DATA
別名 | 宇宙恐竜(メビウス版のみプロトマケット怪獣) |
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英名 | Space Dinosaur Zetton |
身長 | 60m(マックス版のみ66m) |
体重 | 3万t(マックス版のみ5万3千t) |
出身地 | 宇宙(初代ほか)ゼットン星(マックス版)CREW GUYS JAPANベース(メビウス版) |
デザイン | 成田亨 |
CV | 浦野光(※) |
(※)鳴き声の「ゼットーン……」の部分のみ。厳密には、『ウルトラマン』で第20話以降のナレーション(第33話ではウルトラマンの声、第39話ではゾフィーの声も兼任)を担当した浦野氏の声をスロー再生させて生み出した効果音で、ゼットン星人の断末魔に使用されたものを流用している。
概要
第39話「さらばウルトラマン」にて初登場。
「ウルトラマンが戦う最後の怪獣」ということから、「Z」(ラテン文字=アルファベットの最後の文字)と「ん」(ひらがなの50音における最後の文字)を合成させて「ゼットン」とネーミングされた。
モチーフはカミキリムシ(ゴマダラカミキリ)と「顔のない甲冑」(デザイナーである成田亨の発言から)。成田氏は自身の画集で「『怪獣』ではなく『宇宙人』と想定してデザインした」とコメントしている。
過去にウルトラマンを苦しめた怪獣の特徴(アントラーの角、レッドキングの腕など)が各種に見受けられ、バルタン星人のものに酷似した超能力(光波バリヤー、テレポート、スペシウム光線の反射)も備えていることから、対ウルトラマン用に調整された合体怪獣的な一種の兵器であるとする説もある。
さらに全体的なカラーリングとして使われた「黒・銀」は、メフィラス星人と同様ウルトラマンに対するアンチテーゼとなっている。
二つ名は「宇宙恐竜」だが、地球において一般的に「恐竜」と呼称される巨大な爬虫類型の動物とは全く似ていない。この名称とのミスマッチが、却ってこの怪獣の「底知れなさ」を高めていると言える。
「ゼットーン……」という唸りのような声に続けて「ピポポポポポポ……」という電子音じみた音を発するという、生物としては異質な鳴き声を発し、「シュンシュンシュン」あるいは「ヒュンヒュンヒュン」といった虫の鳴き声のような息づかいとも取れる音も出す。総じて非生物的で「感情」らしきものが読み取れず、その無機質な外見と圧倒的な戦闘能力も相まって強烈な印象を残した。
「初めてウルトラマンを倒した怪獣」というインパクトは強烈であり、数多のウルトラ怪獣の中でも屈指の知名度・人気を誇る。シリーズ放送開始から半世紀以上が経過した現在でも、ウルトラ戦士の前に立ちはだかる強敵という重要なポジションで登場してくることが多い。
また、切り札として、なんと摂氏一兆度という恐ろしい火力を誇る火の球を放つ最大最強の攻撃手段「メテオ火球」を有する事でも有名であり、そのまま「一兆度の火球」と呼ばれる事もある(現在はこちらで呼ばれる事が多い)。
同じ炎系の技だと、平成のNプロジェクトにおけるウルトラマンの最強形態・ウルトラマンノアの必殺技が同じ温度に設定されていることからもそのヤバさがわかるだろう。
初代
地球侵略を企んだゼットン星人の切り札。
ウルトラマンの攻撃を一切受け付けない凄まじい戦闘能力を持つ。
顔面の発光体は飛び道具の発射口で、連射可能かつ高い貫通力を誇る牽制用のビーム「ゼットン光弾」の他、発光体とその両横の孔から照射するエネルギーを収束した赤い火球を放つ。
さらに八つ裂き光輪を粉砕するほどの防御力を誇る全方位バリヤー(ただし頭上にはバリアはない)、テレポーテーション、光線を吸収し増幅して撃ち返すなどの多彩な能力を持っている。
火球はウランと発火液を体の中で混ぜ合わせて発射している(腕の白い部分から、火球を生成するための器官が活動している様子を見る事が出来るのだという)。
また、眼球は退化しており視力は無いに等しい一方で、周りの様子は角で認識しているらしい。
なお見た目からは判りづらいが、眼球は退化こそしたものの完全には消失しておらず、四角い眼窩の奥に埋もれているらしく、昭和期の図解や2024年1月下旬に株式会社メガハウスから発売された「解体パズルFANTASY ゼットン」などの解剖図で度々描かれている。
光線を吸収して腕の先から放つ光波「ゼットンブレイカー」(ゼットンファイナルビーム)は別に光線を吸収せずとも放てるので、客演作品ではバンバン撃ってくる事も多い。作品によって色はオレンジ色だったり、紫色だったり一定しない。たぶん個体差の問題なのかもしれないが。
ハヤタのマルスによって倒されたゼットン星人の「ゼットン……」という断末魔に呼応して地中から出現した大型円盤(円盤の中で唯一科学特捜隊によって撃墜されなかった1機)から、風船のように青い球体が大きく膨らんで爆発。その中から姿を現し、科学特捜隊本部へ向かって前進を開始する。
ウルトラマンの放ったスペシウム光線を受け止め、反撃に放ったゼットンブレイカーをカラータイマーに直撃させて破壊し、彼を倒した。
しかしその直後、“こんなこともあろうかと”用意されていたペンシル爆弾によって退治された。
制作秘話
当初はゼットンがウルトラマンを投げ飛ばし、カラータイマーを踏み潰すシーンが想定されていたが、監督が「子供達のヒーローをそこまで無惨に殺すのはいかがなものか」との理由で変更された(ゼットンの光線を受けたウルトラマンが前のめりに倒れ込んだにもかかわらず死体が仰向けだったのはその名残)。このシーンは後にとある外伝漫画で間接的ながら描写されることになった。
なお、シナリオ準備稿の段階ではゾフィーのスペシウム光線で倒される予定だったという。
登場シーンについては、第1話でベムラーが「青い球」から出現したことに由来した演出と思われる。青い球を追跡して地球へやってきたウルトラマンは、同じく青い球から出現した敵に敗れて地球を去ることになった。
当初はウルトラマンとの空中戦も予定されていたとのこと(背中が甲虫の羽のようなデザインをしているのはその名残)だが、メフィラス星人と被る部分が多くなるため、尺の都合から飛行能力は持たない怪獣にし、空中戦はゼットン星人対科特隊の対決へと変更された。
その後の作品での登場
ウルトラマンマックス
第13話「ゼットンの娘」にて、再びゼットン星人に操られて登場。
劇中では「ゼットン怪獣」と呼称されている。
