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ガンダム・エアリアル

がんだむえありある

TVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』に登場するモビルスーツ。同作の主人公機。  
目次 [非表示]

もちろん、一緒にいるよ。

だって僕らは、家族だから。


機体データ編集

デザイナーJNTHED
形式番号XVX-016
頭頂高18.0m
重量43.9t
パイロット
製造シン・セー開発公社

概要編集

【仕事絵】ガンダム・エアリアル

本作の主人公機。

GUNDフォーマットを採用したモビルスーツ(MS)GUND-ARMの1機。パーメット識別コードは「S011-0083」。


解説編集

パイロットのスレッタ・マーキュリーアスティカシア高等専門学園に編入する際に持ち込んだ愛機であり、長年を共に水星で過ごした“家族”。

ベネリットグループに属する弱小企業シン・セーが技術デモンストレーションのために学園へ送り込んだ機体で、学園側の登録情報では単に「AERIAL」とされる。カテドラルの協約で禁じられた「ガンダム」である事実は搭乗者のスレッタにも伏せられており、開発側でも対外的には否定していた。製造元を示す企業のロゴ等もなく、当初は学生からもハンドメイド機と認識されていた。

コックピットにはいわゆる全天周囲モニターを採用しており、青色とオレンジ色を基調としたリング状のUIがシートの前面と左右に配置されている。

内部ストレージには大量の娯楽メディアが保管されており、幼いスレッタの水星暮らしにおける暇つぶしになると同時に、地球圏や学校生活への憧れを醸成する契機ともなっている。


また、ガンダムエアリアルくんかきましたよ!ガンダムエアリアル描いてみたよ

他企業のMSと同規格の構造を持っており、スレッタ以外の搭乗及び操縦も可能だが、彼女以外には機体の性能をフルに引き出す事は不可能となっている。

パイロットと機体間で膨大な情報処理を可能とするシェルユニットと呼ばれる制御端末を搭載しており、GUNDフォーマットの稼働レベルが一定になることで発光する。パイロットへのパーメット流入値は基準を超えているものの、ガンダム最大の懸念点であるデータストームは検出されないという点から、グループ内でも他企業の興味を引いている。

「既存のモビルスーツと一致しない独自の姿勢制御パターン」「駆動システムに対してあまりに有機的な反応性」が特徴として挙げられており、従来のGUNDフォーマットであれば生じているはずのデータストームは即死級と推測され、他社の現行機とは次元の異なる挙動を実現している事から人機一体とも評される。


また、アニメ本編でのエアリアルのOSのバージョンは「E.5.(E.S.のリート?)」である。

このOSがイニシャルであれば該当する人物はいるが…?


水星的魔女ふたりで一緒に。

今までのガンダムシリーズの主役機と比較すると眼窩が縦に大きくカメラアイが奥まった位置にあるため、アングルによっては大きく見開かれた優しげな丸い目に見えたり、鋭い眼つきのしかめっ面にも見えるなど、まるで表情があるかのように描写される。

この特徴は作中で「怖い顔」と評されたエアリアル改修型にも継承されている。


武装編集

機動戦士ガンダム アーセナルベース / エアリアル だがあ

バックパックに携行している基本的な射撃武器。ライフル自体にスラスターが組み込まれており、使用時は自動で背部から離脱、自立飛行により右手に収まる。銃身が短めの開放型バレルを採用しており、前部から銃剣のようなビームブレイドを展開可能な他、ビットステイヴを接続したロングバレル化による高火力射撃も可能。

  • 頭部バルカン砲

ガンダムにしては珍しく、頭部ブレードアンテナよりも上側に装備されたビームバルカン。大抵は苦し紛れの牽制に用いられる。

近年のアナザーガンダムニュージェネレーションガンダム)では頭部バルカン砲自体がオミットされるケースも多く、ルブリスともども久々の装備である。

背部バックパックに2基が備わっており、グリップ部のセンサーと連動してビーム刃を発生させる。ビームの色は青緑。フライトユニット装着時はバックパックとの交換のため、フライトユニットのラック部分に格納される。

