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ウルトラ銀河伝説

うるとらぎんがでんせつ

正式名称は『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』。2009年12月12日に公開されたウルトラシリーズの劇場作品。
目次 [非表示]

ウルトラマン


ウルトラセブン


Ultraman Dyna


ウルトラマンメビウス


Reimon's 15th Anniversary


とりもどせ!!銀河の光


べりあるちゃん


ゼロ、お前がやるんだっ!!


ウルトラマン史上最大の『総力戦』編集

この物語のベースとなるのは『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』!

ウルトラマンメビウスをはじめとするウルトラ戦士らが続々登場


ウルトラ銀河伝説


史上初となる悪のウルトラマンベリアル

セブンの息子という驚愕のプロフィールを持つウルトラマンゼロ

これらのウルトラ戦士も本作で登場!


概要編集

円谷プロダクションTYOグループ参画後に製作された初の映画作品で、配給元が長らくウルトラシリーズの映画を配給してきた松竹からワーナー・ブラザース映画へ変更され(ただし次回作からは松竹に戻っている)、アメリカニュージーランドを拠点に活躍してきた坂本浩一が監督を担当、背景がグリーンバックを多用したフルCGワイヤーアクションを駆使した格闘戦といった、従来のシリーズ作品とは異なる画作りがなされている。


それまでのウルトラシリーズでは珍しかった地球が舞台として一切登場しないスペースオペラ形式なのが最大の特徴(この作風は次回作まで続いたが、次回作は地球人が一切登場せず、ヒューマノイド型宇宙人で進行するという別方向での異色作であった)。


大怪獣バトル』シリーズでは『怪獣』が主役という趣が強く、ウルトラマンはあくまでゲストキャラクターと位置付けられていた一方で、本作以降から映像作品の主役は再びウルトラマン側へと移っていった。

更に、それまで作品ごとにばらつきのあった光の国の描写(『タロウ』ではオーロラが浮かぶ幻想的な市街地、『レオ』では殺風景な荒野、『物語』では「クリスタルタウン」があるなど)がCG技術の発展によってエメラルドグリーンの建造物が立ち並ぶ風景に一新され、一般市民や一般隊員も登場。これらの画期的な試みが現在では当たり前のように定着しているのは言うまでもない。


劇伴はアメリカ在住の作曲家マイケル・バータ氏が担当されている。本作のメインタイトル用のテーマは『ロストヒーローズ』にてウルトラマンゼロのHEROスキル使用時のBGMに採用された。


ゲスト出演者編集

前作はレジェンドキャストが大半を占めていたが、本作ではレジェンドキャストの他にも各界の著名人が多数出演している豪華な作品でもある。


あらすじ編集

はるか昔にウルトラマンベリアルなる一人の戦士がいた。元々正義感が強く、「悪を完滅する力」を求めてプラズマスパークに手を出し、光の国から追放される。宇宙を彷徨っていた時に全宇宙制服を目指すレイブラッド星人と出会い、怪獣使いの能力を手に入れて母星に反逆するも失敗、ウルトラマンキングによって投獄される。未来、ザラブ星人によって牢を破られて武器であるギガバトルナイザーを渡され、「一緒に宇宙を制覇しよう」と言われるが即座に恩人であるザラブ星人を撲殺、

光の国に攻め込んでかつての故郷を氷に覆われた死の星に変え

ウルトラマンウルトラセブンウルトラマンメビウス以外の光の国の住人は凍結されてしまった・・・


ウルトラマンメビウスはウルトラマンとセブンの指示のもと

ベリアルに対抗できる能力者であるレイに助けを求めにいった。


そして通りすがりのウルトラマンの参戦。


一方、遥か遠い星に身を置いていたことにより難を逃れていた4人のウルトラ戦士

キング、レオアストラ兄弟。そしてもう一人は・・・


タイムライン編集

ウルトラマンメビウス外伝ゴーストリバース


→(パラレルワールド)AnotherGenesis

→ 本作

→『ウルトラ銀河伝説外伝ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ


ウルトラマンメビウス』のテレビシリーズからかなりの年月が経過しており、ウルトラの星の太陽の爆発がテレビシリーズから「26万年前」と語られたのに対し、本作の時点では「27万年前」と説明されている。


