「鏡を作るのは得意でね。知らなかったかい?」
曖昧さ回避
ドルアーガの塔の敵キャラ・ミラーナイトは→ミラーナイト(ドルアーガの塔)
データ
概要
別次元宇宙・アナザースペースのエスメラルダ星を守る『鏡の騎士』。同星第二王女・エメラナ姫の執事的存在。
二次元人の父とエスメラルダ人の母を持ち、光を反射するものなら何でも通り抜けることが出来る。
また、鏡を作り出す力やそれを応用したバリアなどを利用した変幻自在の戦いが得意。
スマートな戦い方が自慢だが、インペライザー(BS)との戦いではインペリアルソードをもぎ取って得物とするなど豪快な戦闘を展開することも。
ちなみに『大怪獣ラッシュ』での属性は光…ではなく、鏡をイメージして水またはメタル属性となっている。
元ネタあれこれ
デザインは往年の円谷ヒーロー・ミラーマン(TV版より前のデザインに近い)を基にしている。
ミラーナイフやシルバークロスは名称こそ同じものの技としては別物。原典でのシルバークロスは連射する事は不可能な技だが、ミラーナイト版は連射が可能な設定になっている。
また、原典は飛行できない代わりに鏡面世界を移動できる設定だったが、ミラーナイトは飛行も鏡面世界の移動も同時にこなせる。
加えて、カラータイマーも存在しないので活動限界時間が明確に定まっていない。
二次元人の父とエスメラルダ人の母を持つという設定もミラーマンが二次元人の父と三次元人の母を持つという設定に由来。
三次元人(いわば地球人)がエスメラルダ人に置き換わっているが、エスメラルダ人の元ネタが「地球の兄弟星」の関係にある事、『ミラーマン』と『ジャンボーグA』の世界観が繋がっていた事を考えれば納得の帰結ではないだろうか。
右腕を胸に添えるポーズが特徴的だが、両腕を「×」の字に構えたポーズを取った画像も存在する。
これは元ネタのミラーマンのファイティングポーズの一つが元ネタ。
テーマ曲は「ミラーナイト登場」や「ミラー、ファイヤー、そしてゼロ」など。
「ミラーマン」のOPテーマのイントロがアレンジして組み込まれており、後者は歌い出しの部分もアレンジされている。
必殺技
- ミラーナイフ
腕の発光体から連続で発射する楔形の光刃。
主に牽制技として使用されるが、レギオノイド程度の敵なら連射して倒してしまう事も出来る・
元ネタはミラーマンの同名技。
- シルバークロス
両腕にエネルギーを集めて交差し、大きく広げて放つ十字型の刃(逆の動作でも発射できる)。
ミラーナイトの最強技だが、ミラーマンと違って連射が可能。
技巧派のミラーナイトらしく、アイアロンとの戦いではディフェンスミラーに反射させて傷ついた箇所を何度も攻撃して撃破に追い込んだり、炎上のデスローグとの戦いでは防御に使用したりとテクニカルに用いられる事もある。
とはいえ、エネルギーが少ないと使用が不可能な点はミラーマンと同じであり、ビートスター天球でのインペライザー(BS)との戦いでは霧の影響で不発に終わってしまった。
チャージ音は『ミラーマン』で鏡が発光する効果音が使用されている。
- ディフェンスミラー
掌から十字型バリヤーを複数発生させる。
惑星エスメラルダの王宮を覆ってベリアル軍の侵攻から防衛した他、アイアロン戦ではシルバークロスを連打するための反射板として用いたり、ウルトラゼロディフェンサーと組み合わせてディフェンスミラーゼロに昇華するなど応用の幅が広い。
元ネタはミラーマンの同名技。
- ミラーハレーション
鏡から鏡へ移動する能力。鏡として機能するものであればなんでもゲートとして機能し、惑星間の移動も可能。この能力を用いてエメラナ姫やランのピンチを救って来た。
『キラー・ザ・ビートスター』ではゼロツインソードをゲートに出現した。
出現する際には雪の結晶のようなエフェクトが出現するのが特徴。
元ネタはミラーマンの同名技。
- ナイトムーバー
手の先から放つ物体転送光線。ミラーハレーションの派生技。
作中ではエメラナのティアラをゲートにジャンバードの中へ転送した。
- チョップ技(名称不明)
腕の先に光エネルギーの刃を作り出し、インペライザーに浴びせた。
ヒット時には僅かに『ミラーマン』のミラーナイフに似た効果音が鳴る。
- 浄化技
羽交い締めにした対象を光エネルギーで浄化する。
- ミラーパンチ
通常のパンチ攻撃。
- ミラーキック
通常のキック攻撃。回し蹴りやストレートキックの他、空中から放つ連続キックなどの様々な型を持つ。
元ネタのミラーマンの同名技は「ミラクルキック」の前身となった必殺キックを指すが、ミラーナイトはその手の必殺キックを持たない。
- 真剣白刃取り
