「出たの! 恐ろしい怪物だよ!」(第1話)
「諦めるな……宝太郎……仮面ライダァァー!!」(第33話)
演:加部亜門
概要
特撮番組『仮面ライダーガッチャード』の登場人物。
富良洲高校に通う、宝太郎のクラスメートで親しく、第9話のナレーションでは「親友」と呼ばれている。
幼少期にUFOを目撃したのを契機にオカルトが好きになり、オカルト雑誌《超常惑星》の愛読者。
尚、オカルト好きの割にはお化け屋敷が苦手。
人物像
上述の通りオカルトマニアだが性質的に動だからか、言動の端々がオーバーアクション気味になりがちで、オカルトの噂を聞けばフットワークが軽く率先して調査する等、かなりアグレッシブな言動を見せる。前述の落ち着きのない行動を宝太郎が「落ち着け加治木」とたしなめるのがお約束。
行動範囲も高校生にしては異常に広く、錬金アカデミーの面々が調査に赴いた先でも高確率で出くわす(蓮華からも「あいつどこにでもおるな……」と驚かれている)。
高校では宝太郎と共にクラスメイトから浮いている扱いなのだが、そんな周囲の視線を気にせず我が道を貫く鋼メンタルの持ち主でもある。
宝太郎とは上記の通り『クラス内の浮いた者』同士のポジションだからか、何かある毎に宝太郎に絡む姿が多く、時に宝太郎にぞんざいに扱われても不満を露にせずにいるし、上記の通り宝太郎もなんだかんだで彼を親友と認めている。
それもあってか、第9話並び第10話ではガッチャードが「ガッチャ!」と口にした様子から「宝太郎が仮面ライダーである」と気付いたが……。
『変わり者』のイメージが強いものの根っこは至って真面目で、上記の第9話と第10話では加治木主役のラブロマンスが展開された際は極めて純情な姿を、第30話では恋愛感情や機微に乏しい宝太郎にその良さを説いていた。
また、第44話を契機に仮面ライダーと錬金術師の記憶を思い出すと、以降は錬金術師ではないが事情を知る人間として宝太郎達と接するようになり、彼等の危機の際には我が身の危険を省みずに行動するようになると、利他主義に篤い義侠心を見せた。
後述の通り英語の補習を受けていた姿から、苦手教科は英語と思われる。
動向
第1話
スチームライナーを捉えた写真を撮るが、ケミーの掟によってミナトに記憶と記録を消去されてしまう。
第3話
スチームライナーを撮影した画像と記憶を同時に消されたため、加治木は「怪物がいる筈なのに……」とモヤモヤとしていた最中、茸本がヴェノムダケを取り込んで生じたマルガムを発見。
加治木は改めて「怪物がいる」事実に嬉々としたが、マルガムと化した茸本の不興を買い、笑い毒胞子の餌食になってしまった。
第4話
冒頭で宝太郎にいつも通り絡む中、加治木が「怪物を倒すヒーロー」を話題にした。
第9話・第10話
まさかの主役に抜擢。
京都への修学旅行で宝太郎とりんねとグループで組む中、宝太郎の約束を破って付いて来たホッパー1を発見。それを追っている途中で、同じ雑誌に投稿していた姫野聖と出会う。初対面にも拘らずオカルト話で意気投合し、一目惚れしてしまう。
宝太郎の助力(?)もあって聖と再会した加治木はどうにか彼女と仲良くなろうと奮闘するが、不意に聖が急用で別れてしまう……が、諦め切れない加治木はその後を追う。そして彼女が手錠をした男に抱擁する場面を目撃してしまい、加治木は「失恋した」と思い込みすっかり意気消沈。しかし後に2人が兄妹であるとを知り、剣から聖を守るためにりんね、蓮華、錆丸とともに現場に向かった。
そこで「怪物と戦う正義のヒーロー・仮面ライダー」ガッチャードの存在を目撃。バッテリーマルガムと交戦していたガッチャードに向かって「頑張れ! 仮面ライダー!」と叫び応援した。その言葉に奮起したガッチャード=宝太郎により、無事に剣とライデンジの分離に成功するものの、今度は兄に裏切られた絶望から聖がライデンジと結合、新たにバッテリーマルガムへと変貌してしまう。
「たかが一般人の自分はどうすればいいのか……?」と、何もできない自分自身に対するもどかしい気持ちを抱える加治木だったが、ガッチャードからの「諦めるな! 運命の……出会いなんだろう!!」の鼓舞から遂にガッチャード=宝太郎である実態に気付く。彼の応援を無駄にしない為にも、加治木は聖の説得を決意。