登場キャラクター編集

ウルトラ戦士編集

ウルトラマンゼロ/テクターギア・ゼロ

CV.宮野真守

今作初登場。本作の主人公の一人でウルトラセブンの息子である若きウルトラマン。

力を追い求めてプラズマスパークのエネルギーを強奪しようとしたため、光の国から追放され、K76星にてレオにテクターギアを装着させられ修行させられていた。


メイン主人公として扱われているがストーリーに本格的に絡んでくるのはクライマックスに差し掛かりはじめたあたりからで今回の彼は事実上、TVシリーズの1エピソードで終盤に出てくるヒーローポジション、あるいは後の新世代ヒーローズ劇場版における最強形態ポジションといえる。


ウルトラマンメビウス/ヒビノ・ミライ

演.五十嵐隼士

ウルトラ兄弟の十男。ヒカリと共にベリアルに挑んだ結果宇宙に放り出されてしまうがそれによって光の国の凍結から難を逃れる。ウルトラマンとセブンの進言からレイに応援を求め、共にベリアルに立ち向かう。ミライの姿では彼に光の国の歴史やベリアルのことを教えた他、GUYS時代に使ったトライガーショットでシャプレー星人と戦った。

ちなみに製作発表当初公開されていたティザービジュアルではメビウスがメインになっており、彼が主役のような扱いになっていた。


ウルトラマン/ハヤタ

演.黒部進

ウルトラセブン/モロボシ・ダン

演.森次晃嗣

おなじみウルトラ兄弟の次男と三男。光の国の凍結から難を逃れ、過去に自分たちを救い共闘したレイと共にべリアルに立ち向かう。ハヤタとしては宇宙人から奪ったを使用、ダンはカプセル怪獣を使いシャプレー星人が召喚した怪獣たちを倒した。本作のウルトラマンのデザインはBタイプとなっている。


ウルトラマンダイナ/アスカ・シン

演.つるの剛士

『ダイナ』最終回で、グランスフィアのワームホールに飲み込まれ行方不明になっていたが、別次元で旅を続けていた。ゼットン星人に襲われたZAPクルーたちの前に現れ、彼らを救う。


ウルトラマンタロウ

CV.石丸博也

他のウルトラマン達と共に氷漬けになってしまうが、「ウルトラダイナマイト」でベリアルに奪われたプラズマスパークの数少ない光を命懸けで守っていた。


ウルトラマンレオ

CV.真夏竜

アストラ

K76星で、テクターギア・ゼロことウルトラマンゼロを厳しく稽古する。


ウルトラマンジャック

CV.団時朗

ゾフィー

CV.田中秀幸

ウルトラマンエース

CV.高峰圭二

ウルトラマン80

(今回はオリジナルキャストの長谷川初範氏ではなく代役が担当)

ウルトラマンヒカリ

ユリアン

ウルトラマンマックス

ウルトラマンスコット

ウルトラウーマンベス

ウルトラマンチャック

ウルトラマングレート

ウルトラマンパワード

ウルトラマンネオス

ウルトラセブン21

ウルトラマンゼノン

ウルトラマンボーイ


光の国でベリアルの反乱を止めようとするが、ベリアルにプラズマスパークを奪われ氷漬けになってしまう(ボーイはアタフタしていただけだが)。


『USA』から『マックス』までのヒーローは出身がM78星雲とはいえ、活躍した世界観が異なるが、うちの数人はのちの作品で本当に別世界の地球を防衛しに行っていた事が判明している。本作での扱いは良いとは言えなかったが、後年に公開された同監督の『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズでは大幅に活躍の機会が増えている。


ちなみに、この時期の光の国はまだ別次元への移動技術は発展途上にあり光の国の全人口の光を結集してやっと1人別世界へ送り込めるという状態で、複数人が他世界へ移動できるようになるのは『キラーザビートスター』や『ウルトラマンサーガ』まで待つことになる。この事から『銀河伝説』と『ベリアル銀河帝国』は時系列的に本編『USA』『G』『パワード』『ネオス』『マックス』よりも前の時間軸なのではないか?という考察もされている。