バリヤーが「ゼットンシャッター」に変化しており、初代に勝るとも劣らない強さでマックスを圧倒した。このゼットンシャッターはあらゆる方面からの攻撃を自動で完全防御する(自動防御は『マックス』版の個体のみ。また、他の個体と異なり頭上まで完全に防御されている)上に、一度ヒビを入れても張り直せば完全に修復されているというチートっぷり。
初代より設定上のフィジカル面も上がっており、マックスを圧倒、ウルトラマンゼノンともほぼ互角に戦った。
代わりにテレポートや光線吸収などは使用しなかった。尤も、オートガードのゼットンシャッターと光線吸収は相性が悪い上に、マックスはフィニッシュを除いて光線技を使わないので妥当ではある。また攻撃面でも一兆度の火球は健在であるため十分と言える。
結果として(戦闘スタイルが類似していたとはいえ)突如参戦したゼノンとも戦えていた当たり、汎用性は極めて高いといえる。
その戦闘シーンは絶望感溢れるBGM「Red Rum」※や、夜に映える爆炎の演出などにより評価が高い。
ゼノンの介入により、最終的には新アイテム・マックスギャラクシーを使った真っ向からの力押しのギャラクシーカノンで倒された。
この時製作された着ぐるみは、『ウルトラマンジード』でのイメージに至るまで、以降のシリーズで度々使用されることになる。
設定ではこの個体は胸や腕からも火球を発射できるらしい(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」)。
ゼットンシャッターを駆使して善戦するその姿から、ファンからは防御スペックに全振りしたゼットンなどと言われる様子。
特撮エースでトミイ大塚が描いたコミカライズ版ではラスボスを務めており、マックスの腕をへし折るほどの怪力を発揮してマックスを苦しめたが、マックスが全力で放ったマクシウムカノンで倒される。しかしこの戦いでマックスはすべてのエネルギーを使い果たし、存在が消滅してしまった。
※このBGMはマックスの音楽や劇伴を手掛けた蓜島邦明氏の楽曲ではなく、Immediate Musicが販売しているフリー音源。「ゴジラ FINALWARS」といった、映画の予告編などにも使われている。
スペシャルDVD スーパーバトルだ!!ウルトラマンマックス
てれびくん1月号の付録DVDの新撮映像に登場。
レッドキングと組んでマックスに挑戦、テレポートで翻弄するも、動きを見切られてマクシウムソードに敗れる。
ウルトラマンメビウス
第27話「激闘の覇者」にて、本物ではなくプログラムデータとして登場。
別名は「宇宙恐竜」ではなく「プロトマケット怪獣」である
新たなマケット怪獣の候補として初代のゼットンのデータを元に作られたが、トリヤマ補佐官がプログラムカプセルを落として破損させたことで暴走した。
バーチャル空間とはいえ高い戦闘能力は健在であり、マケット怪獣の他の候補であったグドンを瞬殺したりもしている。
暴走したゼットンはそのまま基地のシステムをジャック。対処しようとデジタルデータ化して立ち向かうメビウスも苦戦させたが、同じくデジタルデータ化したマケット怪獣ウインダム、ミクラスのサポートを受けて次第に劣勢になり、最後は至近距離から光線を直接叩き込む必殺技、ライトニングカウンター・ゼロによって撃破された。
メビウスと対決する前には、マケット化されたデジタルデータのメビウスがゼットンと対決したが、これもトリヤマ補佐官がゼットンの特質を理解せず、軽はずみに光線技を撃たせた結果、呆気無く返り討ちにされ、トリヤマ補佐官はテッペイから怒られる羽目になった。
ぶつけたせいでバグったゼットンなどと言われるようだが、ぶつけた程度でバグる時点で実用に堪えるとは言えないだろう。
カプセルそのものに致命的な設計ミスがあったか、もしくは何者かの謀略だったのではという推測もある。
なお、本物のゼットンが『メビウス』本編に登場することは最後までなかったが、『メビウス』のDVD特典であるビジュアルノベル、本編の前日譚を描いた『ザ・ウルトラマンメビウス』では、ウルトラ兄弟を襲撃する為に待ち伏せていたが、偶然その地点を遊泳していた宇宙警備隊に入隊したばかりのメビウスを急襲。しかし、すんでのところで駆け付けたウルトラマンに火球をスペシウム光線で相殺され、格闘戦で圧倒され倒された。
また、映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』の前日談ストーリーという設定のPSPソフト『ウルトラマン Fighting Evolution 0』の通常ルートにて、ヤプールの協力者の1人であるババルウ星人にウルトラ兄弟を地球へ誘き寄せるために地球へと派遣され、プレイヤーとなるウルトラ戦士達を一網打尽にし、その後、プレイヤーと対決する。
そして敗北後、ババルウ星人に最強の力としてその力を吸収されてしまった。
大怪獣バトルシリーズ
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』では、ケイトが操る中で最強の怪獣として登場し、本作のラスボスを務めた。従来の能力に加え身軽な動きで格闘を行い、二代目とは別の意味で初代ゼットンのイメージを覆した。
レイのゴモラ、リトラ、エレキングの3体がかりでも全く歯が立たず、キングジョーブラックとも互角に渡り合う強さを見せたが、レイがレイモンとして覚醒した事でゴモラがEXゴモラにパワーアップ、最後はEX超振動波で倒された。
また、続編の『NEO』ではナックル星人の操るガルベロスが、質量があるとしか思えないゼットンの幻影を作り出してゴモラと戦わせていた。
『ウルトラ銀河伝説』では、ウルトラマンベリアルが復活させた100体怪獣軍団の一角として出現。ウルトラマンゼロとの戦いでは仲間が蹴散らされる中積極的に交戦し、ベリアル軍団の中では善戦するもゼロスラッガーで倒された。
その後、他の怪獣共々ベリュドラのパーツを構成する。
アーケード版では惑星ボリスにて倒されているレイモンを発見した主人公の前に現れたが、バトルナイザーの怪獣によって敗れる。
後にレイブラッド星人の憑代として強化された個体が召喚され、ピグモンに襲い掛かるがレイモンに救出され、主人公の怪獣と対戦。だが主人公と共に成長した怪獣に敗北した。
また、にせウルトラマンとのタッグ必殺技で、フェイクスペシウム光線を吸収して「ゼットンブレイカー」を放つ「ゼットンファイナルビーム」がある。
ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!
