概要
この記事では、本編において明かされた「過去に存在・活躍したプリキュアの出来事」を年数毎にまとめている。
時系列順で並べてはいるが、以下に示すものは一部を除いて全てが別世界におけるお話である。よって全ての歴史に繋がりがあるわけではく、歴史として一本化されているわけでもないことを留意されたし。
つまり、「キュアアンジェとキュアフラワー」、または「キュアミラージュとキュアテンダー」の2組は、それぞれに関しては同一の世界観の存在であるため時間的な繋がりが存在する。
一方、双方の組同士とは世界観は異なるため一切繋がりはなく、さらに言えば1万年前もの太古に存在したとされるトランプ王国のプリキュアとはどちらも関係性が一切ない。
逆に、これらを考えなしに統合してしまうと、劇中で「初代プリキュア」とされたキュアアンジェの設定の根幹が揺らいだりと、いろいろ混乱が生じてしまう。
あくまでこの記事はそれっぽく歴史を並べてプリキュアの歴史書といった風に並べているだけである。世界観的に関わり合いがあるかは登場作品を見て判断されたし。
宇宙創生前(S☆S)
『ふたりはプリキュアSplash☆Star』(以下、S☆S)内でのできごとである。
宇宙が誕生するよりも前、なにも存在しない暗黒の静寂な世界の時代に、後に「ダークフォール」の黒幕となるゴーヤーンという滅びの化身が存在していたが、宇宙の創生により誕生した星や生命にゴーヤーンは鬱陶しさを感じるようになる。
存在していた者
宇宙創生前(スタプリ)
『スター☆トゥインクルプリキュア』(以下、スタプリ)内でのできごとである。
「スターパレス」にて宇宙の創造を司る13星座のスタープリンセスたちが存在していたが、その中のひとりで後に「ノットレイダー」の支配者となる蛇遣い座が生命にイマジネーション(想像力)を与えることに反対して離反したことで、スタープリンセスは12星座へと減ってしまう。
守護していた者
- おうし座のプリンセス、しし座のプリンセス、てんびん座のプリンセス、やぎ座のプリンセス、さそり座のプリンセス、いて座のプリンセス、おとめ座のプリンセス、ふたご座のプリンセス、おひつじ座のプリンセス、みずがめ座のプリンセス、かに座のプリンセス、うお座のプリンセス
スタープリンセスの敵
宇宙創生期
『ふたりはプリキュア』および『ふたりはプリキュアMaxHeart』内でのできごとである。
なにもなかった無の世界に突如として大きな爆発(ビッグバン)が発生し、その爆発によって「宇宙」が生まれたことで無数の星が誕生し、数多の生命が生まれるようになる。
宇宙が誕生する直後、「光」と「闇」という概念も誕生することになり、光からは後に「光の園」の女王となるクイーンという光の化身が誕生し、闇からは後に「ドツクゾーン」の帝王となるジャアクキングという闇の化身が誕生する。
守護していた者
クイーンの敵
人間界誕生前
『魔法つかいプリキュア!』内でのできごとである。戦った場所は人間界と魔法界の元となる「花の海」。
当時、花の海を守護していたマザー・ラパーパという神秘的な存在が、宇宙の混沌から生まれた「終わりなき混沌」と呼ばれるデウスマストとその眷属たちと戦っていた時期。
結果はマザー・ラパーパの勝利であり、デウスマストの眷属たちは封印され、デウスマスト本人は宇宙の彼方へと追放されるが、マザー・ラパーパも長きにわたる激闘によって負傷する。
マザー・ラパーパの負傷の影響で花の海は2つの世界に分離され、1つは人間界に、もう1つは魔法界へと姿を変える。
守護していた者
マザー・ラパーパの敵
10000年前(紀元前8000年頃?)
『ドキドキ!プリキュア』内でのできごとである。戦った場所は「人間界」。
キュアエンプレス、キュアマジシャン、キュアプリーステスという3人組のプリキュアが妖精のメランとともに、当時の宇宙を支配していた「ジコチュー」と呼ばれるプロトジコチューとその手下たちと戦っていた時期。
この時代のプリキュアたちは、「三種の神器」と呼ばれるアイテム(マジカルラブリーパッド、エターナルゴールデンクラウン、ミラクルドラゴングレイブ)を駆使して戦う。
結果は両者引き分けであり、プリキュアたちは力尽き、プロトジコチューは「エターナルゴールデンクラウン」の力によって「トランプ王国」の地下に封印された。
プリキュアと妖精
プリキュアの敵
数百年前
『トロピカル〜ジュ!プリキュア』内でのできごとである。戦った場所は「人間界」で、近世のヨーロッパと推測される。
グランオーシャンに伝わる「魔女から人魚と人間の世界を救った伝説の戦士」であるキュアオアシスが、破壊の化身である破壊の魔女と戦っていた時期。
キュアオアシスは現代のプリキュアと同じくハートルージュロッドを使用していた。
激しい戦闘の末、破壊の魔女は「決着は明日にしよう」と言い残してその場を去ったため、戦いの決着はつかなかった。このできごとを発端に破壊の魔女はあとまわしの魔女に変貌。キュアオアシスは魔女に二度と会うことなく寿命を迎えたため、永遠に決着がつく事は無くなった。
プリキュア
プリキュアの敵
400年前(17世紀頃?)
