「叫べナオ!『ジャンファイト』と!!」
概要
- 身長:50メートル(ジャンバード時:35m)
- 体重:3万トン(ジャンバード時:5万トン)
- 出身:惑星エスメラルダ
- CV:神谷浩史
- SA:福島龍成(超決戦!ベリアル銀河帝国)
別次元宇宙・アナザースペースのエスメラルダ星に伝わる王家専用のA級スターコルベット(宇宙船)。
エメラル鉱石をエネルギーとしており、「ジャンファイト!」の掛け声で、航行形態のジャンバードから『鋼鉄の武人』ジャンボットに変形する。
超AI・ジャンがすべての機能を司っており、乗員たちとコミュニケーションを取ることも出来る。戦闘では、自律行動のみならず、元ネタと同様コックピットの搭乗者と動きをシンクロさせることもでき、変形時にはブリッジの赤色灯が点灯し、座席が収納されて戦闘仕様に変形する。
しかしながら、後続の作品では大抵自律稼働しており、搭乗型ロボットという個性を活かす機会には乏しい。
機内には対侵入者用バリヤーや記憶消去システム、モニター、寝室などが備わっている。また、ジェネレーター部分にはエメラル鉱石のエネルギーを投入でき、ダークゴーネにエネルギーを吸われた際にはエネルギーを内包しているエメラナ姫がジェネレーターに飛び込んでエネルギーを再充填している。
背部のブースターを作動させる事で加速が可能であり、飛行や体当たりに応用している。
性格は声優の神谷氏(言わずと知れた特オタでもある)の声質もあってか、非常に堅物であり、融通が利かないイメージ。仲間が皆ボケ寄りなこともあって、ツッコミ役に回ることが多く、王家専用機という事もあってか『無礼者』が口癖。
但し真面目すぎるが故に、ズレた言動をしてしまうこともある。
他のウルティメイトフォース・ゼロメンバーにも言えるが、アニメ的なほどにキャラが立っていると言えよう。
デザインは往年の円谷ヒーロー・ジャンボーグAを基にしている。電光超人グリッドマンみたいって言うなよ、絶対だぞ!!(むしろ声はミラーナイトの方がグリッドマン似)
共に戦ったナオの名前も、ジャンボーグAの主人公である立花ナオキから取られている。
勿論、ロゴも『ジャンボーグA』と同様の形にデザインされた。
ちなみにジャンバードのモチーフはおそらくジャンセスナ(Aの変形前であるセスナ機)。『ミラーマン』で初登場し、『A』でも客演した戦闘機『ジャンボフェニックス』にも形状が似ているが、関連性は不明。
また、ジャンバードの名前の由来は、兄弟機のジャンナインの宇宙船形態がジャンスターである事から、『A』の挿入歌であったエース・アンド・ナインの歌詞から取られたものと思われる。
名前の由来はジャンボ+ロボット。弟は元ネタを素直に捩ったジャンナインだが、彼の名前はジャンエースではなく、ジャンボットである(ここ重要)。
テーマ曲は「ジャンファイト! feat.井上裕治(GIRL NEXT DOOR)」。
この曲は「ジャンボーグA」(OPテーマ)のアレンジ曲で一部で「輝けPAT」(挿入歌)と思しきメロディも存在する。
武装・必殺技
ジャンナックル
左前腕を飛ばすロケットパンチ。
なお、元ネタのジャンボーグAはロケットパンチを有しておらず、似た芸当ができるのはにせジャンボーグAの方である。
ジャンブレード
右腕のシールド(ジャンバード時の機首)が前後反転して、先端から出現するエメラル鉱石エネルギーの剣。
ナオがアヌー拳法の使い手という事もあって、ダークゴーネとも互角に渡り合った。
現時点で映像作品で使われたのは、ベリアル銀河帝国のみ。おそらく元ネタはAが使っていた剣「ジャンサーベル」。
バトルアックス
左肩のシールドが変形したポールアックス。
ジャンブレードとは違い実体刃だが、エネルギーを込めることで刃部分が発光する。
初登場以降の映像作品での主武装となる。元ネタが存在しない、ジャンボットのオリジナル武装である。
必殺・風車
バトルアックスを構えて高速回転しながら、回転の勢いを乗せて叩き付ける大技。
