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「梃子でも動かん!」

機体データ編集

分類第4世代ガンダム
形式番号GN-008
頭頂高18.2m
総重量67.2t
装甲材質Eカーボン
動力GNドライヴ
マイスターティエリア・アーデ

概要編集

型式番号GN-008ガンダムヴァーチェの後継機で、マイスターは引き続きティエリア・アーデが務めている。


ヴァーチェのコンセプトをそのまま引き継ぎつつ、新たに開発された大容量のGNコンデンサーによってGNフィールドの防御力や火力を強化、さらに機体各部にGNバーニアが搭載された事によって機動性も強化されている。

セラヴィー(というかセラフィムというか)ガンダム

最大出力時にはバックパックの「ガンダムフェイス」が展開し、フェイスバーストモードとなる(トランザム時も同様に展開する)。これはGN粒子の制御能力を高め、GNフィールドの増強が可能なだけでなく、一度は壊滅したソレスタルビーイングの復活を誇示する意図があったとされている。

このバックパックはナドレの後継機セラフィムガンダムであり、セラヴィーから分離する際にはコックピットがセラフィム側へ移動し、セラヴィー自体は無人攻撃機として運用される。


最終決戦では後述のGNHW/B装備で出撃し、アロウズのMS部隊相手に奮戦するがトランザムを手に入れたガデッサガラッゾの2機による連携によって撃墜され、セラフィム共々乗り捨てられた。その後セラフィムは単体で起動し、最終的に撃墜されている。


武装編集

ヴァーチェの重火力をしっかりと引き継いでいる一方、ケルディムから格闘戦能力が廃止された事やしばしば肉薄されて窮地に陥ったヴァーチェの戦訓故か、本機は支援攻撃も格闘戦もできる重火力機として仕上がっている。


GNバズーカⅡ編集

ヴァーチェのGNバズーカの発展型。

取り回し面を考慮したのか連装・分割式になっており、分割して運用するシングルバズーカモードではビームライフル程ではないが、ビームの連射が可能となっている。これを上下に連結するとダブルバズーカモードとなり、バーストモードでは先代のGNバズーカ並の威力を持つ球体状のビームを発射する。


バズーカの後端は下記のGNキャノンⅡに接続が可能で、下記のようにいくつか攻撃パターンが存在するが劇中で使用されたのはツインバスターキャノンとハイパーバーストのみ。


バスターキャノン編集

シングルモードのGNバズーカⅡを肩のGNキャノンⅡに接続する事で使用可能。


ツインバスターキャノン編集

バスターキャノンの両肩バージョン。威力は高いがアルケーガンダムには回避された上にGNバスターソードでバズーカを破壊されている。


ダブルバズーカキャノン編集

ダブルバズーカモードのGNバズーカⅡを肩のGNキャノンⅡに接続する事で使用可能。


ダブルバズーカバーストモード編集

上記のダブルバズーカキャノンの状態で砲身を展開して発射するバーストモード。


ハイパーバースト編集

正面に構えたダブルバズーカとGNキャノンⅡ4門を連動する事によってバーストモードを上回る球体状のビームを発射する。本機の攻撃の中でもっとも威力が高いものではあるが、劇中ではメメントモリを破壊できなかったり、レグナントGNフィールドであっさり防御されたりとかなり不遇な扱いを受けている。


GNキャノンⅡ編集

GNキャノンの発展型。両肩と両膝合わせて計4門を装備する。

2門同時発射だった先代とは違って各個発砲が可能となった事に加え、4門を同時に発砲することによってガンダムアストレアの試験で確認された収束型ビーム攻撃『クアッドキャノン』が新たに使用可能となっている。


砲身はマニュピレーターとGNビームサーベルを内蔵した隠し腕としても機能しており、格闘戦時に奇襲が可能となっている。なお両肩のキャノンはセラフィムの腕でもあり、手には親指が2本装備されているためバックパック時とセラフィム時とで左右の手の反転は起こらない。、ヴァーチェに引き続き絶望キャノンとあだ名されることもある(いわゆる中の人ネタ)。


GNビームサーベル編集

ガンダムタイプ用の格闘兵装。

格納位置は両膝から前腕部へと変更された。先述のとおり、GNキャノンⅡ内部のものと合わせると計6本のサーベルを同時に運用することができる。


本機は支援攻撃や遠距離戦を主体とした機体なので、本兵装は本来予備的な装備ではあるのだが、劇中では近接戦を得意とするアリー・アル・サーシェスワンマンアーミーで技量の高いイノベイド達が本機の懐まで肉薄する事が多かったため割と使用機会が多く、本編中でも1度だけビームサーベル六刀流が炸裂している。


関連動画編集

バリエーション編集

セラヴィーガンダムGNHW/B編集

セラヴィーガンダム

セラヴィーガンダムの最終決戦仕様。

腰部GNフィールド発生装置がGNキャノンに換装され、代わりに両肩と両足にGNフィールド発生装置が装備された他、セラフィム側にはGNバーニアが追加装備されている。

GNフィールド発生装置の追加によって、ティエリアのかつての愛機であるヴァーチェを髣髴とさせるシルエットとなっているのが特徴。


セラヴィーガンダムGNHW/3G編集

セラヴィーガンダム


公式外伝『00V』に登場。

セラフィムガンダムの他にその量産型であるセム2機と合体したもの。

セラヴィー本体のガンダムフェイスと、セラフィムガンダムとセムのガンダムフェイス(後者はジムフェイスに近いが)を合わせて7つの顔がある。

この状態ではGNキャノンが全8門になる他、GNビームサーベルは驚愕の十刀流が可能となるさすがにゲテモノすぎねぇか…


セラフィムとセムを離れて配置することでトライアルフィールドの効果範囲をさらに広げる為の装備であったが、いくら量産型とはいえセラフィムとほぼ同等の性能を持つセムを2機も建造することはコスト的な問題で難しかったこと、その時点でまだトライアルシステムが使用不可でGNキャノンとGNビームサーベルの増設を考慮してもセムがデッドウェイト化する恐れが大きかったことなどから、実現はされなかった。


