「ハロ、今日は本気モードで行くぜ」
「ハロ、TRANS-AMは!?」「1 second 可能!1 second 可能!」「…上等!!」
機体データ
分類 | 第4世代ガンダム |
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形式番号 | GN-006 |
頭頂高 | 18.0m |
総重量 | 58.9t |
装甲材質 | Eカーボン |
動力 | GNドライヴ |
マイスター | ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ) |
機体説明
デュナメス同様、長距離狙撃を主とした射撃能力に特化した機体であり、頭部ガンカメラやライフル型コントローラー、ハロによる制御サポート等の主だった機能を受け継ぎつつ、ロックオン・ストラトスがテスト運用後に提出したレポートや武力介入後の運用データ等をフィードバックした機体として仕上がっている。
第4世代機共通であるトランザムの任意解除機能に加えてバックパックにはトランザム時にのみ使用可能な照準用フォロスクリーンが新たに搭載された。
このフォロスクリーンは、膨大な情報を高速演算処理し敵機の動きを予測する事で、ガデッサを上回る命中精度と射程を発揮する。GNドライブは精密射撃時にドライヴのトロポジカルディフェクトが空間に影響を与える為、照準が阻害されない様に尻部に外付けされ、普段はシールドビットがカバーの役割を果たす。またガンカメラはカバー開閉式に変更されている。
このように本機はロックオンことニール・ディランディが運用する事を前提として開発された機体となっているが、当のニール自身はフォーリン・エンジェル作戦の最中に戦死してしまった為、完成した本機のマイスターは彼の双子の弟であるライル・ディランディが務める事となった。
その為、ライルの得意とする早撃ちを前提とする武装よりもニールの得意とした狙撃を重視した武装が施されている。
ライルも兄の為に用意された武装を見事に使いこなし、自分の得意な戦法と組み合わせて多大な戦果を挙げた。
最終決戦ではアリー・アル・サーシェスのアルケーガンダムからリヴァイヴ・リバイバルのガデッサと連戦する形に成ったが、損傷により戦力低下を起こしながらも最後まで戦い抜いている。
決戦後は、サーガに改修されてフェレシュテの元、宇宙用の機体として運用されている。
武装
GNスナイパーライフルⅡ
デュナメスのスナイパーライフルの発展型。
精密射撃用のバイポッドが廃止された代わりに銃身を折り畳む事で、取り回しと連射性能に優れた3連バルカンモードに変形する。
ライルの戦闘スタイルには合わなかったのか、投棄したり破壊されたりする事が多かったが、ここ一番の狙撃はしっかり決めている。
GNビームピストルⅡ
バックパックに外付けされた拳銃サイズのビームガン。
デュナメスが装備していた物と同様、近距離であればMSの装甲を撃ち抜いたり腕を吹き飛ばしたりする事が可能。
新たな機能として耐ビームコーティング処理の施されたブレードが銃身下部に装備されており、
近接戦時はこれで敵機の格闘攻撃を受け止める仕様となっている。
グリップを可動させる事で垂直状にモードチェンジ出来るのだが、こちらは格納状態として設定されており(見た目はハンドアックスの様に見えなくもないが、どうもそういう設定がない)、背部や腰部から取り出し易く成っている。
自信の射撃能力に絶対の自信を置いており、「サーベルは抜かない」とまで豪語していたニールのプライドを具現化したような装備だが、ライルは狙撃よりも早撃ちや速射が得意だったため、専らこれによる近接戦闘をする事が多く、後継機のサバーニャにも機能が引き継がれていた所を考えると、兄弟揃って近接戦に対する考え方は同じだったようである。
GNミサイルポッド
デュナメス同様、腰部フロントアーマーに内蔵されている。
GNシールドビット
ハロによって遠隔操作されるオールレンジ兵器。
基本的には立体防御用の兵装だが、ビーム砲が内蔵されている為、攻撃にも使用可能。
4基組み合わせるとアサルトモードと成り、より強力なビームを発射する事が出来る。
ワンセコンドトランザム
本機を語る上で絶対に欠かすことのできない名シーン。
イノベイドとの最終決戦、連戦に次ぐ連戦とリヴァイヴの駆るガデッサの猛攻でケルディムは大破し、トリガーを引く為の人指し指が壊されてしまう。
最後のビットも破壊され、勝利を確信し斬りかかるガデッサに向けてライルは兄が開くことのなかった右目を開き1秒間だけトランザムを発動し回避。
そのままGNビームピストルⅡをガデッサの懐にねじ込み、逆手の持ちの要領で小指で連射、撃破している。
この際、ライルにトランザムの限界時間を尋ねられたハロが「ワンセコンド、カノウ」と答えたことから一連のシーンは「ワンセコンドトランザム」と呼ばれている。
圧倒的不利な状況からの逆転劇やライルの集大成とも呼べる演出から本作きっての名シーンとしてファンの間で非常に人気が高い。
関連動画
バリエーション
ケルディムガンダムGNHW/R
ケルディムガンダムの最終決戦仕様。
GNビームピストルⅡが2丁、GNライフルビットが右肩に2基、臀部に4基の計6基追加され、戦闘力が格段に向上している。
右肩のライフルビットは、装備したままでも使用可能。
なお、臀部に装備されていたGNシールドビットは全て左肩に移動している。
劇中ではGNライフルビットはアルケーガンダムとの戦闘でGNファングを封じる為に用いられた為、オールレンジ攻撃には用いられていない。
ケルディムガンダムサーガ
立体物
いずれも主力武装一式が付属するが、フロントスカートに搭載されたGNミサイルは省略されている。