元ネタはAが空中で回転し、敵に突撃もしくは光線を連続投射する同名の必殺技。
ビームエメラルド
頭部から放つ光線または光弾。ジャンバードでも使用可能。
砲口は普段は隠れており、発射時には赤い部分が開いて展開する。砲口の位置といい初使用時の光弾を連射する描写といい、どう見てもガンダムのバルカンである。
ジャンバード時には、機首下部から発射する。
元ネタはAがジャンカッターから放つ同名の緑色破壊光線。
ジャンミサイル
背部から発射するミサイル。ジャンバード時でも使用可能。
かなりの弾数を同時発射できる。
ジャンバード時には、主翼から発射する。
元ネタはAが腹部のジャンポケットから放つ同名のミサイル兵器。ジャンボットにはジャンポケットがないのでこのような発射方法になったのだろう。
劇中での活躍
『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
ベリアル銀河帝国軍に襲撃されたエスメラルダ星からミラーナイトによって逃がされたエメラナ姫を収容して逃亡。惑星アヌーで隠遁していたが、ラン(ゼロ)とナオを救ったことから惑星アヌーを脱出し、宇宙へと旅立つことになる。当初は姫の安全を考えるあまりゼロたちに否定的な意見をぶつけるが、彼らの信じる想いや戦う勇気に感銘したエメラナ姫の意向もあって、バラージの盾を探す旅に付き合う。
その後はカイザーベリアルに捕らえられたゼロを救うべく戦うが、ダークゴーネにエネルギーを吸収され航行不能になってしまう。だがエメラナ姫の身を呈した行動によりエネルギーを得て復活し、ナオとともに再び飛び立つ。そしてナオの「ジャンファイト!」の掛け声でジャンボットに変形してダークゴーネと戦い、これを撃破した(また、この時におけるジャンバードの『叫べナオ、ジャンファイトと!』という台詞は言わずもがなジャンボーグAの歌詞の一節から取られており、変形時にエメラルドグリーンの光をバックに宙返りするのもジャンボーグAの変形シーンが元ネタ)。
最終決戦ではグレンファイヤーとともにアークベリアルの気を逸らし、撹乱作戦を成功させて勝利に貢献。
最終的には『ウルティメイトフォースゼロ』に加わることを決意し、仲間達とポーズを決めた。
以降はジャンボットの姿でいる事が殆どである。
グレンファイヤーには初対面で「焼き鳥」呼ばわりされており、それにムキになって反論する描写は以降の作品でも一種のお約束・鉄板ネタになりつつある(本人がいない時はゼロが代わりに突っ込む)。
『ウルトラマンゼロ外伝 キラー・ザ・ビートスター』
エメラナと共にビートスターに鹵獲され、操られてしまう(操られている間は目が赤くなる)。
レイとヒュウガと合流したエメラナを襲い、レイの放ったリトラをジャンナックルの一撃でいとも簡単に倒してしまうが、エメラナの一喝によって辛うじて正気を取り戻して自ら回路を焼き切るという荒業でビートスターの支配から逃れた。
その後エメラナ達にビートスターの目的とジャンキラーの正体を語り、レイとヒュウガと通信でサポートしたクマノの尽力で修復を終え、エメラナの意向を受けてジャンキラーを説得しようとする。エメラナの体を張った説得と、ゼロ達の「心」とは何かを説いた言葉もあってジャンキラーを改心させ、全てが終わった後新たなるメンバー「ジャンナイン」として迎え入れた。そしてエメラナ姫の命を受け、ジャンナインの兄として彼を指導する立場に収まる。
操られていたとはいえエメラナ姫を襲ってしまった事を悔やむ際に、「この罪、万死に値します」と嘆くという声優ネタを披露した。
また、ジャンキラーについて語る時に「私の優秀な人工知能もコピーされました」としれっと自画自賛している。高度な人格まで備えたジャンが優れたAIであることは紛れもない事実ではあるが……
『ウルトラゼロファイト』
第一部では他のメンバーと共にゼロを迎えに現れる。