ガッチャードに加えりんね達その場の錬金術師達の支援を受けて、どうにか聖の元に辿り着いた加治木は「楽しかった思い出まで否定するなよ!」と訴え彼女が抱く悪意の除去に成功。聖とライデンジの分離に貢献した。
ただ、ケミー及び錬金術の存在を知ってしまった以上、記憶の消去は免れず修学旅行どころか、聖との思い出さえも消えてしまう。
しかし、再び渡月橋の近くで再会。互いに顔も名前も覚えていなかったが、互いに思い出の《超常惑星》を持っていた為、運命の出会い直しが行われた。
第11話
UFOを発見し、興奮しつつつもやはり「なにか忘れているような……?」と零している。
尚、退場直前に「(UFOを見たのを)聖さんにも伝えなきゃっ!」と漏らしていた為、彼女との交流も無事に続いている模様。
第13話
冒頭で(宝太郎が見た夢で)仮面ライダードレッドを目撃した加治木は、思わず「黒い仮面ライダー……?」と漏らした瞬間、ドレッドからの攻撃を受けそうになった。
その後、母から背中を押されてキッチンいちのせから出た宝太郎を捕まえ、加治木は「UFOを見つけたから、UFOを呼び出そう(要約)」と誘うもスルーされてしまった……が、結果的に加治木の「UFO」発言が『錆丸救出』の一助となった。
しばらくし、上記の夢と同様に仮面ライダードレッドを目撃・攻撃に晒された加治木は、腰が抜けたもののヴァルバラドの介入により事なきを得るや、宝太郎に手を引かれ高校の屋上へ向かう事態に。
錆丸救出の為ユーフォーエックスを呼ぼうとする宝太郎達を見て、加治木は状況を理解していないものの「UFOの呼び出し」だけは察すると「UFOを呼ぶならこれだろう。ベントラー・ベントラー……」と呪文を唱えたが、最中に目と鼻の先まで迫ったドレッドとヴァルバラドの戦闘を目撃し失神してしまった。
無事に錆丸の救出とドレッドの撃破が果たされた後に、どうにか意識を取り戻した加治木は、やはり状況こそ理解していないながらも「感動的な場面」だと察し、その空気に飲まれるように感涙していた。
尚、尺の都合もあるだろうが、今回の加治木は記憶消去の処置を受けているシーンが流されていない。それ以降の話でも記憶消去の描写は写さなくなっていった。
第15話
終盤、キッチンいちのせで催されたクリスマスパーティーにて登場。
どうやら以前知り合った錆丸と意気投合したのか、錆丸に「実は『サンタクロースは宇宙人』って説があるんだけど……」と口にし彼を興奮させていた他、錆丸と蓮華と共にカラオケでピンク・レディーの『UFO』をノリノリで歌っていた。
第16話
序盤に登場する……が、加治木は聖とクリスマスを過ごせないからだろうか、クリスマスに受かれる人達をやや荒んだ様子で「俺には『《超常惑星》24時間生配信』があるんだ……!!」と息巻いていた。
だが、上空の不穏な変化に気付きそちらを注視していたら、空から巨大な蛇の首が現れ興奮する加治木は、宝太郎の制止を振り切りスマートフォンで撮影していたが、直後に蛇から放たれた光線により石化してしまった。
その後、宝太郎の奮闘により石化が解かれ事なきを得る加治木だったが、当然だがその間の記憶がない為か、急変した事態に戸惑うだけだった。
第18話
冒頭に登場するが、事実上背景同然の扱いで終わった。
第19話
〈悪意人形〉を素体に生まれたケルベロスマルガムが暴れる状況を目撃した加治木は、興奮と恐怖が入り雑じった表情を浮かべつつも、スマートフォンによる撮影を忘れていなかった。
直後にこの様子の動画がキッチンいちのせ連合に伝わったが、これが加治木の撮影したものかは不明。
第22話
冒頭で久々に登場するが、ズキュンパイアに魅了されたモブ軍団に紛れる形で登場(その際には親衛隊の如く額にハチマキを巻いている)。
その後の加治木は蓮華と共にズキュンパイアのアジトでも確認されたが、そこへ乗り込んで来た宝太郎とりんねを目撃した加治木は、驚き意識を取り戻した……が直後に宝太郎、錆丸、りんねと次々に取り憑いたズキュンパイアにエネルギーを奪われ、目に見えて不健康そうな笑顔で見惚れると、一般人故にズキュンパイアに魅了されるまま前後不覚に陥っていた(尚、錬金術師の蓮華はズキュンパイアの正体を知るや、ショックを受ける形で正気に戻った)。