ウルトラの父/ウルトラマンケン

CV.西岡徳馬

ウルトラの母/ウルトラウーマンマリー

CV.長谷川理恵


ウルトラマンキング

CV.小泉純一郎

ベリアルの乱の際、自身の力でベリアルを牢獄へ閉じ込めた。


そのほかにもモブのウルトラマンが多数存在する。


ZAP編集

レイ(レイモン)

演.南翔太

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』からの登場で本作の主人公の一人。

惑星デントでザラガスと戦った後、メビウス/ミライと共に氷漬けになった光の国へと向かい、ウルトラ戦士達と協力してベリアル率いる怪獣軍団に戦いを挑む。強化形態のレイモンにも変身し宇宙人達と肉弾戦を繰り広げた。


ヒュウガ

ハルナ

クマノ

オキ

同じく『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』から登場のレイの仲間たち。

メビウスと共に旅立ったレイの行方を捜している中ゼットン星人とナースの襲撃に合うが、アスカ/ダイナに助けられ共に怪獣墓場へ向かう。余談だがヒュウガ(というか演者の小西氏)は本作以降髭を生やすようになった。


ムサシ

演.杉浦太陽

ZAPのエリートクルーザー。スペースペンドラゴンに惑星デントに向かうように通信した。

ウルトラマンコスモス』の主人公・春野ムサシとそっくりだが、全くの別人。

DVD特典の絵コンテ集内の監督のコメントによれば、尺の都合でカットされてしまったが、コスモスとの関連性を匂わせるセリフが用意されていた。


ウルトラ戦士に味方する怪獣編集

ゴモラ/レイオニックバースト/EXゴモラ

リトラ(S)

レイがネオバトルナイザーから召喚する怪獣。ゴモラはメビウスとの連係プレーで怪獣軍団と戦い、メビュームシュートと自身の超振動波による合体技「超振動メビュームシュート」も見せ、リトラはTVシリーズ同様レイを乗せたり素早い飛行能力を駆使し怪獣軍団と戦った。


ウインダム

ミクラス

アギラ

ダンによって呼び出されたカプセル怪獣。アギラは映像作品に42年振りの登場で、初めて怪獣に勝利した。


ピグモン

K76星でウルトラマンゼロを見守る。大きさはアリぐらいの小ささ。


ベリアルと怪獣軍団編集

ウルトラマンベリアル

CV.宮迫博之

今作初登場である史上初の悪のウルトラマン(厳密には「光の国出身では」、という意味で)。名の通り元々はウルトラマンだったが、力を求めてプラズマスパークを強奪しようとして光の国から追放されていた。レイブラッド星人にレイオニクスの力とギガバトルナイザーを与えられベリアルの乱を引き起こしたが、ウルトラマンキングによって収監される。

しかし、ザラブ星人に手によって脱獄し、光の国への復讐を果たして全宇宙を支配しようと企む。


レイブラッド星人

CV.蝶野正洋

ベリアルを悪の道へと落とした張本人。


ベムラー

『ウルトラマン』第1話以来、43年振りの登場。惑星アルファでメビウスに追い詰められ交戦した。


ザラブ星人/にせウルトラマン

CV.青野武

ベリアルを牢獄から解放した黒幕。侵入する時はにせウルトラマンに化けており、ベリアルと共謀しようとするがベリアルに殺された。ちなみに中の人が初代ザラブ星人を演じたのがこれが最後でもある。


ザラガス

42年振りの登場。惑星デントでレイのゴモラと格闘する。


ベリアル軍団

ベリアル配下の怪獣軍団。詳細はリンク先を参照。


ベリュドラ




主題歌編集

作詞・歌:MISIA/作曲:Sinkiroh

本作とのコラボのきっかけはMISIA氏が立ち上げたNPO団体Child AFRICA』のスペシャルサポーターに初代ウルトラマンが就任した事による。PVも円谷プロが制作。


ピクチャーレーベルでは『ウルトラマンメビウス』の制作発表会や「ウルトラマン40周年パーティー」の時と同様にタキシードを着たウルトラマン達の姿を見る事ができる。そこではガイアやティガの姿も確認できる(後述のように本作と無関係というわけではない)。


