概要
『ウルトラマンサーガ』以降のウルトラマンゼロの活躍を描いた作品で、ゼロのタイプチェンジが初登場した。
『ウルトラマン列伝』内で1話3分・全23話(部単位では全2部)が放送され、後に『ウルトラマンゼロ THE CHRONICLE』でも放送された。
後の公式配信では内容が再構成されて一本化したため、本放送時よりもかなり観易くなっている。
タイトルこそゼロの父親であるウルトラセブンが活躍した『ウルトラファイト』のオマージュだが、こちらは一貫したストーリーが存在する上、ちゃんとしたセットで撮影が行われている。ゼロと大分くたびれた怪獣達が造成地や浜辺で殴り合う番組ではないので注意(後にVR作品として、ゼロとセブンが屋外で怪獣達と戦うオマージュ作品『ウルトラファイトVR』も製作されているが、そちらとは別物である)。
なお『ゼロファイト』放送後に『ウルトラマンギンガ』が製作・放送され、以降ギンガを発端に「新世代ヒーローズ」シリーズが展開されている。それに伴い、ゼロも主人公の役割を後輩に譲り彼らのサポート役に徹するようになったため、本作が『ウルトラ銀河伝説』から脈々と続いていた「ゼロシリーズ」の事実上の最終作とも解釈できる。
あらすじ
第一部「新たなる力」
ハイパーゼットンとの戦いの後、ウルトラマンゼロの体には新たな力が宿っていた。
その力の意味を考えるために怪獣墓場を訪れたウルトラマンゼロの前に、バット星人グラシエ操る“地獄の四獣士”が襲い掛かる(全8話)。
第二部「輝きのゼロ」
バット星人グラシエを倒したウルトラマンゼロ。だが、新たな敵・ダークネスファイブが現れ、「あのお方」と呼ばれる何者かにゼロを捧げようとする。絶体絶命のゼロの前に、ゼロの仲間達・ウルティメイトフォースゼロが駆け付ける(全15話)。
登場キャラクター
第一部
- ウルトラマンゼロ(CV:宮野真守)
- ストロングコロナゼロ
- ルナミラクルゼロ
- テクターギア・ヘイトリッド(劇中では“恨みのテクターギア”と呼ばれた)
- 友好珍獣 ピグモン
第二部
- ウルトラマンゼロ(CV:宮野真守)
- ストロングコロナゼロ
- ルナミラクルゼロ
- ウルティメイトゼロ
- シャイニングウルトラマンゼロ
- 友好珍獣 ピグモン
- あのお方(暗黒大皇帝 カイザーダークネス)(CV:小野友樹)
- 暗黒魔鎧装 アーマードダークネス
- ウルトラマンゼロダークネス
- 暴君怪獣 タイラント
主題歌/挿入歌
「奴らがウルティメイトフォースゼロ!」
歌:ボイジャー
歌:宮野真守
余談
第二部のストーリー中盤からハードな内容となり、後半の展開は視聴者に強いトラウマを植え付けた。
本放送時、ファンの中では"あのお方"の考察が盛り上がり、実際に正体が判明した際は大きな話題となった(一部ではそれ以前にネットショッピングなどからネタバレが流出していたが)。
2020年には「ウルトラマンゼロ10周年プロジェクト」の一環として、ネット配信が行われた。この時はまた1話ずつ配信されている。
ゼロの精神世界の雨のシーンでは、雨降らしによってゼロのスーツが漏電し、スーツの電飾が光らないというアクシデントが起こった。
ゼロ10周年の時に行われたインタビューにおいてゼロのデビュー作『ウルトラ銀河伝説』以降、ウルトラマンゼロの声を担当し、ゼロに変身するモロボシ・シン:ライト役も演じている宮野真守氏や『ウルトラ銀河伝説外伝』以降、ゼロがメインを担当する作品でゼロのスーツアクターを担当している岩田栄慶氏にとって『ウルトラゼロファイト』はゼロの数ある作品の中でもかなり印象に残ってる作品として挙げられていた。また、ウルトラ銀河伝説から続くゼロの成長の物語の集大成ともいえる作品だと思ってるとも語っていた。
関連タグ
ウルトラマン列伝 ウルトラマンゼロTHE_CHRONICLE