CV:飯塚雅弓
概要
ドキドキ!プリキュアの世界にて、一万年前に闇(プロトジコチュー)と戦った伝説の3人のプリキュアの一人。パーソナルカラーは緑と考えられる(後述)。
第30話の回想シーン、第49話(最終回)のプロトジコチューの幻視で登場。
三種の神器の一つ「水晶の鏡(マジカルラブリーパッド)」を保持していた。
30話の回想では、キュアエンプレスの仲間として、同じ三種の神器「光の槍(ミラクルドラゴングレイブ)」の使い手である「赤」のキュアマジシャン、「黄金の冠(エターナルゴールデンクラウン)」を有する「青」のキュアプリーステスが存在していた。
(のち、光の槍はマリー・アンジュに受け継がれた)
どんなに絶望的な状況であっても決して諦めず何度でも立ち上がる性格であったとされ、劇中の台詞も「わたし、絶対に諦めない!」のみだった。正に「諦めない」が合言葉である「プリキュア」という精神そのもののような存在なのかもしれない。それ以外の詳細は不明。
メランは「現代のプリキュア」たちを弱き存在とみていたが、キュアハートである相田マナのひたむきな姿にはキュアエンプレスの再来と感じたようである。
プロトジコチューもまた、かつて自分を倒した彼女とキュアハートを重ね合わせて思い出している。
1万年前の人物であるため、現時点では既に故人である。
メランがキュアエンプレスの墓標に花を添えながら、マナ達との出会いを報告している場面も作中では描かれている。
彼女がどのようにして生涯を全うしたのかはわからないが、妖精とプリキュアとがいつまでも一緒にいられるわけではないことを暗示する少し悲しいシーンでもあった。
容姿
本編では30話で顔や髪型、コスチュームの一部が登場したが、全身像がシルエットでしか出てこなかった。最終回でもの上半身の全貌だけが明らかになっている。
そのためPixivでのイラストでは、衣装などは絵師それぞれの想像で描かれたものが多い。後に一部の雑誌にて正面の全体図が公開されたが、あまり普及はしなかったようである。また、放映終了後に発行された『ドキドキ!プリキュア オフィシャルコンプリートブック』(35p)では前後両面の図が公開された。イラストを描く人は参考にするのもいいだろう。
コスチュームは白地にピンクの装飾という組み合わせだが、髪の毛は緑色。プリキュアでは恒例の「シンボルカラー」を考えるときに、白キュア、桃キュア、緑キュアのどれに分類すればいいか迷う配色となっている。
しかし、当時のプリキュアシリーズでは「シンボルカラーはピンク」と名乗れるのメイン主人公のみに許された特権というルールがあった(ピンクチームの項目を参照)。ピンクのコスチュームだったシャイニールミナスはメイン主人公ではないため、髪の色をシンボルカラーとしてイエローチームに分類された。一応レギュラー以外であればキュアフラワーもピンクを掲げていたが、キュアフラワーは髪もコスチュームもピンクなのに対し、キュアエンプレスは髪の色が緑なだけでなく、シルエットも緑がかった黒として演出されている。やはり緑をシンボルカラーとしたプリキュア=緑キュアと考えるのが妥当だろう。
そのコスチュームは古代日本の巫女装束をモチーフにしていると思われる。
パートナーのメランが亀の妖精だったことや、「エンプレス」の意味(下記参照)から考えて、浦島太郎における乙姫をイメージしているのかも知れない。
ちなみに雰囲気は相田マナことキュアハートに似ている。それがきっかけでメランはプリキュア達にマジカルラブリーパッドを与えたかもしれない。
名前の由来について
英語で「女帝」または「皇后」を表すempress(emperorの女性形)が由来と推定される。タロットカードの大アルカナの三番目のカードでもある。→女帝(タロット)
タロットはトランプの原型という説もあるので、トランプモチーフである『ドキプリ』世界での古代のプリキュアとしての意味合いも象徴しているのだろう。
現代では海外の報道機関が日本の皇后陛下を「Empress Michiko」と書く用例がある。余談だが、王妃の場合は「Queen」となる。
他二人のプリキュアについての考察
冒頭で触れたように、一万年前のプリキュアは3人存在したが、結局劇中で姿や名前が明かされたのはキュアエンプレスのみで、キュアマジシャンとキュアプリーステスは『オフィシャルコンプリートブック』で名前が明かされた程度である。名前についてはエンプレス同様、大アルカナの一番目のカード『魔術師(THE MAGICIAN)』と二番目のカード『女教皇(THE HIGH PRIESTESS)』がモチーフなのだろう。
公式のヴィジュアルが30話のシルエットのみで予想の域を出ないが、キュアマジシャンは西洋の姫騎士風、キュアプリーステスは古代エジプトの女王風の容姿として描かれるイラストが多い。
トランプ王国に三種の神器のうち二つ(ミラクルドラゴングレイブとエターナルゴールデンクラウン)が伝わっている。
エンプレスは人間界に墓があるため人間界にとどまっていたであろうが、マジシャンとプリーステスのうちどちらか、あるいは双方が現在のトランプ王国の建国に関わっているのは間違いないだろう。
中の人について
CVを務めた飯塚雅弓は、過去作であるフレッシュプリキュアで、プリキュア候補と予想されたミユキさんを演じたことがある。そのため、「ミユキさんがついにプリキュアになった」との声が上がることになった。
もっとも、キュアエンプレスは一万年前の人物であるから、「キュアエンプレスがミユキさんに転生した」「ミユキさんは既にプリキュアだった」という見方もあるだろう
関連イラスト
上述した通り初登場時は全身像が出てなかった為、絵師それぞれの想像で描かれた衣装も多い。
和風な雰囲気があるので和テイストが強いものが目立つ。
髪型が琉球結いのようにもなっているのも特徴なので、単純に和風というよりも東アジア的という方が正しいだろうか。
関連タグ
メラン(プリキュア):パートナー妖精
キュアマジシャン キュアプリーステス:共に一年前の闇と戦った仲間達
キュアアンジェ 先代プリンセスプリキュア:過去に存在していたプリキュアつながり