GNシールドビットも全て分離し専用の台座も付属するが、後付で登場したアサルトモードはいずれの立体物でも再現されていない。
ガンプラ
1/144スケールのHG版と1/100スケールのガンプラが登場。
HG版では通常のケルディムに加え、トランザム仕様とGNHW/R仕様もラインナップ。なお、ケルディムサーガはバトローグに登場したBF版が立体化されている。
実は、ガンダム・エアリアルに先んじて粘着面に彩色されたシールを採用したガンプラでもある(頭頂部の開閉カメラ部分)。
HGは革命とも言われたHGダブルオーガンダムのPC-001ランナーがポリキャップとして採用され、狙撃ポーズに重要な膝立ても簡単に出来るなどダブルオーにも劣らない広い可動範囲を誇る。
ただし、腰軸に関しては長いポール式のボールジョイントで胴体に繋がれる独特の接続構造を持ち、腰根本から曲げる挙動は苦手。
また、GNスナイパーライフルⅡの変形はこの頃のキットで顕著だった差替式と成っている。
GNHW/Rは本体のクリアパーツが全て無着色だったのに対し、追加武装のライフルビットのセンサーがちゃんとクリアブルー成形に成っている。
一方、右肩のライフルビット用ジョイントは固定されている為、劇中でもやっていた砲口を補助砲台の様に前に向ける事は出来ない。
1/100は同スケールのダブルオー同様腰ではなく胸に回転軸を持ち、頭部にLEDユニットを仕込めるスペースがあるが、LEDユニットは同梱されていない上首元のボールジョイントとポリキャップが非透明な為、そのままでは光らせることは出来ない。
後発のデザイナーズカラーバージョンならポリキャップと首元のジョイントが透明に変更され、LEDユニットも付属するため発光させることが可能なので、このスケールで買う場合はデザイナーズカラーの方が推奨される。
アクションフィギュア
ハイコンプロ、ROBOT魂で発売。
ハイコンプロはダクトを保護する胸部装甲が稼働する独自のギミックを持つ。
流石にカメラ開閉はサイズの関係でアンテナ丸々交換での再現となっている。
またGNビームピストルⅡのカラーリングが濃いグレーと、設定とは大きくかけ離れている(設定上は水色とライトグレーの中間みたいな色)
外部出演
Gジェネレーションシリーズ
「WORLD」以降、「GENESIS」以外に登場。
デュナメスから開発可能。
MAP兵器の狙撃を持ち、敵に確実にダメージを与えられるのが特徴。
一方、防御アビリティはデュナメスのGNフィールドと比較すると使い勝手がいまいちなシールドビットになっており、無効化できる数値自体は高いものの、防御しないと効果がないという欠点がある。
また、シールドビットは覚醒武器の為、覚醒値を持たないライルとの相性は実は悪い。
懐に入られるとトランザム以外では攻撃出来ないという射程の穴がある、という点もツラい。
長射程を生かして懐に入られない様に立ち回ろう。
GNHW/Rに開発すると、シールドビットがライフルビットに変わり武装の威力が底上げされるが性能にほとんど変化はない。
逆にサーガに開発すると武装ががらりと変わるので、GNHW/R→サーガと開発すると、リストを埋め易い。
いずれを経由しても、「OVER WORLD」以降は最終的な到達点はサバーニャになる。
なお、何故か騎士スペリオルドラゴンが設計素材に要求される。
スーパーロボット大戦シリーズ
「第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇」に登場。
スパロボではGNHW/Rにならず、武装として追加される。
デュナメスと比べて格闘武器を持たず、GNHW/R追加までは癖が強く燃費の良くない武器が目立つため使い勝手は今一つ。武装追加後が本番。
トランザムが2つあり、精密射撃と連続攻撃になる。
連続攻撃の演出はアルケーガンダム戦とガデッサ戦を元にしている。
なおライルにはヒット&アウェイが無い為、優先的に取得させたい。
機動戦士ガンダムEXTREME VS.シリーズ
無印稼働と共に参戦。シリーズ通して2500コストの長距離射程を持つ狙撃機となっている。
登場当時は狙撃精度がデタラメな精度(銃口補正が強すぎて横BDした相手に弾が当たる・赤ロック外でも銃口補正が働くこの時代当時の仕様ゆえに射程外の相手も狙撃できる)だったが、以降のシリーズでは下方され、独自のテクを要求される職人キャラならぬ職人機体の代表格となる。
特徴として格闘がカウンターしかない純射撃特化機体。
メイン射撃が独自仕様となっており、GNスナイパーライフルⅡを構え超高速の狙撃を行う。
イメージ的には一瞬でステージ端まで届いて消えるゲロビが近い。
これを主軸に相手のダウンを奪い、遠距離からプレッシャーをかける機体となっている。
ただし照準性能は甘く、これを当てるには一苦労。
着地狩り、攻撃時の硬直、追撃など攻撃チャンスを的確に見極めるゲーム熟練者向け機体となっている。
他にも自機か僚機に展開の使い分けできるGNシールドビット、オールレンジ攻撃か自機周囲に停滞か選択できるGNライフルビット等々を持つ後衛特化機体となっており、マスターの様な高コスト且つ前線で注目を集めてくれる様な機体が相方だと動き易い機体と成っている。
難点は射撃戦は得意だが反面、近距離戦は苦手。
また、まとまったダメージを一度に稼げる武装も少ない為、かなりの回数の狙撃を成功させないとダメージ負けしやすい。
EXバーストアタックはセラヴィーガンダムを呼び出して一斉攻撃を仕掛ける。
エクバ2以降は変更され、全力の狙撃を放つ。この時だけは射程が無限になる。
関連タグ
機動戦士ガンダム00 ガンダム00 ロックオン・ストラトス ライル・ディランディ 狙撃
ガンダムデュナメス ガンダムサバーニャ ガン=カタ 二挺拳銃