しかし、ズキュンパイアが宝太郎達から逃げた直後に加治木は他の被害者と共に苦しみ出してしまい、錆丸と蓮華に診て貰う事態になった。
第23話
ズキュンパイアの回想シーンにて登場……するも、それっきりで終わってしまった(尚、奪われたエネルギーに関しては、改心したズキュンパイア自身の手でちゃんと返還された)。
第28話
ほぼ1ヶ月ぶりの登場。
蓮華の祖母が住む九ツ村に現れた自称『妖怪退治のスペシャリスト』のスターシャイン星野に弟子入りし、加治木もまた「1番弟子のパンドラ加治木」と名乗ってしまう始末。胡散臭さ爆発の星野にノリノリに同調する加治木は見て、蓮華も思わず呆然としてしまった……どうしてこうなった。
蓮華の連絡を受けた宝太郎とりんねのの3人の元に、唐傘お化け(=実はケミーのベロソル)が来訪したタイミングで、星野に続く形で加治木がその場に現れると、唐笠お化けを見事に退散(?)させた師匠を称賛していた。
後半で加治木は村人に称賛される星野の肩揉みしつつ、星野が霊力を得た経緯を彼自身に語らせるように促し、それを終わるや再び師匠の称賛を続けていたが、突如マルガムの襲撃で倒れた彼を心配するように駆け寄った。
マルガムの騒動が一旦終わると、星野(彼に力を貸しているケミー達)が予言をすると、彼と共に「霊験あらたかぁっ!!」と興奮していた。
第29話
ケミー騒動が終わったにも拘らず、村長が逆さに埋まったり、地上げ屋が案山子に張り付けられたりと怪奇が続く最中、加治木は終始頭を掻き続ける名探偵のように推理した結果、前話で散々「師匠」と崇めていた星野を「犯人」だと糾弾した。
しかし、その推理を披露した直後に村人はパニックに陥るや否や、加治木も星野と同じ『余所者』である為「彼の共犯」と見なされ、星野と共に蔵に収容された後2人して第4の事件の被害者になってしまうと、裏切りの代償をすぐに支払う羽目に陥った(尚、一連の被害者を全員気絶で済んでいる)。
事件が解決し、どうにか無事に戻った加治木は、霊力(=ケミーの支援)の失って激しく動揺する星野に対し、加治木は「『オカルト探偵』……はどうですか?」と提案すると、早速その気になって互いに「シャーロック星野」「ワトソン加治木」と名乗るや否や、2人してその場から去っていった。
第30話
4月の進級に伴い3年生となった加治木は、進級によって宝太郎とりんねと別れ……るような展開にならず、相も変わらずの関係を維持できている模様。
その後、クラスに宝太郎の幼馴染みがクラスに転入し、彼女が宝太郎との再会に歓喜して「この再会は運命かもしれない」 と口にした状況を見ていた加治木は、後に屋上で宝太郎に対し自身と聖の出会いを引き合いに「『運命の出会い』と『恋愛』の良さ」 を語っていた。
その後、廃部寸前の演劇部を憂う御厨創を救う為、宝太郎とりんねが一肌脱ごうとする場面で加治木がシレッと現れるや、唐突に「宝太郎がロミオを演じるならば……ジュリエットは九堂か俺か?」と呟くも、直後に静奈が割って入ると「宝太郎がロミオを演じるならば、私がジュリエットを演じるわ」と宣言、加治木は(何故かオネェ口調になりつつ)彼女と張り合うのだった(尚、その後『キッチンいちのせ』で静奈が「私がジュリエットを演じるの」と断言した様子から、加治木はジュリエット役から落とされた模様。まぁ……当然だが)。
第31話
演劇部部室で星奈の欠席を一同と共に聞いており、その後のりんねがジュリエットの代役を務める様を見て、加治木は錆丸と蓮華と共に驚いていた。
後半、無事に始まったロミオとジュリエットが開演、成功した後にエンドロールに並び出た。
第32話
残念ながら加治木自身は登場していないが……。
第33話
人集りを見つけ寄って見ると、ハンドレッドの三人衆が変身したダークライダートリオと戦うガッチャードを発見。そこで自分と瓜二つのバトラーと遂に邂逅。