  • エスカッシャン / Escutcheon

エアリアル【仕事絵】白晶防壁

GUNDフォーマットによって真価を発揮する次世代群体遠隔操作兵器システム。対外的には新技術によって制御される「ドローン」と紹介される。ガンビットの一種であるビットステイヴ11基をメインに構成されており、スレッタはビット一式をまとめて「みんな」と呼んでいる。

全ビットが自律飛行・ビーム射撃機能を有しており、11条のビームによるオールレンジ攻撃で瞬く間に相手を無力化する規格外の戦術をとるほか、合体させて「コンポジットガンビットシールド」を形成する事で強固な防御力を発揮する。防御の際にはビームを遮断するフィールドのようなものを発生させており、ルブリスのものと同様に非結合状態においてもビームに対して一定の防御性能を持つ。

ビット兵器としては『ガンダム』歴代シリーズを見渡しても破格の性能を誇り、有重力下かつ特殊な粒子の補助が無くても問題なく使用可能で、射程距離が長い上に威力・精密性共に高く、決闘用の弱装出力でも一瞬でモビルスーツの装甲を切り刻むだけの破壊力を持つ。内包されるエネルギー量も多いのか活動時間も長めである。

普段は機体各所に装甲のようにビットを装着する「ビットオンフォーム」でエネルギー供給を行いつつ、ビットのスラスターとシールドにより機体全体の機動性と防御能力を向上させる事が可能。

決闘中に本システムと対峙した際に小さな少女が笑う幻影を見た者もおり、そもそもGUNDフォーマットの範疇に収まる技術なのかも不明瞭である。

ガンダムエアリアル

背面に装着するオプション装備。詳細はリンク先へ。

  • ビットジャック(仮称)

ファラクト戦の終盤において見せた機能。エアリアルの頭部センサー中央が発光した後に機体から衝撃波のようなものが発生、これを受けたファラクトのビットは即座に停止し、以降ファラクトのコントロールを受け付けなくなってしまった。また、衝撃波をファラクト本体が受けた際にはエランが苦しむ素振りを見せており、パイロットにも何らかの作用がある模様。

  • パーメットスコア・シックス

【仕事絵】ガンダム・エアリアル[VS.ミカエリス戦]

グラスレー寮との集団戦で発動した機能。機体各所のシェルユニットが青く発光し、GUNDフォーマットのリンクを阻害する「アンチドート」をオーバーライド(無効化)する。この時のスレッタは、自分以外の誰かと会話しながら凄まじい戦闘機動を見せつけていることから、エアリアル自体に意思があるのではないかという疑惑をさらに濃いものとしている。

過去の経験からGUNDフォーマットの脆弱性を痛感しているプロスペラが、十数年もの歳月を経てアンチドートに類する外部干渉に対策を講じていないとは考え難く、エアリアルに対アンチドート機能が搭載されているのは当然とも言えるが、技術等の詳細は一期時点では不明。


ガンダム・ルブリスとの関係編集

  • 前日譚に登場するガンダム・ルブリスとは外見に類似点が多く、後継機や系列機と思われるが、「ルブリスを改装した同一機体」「ルブリスのシステムを移植した機体」ではないか、といった説も存在する。
    • 小説『ゆりかごの星』ではスレッタが4歳の頃には既に存在していると判明しており、エリクトの4歳の誕生日に完成したルブリスの開発時期と一致する上に、GUND-ARM自体が時代遅れと評される中で基礎設計はルブリスから大きく変更されていないものとみられ、過酷な水星で新型機を新規に建造する余裕がない点などから、この説を補強する判断材料になり得ると思われる。
    • 株式会社シン・セーは本編より30年ほど前から存在しており、プロローグまでの間に既にGUND技術を保有、研究を進めていた可能性も浮上している。憶測に過ぎないが、さらに研究を進めGUND技術特有のデータストームが発生しないような改良、あるいは検出されない何らかの偽装手段を編み出したとも考えられる、もしくは何らかにデータストームの負荷を肩代わりをさせているか。
    • ただし、エアリアル自身が自分を「ルブリス」では無く「エアリアル」と認識、モブの「そんなに古い機体には見えない」といった発言など、改修や偽装を施した同一機とは考え辛い点も多く存在し、恐らく新造された可能性が高い。