『ハートキャッチプリキュア!』の映画版でのできごとである。戦った場所はフランスの「パリ」。
キュアアンジェと呼ばれる作中初代のプリキュアが、「砂漠の使徒」が最初に送り込んだ幹部・サラマンダー男爵と戦っていた時期。
結果はキュアアンジェの勝利であり、サラマンダー男爵は「モンサンミッシェル」の中に封印される。しかし、以降の作中の歴史に因縁を残し、プリキュアと砂漠の使徒が憎み合う「負の連鎖」の誕生となった出来事でもある。
また、これ以降の作中のプリキュアたちは「プリキュアパレス」という城の中に像が建てられている。
プリキュア
プリキュアの敵
300年前(18世紀頃?)
『ハピネスチャージプリキュア!』内でのできごとである。戦った場所は「月」と推測される。
当時、日本の「ぴかりが丘」にある「ぴかり神社」で巫女をしていたキュアミラージュが、妖精のファンファンや地球の精霊であるブルーとともに、「幻影帝国」のディープミラー(レッド)とおぼしき漆黒の巨人と戦っていた時期。
キュアミラージュたちは、「シャイニングメイクドレッサー」を駆使して戦った。
結果はキュアミラージュたちの勝利であり、漆黒の巨人は「アクシア」の中に封印された。しかし、ブルーに恋を寄せていたキュアミラージュが、当のブルーに恋心を拒絶されたことで酷く悲しみ、そこをアクシアに封印されたディープミラーとおぼしき者に唆されたことで、キュアミラージュはクイーンミラージュという悪の存在へと変貌する。
プリキュアとその仲間
プリキュアの敵
- 巨大な敵(レッドと推測される)
100年以上前
『キラキラ☆プリキュアアラモード』内でのできごとである。戦った場所は「人間界」。
当時、日本の「いちご坂」を守護していたルミエルという女性が、「キラキラルをうばう存在」と呼ばれるノワールとそのしもべたちと戦っていた時期。服装からして明治から昭和初期あたりと推測される。
戦いの詳細は不明だが、少なくともルミエルはディアブルを戦闘不能にまで追い詰めていたが、ノワールを完全に封印することは叶わなかった模様。
また、同時期にはノワールの分身にあたるエリシオが誕生する他、ビブリーがノワールのしもべになっている。
プリキュア
プリキュアの敵
50年前(1950年代?)
『ハートキャッチプリキュア!』内でのできごとである。戦った場所は「人間界」。
キュアフラワーに変身する五代薫子(のちに花咲空と結婚する事で花咲姓を得て花咲薫子となり、さらにのち花咲つぼみの祖母となる)が妖精のコッペとともに、「砂漠の使徒」の王になったデューンと戦っていた時期。
結果はキュアフラワーの勝利であり、デューンは宇宙へと逃亡した。
しかし、デューンに「憎しみ」の感情を増大させることになり、以降のキュアブロッサム(花咲つぼみ)たちの世代を巻き込む出来事であったとも言える。
プリキュア
プリキュアの敵
3年前(近代)
『ハピネスチャージプリキュア!』内でのできごとである。戦った場所は「人間界」。
キュアテンダーに変身する氷川まりあ(氷川いおなの姉)が妖精のぐらさんとともに、「幻影帝国」のプリキュアハンター・ファントムと戦っていた時期。
結果はファントムの勝利であり、キュアテンダーは「プリキュア墓場」という空間に封印されることになる。
このことが原因で、まりあの妹・氷川いおながファントムに憎しみをいだくことになり、姉の変身アイテムを受け継いでキュアフォーチュンとなった出来事でもある。
プリキュアと妖精
プリキュアの敵
遥か未来
※厳密には過去ではないが、間違いなく本編の出来事と因果関係が成立するためこちらに記載。
『HUGっと!プリキュア』内のできごとである。戦った場所はハリハム・ハリーが暮らしていた、遥か未来の「人間界」。
クライアス社が突如世界から未来を奪うため襲撃、元々欲に溺れ明日への希望を失いつつあった人々の多くはなすすべなく時間を止められてしまう。事態を解決すべく、4人のプリキュアがクライアス社と対決する。
