショーでのジコチュー編集

布団ジコチュー、ベールが出したジコチューで布団の形をしており、キュアハートとキュアロゼッタを眠らせる。キュアダイヤモンドとキュアソードも苦戦し、助けに現れたキュアエースもベールとのコンビ攻撃に為す術がなく返り討ちにされ、3人ともやられてしまう。その後、先に復活したハートとロゼッタが登場し形勢逆転した。


残された謎編集

敵組織としてのジコチューに背景については、放映終了後も「残された謎」がいくつかある。

(ストーリーの本筋にはほとんど関係ない部分ではあるが)


トランプ王国と人間界とのトンネル編集

本作では、キングジコチューが人間界に侵略するために開けた時空に穴が最終回後も残り続け、二つの世界で交流が始まって双方の社会に革新が起こる、というそれまでのシリーズでは異なる終わり方をした。

しかし、本作では「ジコチューの消滅に伴い、ジコチューが行った破壊の爪痕は復元される」という法則があるため、キングジコチューが開けた時空の穴だけがなぜ復元されなかったのかは謎のままである。

後日談では二つの世界の交流は肯定的に描かれていて、そのおかげでプリキュアたちは妖精やレジーナとも離れることもなく一緒に過ごせることができているので、二つの世界との繋がりを絶ちたくないというプリキュアたちに思いによって成し遂げた奇跡……なのかもしれない。

また46話で時空の穴を開けたのは「レジーナのミラクルドラゴングレイブによる攻撃」がそもそも原因のため、レジーナが消滅していない&穴を開けたのがジコチューではなく「プリキュア三種の神器」によることから、「ジコチューの消滅に伴い、ジコチューが行った破壊の爪痕は復元される」の法則を満たしておらず修復されなかったとする説も存在する。

(まあ、プリキュアシリースで破壊されたものが復活することについては、どの作品も適当な扱いなので、あまり気にしてもしょうがない部分なのだが)


ボウリング場のアジト編集

ジコチューの人間界での拠点となる「gogo! jikochu(ゴーゴー・ジコチュー)」という、無人のボウリング場。第2話から第38話までジコチュートリオやリーヴァ&グーラの拠点になるが、第39話よりトランプ王国の「マリー王女の部屋」に拠点を移している。

このアジトは最後までプリキュアたちに気付かれることはなかったため、逆に作中でどこにあるのかなどということが描かれなかった。また、作中ではこのボウリング場の中の様子しか描かれなかったため、外観なども不明である。

問題は「無人のボウリング場」がどういう設定なのかという点であり、ファンたちの間では仮説として「すでに閉鎖されていたボウリング場をジコチュートリオが占拠した」「営業していたボウリング場を乗っ取った」などと議論されている。また「gogo! jikochu」という名前も「占拠する前は別の名前だった」という説もあるが、公式には言及されていないため詳細は不明である。


残された2人の幹部編集

第46話の回想シーンでシルエットにて登場した、トランプ王国侵攻時に登場した2人の幹部。

顔も声も出てこないシルエットにすぎなかったこともあって本編では別段解説はなかった。

これについては2014年3月15日発売の『ドキドキ!プリキュア オフィシャルコンプリートブック』で残りの2人の幹部の名前が、色欲のルストと傲慢のゴーマである事が判明。ジコチュー軍団がトランプ王国に侵攻した際、キュアソードの先輩であるプリキュアたちとの戦いの末に刺し違えになって封印されたということ。しかしながら、彼女たちが相打ちに持ち込まなければならないほどの強敵であった事も事実であり、本編にも登場していたら更に恐ろしい存在となっていたことは想像に難くない。

初期の構想では、ルスト・ゴーマの二人と刺し違えになった王国プリキュアたちにフォーカスをあてる予定があったらしく、おそらくはトランプ王国滅亡の回想編あたりの話でルストとゴーマも登場させるつもりだったのだろう。

キュアソードこと剣崎真琴は他の王国プリキュアと特に面識があったわけではないのだが、ベテランの先輩たちが散っていき新人の自分だけが残されたことは、真琴に「自分が無力だったから何も守れなかった」というトラウマとなっている。当初の構想ではこの真琴のトラウマを半年くらいかけてマナが解きほぐしていき、3クール目くらいになってようやく真琴が仲間になるという展開にする予定だったのだが、キュアソードを春のオールスターズ映画に登場させることが決定したため急遽路線変更。第6話という早期に真琴はマナの仲間になり、彼女のトラウマをことさら描く必要がなくなった。それならば先輩プリキュアたちの末路をいちいち回想で描いても冗長になるだけということで割愛されたのだそうだ。先輩達の最後の戦いを描かないならばルストとゴーマを回想で登場させる意味はなく、結局この2人は名前さえ本編で言及されることはなかった。

なお、山口氏は後にTwitterにて王国プリキュアたちが復活したことを明かしている。また、後に「刺し違える」という表現は誤解を招くとして「プリキュアのパワーで封印した」と改めてネット上で述べている。(キュアソードの項目参照

ちなみに元々はリーヴァ&グーラもトランプ王国のプリキュア達と相討ちになったという設定で本編への登場予定はなかったのだが、敵側のパワーアップを描く目的で急遽登場が決定した。

簡単な説明しかなかったトランプ王国の過去編だが、『ドキドキ!プリキュア回顧録』によると描こうと思えば確実にOVA4話分ぐらいの話はできるらしい。

その後、小説版でゴーマとルストが復活。彼等と戦った先輩のプリキュア達の詳細も判明している。



ネズミ化したベール編集

ジコチューの幹部の説でも触れたが、ジコチュー幹部はジャネジーの生命体であり、浄化技を受ければ元の姿は存在せずに消滅に直結すると思われていた。事実、ベールにジャネジーを吸い尽くされたリーヴァとグーラは消滅している。

しかし、最終話ではプロトジコチューと共に浄化技を受けた媒体のベールが消滅せずに、小さなネズミの姿になっていた。上述のリーヴァとグーラは浄化で倒されたわけではないので、浄化技を受けるとベールマウスのようになるという見解もある。しかし当の本人は「1万年眠って力を蓄える」と言っているので、一万年経てばまた元に戻ると思われる。スーパーベールの時はベールは浄化されなかった代わりにブラッドリングが消滅したので、今回もプロトジコチューが浄化された代わりに媒体のベールはネズミにはなったが一命は取り留めたという見方が妥当と考えられるが、真相は不明のままである。

また、ベールが一万年の眠りを余議なくされたというのは、一万年前の戦いでプロトジコチューの闇があまりに強すぎるがゆえにキュアエンプレスが浄化しきれずに弱体化させて封印するにとどめたのと同じ結果と見ることができる。

つまり、ベールは最強モードになったプリキュアでさえ浄化しきれないほどにジコチューな心の持ち主だったと考えることがある意味では一番綺麗な解釈ではある。

最後の最後でベールは真の意味でジコチューのナンバー1に到達したのかもしれない。


関連タグ編集

ドキドキ!プリキュア ジコチュートリオ

ジコチューやろう - ジコチュー(岩崎征実)によるキャラクターソング

プリキュアの敵一覧


アカンベェ → ジコチュー → サイアーク


プリキュア歴代敵組織編集

バッドエンド王国ジコチュー幻影帝国

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