概要
『ふたりはプリキュアSplash☆Star』に登場する滅びの国(世界)で、プリキュアの敵対勢力。
暗い曇り空が広がり、無数の岩山が生えている海で構成された異世界を拠点にしている。
すべてを「滅びの世界」にすることを目的に掲げており、それを実現する為にこの世のすべての生命を司る「世界樹」の破壊を狙い、その樹を支える「木の泉」「火の泉」「土の泉」「水の泉」「金の泉」「空の泉」「太陽の泉」からなる7つの泉を侵略しようと目論む。
本編開始時点で既に精霊の住む世界「泉の郷」から6つの泉を奪取しており、最後の泉である「太陽の泉」を探し求めて人間の住む世界「緑の郷」に侵攻してきた。
そして、「泉の郷」から逃げてきた妖精のフラッピとチョッピを追い、彼らを捕らえて残りの「太陽の泉」の在処を強引に聞き出そうとする為、それを阻止しようとするプリキュアと敵対することになる。
構成員
上層部
アクダイカーン(声:五代高之) |
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ダークフォールの支配者。“太陽の泉”を滅ぼそうと目論む。第47話でゴーヤーンに粛清された。 |
ゴーヤーン(声:森川智之) |
アクダイカーンに仕える側近。実はアクダイカーンを創造した真の黒幕。第46話で正体を現すが、最後はプリキュアに倒された。 |
滅びの戦士
アクダイカーンに仕える手下たち。いずれもアクダイカーンの「滅びの力」が源であり、その力が自然界にあるものに憑依して生まれた存在。
大半は自然界の五行の力を司っており、自分の属性と一致した能力を持つ怪物・ウザイナーを作り出すことができる。
満と薫を除き、全員プリキュアによって倒されるが、第41話以降ゴーヤーンによって一時的に復活する。
カレハーン(声:千葉一伸) |
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生真面目な滅びの戦士で、枯れ葉から生まれた存在。最初に「太陽の泉」奪取の任務に就く。第7話で殉職。 |
モエルンバ(声:難波圭一) |
陽気な滅びの戦士で、炎から生まれた存在。カレハーンの後任として第8話から登場。第13話で殉職。 |
ドロドロン(声:岩田光央) |
陰気な滅びの戦士で、土から生まれた存在。モエルンバの後任として第14話から登場。第20話で殉職。 |
霧生満(声:渕崎ゆり子)、霧生薫(声:今井由香→岡村明美) |
アクダイカーンに仕える双子の滅びの戦士。第14話から登場し、夕凪中学校に潜入。第23話で改心する。 |
ミズ・シタターレ(声:松井菜桜子) |
高飛車な滅びの戦士で、水から生まれた存在。ドロドロンの後任として第24話から登場。第32話で殉職。 |
キントレスキー(声:小杉十郎太) |
戦闘狂かつ最強の滅びの戦士で、金から生まれた存在。ミズ・シタターレの後任として第33話から登場。第40話で殉職。 |
サーロイン(声:速水奨) |
映画版に登場。ダークフォールの“比類なき”滅びの戦士。「時計の郷」を利用して世界の時間を止めようとしたが、最後はプリキュアに倒された。 |
怪物
ウザイナー(声:渡辺英雄) |
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ダークフォールが使役する怪物。「泉の郷」の精霊たちが「滅びの力」で操られた存在で、物体・生物に憑依される形で誕生。 |
絶望の種(声:渡辺英雄) |
3D短編映画版に登場。ゴーヤーンが使役する怪物で、ウザイナーの亜種。敵意を露にすると植物の怪物に変貌する。 |
リサイクルされる滅びの戦士
第40話でキントレスキーが倒されたことでダークフォールの「滅びの戦士」達は全滅したが、その直後にゴーヤーンの暗躍によって彼らは再生怪人として復活を果たす。最終クールは再生した「滅びの戦士」達がプリキュアに対して因縁の戦いを挑んでくる展開が描かれた。
(ダークフォールから脱退した満と薫はゴーヤーンの暗躍とは別に力を取り戻したフィーリア王女によって42話で復活を果たしている)
ゴーヤーンによって再生された彼らは体の一部が黒く変色しており、「滅びの鎧」と呼ばれるゴーヤーンのマークが体のどこかにあるのが特徴。
また、それに伴い幹部たちの体には変化が現れている。
カレハーン→マスク・左肩・両腕の葉が黒く染まり、腕に蔓が巻き付いている。
モエルンバ→胴体・両肘・両膝の黄緑色の炎が黒く染まっている。
ドロドロン→胴体の青い部分が黒に変わっている。
ミズ・シタターレ→両袖と襟飾り(?)が黒く染まっている。
キントレスキー→左肩に黒いサポーターを着けている。
“滅びの鎧”の力によって精霊の力を無効化できる程に幹部たちの滅びの力が強化されている為、彼らを倒すには薫と満に力によって“滅びの鎧”を破壊しなければならない。
なお、浄化されてしまうと無数の「ミニゴーヤーン」と化して散らばって消滅する。
余談
ボーカルアルバムのキャラクターソング『7つの泉を奪還せよ!! 〜フィフスエレメントの逆襲〜』の歌詞には、彼らの最大の望みは「自分たちが完全無欠に滅びること」であるというかなり虚無的な内容が描かれている。
プリキュアシリーズの悪役は「悪者ではあるが、ネタ要素など憎めない悪役的なものを持っている」ヤツも多く、ダークフォールのメンバーもやはりコミカルな一面を見せている。
しかし彼らの目的が破滅願望に帰結している以上、そうした振る舞いも「どうせ最終的には滅び去るから」と割りきり、開き直っているようにも取れるところ。
どちらにせよ、シリーズ全体から見ても一際「空しく、虚ろ」な勢力だろう。
関連タグ
ネガティブシンジケート、ワーム:ニチアサ同期作品に登場する敵対勢力。