宇宙のどこかでウルトラマンゼロの前に突然現れ、交戦する。
ゼロツインソードの一撃が直撃しても軽くよろめいたくらいでほぼノーダメージ、エメリウムスラッシュを受け止めてゼットンブレイカーで撃ち返す、ゼロスラッガーアタックと互角に打ち合うと、あのウルトラマンゼロと互角に渡り合うという強さを見せて、ゼロも「流石ウルトラマンを倒しただけのことはあるぜ!」と感嘆していた。
戦いの最中にバット星人によって連れ去られ、その後ハイパーゼットンの素体になったとされる。
ウルトラマンギンガ
番外編「残された仲間」に登場。
マグマ星人が隠し玉として闇の支配者に黙ってくすね取っていたスパークドールズとして登場。
マグマ星人がダークライブした後、降星町を一兆度の火球で消し飛ばそうとするが、ウルトラマンにウルトライブした千草とウルトラマンティガにウルトライブした健太に阻止され、月まで運ばれ対峙する。
当初は2人の息の合った連係攻撃に劣勢だったが、ライブしていたマグマ星人が分離し、加勢したことで優位に立った隙を突き、彼の命を受け再び宇宙空間から降星町を一兆℃の火球による超遠距離砲射撃で襲おうとするが、またしても2人に阻まれて失敗してしまった。
最終的には、駆け付けたウルトラマンギンガのギンガクロスシュートをマグマ星人共々浴びせられ敗北。スパークドールズに戻った後、ギンガによって宇宙に運ばれていった。
劇場スペシャル第2弾にも登場。
一条寺友也がウルトライブし、ヒカルがライブしたゾアムルチ、健太がライブしたドラゴリーと戦いドラゴリーを倒すが、千草がライブしたザムシャーにゾアムルチと共に倒された。
ウルトラマンX
第8話「狙われたX」に登場。
『マックス』版のゼットンシャッターに似たバリアを駆使する。ただしマックスの個体とは異なり、能動的にバリアを張る必要がある。
突如として市街地に出現し、エックスと戦っていたところからこの回はスタートする。言わずと知れた高い戦闘力でエレキングアーマーを纏ったエックスを圧倒し、高い防御力とパワーを併せ持つゴモラアーマーをも叩き伏せ、さらにはゴモラ振動波すらバリアで防ぎ、絶望的な実力差を見せ付けてエックスを完膚なきまでに叩きのめした。
対策としてXioは当麻博士が持ち込んだスパークドールズを解析してサイバー怪獣サイバーゼットンを開発し、エックスの新たな戦力となる。
再戦時、エックスは同等の力を持つゼットンアーマーで迎え撃とうとするが、逆にアーマーに意識を乗っ取られてしまう。このゼットンはスラン星人クワイラの支配下にあり、ウルトラマンマックスをおびき出し同胞の敵討ちをするための餌だったのである。
そして、目論み通り現れたマックスをゼットン、クワイラ、エックスの3vs1で追い詰めるも、大地がクワイラの罠を打ち破りエックスが意識を取り戻したため、ゼットンアーマー装備のエックスと今度こそ再戦となる。
同等の力を持つエックスと一進一退の激しい攻防を繰り広げるが、最後は「ゼットントルネード」を食らいバリアを破壊されたところへザナディウム光線を受けてスパークドールズに圧縮された。
劇中では先述の通りゼットンアーマー開発用のスパークドールズがクワイラによって持ち込まれているが、これがエックスと戦った個体と同一かどうかは不明。仮に別個体だったとすると、劇中ではスパークドールズが2つ存在するという極めて珍しい事態が発生することになる(ちなみに、その後デマーガの別個体がスパークドールズにされたため、こちらが公式でスパークドールズが2つ存在する怪獣第1号となった)。……まぁ、怪獣も生き物なので別に何体いても不思議は無いが。
その後、スパークドールズはXioの日本支部に保管されていたが、最終話で虚空怪獣グリーザに吸収されてしまう。しかし、最終的にエクシードXの手によって他のスパークドールズ共々解放されてエックスと一体化、ハイブリッドアーマーの一部となって、グリーザ撃破に貢献した。
なお、力を授けるという間接的な形ではあったが、これまで侵略者の生体兵器として描かれ続けてきたゼットンが、人類及びウルトラ戦士に協力した初の事例となった。また、劇場版でもサイバーカードとして初代ウルトラマンの援護に貢献した。
『ウルトラマン列伝』の初代ウルトラマンVSゼットン特集回において、ラボチームの三日月マモルから「リミッターをちょっとでも弱めるとすぐ暴走しちゃう」、高田ルイからは「困ったちゃん」という評価を受けている。
監督のアベユーイチは、怪獣の中でゼットンのことが1番好きであるため、倒しようがないくらい強くしてしまい、最後は勢いとビジュアルで乗り切ったと述べている。アベは、尺があと5分あればエックスとの瞬間移動での対決に押し負けてから火球とバリアでの接近戦に切り替える展開にしたかったと述べている。
ウルトラマンタイガ
第18話「新しき世界のために」に登場。
ハイパーでもマガでもない原種のゼットンが登場するのは『X』以来となる。
霧崎がバット星人の小森セイジに与えた召喚装置からドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」を背景音楽に出現。
交友関係にあったが宇宙人の地球での未来をめぐり対立することになったホマレへの見せしめとして、セイジの命令によりヒロユキを拘束し火球を放って焼き殺そうとする。しかしすんでのところでヒロユキはタイガに変身、これを免れる。
ウルトラスラッシュを白刃取りで受け止めるほどの反射神経を見せ、タイガと取っ組み合いの格闘を行う。
もちろんテレポートやバリア、火球といった能力も健在で、パワーをチャージし自身が後退ってよろめくほどの巨大な火球を放つ荒技も披露した。
最期はその特大火球をトライストリウムに変身したタイガにトライブレードを用いたスクリュードライバーで打ち破られ、フーマの力を引き出した必殺技・風真烈火斬で真っ二つにされて爆死した(この時、八つ裂き光輪と同じように白刃取りしようとしたが反応が追い付かなかった)。
今回は電子音以外終始無言であり、恒例の「ゼットーン……」という唸り声はなかった。
また、劇中では一貫して「宇宙恐竜」と呼ばれており、ゼットンの名が出ることはなかった。
第21話「地球の友人」にも回想シーンで登場。この時は「ゼットーン……」という唸り声を披露している。
今回から撮影に使用される着ぐるみが変更されており(おそらく『マックス』以降使われていた着ぐるみが劣化していたからだと思われる)、新造されたものを使用している(この着ぐるみは以前にも『ウルトラ怪獣散歩』や『ウルバト』のCM等で使われていた)。
当初はハイパーゼットンやペダニウムゼットンが登場する予定だったが、監督の辻本貴則は自身のこだわりで初代にしたと述べている。劇中では、得体の知れない凄みを出すため、「ゼットン」の名は出さず、「宇宙恐竜」とのみ呼称され、鳴き声も無機質な電子音のみである。また、登場シーンでは小森セイジの「新しい世界」というセリフに合わせ、ドヴォルザークの交響曲第9番が流れた。