第二部ではダークネスファイブの一員である極悪のヴィラニアス&タイラントの極暴タッグと激突。鋼鉄のジャン兄弟としてジャンナインと共に初の兄弟タッグバトルを見せている。しかしゼロダークネスの攻撃から弟を庇う為に・・・
『ウルトラマン列伝(新ウルトラマン列伝)』
番組内にてジャンボーグAの主題歌のインスト版をバックにジャンバードからの変形シーンを振り返るという演出がなされたことがある。こちらは『ウルトラマンゼロTHE_CHRONICLE』内でも同様に放送された。ウルトラゼロファイトの後日談ではミラーナイトと共に、新たな仲間ピグモンをエメラナ姫に見せに行こうとしている姿が描写されている。
ちなみに彼のメインテーマである『ジャンファイト!』ではリブート元の『ジャンボーグA』の主題歌のみならず、ジャンボーグAに登場する防衛チームPATのテーマソング『輝けPAT』の一部がアレンジされて使われている。
『ウルトラマンフェスティバルライブステージ』
2013年の第1部ではゼロを助けるべくビームミサイルキングとクラッシュライザーと戦って倒す(しかもその際のBGMはジャンボーグAの主題歌!)。その後、ゼロが疲弊しているのをスキャンで察し、疲弊しているにもかかわらず戦おうとするゼロを止める。
2017年の第2部でも登場。ペダン星人のロボット軍団に立ち向かい、「ご立派になられた姫様が見て下さっているのだ! 負けるわけにはいかん!!」というメタ発言をしている(エメラナ姫を演じた土屋太鳳は、その年にウルフェスの公認サポーターを務めていた)。
『劇場版ウルトラマンジードつなぐぜ!願い!!』
他のウルティメイトフォースゼロのメンバーたちと共に、突如宇宙の各地に大量発生したギャラクトロン軍団の掃討に当たっていた。
ギルバリスとの戦いが終わった後でようやく地球へと降り立つが、そこでどこかで見たような顔をしている朝倉リクを見た際に、「すまないが、『ジャンファイト』と言ってみてくれないか?」とお願いし、リクがその通りにやってみたものの「何か違う」と感想を漏らしていたが、これは「リク役の濱田龍臣がナオも演じていた」事に絡んだ楽屋ネタである。
なお、このシーンは『ウルトラマン_ニュージェネレーションクロニクル』での放送時は残念ながらカットされてしまっている。
客演
第3期に該当する夢幻編の第1話でウルティメイトフォースゼロメンバーとして出演。ちなみに、中の人はダスウサと同じだったのだが…。
というわけで一級ガンダム認定士ことダブルオーガンダムからめでたくガンダム認定を受けた。なおダブルオーの中の人の更に中の人はうーさーやゼロと同じである…。
バトル中にアシストを要請すると仲間キャラの雷属性の攻撃力を上げてくれる。
終始ジャンボットの形態である。
残念ながらティエリア・アーデ機との共演は実現せず(セラヴィーガンダムは前作のみの登場である為)。
Another Genesis
Another Genesisでの彼の動向についてはこちら
立体化
『ウルトラヒーローシリーズ』(当初は『EX』)からソフビ化しているが、『ウルトラマンギンガ』放送時は弟同様に『ウルトラヒーロー500シリーズ』ではなく、変形フィギュア『ウルトラチェンジシリーズ』からの商品化となった(ただし、ジャンナインは500シリーズとウルトラチェンジシリーズの2種販売となった)。
こちらではジャンバードへの変形機構を備えている他、ライブサインを内蔵している。
ミニサイズのソフビとしては『ウルトラマン対決セットプレイヒーローVS 超銀河決戦編 ④ジャンボットVSダークゴーネ』として食玩化も果たしている。
また、2011年にはアクションフィギュア『ULTRA-ACT』化も果たし、ジャンナックルやジャンブレードなどの必殺技も再現できた。
他のメンバーとは違って、(弟共々)変形機構がある為に様々な商品展開ができる美味しいポジションにあると言える。
関連イラスト
関連タグ
ウルトラマンジード:同僚が活躍し、宿敵の息子が主人公の作品。なお、主人公を演じた濱田龍臣氏はジャンボットの操縦者ナオを演じた人物である。