The Witch from Mercury

ルブリスと比較すると

  • 頭部アンテナ並びにシェルユニット増設による情報処理能力の強化
  • 旧態然としていた各部スラスターの近代化
  • 下半身を中心に装甲増加やバックパック小型化による実戦向けの変更
  • ビットオンフォームのレイアウト変更(背面推力と火力強化のみだったルブリスに対して小回りを含めた機動力と火力、そして肩と両腕に装着された小型盾による防御力の両立)

等、より汎用性を高めた構成となっている。つまり、ルブリスはエアリアルの前身機、プロトタイプに位置する機体だと思われる。


疑念編集

スレッタは「エアリアルに搭載された娯楽コンテンツを楽しんで育ってきた」とされているが、『ゆりかごの星』ではシューティングゲームを通じて射撃訓練を行なっていたと思しき描写もあり、こうしたコンテンツを与えていたプロスペラやシン・セーの真意は不明である。

加えて、彼女だけが扱えるエアリアルは、シリーズ過去作であくまでも兵器として製造された数多のガンダムと比較しても“普通のモビルスーツ”とは評しにくい要素をいくつも抱えている。

  • 最初の決闘ではシャディクが確認したところデータストームが発生しておらず、後にエランが試乗した際にはガンダム・ファラクトへの搭乗で苛まれる「脳に手を入れられるようなざらついた感じ」が生じない、といった(アド・ステラにおける)既知のガンダムタイプとの違いが明示されていた。
  • エランとの決闘に際して、機能を封じられたファラクトがエアリアルのビットステイヴに取り囲まれる現象が発生。エランは白くぼんやりとした幼げな少女の幻影と「ふふふ……」という笑い声、そして幻影が分身するかのような光景を目撃している。
  • シャディクとの決闘では対ガンダム兵器であるアンチドートを使用され機能不全に陥いるも、シェルユニットの発光が赤から青へと変わった途端、エスカッシャンが周囲にフィールドを展開してアンチドートを停止させる。さらにはエアリアルの機動力が急激に向上し、人間のようにも思える有機的な駆動を見せ始める。スレッタもグラスレー機の挙動を見透かすように猛攻を掻い潜り、姿が見えない何者かと子供のような口調で会話をしながら、次々に敵機を撃墜していった。
  • プラント・クエタにて中破した機体の修繕を兼ねた改修が施され、テロ組織「フォルドの夜明け」の襲撃に対抗。戦闘後にはスレッタが知りようもない地球寮生たちの無事をエアリアルから告げられたかのような描写が差し挿まれている。

と、単にGUNDフォーマット搭載機というだけでは説明のつかない現象をいくつも起こしている。


さらにはスレッタ自身にも謎があり、

  • GUND-ARMに乗っても無事。強化人士等々の身体改造を施された形跡もない。
  • 前日弾である『PROLOGUE』が21年前であるとされており、当時4歳にしてルブリスを操っていたエリクト・サマヤと、スレッタの17歳という年齢に矛盾が生じている。

と、不自然な点が多い。


形態編集

ガンダム・エアリアル(改修型)編集

対グラスレー寮戦で多くの箇所を損傷した後、全面改修された姿。

空間戦闘能力・火力が大幅に強化された。


立体物編集

ビルドシリーズを除いて令和初のガンダム作品の主人公機であるためか、ガンプラROBOT魂超合金ガシャポンモビルスーツアンサンブル食玩Gフレームなど様々な形で立体化が予定されている。