また、この回の冒頭でウルトラマンフーマ、ウルトラマンタイタスと戦ったベムラーは初代ウルトラマンが初めて戦った相手であり、この回で初代マンが最初と最後に戦った怪獣がメインとして共演を果たすこととなった。
ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀
宇宙恐魔人ゼットが率いるゼットン軍団として複数の個体が登場。
複製体故にオリジナルのゼットンよりは幾分か劣るようだが、それでもタイガに「手強い」と言わしめるだけの実力はある。
EPISODE 7~8では、他のゼットンの亜種と共にトライスクワッドを襲撃し、通常個体2体はタイガと対峙する。光線技にバリアを張って防ぎ、数の多さで苦しめるもアンドロメロスとリブットが加勢すると徐々に劣勢となり、通常個体はそれぞれリブットのリモートカッター・ギャラクシウムブラスターにより爆死し、最終的には全員まとめて倒されてしまった。
その後、EPISOCE 9にて再びゼットに率いられた別動隊が惑星エビルに出現。駆け付けたウルトラ戦士達と激闘を繰り広げるが、こちらも全員が倒され、軍団の主であるゼットも戦死した(この時点では創造主であるバット星人は健在だったため、今後もゼットン軍団が再構成される可能性が示唆されていたが、続編『運命の衝突』でそのバット星人も死亡したため、復活は絶望的となった)。
着ぐるみは、上記の『タイガ』にも登場した最近新造されたものと、アトラクション用と思われるもの(後述の2代目っぽいとも言われる)の二種類が確認される。
派生作品
甦れ!ウルトラマン
本作では冒頭でTV版最終回の戦いが再現され、スペシウム光線を弾き返してウルトラマンに勝利を収めるものの、直後にイデ隊員の放ったスパーク8(ジェロニモンの回参照)で粉砕されている。
何で原作でもそうしなかったのかはまさに謎である。
この敗戦で辛くも一命を取り留めたウルトラマンはその後スランプに陥るものの、ゼットン星人の残党軍が操る怪獣軍団との戦いに奮起。
しかしもう一体のゼットンが現れ、科学特捜隊の基地を襲う。ウルトラマンはトラウマを振り切って挑むが、やはりゼットンは強い。
しかしそこに、イデ隊員が新開発のスタミナ・カプセルを取り出し…。
ウルトラマンZOFFY
初代ウルトラマンパートの最終戦に登場。ウルトラマンを倒すところまでは原作通り。
本作はウルトラ兄弟の活躍と怪獣の紹介を徹底的に描いた映画なので、科特隊がゼットンを倒すシーンはない……かといってゾフィーがゼットンを倒す新規映像がある訳でもないので、ゾフィーが倒したと語るだけという呆気なさすぎる幕切れとなっている。この際のセリフに括弧書きを加えた「安心しろ、ゼットンは(科特隊が)倒した」というネタが有名。
ただし、本作はキングジョーにウルトラセブンが自力でトドメを刺したことになっていたり(原作では人類の兵器ライトンR30)、ナックル星人&ブラックキングが超獣バラバと同時期に出現していたりと、一種のパラレル要素が含まれているため、本当にゾフィーがゼットンを倒していてもおかしくはない。
ウルトラゾーン
数話に渡って、自らの強さゆえの孤独に嫌気がさし、地球で一高校生として青春しているという不良怪獣ゼットン君が見られる。
初見の人は目を疑うだろうが、よくよく見ると学ランとマッチしたカラーリングで、なかなか似合っているような…いないような……?
登校先の“チボ校”こと地球防衛高校では、「ウルトラマンを倒した唯一の怪獣」といった経歴が何故か知られておらず、無口で無名な一生徒であり、悪友の不良達のパシリにされ駄菓子屋にお菓子を買いに行かされたり、アイスキャンディーの当たり棒を横取りされたりとパッとしない扱いを受けていたが、特に抵抗することなく従っている。
一方、赤王高校といった他校からは「ゼットン君」と呼ばれ恐れられており、赤王四天王すら簡単にやっつけてしまう。
その後、赤王高校の親玉であるレッドキングと取り巻きのチンピラに仲間達を倒され、自身のファンであるという女子高生のカオリを人質に取られてしまい、レッドキングとのタイマン対決でも不意打ちを受け苦戦するが、仲間達がカオリを救助したことで逆転。最後は火球の一撃でレッドキングを打ち倒したのだった。
アイキャッチでは、その後河原でゼットンに叩きのめされた不良とレッドキングが荒れているのを尻目に、彼女を後部に乗せた自転車で走り去っていく姿が描かれている。他にも、別個体らしきゼットンがバーベキューの点火を火球でしていたり、ゼットン星人のスーツの採寸をしている姿も見られる。
ウルトラスーパーファイト
第9、11話に登場。ケムール人が召喚した霊体であり、ウルトラセブンの背中に憑りつき背後霊となる。
ケムール人が敗れた後もセブンの背中に憑き続け、第11話でセブンに襲い掛かり両目を潰して追い詰めたが、心眼を駆使したセブンの巴投げに敗れる。
ウルトラマンボーイのウルころ
ザラブ星人が変身したニセゼットン。ウルトラマンエースを圧倒するが、不意打ちのチョップで倒された。
マイポケット×ウルトラマン「愕然!バックアップしてなかった!篇」
突如OLの部屋に出現し、ノートパソコンを踏み潰すという悪行を犯す。
バックアップの解説を兼ねてウルトラマンが登場。素早く発射された八つ裂き光輪を見てバリアを張ろうとするが、バリアが全身を覆う前に八つ裂き光輪の刃が刺さったまんま倒されるという変な最期を迎えた。
「UT」スペシャルムービー
市街地に突如現れた怪獣軍団の一体として登場。
ウルトラマンのスペシウム光線をゼットンブレイカーで相殺するなどやはり実力は高いが、ウルトラマン最終回から経験を積み上げているウルトラマンの敵ではなく、投げ飛ばされてグロッキーになった所をスペシウム光線、ワイドショット、ワイドゼロショットを浴びてウルトラマンベリアル諸共爆散した。
ウルトラヒーローからのメッセージ《SPECIAL LIVE MOVIE》
怪獣軍団の一体として登場。最強怪獣と呼ばれただけはあり、怪力でウルトラマンを苦戦させたが、人々の応援を受けて立ち上がったウルトラマンのネックハンギングからの手刀、トドメのキックのコンボを受けて退散した。
レッドマン
名称は「ゼットン」で、『おはよう! こどもショー』でも「さらばウルトラマン」の初代ゼットンの写真で予告していたのだが、実際に出てきたのは二代目の着ぐるみの流用。
Battle-129 | レッドナイフ、レッドアローをかわしてレッドマンを苦しめるが、最後はレッドフォールで崖下へ落とされ、半ば強引に勝負をつけられてしまった。チャンネルNECOでは「これまでゼットンが単独で現れた例がない。…ということはもしかしたら、裏でゼットンを操る侵略者がいるということなのだろうか!?」と解説されており、野生の個体なのか異星人に使役されているのかは不明。 |
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Battle-132 | ドラコと共にレッドマンに襲い掛かるが、レッドナイフで倒される。ちなみにこのエピソードはパワードドラコ、パワードゼットンの元ネタになったとも言われている。 |