思わず「ドッペルゲンガー!?」と驚愕し、周りの人集りも加治木とバトラーを見比べて軽くどよめいていた。
後半、エターナルとダークキバの猛攻により劣勢に追いやられて変身が解けてしまい、再びガッチャード=宝太郎であると知り、またも驚愕する加治木。
だが、ハンドレッドの悪逆に宝太郎が闘志を奮い啖呵を切ったのに合わせ、加治木は民衆と共に応援の声を上げ、再びプラチナガッチャードに変身した宝太郎がエターナルの撃破をする瞬間を見届け大歓声を上げた。
第34話
宝太郎と共に補習(?)を受けていた折に、加治木は彼に対しどこか神妙な調子で『仮面ライダーの都市伝説』を語るのだが、招かれざるゴージャスなゲストが登場する。
その状況に宝太郎は大慌てで立ち上がるとゴージャスなゲストと共に教室を退室、これで加治木の登場は終わった。彼とはほんの少しの対面だったが、ゴージャスないい匂いは感じた模様。
第35話
OPのキャスト欄では名前こそ記載されているが、実際は前回までのあらすじ=回想シーンのみの登場で終わった 。
第39話
謎の爬虫類のような生物の目撃情報を頼りに、加治木は駐車場を訪れ捕獲しようとしたものの、その生物に襲われ頭からパクリと食べられかけたが無事に生還。その代わり、ベットベトに付いたその生物のヨダレのせいで宝太郎から「臭!」と避けられてしまった。こんな災難に遭いながらもまだ捕獲を諦めていなかった。
第41話
何故かダンスフェスに参戦しており、IRSET+GIRLSによる『ガッチャ!101ケミー』の歌詞について興味津々となりステージに近づこうとしたため、警備員に取り押さえられてそのままフェードアウト。
蓮華からは「アイツ、どこにでもおるよな」と指摘されていた。
第44話
次回予告の時点では、聖とどうやら気持ちがすれ違ってしまい、関係修復に苦悩している模様。また、これまでの記憶消去(正確には記憶の上書きであった)の影響が出てしまい、段々と記憶を取り戻しているようで……
冒頭、ラケシスの表情=感情の変化と反比例するように、加治木の表情が暗くなっている変化に気付いた宝太郎と接触し、加治木は自分を心配してくれる宝太郎に堪らず泣きつく。
その後、キッチンいちのせで暗くなった理由(=「聖から別れを告げられた」)を吐露する加治木だったが、直後に事情を知らないニジゴンとホッパー1が現れて興奮するも、操作された記憶がフラッシュバックし混乱し出したため、それを予見したようにミナトの手で鎮静化された。
後半、加治木は意識を取り戻すも「何か大事なことを忘れている」と呟きながら、モヤモヤした気分のまま歩いていると、サブマリンマルガムを目撃し再びフラッシュバックを起こし倒れてしまうと、その場には再びミナトが現れて…。
その後、錬金アカデミーで意識を取り戻した加治木は、遂に宝太郎から錬金術師と仮面ライダーの話を聞き、記憶を完全に取り戻し聖の意図を察したが直後に彼女からメールが届き、宝太郎達と共に『襟草セントラルスクエア』に向かった。
そして、どうにか加治木は聖と再会したものの、ジャングルマルガムに彼女が捕らわれてしまい……。
第45話
宝太郎とりんねのサポートで聖とジャングルマルガムが離れたため、加治木は宝太郎に促されるままに聖を助けようとしたが、すんでの所でクロトーに阻まれてしまった挙げ句、そのまま彼女を連れてクロトーが撤退した。
加治木は悔しさで顔を歪めたが宝太郎から発破を掛けられ、改めて「聖さんを救うんだ!」と覚悟を決めた。
ガエリヤの消された記憶の暴露とジャングルマルガムの再来に逃げ惑うしかない聖だったが、彼女を見つけた加治木は宝太郎にジャングルマルガムを任せ、急ぎ聖の元へ向かったが「来ないで!」と拒絶されたために戸惑い、その間に彼女から逃げられてしまう。
後半、林の中まで逃げる聖にどうにか追い付いた加治木だったが、彼女は絶望するままに強力なバッテリーマルガムを生み出し、その放電を浴びてしまい倒れてしまった。
だが、宝太郎にサポートで元に戻った聖に加治木は、方々の体ながら彼女に近付き「『諦めるな、運命の出会いなんだろう!?』……って、友達が応援してくれたんだ!!」「俺が貴女を守る!!」と渾身の言葉を掛けた。