インペライザー(BS)との戦いでインペリアルソードを受け止めた。
劇中での活躍
『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
ベリアル銀河帝国軍の侵略からエスメラルダ星を守るため戦うが、不意打ちを仕掛けてきたカイザーベリアルの闇の力に冒されてしまう。
ベリアルの闇に侵されたミラーナイトは目は不気味に赤く光り、指はベリアルのように鋭く尖っており、その姿を恥じたミラーナイトは上のイラストの通り故郷である鏡の星の湖に自らの魂を封印していた。
「見ないでくれ・・・醜い姿を、見ないでくれ・・・」
そしてバラージの盾を求めてやってきたゼロが放った光を受けて闇の力から解放され、再び戦うことを決意。ベリアルに捕らえられたゼロを救出し、ベリアル銀河帝国幹部・アイアロンを頭脳プレーで見事撃破。アークベリアルとの決戦では鏡を使ったトリックでベリアルを翻弄し、勝利に貢献した。
最後はゼロが結成した新たなる宇宙警備隊『ウルティメイトフォースゼロ』に加わることを決意し、凄まじい海老反りで仲間達と共にポーズを決めた。
『ウルトラマンゼロ外伝 キラー・ザ・ビートスター』
他の仲間と共に人工天球ビートスターへと侵入。その内部ではスマートな戦い方で鈍重なインペライザーを圧倒し、撃破している。ただインペライザーの装甲はかなり強靭であり、普段冷静な彼にしては珍しく、舌打ちをするシーンも見られた。
『ウルトラゼロファイト』
第一部では他の仲間と共にゼロを迎えに現れ、第二部ではダークネスファイブの一員である炎上のデスローグと激突。どこかの誰かさんとは違って、無口で静かなデスローグを評価する一幕も見られた。ゼロダークネスとの戦いではアークベリアルとの戦いで見せた戦法を再び披露し、ゼロダークネスに「またか!」と言わせている。
『ウルトラマン列伝(新ウルトラマン列伝)』
本作ではナビゲーターとして度々登場しており、『キラー・ザ・ビートスター』でジャンボット以外の3人が遅刻した原因が、ミラーナイトが身だしなみをチェックする為に鏡を見ていたからであることが判明。グレンも思わずツッコんでいたが、全て軽く流している(「どんな教育受けたんだよ?」→「王家の教育です」、「姫さんに嫌われるぞ?」→「嫌われない自信があります」など)。更にウルトラゼロファイトの後日談では、本編ではあまり絡みの無いジャンボットと会話するシーンも流されている。
劇場版『ウルトラマンジードつなぐぜ!願い!!』
他の面々と共にギャラクトロン軍団を撃破したほか、ギルバリスが潜むサイバー惑星クシアを一斉攻撃している。
ミラーファイト2012
第3話から登場し、第5話では元ネタとなったミラーマンと共演した。
アイアロン相手にシルバークロスを使ってしまった際にはミラーマンに「ミラーファイトがわかっていない」と理不尽な説教を喰らってしまった。
驚愕の体育座り
ベリアル銀河帝国にて、ベリアルの闇に侵され、自らの魂を封印したミラーナイト。
そんな彼が選択したひきこもりスタイルはまさかの体育座りであった。
冒頭でかっこよく戦っていたミラーナイトが体育座りでいじけて登場するその姿に笑いを誘われたファンは多かっただろう(ちなみに『ミラーマン』第33話では敵の罠にかかり異次元空間に閉じ込められたミラーマンが体育座りをしており、これのオマージュであると思われる)。
他にも劇中では様々な面白ポーズを披露しており、意図しない笑いを度々誘っている。
2020年1月11日土曜日に放送された『ウルトラマンクロニクルZERO&GEED』第1回の放送にてこの姿について朝倉リクが触れたが、グレンファイヤーに『え?いやコイツちょっと根暗なとこあるからな こんな感じじゃねぇ?』とあっさり流された。それでも仲間かお前。
余談
初期名は「ミラーマスター」。
他のメンバーとは異なり、ミラーナイトのデザインは初期案とほとんど変更なく決まっている。
AnotherGenesisではこちらの名称で登場するが、ダークルギエルやアレクシス・ケリヴのような黒いボディが特徴的な怪物となっており、ティガと対峙した(実はティガは過去に緑川光氏が演じたキャラクターだったりする)。
声を演じた緑川氏も、喋り方やキャラクターがお気に入りだとインタビューで答えている(元ネタであるミラーマンの存在も知っている)。
なお、ウルティメイトフォースゼロの中でも珍しく、変身者のリメイクキャラが存在しないキャラクターとなっている(グレンファイヤーには『ウルトラマンレジェンドステージ2014』にて登場した地質学者「岬大助」という人間体が存在する)。
関連タグ
グリッドマン:中の人繋がりのヒーロー。