Battle-134 | ドラコ、サドラ、コダイゴンと共にレッドマンと戦うが、レッドアロー爆撃で一掃された。 なお、この時の戦いの様子の一部がインターネット配信版のOPに映されている。 |
ULTRAMAN
アニメ版ファイナルシーズンに登場。両手には鋭い爪の付いた指が付き、胸の発光体はダークルギエルの目と似た形状、背中にブルトンのような突起が生えている等、元のゼットンの面影は残しつつ大きくデザインが変わっている。
漫画作品、雑誌連載など
ザ・ウルトラマン
漫画作品『ザ・ウルトラマン』では大魔王ジャッカル閣下が変身したという設定で登場。
しかも登場したのと同時にウルトラマンをいきなり殺ってくれるという悪夢の展開は、当時の読者のちびっ子達にとっては(多分)トラウマになったに違いない。
その後、OVDの『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』の後日談である『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス ジャッカル軍団大逆襲』においても、大魔王ジャッカル(2代目)が変身した個体が登場し、その雄姿を見せ付けてくれた。
決戦!ウルトラ兄弟
居村眞二が『てれびくん』に連載した漫画『決戦!ウルトラ兄弟』では、ウルトラマンジャックに倒された2代目ゼットンの実弟「ゼットン三世」が登場。
外見は初代とよく似ており、初代の使用した各種技の他、格闘も得意とする。
知能も高く普通に喋る他、利用しようとしたドラグ星人の目論見を看破している。
しかし性格は武人的で、ザムシャーに近いキャラ。
ジャックがセブンに伝授された「ウルトラ山嵐」の前に敗れ、最後は生き恥を晒さないよう自ら火口に飛び込み命を絶った。
ウルトラマンSTORY0
プラズマ太陽の放つディファレーター光線により、クワガタムシに似た昆虫が変異した姿として複数の個体が登場する。手足の先には昆虫を彷彿とさせる鉤爪のある指があり、頭部中央の発光体の下部には牙を連ねた顎があるといった外見上の違いがある。
まだ力を使いこなせていなかった若き日のゾフィーのM87光線で3匹纏めて吹き飛ばされるが、その際に誘爆して街を一つ消滅させてしまった。
それから数日後、ゾフィーの倍はあろうかと思われる巨大な個体が出現するが、「敵」ではなく「絶望」を倒すと決意したゾフィーのM87光線ピンポイント狙撃で胴体に風穴を開けられ倒された。
作中ではプロトタイプ故に、今でこそ備えている強豪怪獣の威厳は不足気味だったが、この時ゾフィーが力を制御し切れなかったことが悲劇を生む原因となるなど、トラウマメーカーとしての役割は果たした。
ウルトラマン_THE_FIRST
バルタン星人の最終兵器として改造されたゼットンが登場する。下半身は蜘蛛そのものであり、その巨体はウルトラマンや護衛艦を遥かにしのぎ、自衛隊と在日米軍をあっという間に全滅させて科特隊本部を粉砕、拳一発で数百mに渡ってビル群を倒壊させるなど強さは群を抜いている。
ウルトラマンを強力な火球により葬り去るが、無防備な顔面に科学特捜隊の新型ミサイルを受け爆死した。
ザ・ウルトラマンメビウス
メビウスが地球へと赴任する前の出来事を描いたメビウスのDVD付属のイラストノベル『ザ・ウルトラマンメビウス』(何故かバラ売りのみにしか付属していない)では養殖物のゼットン軍団が登場する。
設定によればジャックの最終回の後、光の国に仕掛けた戦争で大敗を喫した(全然懲りていない)バット星人(『サーガ』に登場したエリートではなく一般(?)のバット星人)達が再びウルトラの星を襲撃するため、最も厄介なウルトラ兄弟を不意打ちするために大量に生産したそうで、手始めに一人で宇宙空間をパトロールしていたメビウスに多数で襲い掛かるが、ウルトラ兄弟の加勢により全滅した。
酩酊!怪獣酒場
レギュラーキャラである怪獣酒場の店員。ダダと並ぶ新入りのうるまの良き先輩であり、不良時代に人望を集めるためにアメリカ大統領に倣って母親を連れて来たり、1兆度の火球でゴキブリを殺すなど抜けているところや水着の女性に興奮するなどウブな所がある。
昔は荒れていたようで、中学時代の教師であったバット星人と共にウルトラマンジャックに喧嘩を売ったことがある。「2nd」では別次元に通じる穴と連動した「心の穴」の持ち主「ラスボス」だという事が判明。母親のことが気がかりであったが、猫の動画を見てあっさり「心の穴」が閉じてしまう。つまり、この世界では初代ゼットンと2代目は同一人物という扱いになっているのである。
母親はパーマヘアーのカツラを被ったゼットンであり、いつしか不良達の天辺になっていたという最強怪獣の名に相応しい伝説を持つ。不良達は三角食べを徹底し、ゲームは1時間という規律を守るようになったという。
第38話では母親がついに来店。ここでゼットンが更生した理由が明らかになり、ゼットンが壊したヤクザの車を弁償するためにゼットンの母は昼間はパート、夜は近隣の惑星を侵略して日銭を稼いでいた事を知ったからである。このため、ゼットンは母親に強く出られないのだ。
なお、中学時代に世話になった先輩「谷井斗礼穂」は現在では「マチェー亭」というバーのマスターをやっている模様。
ちなみに甲羅は服から露出している。昔は不良だったという設定は、『ウルトラゾーン』を意識したものと思われる。
ウルトラ戦士列伝
テレビマガジン連載のグラビア記事シリーズ。
市街地に出現。ザラガスとのタッグで初代ウルトラマンを苦しめた。
「破壊光線でウルトラマンを襲う」と記載されているが、どう見ても腕からの電撃でウルトラマンにダメージを与えているようにしか見えない。
ウルトラ忍法帖
序盤に流れ者の殺し屋忍獣「Z屯(ぜっとん)」として登場した。
どこに生えているのかわからないが髪の毛一本で相手を殺せるほどの実力者だが、後ろに立った相手を思わずおんぶしてしまう変わった癖がある。
ギターを弾きながら登場したが、内部には仕込み刀があり、それによる居合いのような剣術も使う。
第1話から10人もの忍獣を倒された(厳密には7人。罵流丹は死んでおらず、羅諢と罵怒はめひらすが殺したと怪夢瑠にツッコまれている)朧党がウル忍を始末するために金で雇った。朧党の一員ではないため首領のめひらすもZ屯に対しては敬語で接している。
最初にマンを始末するため偽のHなビデオ(美女がアルファベットのHを紹介するだけ)でもずく谷の天神岩に呼び出して暗殺しようとした。
上記の理由のためセブンに内緒で1人やって来たマンはその場に用意されていたテレビとビデオデッキでAv観賞を始めたが、首を刎ねてもビデオに夢中のマンは気付かず刎ねられた首を元に継ぎ合わせて観賞を続ける。