2体のマルガムが撃破された折に加治木は聖の無事を喜ぶも、今回の件とミナトから改めて『錬金術師に関わる危険性』を聞き、加治木は「聖さんの記憶を消して下さい」と懇願したが、聖当人が「加治木君との記憶を忘れたくない!」と拒否したのもあり、ミナトは「(加治木と聖の出会いは)お前(=宝太郎)のガッチャだ」として今回の処遇を宝太郎に一任、宝太郎の「絶対に大丈夫です」の断言を信じて、独断で記憶消去はしなかった。
その後、夜の襟草を聖と2人きりで歩く加治木だったが、宝太郎達が召喚したユーフォーエックスとザ・サンらコズミックケミー達の力を借りた、盛大な花火で祝福されるのだった。
第47話
同話前半で、ケミーの力を悪用せんと目論む悪人を目撃していた。
その際、悪人が「一ノ瀬宝太郎と九堂りんねはどこだ!?」と凄んでいたのもあり、加治木は宝太郎とりんねを心配し旭と共に『キッチンいちのせ』に向かった(しかし『キッチンいちのせ』がクズモブに襲撃された直後なのもあり、加治木は店のドアを開けた直後、2人から自衛の一撃を受けそうになったが)。
その後、落ち着いた宝太郎から「家族が襲われた事実」や「スパナの暴走の真意」等々の苦悩を、旭と共に聞く加治木(ただし、人生経験の差から宝太郎の悩みに返答をしたのは旭だけで、残念ながら加治木は本当に聞いてるだけだった。ただし、加治木が親身になって聞いているだけでも、2人にとっては救いではあろう)。
第49話
序盤で暴れるアノマロカリスマルガム(ケミー因子)を倒し少女を助けるも、パニック状態の民衆から糾弾される宝太郎達を助けんと、加治木は静奈や間辺親子達と共に懸命に擁護していた。
しかし、既に魔女狩り同然の思考停止に陥った彼等の耳に加治木達の言葉は届かず、逆にこの泥沼を産み出す片棒を担いだマスゴミの妄言に民衆は踊らされてしまったため、宝太郎達と共に逃げて身を隠すしかなかった。
最終話
「俺にも戦わせてくれ!。どれだけ悪く言われても……宝太郎や錬金術師の皆が諦めずに戦っている。だから……俺も力になりたいんだ!」
中盤で錆丸と蓮華を援護すべく、加治木はドレットルーパー軍式相手に刺股で応戦。
上記の台詞で錆丸達錬金術師への協力を宣言し、3人の遣り取りを目の当たりにした民衆は、漸くパニックで濁っていた双眸が覚醒した。
エンドロールではホッパー1に導かれて、宝太郎が錬成した新しい地球に来訪した加治木は「おぉ!……ここが新しい地球か……!!」と興奮気味に漏らしていると、彼を見た錆丸がミナトに対し「調査チーム……1名追加でお願いします」 と申請した(尚、錆丸のそれを聞いたミナトは、冗談半分で指輪を掲げて記憶を消去しようとする素振りを見せるも、慌てた錆丸に止められる遣り取りを視聴者に披露した)。
これにて加治木は名実共に〈仲間〉として認められ、今後は彼等と共に調査に赴けるようになった。
本編外での活躍
『ガッチャードVSレジェンド』
冒頭と最後で登場し、「謎の秘密結社が優秀な人間を拐って改造してる」との噂を語った他、彼にそっくりな並行世界の登場人物・バトラーが登場する。
後に本編でバトラーが再登場した際、アイザックのスキャンによると「顔一致率97%」らしい。
『ザ・フューチャー・デイブレイク』
ネタバレ注意⚠️
「頑張れ! 仮面ライダー!」
劇中冒頭、ドレットルーパー軍式を目撃し、動画を撮影しようとするも気絶。その後、目覚めた後に宝太郎達の話を聞き、興味を持った加治木はそのままギガントライナーの中に入り込み、宝太郎達と共に20年後の未来へとタイムワープしてしまう。
その後、一般人故に他のレジスタンスのメンバーと共に錬金アカデミー跡のシェルターにいる場面が多かったが、その中で但馬鉄男と親交を深めている。
一方で20年後の未来へタイムワープしたにも拘らず、20年後の未来の加治木に関しては一切言及がなく、その生死が不明。加治木が未来の宝太郎に縋り付くシーンがあるも、彼は特に気にも留めなかった。(あえて触れようもしなかったとすると、彼もおそらく…)
