概要
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』に始まるウルトラマンゼロが活躍する作品群の通称である。
主に『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』から『ウルトラゼロファイト』を指す名称として使われている。
『ウルトラマンジード』や『ウルトラマンΖ』は新世代ヒーローシリーズに位置付けられているが、ストーリーや設定はこの作品群の流れを汲むものとなっている。
当初は大怪獣バトルのメディアミックスに位置付けられており、ウルトラマンゼロもウルトラマンベリアルも群像劇の中の一登場人物という扱いであった(この時点では大怪獣バトルの要素が強いベリアルの方が画面に映っている時間が多い)。
手始めにウルトラマンゼロというキャラクターの導入に際し、その敵役となるウルトラマンベリアルとゼロの前身であるテクターギア・ゼロの情報が先行して発表され、大怪獣バトルやライブステージにて存在感をアピールした。
ウルトラ銀河伝説の続編となる『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロvsダークロプスゼロ』にて主人公に抜擢され、作品タイトルにも『ウルトラマンゼロ』を冠するようになる。
映像作品のキー局がTBS系列からTV東京系列に変わってから初めて放送された『ウルトラマン列伝』のMCをゼロが担当するようになり、『メビウス』に続く主役ウルトラマンとしての地位をより確立していく(『デッカー』放送時に行われた円谷プロのアンケートでは『ウルトラマン列伝』(ウルトラマンゼロ)と表記されていた)。列伝以降の『ニュージェネ』作品、現行の『ブレーザー』まで続く礎を作ったともいえる。
ただし、公式的にはウルトラマンゼロ個人はニュージェネレーションヒーローズカウントはされていない。
『ウルトラマンサーガ』を経て、その後日談でもある『ウルトラゼロファイト』にて今までTVシリーズではナビゲーターとしての活躍がメインだったゼロに、ゼロ自身の成長を描く事実上のTVシリーズが与えられた。
後年に放映された『ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE』はこれまでの再編集・再放送番組とフォーマット自体は変わっていないが、これまでのゼロシリーズが時系列順に放送されており、これもゼロのTVシリーズと呼んで差し支えない番組となっている(※)。
(※)ただし、大人の事情からかエピソード2に当たる「ベリアル銀河帝国」が最初に放送されている。
主役がウルトラセブンの息子やサイドキックスが円谷ヒーローのリファインであるという衝撃的な設定、人気声優・タレント・芸人・アイドルなどの起用(のちに大きく知名度を上げた人物もいる)、行方不明になっていたウルトラマンダイナの完全復活、音楽ユニットが『Project DMM』から『ボイジャー』へ移行、エイプリルフール企画の『円谷ッター』などなど、一般層やファン層を捕らえて離さない話題性の宝庫であった事も本シリーズが支持され続けた理由の一つであろう。
その甲斐あって、TVでは競合相手として仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズが活躍し続ける厳しい環境下でウルトラシリーズはTVシリーズ復帰を成し遂げたのである。
2013年に新世代ヒーロー第1号『ウルトラマンギンガ』が登場して以降も度々客演するなどしてシリーズの人気を支え続けており、春に公開される劇場版などゼロシリーズから続く伝統も散見される(『メビウス&ウルトラ兄弟』から『ベリアル銀河帝国』までは秋季~冬季に公開されるのが通例であった)。
2011年5月13日に『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』が、中華人民共和国にて爆発的なヒットを記録するようになり、ウルトラシリーズの海外展開への足掛かりにもなった。
特に中華人民共和国では今現在もウルトラシリーズが爆発的な人気を博しており、ベリアロクを思わせる珍妙なデザインのオリジナル玩具が販売されたり、日本では稼働終了したウルトラマンフュージョンファイト!が現役で稼働していたりする事からも本シリーズの残した影響はあまりに大きいといえる。
キャスト
『ウルトラマンゼロ』シリーズ
(ウルトラマンゼロの声役、モロボシ・シン=ウルトラマンゼロ役ほか)
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』シリーズ