その後AVがインチキと知ってがっかりしたマンに二太刀を喰らわすが、騙されて怒ったマンには通じず逆に刀が折れてしまう。殺し屋の罠と知ったマンは激怒し返り討ちにするべくZ屯と戦うが、原典通りスペシウム光線は吸収されて効かないため、お互いの(下らない)忍法の応酬となる。
だが見えない手裏剣(実は投げてないだけ)を見破られて隙が出来たマンの胸に光線を当て、倒したと思ったZ屯と朧党だったが、マンはカラータイマーを家に忘れていたため無事で、最期は勝ったと勘違いして自分が隙だらけになった所を忍者刀で頭の上半分を刎ね飛ばされて倒された。
戦闘後、偽AVはマンが将軍に2万円で売りつけた。当然騙された将軍はショックを受けていた。
最終話では別個体の刺客「ゼットン」が登場。こちらも流れ者の忍獣だがデザインはパワードのものになっている。卑怯にもティガを人質に取っていたが、マンの八つ裂き光輪乱れ撃ちに破れる。これが本作のラストバトルとなった。
ライブステージ
ウルトラマンフェスティバル2005
第1部「刻を継ぐ勇者〜ウルトラマンマックス登場〜」にて、バルタン星人がダダを唆してスケッチブックから実体化させたジェロニモンの力で蘇らせた怪獣。
最終兵器としてウルトラ戦士達(マックス、ノア、初代マン、セブン、タロウの5人)との決戦で導入され、かつてウルトラマンを倒した敵に相応しく、5人を必要最低限の動きだけで苦戦させるが、観客の応援を受けて立ち上がったウルトラ戦士達の合体光線に敗れる。
黒幕のバルタン星人も、マックスのマクシウムソードで切り裂かれて爆死した。
ウルトラマンファンタジックライブ2007
黒幕であるメトロン星人の置き土産。
ウルトラ兄弟が束になっても敵わないほどの強敵だが、駆け付けたウルトラマンヒカリのナイトビームブレードに怯み、フェニックスブレイブに転身したメビウスを始めとするウルトラ兄弟の合体光線を浴びて倒される。
なお、この時のヒカリはメビウスにナイトブレスを預けてフェニックスブレイブ誕生に手を貸しただけで、フェニックスブレイブとは独立しており、ホットロードシュートで合体光線に参加している。舞台が夢の世界なのでそういう奇跡もあるのだろう…多分。
ゲーム作品
SFC版ウルトラマン
原作を踏襲しているので当然だがラスボスとして登場。
メテオ火球は反射可能だが弾速が高いのでまず狙えず、急降下キックはテレポートで躱される。同じくテレポート持ちのブルトンと異なり、リーチの長いチョップや投げ技があるため接近戦も危険と隙が無い。
攻略本も「当たるまで急降下キック」くらいしか書けないほどの絶望的な強さを誇る。
CULT MASTER ウルトラマンに魅せられて
ゲームボーイで発売されたクイズゲーム。
「また負けに来たのかウルトラマン どうした足が震えているぞ なんだゾフィーは来ていないのか」とクイズバトルの前にマイクパフォーマンスを繰り広げる。その後潔く負けを認め強者感もアピール。
1Pモードではどの怪獣に防衛ラインを突破されても、必ずゼットンが科特隊ビルを襲撃する名シーンがゲームオーバー画面として表示される。
後述の前田日明と因縁や足跡当てクイズも出題されている。
ウルトラ警備隊空想特撮ゲーム
最終面である月面ステージのファイヤードラコを倒した直後に連戦となるラスボス。
広範囲に火球をばら撒く、突進からのチョップ、全てのウルトラ技(ボム攻撃)すら完封するバリアを使い分け、さらに小型のバルタン星人や宇宙船を多数召喚する。ただし、テレポートはしない。
攻撃は激しいが、回避の難易度はそこそこで収まっているため、ここまで来たプレイヤーならば苦戦はしないはず。ちなみにバリアにかからなければ、本編では通じなかったスペシウム光線や八つ裂き光輪で倒すことも可能。
ウルトラマンFightingEvolution2
ウルトラモード「大地球侵略作戦」のラスボスとして登場。地球侵略作戦に参加したゼットン星人の隠し球で科学特捜隊基地を襲撃した(時系列どうなってんだ)。
これまでのストーリーに登場したウルトラ兄弟を総動員して戦うフルバトルになるが、ゼットン本体が異常に固く、攻撃力もバカみたいに高いので、倒す事は非常に困難。勝利すればゼットンと共にプレイアブル化することが出来る。ゼットンが敗北すると中からキングジョーよろしくゼットン星人の円盤が現れ、M87光線で破壊されるところでストーリーはクリアとなる。
ロストヒーローズ
第1作ではウルトラ・キューブにてマスターガンダムの配下として登場。
最強の名をほしいままにしただけはあり、通常攻撃の他、ゼットン光弾など威力の高い攻撃でパーティを全滅に追い込みかねない強敵になっている。防御力をいかに上げながら戦う事が肝になってくるだろう。
その後、別個体がベリアルによってジェノサイド・キューブに召喚され、マイナスエネルギーを蓄える石柱のガーディアンとなっている。
第2作ではランダム・キューブのボスとして登場。前作よりも強力なユニットが揃ったためか、そこまで強敵ではない。
ちなみに、ストーリーパート以外でもゼットン光弾発射時に例の電子音が鳴ったりするので、扱いは結構優遇されている。
DLCサブクエストでは、かつてケンドロスをギンガに倒されたマグマ星人がダークライブする形で登場。『ギンガ』番外編のマグマ星人とは違って完璧にゼットンの能力を使いこなしており、火球の連射でヒーロー達を苦しめたが、敗れてスパークドールズを回収される。
バイタルブレス
『VBMカードセット ウルトラマンvol.1 ウルトラマンゼロ&ゼットン』に「ゼットンVBMカード」が収録され、歴代ゼットンを育成可能。
その他
めちゃイケ
ウルトラ銀河伝説×めちゃイケの連動企画として、怪獣だらけのオーディションの参加者として登場。バルタン星人やレッドキングを始めとした怪獣達からはプレッシャー星人に対する態度があまり良くなかったが、その中でもゼットンが群を抜いており、痔が根治していないプレッシャー星人のお尻に蹴りを入れたり、歩行中に2度も足を引っかけて転ばせたりしている。
極め付きは玉乗りのゴール手前で、プレッシャー星人が乗っている玉に2度目となる蹴りをお見舞いして転倒させ、合格一番乗りのチャンスをぶち壊しにする(当然プレッシャー星人が反撃に出るが、即座に他の怪獣達に制止=フルボッコにされる)など、プレッシャー星人に対して執拗な嫌がらせを繰り返す行動が目立った。
ダンス対決においては、踊りながらしれっと審査員の中で一番偉いウルトラの父の肩を揉んでアピールするというしたたかな一面も見せた。
屈指のウルトラファンであるめちゃイケメンバーの加藤浩次はゼットンを「師匠」と呼んで尊敬を表していたが、ペンシル爆弾によって倒された事を指摘されると、若干悲しそうな仕草を見せていた。
全ウルトラマン大投票
ゴモラとともにバルタン星人に率いられてスタジオに登場。ウルトラマンと一触即発状態になるが、ウルトラマンに登場した怪獣の順位の発表にはいったため、戦闘は行わず、1位入賞を喜ぶ。その後、ゼロとゼットがスタジオに登場すると、思い出したかのように襲い掛かり、ウルトラマン・ゼロ・ゼットの3人と戦うが、敗北し、逃走した。
ラヴィット!