ガンプラ編集

2022年10月1日、アニメ開始直前に1/144スケールで発売。

ルブリスと同じく劇中で発光するシェルユニットの部分を、裏側となるパーツ表面に予め模様が転写されているインモールド成型のパーツや、粘着面に絵柄が印刷されたダブルサイドシールをクリアパーツの裏に貼り付けて再現するなど新技術が投入されているところも見所。

太もものクリアパーツに張るシールは特に難易度が高く、ピンセットなどを用意し慎重に作業をする事をオススメする。

また、素組の状態で腕を激しく動かすと、構造上の問題で胸部のクリアパーツを勢いよく弾き飛ばしてしまうので注意。

シールドは劇中に登場しない土台となるパーツに全ガンビットを装着して形成、持ち手がなく腕のビット装備箇所に装着する。

余談だが、エアリアルのシールにはツインアイとセンサー部分に通常の緑色の他に、用途不明の赤目にできるシールが選択式で付属している。が結局劇中で赤目になること無く改修されたため用途不明のままになっている。

ミラソウル社製フライトユニットにはエアリアルの平手が付属している……が。


2023年3月にはシェルユニットが青く発光する様子を再現した『パーメットスコア・シックス』版がプレミアムバンダイで予約受付を開始(第1次受注は同年7月発送)。

シェルユニットのインモールドパーツやダブルサイドシールの色が青色に変更されているほか、本体自体の成型色も第4戦術試験区域の環境に合わせたややくすんだ色に。さらに通常版では作中未登場の青色(実戦出力)だったビームサーベルやビームブレイドのクリアパーツも学園用の緑色に変更されている。

さらに各種アクションベースとの連動も可能な専用台座や機体等に使用できるマーキングシールなども付属し、プレバン限定品でありながらパッケージアートや説明書も通常の商品と同じカラー印刷で専用のものが用意されているなど、HGの決定版と言っても過言ではない仕様となっている。

なお、通常版で付属していた赤目のシールは緑色に変更され、同じ色の目のシールが2種類付属する状態になっている


2023年7月にガンダムベースにて[クリアカラー]が発売。

GUNDAM NEXT FUTURE2023では限定でHGガンダムエアリアル[リサーキュレーションカラー/ネオンブルー]が販売された。


  • SDEX

2022年10月15日発売。シールド分離ギミックは両肩に装着する2個のみが取り外し可能な他、ライフル・サーベル・シールドを連結したオリジナルギミックが搭載される。

余談だがこちらにも用途不明の赤目にできるシールが選択式で付属している。


2023年4月22日に1/100スケールで発売。

シェルユニットは赤の状態しかないが、メッキパーツにより立体的な発光表現を演出。

脚部は立て膝の動きに追従可動するスライド機構を採用、肘や爪先にも可動箇所が追加されている。

ビットオンフォームの背部スカートは水平近くまで可動域を確保。

エスカッシャンのシールドはHGと同様の土台パーツ付きだが、ハサミのように展開するオリジナルギミックが追加されている。

握り手と武器持ち手は両手に用意されているが、平手は左手しかなく、右手は銃用持ち手になっている。


ROBOT魂編集

2022年11月18日にver.A.N.I.M.E.シリーズとして1/144スケールで発売。

サーベルラックが前後に可動するため、背中のビームサーベル抜刀ポーズが可能。

ガンビットの展開を再現するためのクリア素材のディスプレイパーツ一式が付属。

シールドは中心4基のガンビットが持ち手が付いた土台代わりの代替えパーツとなっている。

シェルユニットはクリアパーツで内部にモールドも施されているようだが真っ黒にしか見えない。

パッケージには発光しているかのような写真が掲載されており、所謂パッケージ詐欺となっている。


しかしその後、韓国限定版ではあるがスコア起動状態の赤発光ver.が発売した。

そして、2023年11月開催の魂ネイション2023開催記念商品としてパーメットスコア・シックス版も登場。

ただ単に色味の変化やシェルユニットの変更だけでなく、対ミカエリス戦での中破状態の上半身まで付属するという再現度の高さである。

(尚、改修型の方はスコア8状態を除き付け替えで無・赤・青発光状態を再現可能になっている)