『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
(ラン=ウルトラマンゼロ役)
『ウルトラマンサーガ』
(タイガ・ノゾム=ウルトラマンゼロ役)
『ウルトラマンジード』シリーズ
(伊賀栗レイト=ウルトラマンゼロ役)
※キャストはウルトラマンゼロ10周年時に『ウルトラマンゼロ』シリーズのキャストとして紹介されていた者達のみ記載。
該当作品
(主)=主役、(準)=準主役、(客)=客演
映像作品
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(主)
- 『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロvsダークロプスゼロ』(主)
- 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』(主)
- 『ウルトラマン列伝』(主)
- 『ウルトラマンゼロ外伝 キラー・ザ・ビートスター』(主)
- 『ウルトラマンサーガ』(主)
- 『ウルトラゼロファイト』(主)
- 『劇場版ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』(客)
- 『ウルトラマンX』(客)
- 『劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』(客)
- 『ウルトラマンオーブ』(客)
- 『劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』(客)
- 『ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE』(主)
- 『ウルトラマンジード』(準)
- 『劇場版ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』(準)
- 『ウルトラマンゼロVR』
- 『ウルトラマンタイガ』(客)
- 『ウルトラマンクロニクル ZERO&GEED』(主)
- 『ウルトラマンZ』(客)
- 『ウルトラマン ニュージェネレーションスターズ』(主)
- 『ウルトラギャラクシーファイト』シリーズ(主)
外伝作品
- 『ウルトラマンゼロ 激突!テクターギアブラック!!』(主)(※)てれびくん2010年6月号ふろく
- 『テレビマガジンウルトラマンゼロ&ウルトラヒーロー 超決戦DVD』(主)(※)テレビマガジン2010年10月号ふろく
- 『ウルティメイトフォースゼロ アナザースペースアドベンチャー』(主)(※)てれびくん2011年4月号ふろく
- 『ウルトラマン ヒットソングヒストリー レジェンドヒーロー編』(主)
- 『ウルトラマン ヒットソングヒストリー ニューヒーロー編』(主)
- 『ウルトラマンサーガ ゼロ&ウルトラ兄弟 飛び出す!ハイパーバトル!!』(主)てれびくん2012年4月号ふろく
- 『ウルトラマン ヒットソングヒストリー ニュージェネレーション編』(準)
ステージ作品
- 『ウルトラマンフェスティバル2009』(先行登場・客)
- 『ウルトラマンプレミア2011』(主)
- 『ウルトラマンフェスティバル2010(第一部)』(主)
- 『ウルトラマンフェスティバル2011』(主)
- 『ウルトラセブン45周年 ウルトラマンフェスティバル2012(第二部)』(主)
- 『ウルトラマンフェスティバル2013(第一部)』(主)
- 『ウルトラマンライブ プレシャスステージ お父さんはウルトラセブン~大きな背中を超えるその時まで~』(準)
- 『ウルトラヒーローズエキスポ』(客)(ジード・Z準)
- 『NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマントリガー編 STAGE4』(客)
- 『NEW GENERATION THE LIVE ウルトラマンデッカー編 STAGE2』(客)
- 『NEW GENERATION THE LIVE スターズ編』(主)
- 『バトルステージ:トリガー編』(主)
その他
ゲーム/TCG
- 『大怪獣バトルウルトラモンスターズNEOギャラクシーレジェンド』(プレイアブル)(※)ストーリーモードが本シリーズとリンクしている。
- 『大怪獣バトルRR』(プレイアブル)
- 『大怪獣バトルウルトラコロシアムDX』(プレイアブル)(※)VSウルトラマンモードの主人公を兼ねる
