「誰? 誰や? 今の誰?」
概要
『仮面ライダーガッチャード』の登場人物。
錬金アカデミーに通う大阪府出身(父方の実家が大阪であり、九ツ村に暮らす母方の祖母・美園民子がいる)の錬金術師で、関西弁で話す。
年齢は20~21歳(『ザ・フューチャー・デイブレイク』にて生年が2004年であることが判明)。
同級生の錆丸とは付き合いが古く、彼を「サビー」と呼ぶなどボケとツッコミの関係。
錆丸共々、宝太郎がガッチャードであるのは知らなかったようである。
人物像
誰に対しても明るく分け隔てなく接する器量を持つが、妙な所で図々しく他人の功績に便乗しようとしたり、逆にチームでの功績を独占しようとするちゃっかり屋な面も持つ……と良くも悪くもステレオタイプな関西人。
また「実家が裕福ではなく、母親に楽をさせてやろうと錬金術で《金》を作るために錬金術師を志した」と発言している……が、宝太郎にケミーを売りつけようとするシーンなどもあり、ただ単にお金好きな節がある。
宝太郎を「お宝ちゃん」の愛称で呼んで可愛がっており、当の宝太郎もフィーリングが合うのか、彼女を「蓮華お姉さん」と呼び慕っている。
りんねのことは彼女の生真面目な性格を見抜き「優等生ちゃん」と呼んでいる。己のルールに従って突き進む彼女に対しては後輩ながら尊敬の念を抱いていた様子で、第38話でりんねが落ち込んだ際は激励の意を込めて厳しく叱咤し、奮い立たせている。
錆丸と比べて錬金術に関する知識や言動を見せる場面が少ないが、むしろ蓮華の本懐は抜群のコミュニケーション能力の高さと肝の強さである。
前者の場合は相方の錆丸の会話のサポートは勿論、何かと1人で重荷を抱え込み孤立しがちなりんねに寄り添う、錬金術師として未熟の宝太郎にも気さくに付き合うなどの器量として露になる。
後者は時に立場と美学を理由にスタンドプレーに走りがちな黒鋼スパナや、組織の(長年培って硬直化しつつある)掟と規範ばかりを重視し、高圧的かつ傍若無人な態度を見せる釘宮リヒトなど、上役を相手に物怖じせずに反論できる度胸として発揮される。
彼女の上記の気質は、二足のわらじ故に身動きが取れないミナトに代わり、錬金アカデミーの人間関係の潤滑油を務めている。
一方で、民子曰く「幼少期は怖がりで泣き虫」だったらしく、孫の成長ぶりに驚きつつも感慨深く感じていた。
第9話では修学旅行のため宝太郎からホッパー1以外の彼が持ってるケミーとライザーを預かっており、ジャングルマルガムの襲撃の連絡を受けた際には錆丸と一緒にゴルドダッシュに乗って、京都まで駆けつけてケミー達を渡しており、決める時は決めるタイプでもある。
また、生徒の立場もあるだろうが錬金術師でありながらも、掟に囚われ過ぎないフラットな視点の持ち主であり、第11話では釘宮が宝太郎に放った正論とも暴言とも判別し難い命令に、真っ先に反論し宝太郎を擁護した。
第17話にて錬金アカデミーが解体されたことにより、夢であった「錬金術で金を作る」をあきらめて錬金道具も捨てようとするが、ファイヤーガッチャードに覚醒し戦う宝太郎の姿を見て、錆丸と共に「センパイズが助けにきたで」とポーズを決めてキッチンいちのせに合流。以降はキッチンいちのせ連合として活動する。キッチンいちのせの一角を間借りする代わりに食堂の仕事を手伝っている模様。
第27話では、宝太郎やりんね達のように仮面ライダーに変身出来ずとも自力で戦えるように錆丸と共に日頃から戦闘錬金術を鍛え上げていたことが判明、アトロポスの洗脳に対抗するためにズキュンパイアの能力を分析し、その力を錬成したシールドを作るなど錆丸と共に「先輩ズ」としての意地を見せている。
第29話では、地元の事件を解決する際に村の住人の持つ数珠玉に入ってた5体のコズミック属性のケミーの力でキュウビマルガムが作り出した特殊空間に現れた妖怪を撃破して特殊空間を破壊している。
劇場版では上記の縁からかズキュンパイアに憑依してもらい、ユーフォーエックスの力を纏った(物理)錆丸と並び戦線に立つ。
余談
- 演者の安倍女史は「劇団4ドル50セント」のメンバーであり、同劇団からの出演者は『仮面ライダーセイバー』で富加宮賢人/仮面ライダーエスパーダを演じた青木瞭氏、『仮面ライダーギーツ』で浅利切人/仮面ライダーターボンを演じたうえきやサトシ氏に続き3人目となる。
- また安倍女史は本作にてキンキラヴィーナの声も兼任している。
- レギュラーキャラクターの設定に「関西出身」と明記されたのは『仮面ライダーW』のヒロイン・鳴海亜樹子(大阪府出身の設定)以来14年振りとなる。演者自身も大阪出身である。この点は亜樹子役の山本ひかる女史と共通している。
- 当初はスパナがリーダーを務めるライバルチームの隊員という設定であったが、紆余曲折を経て錬金アカデミーの生徒という立場に落ち着いた。