「私は、スターシャイン星野!!」
演:青柳尊哉
概要
『仮面ライダーガッチャード』第28話・第29話のゲストキャラ。
銀杏蓮華の故郷である「九ツ村」で「妖怪退治のスペシャリスト」を自称する謎の男性。
首に五つの宝玉が付いた数珠をかけており、その宝玉には4体のコズミックケミー(マーキュリン、キンキラヴィーナ、グランドサターン、ジュピッタ)がそれぞれ宿っている。
どこで出会ったのか、加治木は彼の弟子になっている。
彼の修行の回想(=粗食に耐えられずカップ麺を食べる、滝……から遠い水辺に爪先が触れただけで冷たさに激しく動揺するetc……)や、事変(?)を解決した際に見せた調子の良さ等を見る限り、志こそ高いが実態が伴っていない模様。
“ケミーの力を借りているがマルガム化してないあたり、根は善人寄りである” と公式サイトでも示されている(出典)。その証拠に、宝玉に対して「世のため人のために力を使う」と願っている姿勢から、俗っぽい言動に反して善人寄りの考えを持っている本心が覗える。
動向(?)
第28話
「妖怪が現れる」とされる九ツ村を訪れ、唐傘お化け(=ベロソル)と人魂(=ケアリー)を見事(?)に退治後、宝玉に宿るコズミックケミー達に反応したファイヤマルスが宝太郎の元から離れて自身の数珠に宿ると、星野は「これでフィフスエレメントがそろった!」と高らかに宣言し、弟子の加治木と共にそそくさとその場を後にした。
同28話後半で弟子の加治木に促されるままに、自身が霊力を得る降り(修行中に足を滑らせ転落した先に5つの宝玉を見つけ、その宝玉に願ったところ力を授かった)は語ったが、直後にカラカサオバケマルガムとフェアリーマルガムの襲撃により、瞬く間に気絶してしまった(勇敢にも「パーフェクトスターウェーブ」と叫びながら応戦を試み、本人すら予想外の「何か」が手から出て驚くも、それをあえなく払われてしまう)。
その後、マルガムは宝太郎達に倒され、元になった人物らはこの村を狙う地上げ屋であり、気絶したままの彼らを運び込むのだが……
「まだ終わらない。星への供物を捧げられし時、地獄の扉が開き、灼熱の息吹がこの世に吹き荒ぶ……」
加治木「えっ?……まさかそれは予言ですか星野様?」
「私、今、霊言あらたかだったか?」
マルガム撃破後、意識を取り戻した星野は(恐らくだが、彼の数珠に宿る複数のケミーによる代弁の形で)今後の事態を預言した。
第29話
マルガムを倒したはずなのだが、なぜか『村長が下半身を出して生き埋め』『地上げ屋が顔にカカシのペイントをされて磔』と様々な怪事件が発生してしまう(殺人事件っぽいが、実際は硬直して気絶)。
現場に集まった一同だったが、弟子の加治木が探偵役になりたいが為に「マッチポンプ目的で事件を起こしているのではないか?」と的外れな推理を披露された故に一同から犯人として疑われてしまい、今度は同じく疑わしい弟子共々蔵に幽閉されてしまう。
そんな時、今度は星野と加治木が謎ポーズにされて固められてしまう(宝太郎は友人が殺されたように悲しむが、やっぱり硬直して気絶)。
だが、蓮華は一連の被害者はとある方向を指差していた事実から「この事件の真相がある」と気付き、大きな手がかりに繋がっていく。
その後は色々あって事件は解決、地上げ屋も今回の事件に巻き込まれて恐れを無し撤退。だが、硬直中に蓮華に数珠に宿るケミー達を没収(回収)され、結果的に星野は霊能力を失ってしまう。動揺する星野だが……
加治木「あの……オカルト探偵なんてどうでしょうか?」
「お?」
加治木「僕、自分の中に名探偵の素質に気づいたていうかなんていうか……」
「するってえと私はシャーロック星野かい?」
加治木「となれば私はワトソン加治木ですかね?」
「行こう! 私たちの事件を求めて! ハハハ……!!」
加治木から『オカルト探偵』を勧められて気分一新、意気揚々に去っていった!……
余談
- 演じる青柳氏は『仮面ライダードライブ』以来の仮面ライダーシリーズ出演となる。また、ゲストながらケミーのグランドサターン、ナインテイル、キュウビマルガムの声優も兼役している。
- 尚、第28・29話の監督を務める田口清隆氏とは『ウルトラマンオーブ』並び『ウルトラマンZ』以来のタッグとなる。
- また、劇中ではやたらと「エレメント」を口にしている点は『オーブ』を意識している節が散見される。
- 修行中に食べていたカップラーメンの銘柄は「夜明けの三日月ラーメン」。青柳氏がウルトラマンシリーズで演じたジャグラスジャグラーを意識したもので、『Z』に登場したカップ麺のセルフオマージュ。
- 奇しくもジャグラーも『Z』終了以降は探偵として活動している。
- 彼が宝玉として所持していた4体のケミーは、ファイヤマルスを含めて五行(木・火・土・金・水)がモチーフ。そもそも五行が(古代中国時代に発見されていた)惑星を由来にしたとされる為に順当だろう。
- 星野が崖から落ちるシーンを注視すると、CG合成ではなく(今では珍しい)人形が使われている。
- それもあって生身の人間だったら、まず全身打撲は確定であろう岩壁へのぶつかり方をしていた。
- さらに星野の近くで粗食を食べていた修行僧侶の1人を演じた方は、本業が俳優ではなく、田口監督と以前から交流がある造形スタッフ。深夜帯に田口監督から電話で「坊主にしてきて欲しい」と言われ、気づいたら坊主になっていたようである 。
- 「五体のケミーの力を宿している」「“スター”の名を冠する」という奇遇かつ妙な共通点繋がりから、仮面ライダースターガッチャードと絡めたネタ絵もある。
- 登場当初こそネタキャラとして愛されていた彼だが、終盤での市民の行動から、複数のケミーを宿してなお、その力に取り込まれず(素行には少々難ありだが)人助けの為に使っていた善性を評価されており、ネットでは「ガッチャード世界屈指の善人」「マルガムにならないレベルの聖人」といった声も見られた。それでも、「変人」であることには変わりないのだが…。
関連タグ
ジャグラスジャグラー、ヘビクラ・ショウタ:別会社の作品に登場する中の人が同じそっくりさん。ジャグラーとは、2枚のカードを使って変身する、ヘビクラとは後に探偵の道に進むという共通点がある。
ヘルシェイク矢野:語呂が似ているせいか、一部の視聴者から「スターシャイン星野のこと考えてた」とネタにされてしまった。