2023年7月10日(ウルトラマンの日)の生放送にてスタジオに登場。
ウルトラマンとスタジオで激闘を繰り広げるもスペシウム光線で撃破された。
亜種
ゼットンには更なる強化を施された“亜種”とも呼べる怪獣が何体も登場している。
いずれも難敵であり、中ボス(※1)やラスボス(※2)、もしくはラスボス直前の強敵(※3)といった重要な役回りで登場してくることが多い。
2代目 | ※2 |
---|---|
『帰ってきたウルトラマン』最終回に登場。初代とは別個体であり、バット星人が操っていた。パワーを重点的に強化した結果見た目がブヨブヨでかっこ悪くなった。 | |
パワードゼットン | ※2 |
『ウルトラマンパワード』最終回に登場。パワードを倒すため、サイコバルタン星人が送り込んできた最後の怪獣。完全に黒に統一されたボディと大きな羽が特徴。 | |
EXゼットン | ※1 |
アーケード版大怪獣バトルにて初登場した強化形態。実写作品では『ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』にも登場。 | |
ファイヤーゼットン | |
別名は「宇宙超絶恐竜」小学館の児童誌連合企画で行われた「ゼットン強化アイデアコンテスト」の最優秀作品である。その名の通り、炎を思わせるデザインとなっており、左腕が鎌になっているのが特徴。EXゼットンに近いデザイン。 | |
ハイパーゼットン | ※2、※3(ギンガS、オーブ) |
『ウルトラマン超闘士激伝』と『ウルトラマンサーガ』に登場(それぞれ設定は異なる)。『ウルトラマンオーブ』では強化体(亜種)であるハイパーゼットンデスサイスが登場している。 | |
クローンゼットン | |
ライブステージ「宇宙恐竜最強進化!」に登場。別名が「人工宇宙恐竜」となっている。 | |
闘士ゼットン | |
漫画作品「ウルトラマン超闘士激伝」では初代ゼットンと同一人物という設定で登場。「ゼ~ットットット」という笑い声をあげる。詳細は闘士ゼットンを参照。 | |
マガゼットン | |
『ウルトラマンオーブ』に登場するゼットンの亜種で、光を司る魔王獣。別名も宇宙恐竜から「光ノ魔王獣」へと変わっている。 | |
ゼッパンドン | ※1 |
『ウルトラマンオーブ』に登場するフュージョン怪獣。ジャグラスジャグラーが大魔王獣マガオロチの尻尾をベースに、ゼットンとパンドンの能力を融合させて誕生した合体魔王獣。 | |
ペダニウムゼットン | ※3 |
『ウルトラマンジード』に登場するベリアル融合獣の一体。伏井出ケイがゼットンとキングジョーの能力を融合させて変身する。別名は他のベリアル融合獣の同じくベリアル融合獣。 | |
宇宙恐魔人ゼット | |
「ウルトラマンフェスティバル2016」のライブステージに登場。バット星人によって作り出された、対ウルトラ戦士用のゼットンの改良型。後にウルトラギャラクシーファイトにも登場する。 | |
ゼットン・ファルクス | |
宇宙恐魔人ゼットの人工ゼットン軍団の中で初登場したゼットンの亜種。 | |
ゼットン(変異種) | ニンテンドーDSソフト『怪獣バスターズ』及びその完全版『怪獣バスターズPOWERED』に登場するゼットンの強化パワーアップ形体。時空の歪みから発生する莫大なエネルギーを吸収することにより強力に進化した個体で、角がヘラジカのような形になり肥大化し、背中や腕に無数の棘が生えている。 |
合体ゼットン | |
雑誌てれびくん連載グラビア版「アンドロメロス」に登場したゼットンがグワガンダと合体し、パワーアップした形態。 | |
ゼットンバルタン星人 | |
ウルトラマンフェスティバル2016ライブステージ第1部「新たなる光 バルタン星人の襲来!」で、MCのお姉さんに化けたゼットン星人が、バルタン星人とゼットンを融合して生み出した怪獣。 | |
キングゼットン | 居村眞二がてれびくん1987年9月号~12月号に連載した漫画『ウルトラセブン キングゼットンのふくしゅう』に登場 |
サイボーグゼットン | 居村眞二がてれびくん1988年1月号~4月号に連載した漫画『ファミコンウルトラマン2 ウルトラ怪獣大決戦』に登場 |
巨大ゼットン | 内山まもるの漫画『ウルトラ戦士銀河大戦争』に登場。通常の10倍の大きさのゼットン |
天体制圧用最終兵器ゼットン | ※2 |
シン・ウルトラマンに登場。亜種というより新解釈。これまでの個体とは比較にならない巨体であり、およそ怪獣の概念から逸脱している。 | |
スフィアゼットン | 「ウルトラヒーローズEXPO2022サマーフェスティバル」のライブステージに登場。宇宙浮遊物体スフィアに取りつかれてスフィア合成獣と化した姿。 |
ゼットン(ザ・ライド) | 「ウルトラマン・ザ・ライド」に登場。白組によるオリジナルデザイン。 |
余談
亜種を含め、ゼットンは新戦士や新形態、新技、新アイテムによって敗北、または逆転されることが多い。
ゼットンへのオマージュ・パロディなど
- 『怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~』のゼットンさん及びゼットンバニーVer.