また、スメラギ・李・ノリエガはトライアルフィールドの効果範囲を最大にした際のシミュレーション結果を「戦場を支配している」とあらわしたが、ティエリアは「支配」という言葉に対して懐疑的であった為、使用をためらっていたとも言われている。


セラヴィーガンダムⅡ編集

ラファエルガンダムのバックパックに偽装された無人型MSで、セラヴィーの改修機。

乗り捨てられ残っていたセラヴィーの残骸をティエリアが回収・改造したもので、型式番号はGN-008RE

セラフィムに近いグレー一色の機体カラーが特徴。胸部と両脚に擬似太陽炉を各1基ずつ内蔵し、高い機体出力を誇る。

バックパック状態では遠隔兵器であるGNビッグキャノンが使用可能であるが、MS形態では使用していない。

ELSに侵食されたダブルオーライザーから刹那を救出するため、ラファエル本体に乗るティエリアの脳量子波によって遠隔操作された。刹那をサバーニャに託した後、ラファエル共々ELS(とダブルオーライザー)を巻き込んで自爆し失われた。

小説版では「セラヴィーリペア」とも呼称される(誕生経緯や型式番号的には正しい)。

改造されているとはいえ、TVシリーズと劇場版両方に登場したガンダムの1機である。

なお、2023年時点でもセラヴィーⅡのみのガンプラ化はなされておらず、立体物はラファエルのものに付属する変形前のパックパックのみである。


セラ編集

ラファエルガンダムの地上用装備である「ラファエルガンダム ドミニオンズ」用のパーツを構成する無人型MS。

セラヴィーⅡと同様にセラヴィーガンダムをベースとしているが、頭部は簡略化されている為ガンダムフェイスを持たない。

また、セラヴィーⅡとは違いラファエルガンダムとの合体時は全身を覆う増加装甲となる。


セラヴィーガンダムシェヘラザード編集

Seravee Gundam Scheherazade

TVアニメ「ガンダムビルドダイバーズ」に登場するトップガンプラビルダー・シャフリヤールが駆る機体。

セラヴィーをベースにしたガンプラで、移動やバトルも可能なプトレマイオスを支援機としてだけでなく、腕や脚、背部の各所に「プトレマイオスアームズ」と呼ばれる増加装甲へと合体装着させる。

改造に伴い両腰のGNフィールド発生器が取り外されてるが何故かGNフィールドの展開も可能。


立体物編集

ガンプラ編集

HG 1/144と1/100が発売された。

HG発売時はセラフィムの情報が公表されていなかったためバックパックは非可動だが、後発のセラフィムと規格は統一されているのでそのまま付け替えられる。またセラヴィーのバックパックのGNキャノン砲身はセラフィムの同形態再現にも使えるので捨てないように。

HGセラフィムの関節の都合上、HGセラヴィーのバックパックをHGセラフィムにするとGNキャノンの砲身が上に動かしづらい制約がある。

後にGNHW/BやシェヘラザードもHG化。GNHW/Bの増加武装の一部はセラフィムにも対応しているが、挟み込み式のため未組み立てのキットの用意を推奨されている。


1/100はダブルオー同様腰ではなく胸に回転軸を持ち、LEDユニットに対応する。こちらは最初からセラフィムとのセットで告知され、頭部と膝部の差し替えで変形を再現している。皮肉にもセラフィムは他のガンダムと構造が違うお陰で、ちゃんと腰が回る構造となっている。

フェイスバーストモードも再現されているが、HGと違いアンテナの向きが真逆の簡素なものとなっている。気になる場合は余ったPC-111ランナーのIパーツやPC-116ランナーのGパーツの軸を切って調整したものを挟むと本来のフェイスバーストモードに近くなる。

最初から2体に分かれている関係上、GNキャノンの砲身はキャノン用のクリスタル(クリアパーツ)に手首差し込み用の穴が開いた仕様となっている。またケルディムやアリオスと違い、セラヴィーは頭、セラフィムは胸部の計2ヵ所LED用のスペースがある。このためデザイナーズカラーバージョンも2個のLEDユニットが同梱されている。


アクションフィギュア編集

ハイコンプロとROBOT魂で発売。


ハイコンプロはGNキャノンに穴が空いていないという理想的な造形になっている。


ROBOT魂は1/100同様GNキャノンに穴が空いてしまっているが、唯一セラフィムが頭部を収納できるギミックを持つ。ただしROBOT魂としては初期シリーズの宿命か、完全には隠しきれていない。

後に3Gの方も立体化された。


関連タグ編集

機動戦士ガンダム00 ティエリア・アーデ

セラフィムガンダム 背中の人

ガンダムプルトーネ ガンダムヴァーチェ ガンダムナドレ ラファエルガンダム

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