未来の宝太郎と話す時、宝太郎やりんねはやや距離があるように話す(仕方がないが)が、加治木はデイブレイクの正体が未来の宝太郎と分かった際、宝太郎に話しかける調子で変わらずに「宝太郎」と声を掛けている。
尚、時系列が第43話と第44話の間であるため、第44話で記憶がフラッシュバックした際に映画の一場面(ギガントライナーが登場する場面)が挿入されている。
余談だが、今作に登場する冥黒のデスマスクは元々4人体制で、その4人目のメンバーが加治木の姿と瓜二つだったらしいが、尺の都合などを理由にボツになった模様。
しかし、ファンの中には「作品内の時系列よりも前にデスマスクと化した加治木を倒しているのでは?」 と仮定もしくは空想する者もおり、未来の加治木が登場しない事実も合わさって、未来世界の悲壮さに拍車をかけている。
ファイナルステージで発売された「超常惑星 号外 加治木&バトラー 奇跡の対談リーフレット」では、“未来の宝太郎に自分はどこにいるのか尋ねたが、沈黙で返された” 旨を語り、
同様に “未来の加治木が気になったバトラーと2人で、再び未来に行こう” と相談している。
『我ら3年G組』
我茶怒高校の教頭として登場。
余談
- 公式で「亮」表記と「涼」表記の2種が混在しているが、本編やOPの役名クレジット、仮面ライダーWEBでは後者が使用されており、現在は「亮」表記はほとんど確認されていない。
- 演者の加部氏は、子役時代に映画『侍戦隊シンケンジャー銀幕版_天下分け目の戦』や、ネオ・ウルトラQに出演した経緯があり、本作で三代特撮を制覇した扱いになる。また加部氏は本作にてファイヤマルスの声も兼任している。
- なお、第1話では、何故か本来NGシーンとして扱われなければならないはずの「じゃあな、純政!」と加部氏が言い間違えるシーンが本放送でそのまま使われてしまっているが理由は不明。
- メインライターの長谷川圭一氏曰く記憶改変の影響で一瞬「一ノ瀬」呼びになったかららしく、早口だったこともあり一種の空耳アワー状態になったことによるものだった。
- 実際、宝太郎役の本島氏にもそう聞こえていたらしい。
- 一方で、加治木役の加部氏は「真相はいかに…。」とはぐらかしていた。
- 初期プロットでは登場予定が無く、都市伝説を複数の生徒が語っている流れであったが、井上千尋プロデューサーの「宝太郎の友達を作ってほしい」との要請で誕生した。
- 何度も事件に巻き込まれる為、描写はカットされているが記憶消去を受ける頻度が多く、彼の頭や体の心配する声も見られた。
- そして、第44話では実際に影響が出始めたのを皮切りに、遂に宝太郎を通して真実を受け入れる立場になった為、今後の展開次第では加治木も眼鏡を着けた濃いキャラである彼のように化ける可能性が急浮上、その2話後の第46話では上記の通り宝太郎達を心配し、旭と共に彼の元へ向かう姿勢を見せた。
- 第33話では仮面ライダーを都市伝説上の存在として認知しているかのような様子を見せた。第33話を担当した坂本浩一監督が過去に手掛けた『仮面ライダーW』や『仮面ライダーフォーゼ』では “仮面ライダーが都市伝説上の存在として認知されている” 設定であり、それを踏まえた発言であると推察される。
- 第33話で宝太郎が負けないよう祈っているシーンがあるが『AtoZ/運命のガイアメモリ』における鳴海亜樹子の祈り(こちらは原典のエターナルと戦う主人公達に祈っている)と画角が一致しており、一部の視聴者から『同作のオマージュ説』が上がっている(実際の真偽は不明)。その為か「加治木がヒロイン」だと見なす視聴者も多く見られ、公式側でも「ヒロイン」だと評される程である。
- 第45話で、クロトーに殴られても口の出血だけで済んだり、バッテリーマルガムの電撃を生身で耐えていた姿から、視聴者の間で「普通のホモサピエンスでは無いのではないか?」疑惑が立っている(バッテリーマルガムの方は宿主が聖である以上、無意識に手加減した可能性もあるかもしれないが)。
- また、尺の都合で登場予定だったゴルドメカニッカーのシーンが全カットとなってしまったのもあり、「加治木の耐久力はゴルドメカニッカー並」「加治木に出番取られた」 等ともネタにされている。