- 『ウルトラマンネオス』に登場するザム星人
- 『ウルトラマンガイア』に登場するサタンビゾー及びビゾーム
- 『ウルトラマンネクサス』に登場するダークザギ(名前の由来がゼットンを強く意識している)
- 『ウルトラマンX』に登場するグリーザ
- 『ワイルドアームズ』シリーズの隠しボスラギュ・オ・ラギュラ
- ワイルドアームズを手掛けた金子氏によるアニメ『戦姫絶唱シンフォギアG』のラスボスネフィリム
- ゲーム『AZITO』で製造出来る最強怪獣ファルファデシオン
- ゲーム『ウルトラ作戦』の最強怪獣宇宙鳥獣エックス
- 『SSSS.GRIDMAN』に登場する臥薪嘗胆怪獣アンチ
- 『機動警察パトレイバー』後期OVA15話「イングラマン」に登場したグリフォン星獣
- アニメ『ソニックX』に登場したE-99(エッグエンペラー)
- アニメ『ケロロ軍曹』に登場したゼゼゼットトトソ
- アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』及び『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に登場するゼルエル及び第10の使徒
- 瀬戸麻沙美のあだ名の一つである『セットン』
- 漫画『クローズ』に登場する花澤三郎
- 『金色のガッシュ!!』原作終盤に登場する魔物のゴーム
末端メディアによる情報
- 一部関連書籍では、合体怪獣だったのではないかという説が存在する。1993年に竹書房から発売された「ウルトラマンベストブック」では岩本博士が以前に劇中に登場した怪獣の体の部分、能力を移植したサイボーグ怪獣ではないかという説を提唱している。曰く、角:アントラー、顔:サイゴ、腹の発光体:キーラ、手足の筋肉:レッドキング、甲羅:ケムラー、黒い体型:メフィラス星人と言われている。幻冬舎の「21世紀ウルトラマン宣言」でも宇宙の様々な場所から集められた生物を戦わせ、生き延びた個体を交配させる行為を気の遠くなるほどの年月をかけて行い、感情のない戦うための存在として生み出した。その姿は角がエレキング種、レッドキング種の蛇腹皮膚と筋力、外皮色はメフィラス星人種から受け継がれた。
- 『ウルトラマンA』放送時に児童誌に掲載された「ウルトラの父の成績表」によれば、「アイスラッガーなら効く」「M87光線じゃゼットンも耐えられない」らしい。エースの場合は「スペースQでなんとかなるだろう」とのことだが……そのスペースQはゾフィー、マン、セブン、ジャックの4兄弟の協力あって成り立つ大技なので、倒せるのは当然である。ちなみに、このコーナーで初代ウルトラマンはゼットンに負けたことをこれでもかとなじられており、「スペシウム光線では効かないだろう」とか「これといってすごい技がないのでゼットンに負けてしまった」とか散々な言われようであった。
- 『ウルトラマンタロウ』放送時の児童誌の裏設定によると、テンペラー星では家畜として飼育されているらしい。無茶な設定ではあるが、エンペラ星人の誤字である可能性も…。
- ゼットンの放つ火球は1兆度とされているが、1971年の1月に出版された小学館「小学四年生」のウルトラ怪獣関連の特集ページではゼットン火球の温度が10万度と書かれている。
- もし1兆度の火球が現実の地球上で放たれようものなら、計算上、同じ時間と面積辺り太陽の約440兆倍ものエネルギーを持つことになり、地球どころか太陽系全ての天体を跡形無く蒸発させ、半径200数十光年の範囲の生命体に致命的ダメージを与える、と空想科学読本で解説された(ちなみに、この考察は後に『シン・ウルトラマン』においても反映されている)。
- ただし、仮にゼットンが吐いた火球が直径1メートルとして、それが1兆度の熱源を恒常的に維持していない限り、どんな高温であってもあっという間に温度が下がってしまい、ウルトラマンに致命的なダメージを与えこそすれ周囲にほとんど影響は無いのではとの指摘もある。詳細はこちら。
- 強さや白黒の体色にオレンジ色の発光器官というパトカーに通じるカラーリングのためか、かっとび!ランドやウルトラマングラフィティといったデフォルメ作品では警官役をやっていることが多い。
- ウルトラマン怪獣図鑑には、「ゼットンを倒すのは難しい」とザックリな内容で掲載されている。
- 2013年に行われた「ウルトラ怪獣総選挙」にて堂々の1位を勝ち取った。また、2016年7月9日にNHKで放送された『祝ウルトラマン50 乱入LIVE! 怪獣大感謝祭』の人気トーナメントでも3位にランクインしている(ちなみにこの時の1位はゴモラ)。2022年にNHKで放送された『全ウルトラマン大投票』ではゴモラやバルタン星人、ジャグラスジャグラーといった人気怪獣たちを抑えて1位に返り咲き、最強怪獣としての貫禄を見せつけた。
- 前田日明がプロレスラーを志す動機となった存在であると語っている。
ありがちな誤解
『メビウス』においてテッペイが「ゼットンに光線技は禁物なんです!」と言っており、ゼットンに光線技は通用しないという認識は広い。
しかし、ゼットンという種族を広い目で見たときには、この認識は正しいとは言い切れない。
実際に、初代やメビウス個体、ハイパーゼットンは光線を吸収しているが、二代目やパワードの個体は光線技で倒されており、それも前者は同一世界かつ投げ飛ばされてバリアの張れない状態で撃破され、後者も光線自体は吸収していたもののそれを背中に当てられたことで撃破されている。
このため、正しくは「馬鹿正直に真正面から撃ち込むのは禁物だが、回避技・防御技を発動できない状況に追い詰めれば光線でも撃破可能」という評価が正しい。
さらには、別次元に登場した個体を含めて、光線技を吸収できるかどうかは個体差にもよるのかもしれない。
ちなみに一兆度の火球のイメージが先行しすぎているためか、初代最終回をトリビア的にしか知らない層からは「科特隊基地の壁は一兆度でも燃え尽きないほど耐久性が高い」などとネタにされる事が多いが、基地を直接爆撃した白いビームはあくまで先述のゼットン光弾である。
では回転しているウルトラマンの足元に放った赤いビームが一兆度の火球なのかと言われるとこれも違う。(こちらはゼットン光弾と違い正確な技名は明らかになっていない。)
それもそのはず、一兆度の火球はもともと後年の児童誌の特集にて、あくまで「こういう事ができる」と勝手に書かれただけの存在であり、雑誌内ではどの技が一兆度の火球であるかは明示されていない。
また、違う児童書ではウルトラマンのカラータイマーを破壊した技=ゼットンブレイカー(ゼットンファイナルビーム)が「一兆度の火の球」であると書かれた事がある。どう見ても火の球ではなくウルトラマンのスラッシュ光線と似たような技であり、現状でも視聴者及び公式からの認識はゼットンブレイカーとなっている。そのためこちらも児童書で勝手に書かれた内容である可能性が高い。
後年の映像作品やゲーム作品で披露する「一兆度の火球」名義の必殺技や通常の火の球攻撃は、そんな公式とも非公式ともつかないグレーゾーンな謳い文句が逆輸入され、放送当時よりも進んだ映像技術で再現された結果でしかないのである。
関連イラスト
関連タグ
ウルトラマン 初代マン怪獣 ウルトラ怪獣ラスボス(ウルトラシリーズ) 最強怪獣
シャチ:カラーリングが似ている。
曖昧さ回避
全て名前の由来は上記の怪獣である。