結果はクライアス社の勝利であり、プリキュアは3人が倒され、残る1人であるキュアトゥモローは投獄されるが、ハリーと共に脱獄し、「ミライクリスタル」の力で時間逆行を図る。
この時、ハリーと赤ん坊に退行してしまったキュアトゥモローが、そして彼らを追ってきたクライアス社の面々が現代にやってきたことで、はなをはじめとする現代の「はぐくみ市」の「のびのび町」も未来を巡る戦いに巻き込まれることとなる。
なお、最終回の描写から具体的には推定2040年代程度と案外近い将来の話であるが、メイン視聴者の子供たちにとって放送当時から約20年先というのは自分の半生の数倍ということになり、とてつもなく長い時間になる。
プリキュアと妖精
プリキュアの敵
時期不明
『スイートプリキュア♪』内でのできごと
詳細の時期は不明。戦った場所は「メイジャーランド」。
音の精霊であるクレッシェンドトーンとその戦士である調辺音吉が、宇宙の「悲しみ」から生まれた悪の化身であるノイズと戦っていた時期。
結果は両者引き分けであり、激闘の末、クレッシェンドトーンは「魔響の森」と呼ばれる場所に封印され、ノイズは音吉によって石板の中に封印される。
封印されている間もノイズは力を蓄えており、メイジャーランドの国王であるメフィストやその三銃士(バスドラ、バリトン、ファルセット)を洗脳して配下に置き、彼らを利用して「マイナーランド」を建国する。
守護していた者
クレッシェンドトーンたちの敵
このほか、小説『スイートプリキュア♪』によれば、何時後のの出来事かは不明だが、音の持つ“響”を奪い取る怪物・ヴァニッシュに襲われ滅亡寸前に追い込まれた事があるらしい。なお、事の顛末についての詳細は不明だが、少なくともTV本編を見る限り何とか撃退できた模様。
プリキュアの敵
『Go!プリンセスプリキュア』内でのできごと
詳細の時期は不明だが、相当昔とのこと。戦った場所は「ホープキングダム」。
先代のキュアフローラ、先代のキュアマーメイド、先代のキュアトゥインクルというホープキングダムの3人のプリンセスプリキュアが、ホープキングダムの「絶望」から生まれた「ディスダーク」のディスピアとその三銃士たちと戦っていた時期。
結果は先代のプリンセスプリキュアの勝利であり、ディスピアとその三銃士はホープキングダムの辺境にある「絶望の森」に封印される。
封印されている間もディスピアは力を蓄えており、ホープキングダムの王女をトワイライトという自分の配下に変貌させ、更には王女がいなくなったホープキングダムの民たちの絶望を吸収した後、長い時を経てディスピアは復活を果たす。
プリンセスプリキュア
- 先代キュアフローラ / チエリ
- 先代キュアマーメイド / ユラ
- 先代キュアトゥインクル / セイ
プリンセスプリキュアの敵
『ヒーリングっど♥プリキュア』内でのできごと
詳細な時期は不明だが、弥生時代に相当すると考えられる。戦った場所は「人間界」。
「フウ」という少女が変身したプリキュアが、まだ幼いヒーリングアニマルだった「テアティーヌ」と共に、キングビョーゲンと戦っていた時期。
結果はプリキュアの勝利であり、キングビョーゲンは力を失い意識だけの存在になった。
戦いの舞台になった場所は後のすこやか市となり、当時の風景として水田や竪穴式住居が描かれていた。
なお、現代に登場した風鈴アスミ/キュアアースは先代プリキュアを模した精霊だが、先代プリキュアの名前がキュアアースだったかは不明。
プリキュアと妖精
プリキュアの敵
その他
上記のシリーズ以外でも『ふたりはプリキュア(及びMaxHeart)』・『ふたりはプリキュアSplash☆Star』・『Yes!プリキュア5(及びGoGo!)』・『フレッシュプリキュア!』・『スマイルプリキュア!』内で「伝説の戦士プリキュア」との呼び方が出ているため、それぞれの主人公たちより昔にプリキュアがいたことは仄めかされている。
また、S☆Sの第2話ではゴーヤーンの口からその言葉が出ており、同時に過去のプリキュアのイメージが映された(シルエットになっているが姿は明らかに初代)。