概要
仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイクに登場する、グリオン率いる戦力。
仮面ライダードレッドの系譜に連なる量産型ライダーで、変身者を必要としない完全自律型タイプ『ドレットルーパー』の一個体。
劇中では変身シーンは描かれず使用カードは不明だが、公式の場面スチールをよく見るとレプリアントルーパーらしきカードが装填されている(発光している液晶画面の奥をよく見ないと分からないほど不鮮明)。
外見
頭部は零式と共通だが「軍式」の名の通り戦闘員然とした強固な装甲を身に纏っており、本家のドレッドとは打って変わって赤と黒が目立つカラーリングとなっている。複眼も黄色だった零式らとは異なり真紅に染まっており、目全体がイエローだった本家と違い黒々とした大きな瞳孔に1点しか光が灯っていない。見ようによっては血走った眼を見開いているように見え、元のドレッド以上に不気味な外見になっている。
また、顔をよく見ると鼻や口のようなラインも入っている。
スペック
身長 | 不特定 |
---|---|
体重 | 不特定 |
パンチ力 | 5.8t |
キック力 | 8.6t |
ジャンプ力 | 9.2m(ひと跳び) |
走力 | 9.9秒(100m) |
量産型というだけあってか、その性能は通常のドレットルーパーにすら劣る程度の低スペック。一体ごとの戦闘能力もたかが知れており、劇中では仮面ライダーレインボーガッチャード、マジェード、ヴァルバラド、デイブレイクに撃退されている(序盤に至っては十数体が一瞬でレジェンドに撃破されている)。
思考AIもそこまで発達していないのか劇中ではほぼ柔軟性のある行動などは取らず、冥黒のデスマスクか隊長機のドレットルーパー壱式・弐式・参式に従って行動している。ドレッド特有のレプリケミーのドレイン能力や「ドレッドブレイキング」などの必殺技も全く使用していない。
ただ、未来では相当の数の大軍勢が揃えられていたらしく、過去に送られていた個体のみでも錬金アカデミーの面々や仮面ライダーレジェンド達を徐々に追い込む程の数の暴力が持ち味でグリオンの牙城で整列し行進する姿は正に兵隊である。
最終話ではウルトラマンやゴジラもかくやと言う程のサイズの個体が登場しているが…。
装備
標準装備は小銃と西洋風の剣。
小銃からは捕縛・拘束用のワイヤーも射出可能でヴァルバラドを拘束して窮地に陥らせた。
本編最終話では、さらにエルドラゴンのゴールデンブレスや仮面ライダーエルドが放つものと同じ効力を持つ対象を黄金化させる黄金化光線を発射でき、錬金アカデミーや民間人問わず次々に黄金化していった。
動向(ネタバレ注意!)
本編
43話終盤で軍式用の大量のドレッドライバーを錬成していたが、この時点での登場は無し。
映画に先んじて44話で登場。とはいっても「映画限定ライダーのチラ見せ」程度であり、背景で群をなしている姿と加治木の回想シーンに一瞬映っているのみであった。
その後もグリオンは暗躍に徹していたため、音沙汰が無かったが、グリオンが冥黒王の持つ賢者の石を全て手にしたことで遂に行動を開始する。
最終話で、映画と同様に軍団として大量発生、黄金化光線によって世界を黄金へと変えていく。
民間人にも危害を加えようとしたが、一部個体は錆丸と蓮華が持っていたウゴケナクナール溶液を利用したバズーカーで身動きが取れなくなり、その他の個体も仮面ライダートワイライトマジェード、仮面ライダーヴァルバラド黒鋼、仮面ライダーウインドに圧倒されていた。
その後、グリオン/仮面ライダーエルドがニジゴンを黄金化させ、ニジゴンの力で大量の巨大個体が錬成され、一時は世界中を黄金に変えて見せたが、最終的にアルティマスチームホッパーによって全個体が掌握され、黄金のキューブ共々新たな地球の錬成素材に使われて消滅した。
『ザ・フューチャー・デイブレイク』
デイブレイク世界から分岐した現代の宝太郎達の時間軸を消滅させるためワームホールから襲来。
民間人を蹂躙し、仮面ライダーレインボーガッチャードや仮面ライダーマジェード・サンユニコーン、仮面ライダーレジェンドと交戦したが、実力差で遠く及ばず撃破された。更に、指揮官のヘルクレイト/エンジェルマルガムが仮面ライダーヴァルバラドとの交戦で負傷し、彼の指示で一時撤退。
その後、更なる増員を経て再び襲来。数の暴力でレジェンド、ヴァルバラドを圧倒するが、仮面ライダーガヴが助っ人として参戦。更にズキュンパイアと蓮華、ユーフォーエックスと錆丸の活躍、とある通りすがりのライダーによって奮起したレジェンド、ヴァルバラドの活躍で徐々に押され始める。
そして、ミナトと鏡花による錬金術を活用したワームホールのエネルギー逆流作戦により、残りの軍式軍団がヴァルバラドに敗れたヘルクレイトとともにワームホールに押し込まれ、デイブレイク世界へと強制送還された末に控えていた軍式軍団諸共全滅した。
余談
- スーツはおそらくロード・オブ・ワイズの改造(大元はバトルレイダー)、小銃はバトルレイダーの「トリデンタ」、西洋風の剣はナイト兵の両刃剣、頭部は零式の金型流用。
- スーツも数体のみで、それを合成を活用しながら大量の軍隊として演出している。
- 変身者不要の仮面ライダーは仮面ライダー全体で見てもかなり珍しく、ベースがAIのライダーとしては、前例である仮面ライダー滅亡迅雷や仮面ライダーゼロスリーと共通点がある。
- 『ガッチャード』TV本編では鶴原鍵一のアイザックを悪用する形でドレットルーパー零式が登場していた。
- 公式から「20年という経過時間のズレはあれど、同じ答えにたどり着いていた」と語られており、恐らく『ザ・フューチャー・デイブレイク』の世界でも同様の方法で鍵一らの研究を元に量産化したものと思われる。
- ちなみに、『ザ・フューチャー・デイブレイク』の世界でドレットルーパーが運用され始めたのは遅くともグリオンが冥黒の力を手に入れた後の時系列だが、アトロポスの台詞から冥黒のデスマスクが結成されるよりも前に作られた模様。
- この世界の鶴原錆丸は暗黒の扉を開く時期(本編で言う第27話辺り)では既に故人であり、20年後の未来では鍵一も登場していないことから(この時代の錬金術師はほぼ宝太郎や但馬程度)、兄弟共に幼少期の誤解を解くことなく殺害されたと思われる。
- ただ、但馬が「仲間が減っていくばかり」という台詞があるのみで一応鍵一が明確に死亡したという記述や台詞はどこにもないため、登場こそしていないが本人は変わらず生存している可能性もあることは留意。
- 視聴者からは最終話での黄金化光線による街の黄金化が「スプラトゥーンのナワバリバトルにしか見えない」とネタにされており、公式も全力で乗っかる始末。
関連タグ
仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク 戦闘員
ダークライダー 量産型ライダー 劇場版限定ライダー 劇場版限定フォーム
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モンスターマグナムフォーム/アームドプロペラ(ギーツ)/スターガッチャード → ミラクルガッチャード/ガッチャードシャイニングデイブレイク/ドレットルーパー軍式/(サイクロンスカル) → ???
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