超合金編集

2023年1月28日に発売。

カメラアイが発光するギミックを搭載。

シールドは透明のクリアパーツによる土台に全ガンビットを装着して形成、追加で持ち手を付けることもできる。

シェルユニットは発光しないが、内部の造形がある程度透けて見える。


ゲーム作品において編集

VSシリーズ編集

機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 OVERBOOSTにてシリーズ初参戦。

コストは多くの初期主人公機と同じ2000。

スレッタのコスチュームはホルダー時代の白のパイロットスーツ姿。有料会員のみが挑めるチャレンジミッションでホルダー服に衣装変更可能。

格闘下派生でダリルバルデ1戦目で見せた巴投げや覚醒技でファラクト戦にて放ったビットジャック等々、グラスレー寮戦である9話までの動作が再現されているが、フライトユニットとパーメットスコア6は現在未実装。

水星で初めてガンダムに触れたシリーズ初心者向けの機体と言ってもいい性能。

代名詞でもあるガンビットで追い回した敵機のブーストを消費させた所を叩くのがコンセプト。守りに入れば射撃ガードや横っ飛びのできるライフル射撃と、ステップ→チュチュ先輩召喚→メイン射撃から安全な着地、横移動狩りの横サブガンビット射撃、格闘カウンターと自衛及び着地狩りに優れている。

弱点としては「弾切れしやすく、常時敵に圧力をかけ辛い」「存在感を示せる武器がガンビット位しか無いため、放置に弱い」という所。

原作よろしく1対1の決闘なら持ち前の自衛力で負けない戦いができるものの、このゲームは2on2の決闘であるため、「エアリアルに手こずる位なら無視して相方を狙おう」がまかり通るのである。数多くのガンダム達が集う2on2の決闘の舞台でホルダーとしての存在感と力を見せつけよう。


SDガンダムバトルアライアンス編集

改修前の姿で登場。

戦闘開始前の掛け合いは基本的にはスレッタとの会話になるのだが、一部のパイロットの反応にエアリアルの重大な真実を示唆するものがある

対象者は以下の通り。


余談編集

  • エアリアルとは英語空中、あるいは空想を意味し、また神話伝承においては風の精霊の一種、さらにウィリアム・シェイクスピアの喜劇『テンペスト』に登場する主人公の右腕といえる風の妖精を指して言われる(『水星の魔女』のストーリーも『テンペスト』と符合する点が見受けられる)。
    • 特にエアリアルは『テンペスト』において、奸計で追放された主人公プロスペローに酷使されながらも、主人公のために敵方の動きを見抜いて動き回る準主人公な立ち位置である。スレッタの母をプロスペローと見立てた場合、エアリアルは彼女の復讐に反論出来ず加担する妖精に相当し、スレッタをプロスペローの娘ミランダに見立てるとそれぞれの立場がおおよそ合致する。
  • エスカッシャン(Escutcheon)とは紋章学の用語で、紋章中央の盾を指す。また、ステイヴ(stave)は桶や樽に使われる板材の事で、“エスカッシャンを構成するガンビット”を特に「ビットステイヴ」と称している。
  • 実在する同名のスナック菓子に因んだネタもそれなりに見られていたが、第3話が放送日された2022年10月16日には正式に『水星の魔女』限定パッケージコラボが発表された。ガンダムシリーズの長い歴史においては過去、様々な菓子・食品コラボが行われており、公式側も慣れたものといったところか。