限定版の特典として『初代ウルトラマン・ゴールドフィギュア』を入手することが出来た。


(出典:『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』・「トピックインフォメーション SERIES EX14 ウルトラ銀河伝説 SHEET01」(デアゴスティーニ)より)


ウルトラマンプレミア2011(東京公演)編集

公開から2年後に上演されたライブステージ『ウルトラマンプレミア2011』ではゼロのCVを担当する宮野氏がウルトラマンゼロ/モロボシ・シン役で主役を演じ、ウルトラ銀河伝説で共演した、レイモン/レイ役の南氏や、ウルトラセブン/モロボシ・ダン役の森次氏、ウルトラマン/ハヤタ役の黒部氏らと人間体としての共演も果たした。



余談編集

  • 公開に合わせて専用の劇場マナーCMも作られている。

ベリアルを含むウルトラ戦士達がマナーの悪さを光線を撃って注意するという内容。「光線もおやめください!」という光の国らしいオチになっているのが笑いを誘う。



  • 当初、ダイナは別次元からやってきたという設定からタイプチェンジでその特徴を見せるという選択肢はあったが、ゼロとベリアルの描写に重点を置くことと、スーツが基本タイプのものしか用意できず、1作品のためだけに作り直すことはできないため、基本タイプのみの登場となった。

TDG三戦士が劇場版で再び一堂に会するのは『決戦!ウルトラ10勇士!!』まで待たねばならない。



  • ウルトラ兄弟が着ている茶色い服装は『タロウ』第33話・第34話でウルトラ4兄弟が着ていた服装がモデルとなっている(出典:『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』・「トピックインフォメーション SERIES EX14 ウルトラ銀河伝説 SHEET03」(デアゴスティーニ)より)

  • 豪華なキャスト陣や音楽陣も魅力だが、タイアップ先も非常に恵まれていた。

ウルトラマンゼアス』時代に縁のあったフジテレビともタイアップし、『めちゃイケ』に坂本監督や本作のキャスト、ウルトラ戦士(初代マン、セブン、タロウ、ゼロ、ウルトラの母、ウルトラの父)、怪獣軍団が出演。一方で『めちゃイケ』からは岡村隆史氏がプレッシャー星人役として派遣される事となった。『ノーバ兄さん』の呼称の初出もこちら。

ウルトラマンサーガ』公開時にもタイアップしていた。

    • 坂本監督によると、アメリカ拠点に活動してた際に日本人の知り合いから今度ウルトラマンの映画の企画をやるけど作風をハリウッド調にしたいからやってみます?というオファーを受けて参加したと語っている。(出典

ホンダとのタイアップとして『ホンダ・ステップワゴン スパーダ』のTVCMには初代マン、セブン、エース、タロウ、ウルトラの父、ウルトラの母、ダイナ、メビウスが家族という設定で出演。巨大化したステップワゴンを紹介するという内容であった(なので、後述のPVでは原典通りの口調では話していない)。

PVでは彼らがステップワゴンを購入させるためにウルトラの母に魅力をプレゼンするシーンが見られた。

2010年10月以降に放送された『Honda ステップワゴン スパーダ』の新・TVCMでもタイアップしている。


また、怪獣軍団も出演するバージョンもあり、そちらに登場する怪獣の内訳は次の通り。


  • 『ウルトラ銀河伝説』の公開を記念してBS11では、エース、タロウ、レオのウルトラ兄弟客演エピソードを「ウルトラ兄弟セレクション」として2009年から2010年にかけて放送した。


関連イラスト編集

大怪獣バトルウルトラ銀河伝説


関連タグ編集

劇場版ウルトラマン ウルトラマンゼロ ウルトラマンベリアル 大怪獣バトル ウルトラセブン ウルトラマン ウルトラマンメビウス ウルトラマンダイナ ウルトラ兄弟 Another Genesis


レッツゴー仮面ライダー199ヒーロー大決戦:歴代ヒーロー集合繋がり。


名探偵コナン:第596話に今作のポスターが登場している。


ザ・ウルトラマン:ジャッカル軍団編と話の流れがよく似ており、作者も本作に出演している。


大決戦!超ウルトラ8兄弟ウルトラ銀河伝説超決戦!ベリアル銀河帝国

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