「我…永遠を実現す…!」
CV:杉田智和
概要
Vシネクスト『仮面ライダーガッチャードGRADUATIONS』に登場するウロボロス界から襲来する怪人。
一ノ瀬宝太郎達の卒業式直前に発生したタイムループ事件の首謀者と思われる。
冥黒王及び暗黒の扉との具体的な関係性は不明だが、後述する外見の特徴から何かしらの関係性があると思われる。
外見
無数の手や三つの眼等冥黒王に似た意匠があるものの、風貌はワイバーンのようなものとなっている。
また、頸にはウロボロスを象徴するかのような環が付いている。
余談
- CVの杉田氏は『仮面ライダーガッチャード』でテンフォートレスの声を演じており、仮面ライダーシリーズでの怪人役としての出演は『仮面ライダー鎧武』のデェムシュ以来12年振り。
- 因みに同時上映「ホッパー1のはるやすみ」にテンフォートレスが登場する。
- 当初はテンフォートレスのみでのキャスティングだったが、山口恭平監督が「なんか物足りないなぁ」と感じたことで「ウロボロスの声もやってもらっていいですか?」とオファーをかけたところ快諾してもらえたとのこと。テンフォートレスのキャスティングも『魔進戦隊キラメイジャー』以降山口監督回のほぼ常連になるほどの深い仲という縁もあってのキャスティング。完成披露舞台挨拶でこの裏話をした後、山口監督は「杉田さんへ、僕、愛がありすぎて。で、悪ボスまでお願いしちゃった。」と照れ隠しながら話している。
- 奇しくも杉田氏は、過去にループ物のアニメの主人公を演じてたりする。
- 名前の由来である「ウロボロス」は、中世の錬金術師たちの間で液体の加熱、気化、冷却、凝縮が【元素の浄化及び卑金属の金や賢者の石への元素の転移・変化というプロセスを促進することを(隠喩で)示す重要なシンボルとされており、いわば鍵となる教義の一つである、死と転生の循環、不死の体現ともいえるものだった。
- 実際、ウロボロスのシンボルを多くの「真理」の印に用いており、18世紀の木版画では、尾を噛んだ蛇の図が、錬金術の各段階で用いられていた。
関連タグ
仮面ライダーガッチャード 仮面ライダーガッチャードGRADUATIONS
ネタバレ注意⚠️
その正体は暗黒の扉そのものが黒鋼スパナの深層心理に基づいて具現化した姿。ミナトも「錬金術の理そのもの」と形容するほど強大なものであった。
遡ること物語開始の半年前、暗黒の扉が突如力の暴走を起こし、放置すれば人間界にも被害が及ぶ可能性があったため、それを一ノ瀬宝太郎、九堂りんね、スパナが対処し沈静化させたものの、スパナは突如謎の光線を浴びてしまう。
その結果、宝太郎達がタイムリープに巻き込まれている中、唯一その事態を察知することができていた。
そして、監視役として乗っ取っていた加治木の正体を看過され存在が露見すると、本来の姿である深緑色の龍とも蛇ともいえる姿でスパナを勧誘。「永遠こそ真理」、「人間は脆くて弱い生き物だが、永遠ではそれすらも許される」と囁くが、「永遠」よりも「変化」を求めるスパナはこれを一蹴。
依代を失ったことでウロボロス界へと逃げ込み、冥黒王を模した龍の姿で仮面ライダーレインボーガッチャード、仮面ライダートワイライトマジェード、仮面ライダーヴァルバラド黒鋼と交戦。
緑色の炎とそれを纏った斬撃、3人の攻撃にも耐えうる頑丈さで互角に渡り合うも徐々に押され始め撃破された…、
かと思いきや、ウロボロスは時間を操ることで自身の死にすら無かったことにしてしまう。そして、ヴァルバラドライバー黒鋼を破損させ、スパナを強制的に戦線離脱させた。
しかし、鏡花からメンテナンスされたヴァルバラドライバーを受け取り、宝太郎から託されたテンライナーがギガントライナーを超えて再錬成したギガントライナーGT、ダイオーニとマッハウィールが合体錬成したダイオーニGTにより仮面ライダーヴァルバラドGTが誕生し、スパナが戦線に復帰。
ヴァルバラドGTに為す術もなく圧倒された上、宝太郎達の古の錬金術によりウロボロスは暗黒の扉ごと扉の向こうの「永遠の世界」へ幽閉されてしまう。
しかし、土壇場で最期の悪あがきと言わんばかりにスパナを引きずり込み、再びスパナを永遠の世界に閉じ込めようとする。
だが直接の描写こそないものの、スパナによって撃破されて永遠の世界からの脱出を許してしまいウロボロスの野望は潰えた。