水星の魔女(食べすぎ)スレッタちゃんとエアリアルスレッタ・マーキュリー

  • 前述のような“自我を持ったロボット”の系譜に名を連ねたことで感情移入を強める視聴者が激増。『ゆりかごの』や『祝福』の内容に触れることでエアリアルを一個の人格として認知するに至り、「エアリアルくん」などの敬称付きで呼ぶ視聴者が見られるようになった。この風潮により”お約束”である機体の乗り換えや、クライマックスで破壊されてしまう展開を危惧するファンも見られる。
  • 第1話では決闘に臨むミオリネによって勝手に持ち出されるも、歩行からしてぎこちなかったり、武装選択時にガンビットを選択肢に入れていなかったり、ライフル射撃程度の反動で転倒したりと、搭乗者の技量を差し引いてもかなり無様な戦いぶりを見せており、『ゆりかごの星』での描写も相まって視聴者の間では「エアリアルにやる気がなかったのでは」という推測が持ち上がっている(後の決闘では安定した射撃を見せているため、ミオリネ搭乗時の転倒が余計に際立つ格好となっている)。
    • また、駆けつけたスレッタがコクピットに乗り込んだ瞬間に「コミュニケーションモード」のシステムがオンになっていることから、搭乗者を明確に判別している様子も窺える。
  • スレッタの乱入によってグエル・ジェタークを一蹴した後、ホルダーとなってしまったスレッタとミオリネの関係が急転したことで、百合も好む兼業ガンダムファンの間ではユニコーンガンダムをもじった「百合婚(ユリコーン)ガンダム」という愛称も発生。同機体は幼馴染の少女達の間にある巨大な感情を描いたアニガサキにも出演しており、その意味でもガンダムファンと百合民を繋ぐ存在と言えるかもしれない。

ガンダム義父リアル

  • 主人公機ではあるが、2話では一時押収され解体されかける(スレッタも丸々一話拘束されっぱなし)、4話では冒頭にほんの少しだけ登場し以後はスレッタは課題を片付けるためにデミトレーナーに搭乗と、学園ものの本作は人間ドラマが主軸であることと戦闘が決闘に限定されるため、やたらと自爆させられたり捨てられかけたかつてのある主人公機の如く、スレッタが乗れば強いのだが中々乗ってもらえないという不遇な扱いを受けている。
    • しかし一方でスレッタが搭乗して戦闘を行うたびにどこか不穏な描写が毎回追加されており、作中でも最大級の謎となっている。
    • 互いに万全の準備を整えて挑む決闘という状況もあって、GUND-ARMに頼らない素の機体性能では遅れを取る描写が多く、歴代の主役機と比べても主人公機らしからぬ満身創痍ぶりが目立つ。
      • 対ダリルバルデ戦では鍔迫り合いに押し負けてビームライフルを持った右腕を切断され、対ファラクト戦ではフライトユニットを駆使しても追いつけず被弾してパージ。
      • 対グラスレー寮戦では左腕を失い、頭部破壊をギリギリ避ける形で右上半身が半壊、その後に真の力を発揮するも最終的に左足を切断されて戦闘不能となり、機体の全面改修を受ける事になった。
      • 主人公機の破損は初代から続く伝統(かつオマージュ)とはいえ、エアリアルが初期状態のまま戦えたのは第9話までであり、損耗率は非常に高いと言える。

機体PV編集


関連リンク編集

YOASOBI『祝福』OfficialMusicVideo

『ゆりかごの星』YOASOBI『祝福』原作小説


関連タグ編集

機動戦士ガンダム水星の魔女

トリコロール

シン・セー開発公社



















ALERT

警告! 直ちにスクロールを中止しなさい。


※以降から第14話以降のネタバレが記されます! ネタバレが嫌なユーザーはブラウザバックを強く推奨します!


繰り返す、直ちにスクロールを中止しなさい!

ALERT


























以下、ガンダム・エアリアルの内側に宿る存在について(ネタバレ注意!)