- 『ロストヒーローズ』(プレイアブル)(※)仮面ライダーオーズやダブルオーガンダムと並んで事実上の主人公として扱われている。
- 『ウルトラマンオールスタークロニクル』(プレイアブル)
- 『大怪獣ラッシュ』(プレイアブル)(※)『新ウルトラマン列伝』第49話と連動
- 『スーパーヒーロージェネレーション』(プレイアブル)
- 『ロストヒーローズ2』(プレイアブル)
- 『巨影都市』(客)
- 『ウルトラマンフュージョンファイト!』(プレイアブル)
- 『バトルスピリッツ』(客)
- 『ウルトラ怪獣モンスターファーム』(客)
- 『バイタルブレス ウルトラマンゼロVBMカード』(プレイアブル)
- 『ウルトラマンカードゲーム』(客)
小説
- 『アンナの日記―過ぎ去りし遠い日-』(※)『ウルトラマンサーガ超全集』(小学館)に収録。
- 『ウルティメイトフォースゼロ~Side Story~』(※)『TSUBURAYA・GALAXY』にて連載されていたノベルを円谷プロが単行本として2021年3月20日に刊行したもの。
アニメ
- 『うーさーのその日暮らし』(客)
ボイスドラマ
- 『ウルトラマンゼット&ゼロ ボイスドラマ』(主)
パチンコ
- 『CRぱちんこウルトラバトル烈伝 戦えゼロ!若き最強戦士』(主)
雑誌企画
- 『ウルトラマンゼロ&オールスターウルトラマン 超絶ウルトラリーグ』(主)
漫画
- 『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(主)(※)『てれびくん』2010年1月号〜2010年3月号掲載
- 『戦え!ウルトラ戦士 出撃!宇宙警備隊』(主)(※)『てれびくん』2010年4月号掲載
『ウルトラマンベリアル』シリーズ(?)
- 『今週の俺様』(※)ニコニコ動画で2009年10月20日から公開された『ウルトラ銀河伝説』のPR動画。ベリアル陛下がプライベートを公開するという内容(ソース)
- 『ウルトラマンベリアル THE MOVIE 超最強!ベリアル銀河帝国』(※)『超決戦!ベリアル銀河帝国』公式サイトのメイン画像を銀河帝国のメンバーに差し替えたもの(ソース)
- 『ダークネスヒールズ』シリーズ(主)
随時追加希望
余談
- 円谷プロがゼロシリーズ関連の事で、キャスト陣を作品とともに紹介する際は、宮野真守氏は『ウルトラマンゼロ』、南翔太氏は『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』、小柳友氏は『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国』、DAIGO氏は『ウルトラマンサーガ』、小澤雄太氏は『ウルトラマンジード』とともに紹介している。
- ゼロに変身した事のある人物は、ゼロのデビュー作『ウルトラ銀河伝説』から声をつとめ、ゼロの声と人間体を演じ、ゼロ関連の楽曲も担当している宮野真守氏(モロボシ・シン/ライト役)、『ベリアル銀河帝国』での小柳友氏(ラン役)、『サーガ』でのDAIGO氏(タイガ・ノゾム役)、『ジード』での小澤雄太氏(伊賀栗レイト役)。また、ゼロシリーズのキャストとして紹介されることはないが、舞台作品のみで携わったキャストとしては、『プレミア2011(名古屋公演)』渡辺大輔氏(モロボシ・シン/ジョージ役)、『プレミア2011(大阪公演)』川野直輝氏(モロボシ・シン/???役)※1、『プレシャスステージ』での子役(キャスト未表記)が演じた少年タツヤもゼロに変身しており、現在までで、7名いることになる。
※1 宮野氏がシンを演じた『プレミア2011』は公演地域により一体化した人物が異なり名古屋公演では渡辺氏が、大阪公演では川野氏がシンを名乗りゼロに変身していた。また、2013年に行われた円谷プロ創立50周年で行われた『ウルトラアーティスト列伝コンサート』に出演した宮野氏の紹介には『ウルトラマンプレミアステージ』モロボシ・シン/ウルトラマンゼロ役と紹介されていた。
関連タグ
仮面ライダーディケイド:東映の同ポジション。
仮面ライダー電王:東映の同ポジション。
関連作品
大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE ウルトラマン列伝 ウルトラマンプレミア2011 ウルトラギャラクシー大怪獣バトル ウルトラセブン
ウルトラマンコスモス ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国 ウルトラマンサーガ ウルトラマンジード