第14話にて、突如ランブルリングに現れたフォルドの夜明けのMSと交戦、学園の生徒に死者が出るなどの惨事となった。敵性勢力のガンビット投入などの猛攻に対して反撃を試みるも、葛藤に足を引っ張られるスレッタはガンビット頼みの防戦を強いられる。

ルブリスウルとの交戦の末に宇宙に放り出されたエアリアルはスレッタに呼応するかのようにパーメットスコア“6”を発動。相手のガンヴォルヴァの制御を奪い、形勢を逆転させる。その際にルブリスウルも共鳴するかのようにシェルユニットが突如青くなり、搭乗するソフィの体表のパーメットまでも青く発光する。

スコアを強制的に引き上げられた負荷で瀕死のソフィがパーメットの奔流の中で目にしたのは、


スレッタによく似た赤毛の少女だった。


時を同じくしてプロスペラは、ベルメリアに問われた長女・エリクトの行方とエアリアルの真実を語る。

データストームとの完全な同調が可能な生体コードを有していたエリクトは、母・エルノラと共にルブリスに乗ってヴァナディース事変を生き延びたものの、4歳児の身体は宇宙環境の方に耐えられず、エルノラの手によってGUNDフォーマットとデータストームを介し、生体コードをルブリスへと移植されていた。

ルブリスはエリクトの新しい身体「エアリアル」へと姿を変え、エルノラにとっての愛娘“エリー”そのものとなる。

生体コードへと姿を変えてデータストームの中で命を繋いだエリクトだったが、この状態での彼女はパーメット粒子と同じく物理世界では崩壊してしまう。エルノラは仇敵・デリングが秘密裏に推進するクワイエット・ゼロに望みを見出し、計画に接近。搭乗者との同調によってパーメットスコアを“8”にまで引き上げたエアリアルを鍵とし、クワイエット・ゼロによってデータストームの領域を拡げることでエリクトに自由を与えようと、「プロスペラ・マーキュリー」を名乗って暗躍を始めたのだ。


この事実によって、エアリアルに搭乗するスレッタがGUNDフォーマットの負荷を免れているのは、エアリアル=エリクトがデータストームを制御していたためと判明。

また、これまではっきりしなかったエアリアルとルブリスの関係についても、『PROLOGUE』で稼働していたルブリスをエリクトのために全面改修した機体である事が語られた。


真相の余談

「スレッタ・マーキュリーとエリクト・サマヤは別人であり、エリクトはエアリアルの中にいる」という真相についてはアニメ1期の頃から伏線が張られており、

  • 『PROLOGUE』=ヴァナディース事変が21年前にあたり、劇中で17歳のスレッタはまだ生まれていない。
  • 『ゆりかごの星』がヴァナディース事変から逃げ延びたエリクトではなく、エアリアル視点の物語である。
  • スレッタは「エアリアルは家族」と捉えており、母親も同様の認識。
  • アリヤの占いで、存在しないはずのスレッタの“きょうだい”に言及されたことがある。
  • プロスペラ=エルノラ・サマヤである事実が視聴者に明かされて以降も、同じ母を持つスレッタが姉にあたるであろうエリクトの存在を認識している様子が一切ない。
  • 決闘の最中にエランが見た謎の少女(というよりは幼女)の幻影。
  • シャディクとの決闘で、スレッタは「エアリアルの中にいる誰か」と親しげに話している。

と、不穏な要素も多く、ガンダムシリーズの過去作にもいくつか前例があったことから、この恐ろしい真実にいち早く勘付いた視聴者も少なくはなかった。


バトアラでの掛け合いを見る限り、ニュータイプのカミーユやヨナのような超人的な感覚の持ち主であれば「エリクトが中にいる」という事実を「感覚」として捕捉することができるらしい(ただしあくまでゲームにおけるIFの出会いがあったらと捉える程度の方がいいだろう)。


幼な子をその身に宿すその姿は、皮肉にもPROLOGUEにて、カルド・ナボ博士が最期に言った「赤子が服を着るように私たちはGUNDを纏うことで、はじめて宇宙に出ていける」の言葉通りの姿になっており、プロスペラの復讐の一部にカルドナボの思想が色濃く出ている。






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