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ファンネル

ふぁんねる

ファンネルは、ガンダムシリーズ登場する無線式のオールレンジ攻撃用兵器である。初出は「機動戦士Ζガンダム」。
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概要

ファンネルは、アニメ『機動戦士Ζガンダム』より登場する、無線式のオールレンジ攻撃用兵器である。
正式にはファンネル・ビット、またはファンネル型ビットというが、単にファンネルと略すのが一般的となっている。
基本的に宇宙世紀作品内で使用される用語であるが、宇宙世紀外の作品では特殊な世界設定である機動戦士ガンダムAGEで同様の用語が用いられている。

解説

一年戦争に登場したエルメスに装備されていた「ビット」の発展型である。
サイコミュ(人間の脳波によって機械を思考制御するためのシステム)を用いて、母機から分離して無線(正確には通常の電波による無線ではなくミノフスキー通信による)で遠隔操作され、搭載されているビーム砲を用いて攻撃を行う小型兵器である。
ファンネル・ミサイルと呼ばれる、ミサイルをサイコミュでコントロールすることにより攻撃を行う兵器もある(後述)。

最初に登場したファンネルは『機動戦士Ζガンダム』に登場したキュベレイに装備されたものであり、その形が漏斗(ファンネル)に似ていたため、そう名付けられた。
以降、ファンネルはこの体系の兵器の一般名称となり、続編の『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』では漏斗型ではなく、円筒型(ヤクト・ドーガ及びサザビー)のファンネルや板状(νガンダム)のファンネルが登場する。

ファンネルとビットの大きな違いとして、ビットにはジェネレータが内蔵されていたため、稼動する際のエネルギーを単体で生み出す事はできたが小型化が難しく、当時はモビルアーマーほどの大きさの母機でないと扱う事はできなかった。

当時のニュータイプ用モビルアーマーは、有線式のブラウ・ブロで高さ60.2m、ビットを搭載したエルメスは同じく高さが85.4mもあった(ガンダムで18m)。
もっともこの高さはブラウ・ブロの場合攻撃端末2機(2連装)を、エルメスの場合はビット運用用のアンテナの高さを含むものだが、いずれにしても並んだモビルスーツがおもちゃに見えるほどの大きさであった。これは、サイコミュ自体の小型化が難しかった事も一因となってはいる。

しかしグリプス戦役期において、エネルギーをジェネレータからエネルギーCAP方式に変更することで小型化に成功。母機(MS本体)に内蔵または懸架して戦場へ運搬する方式で投入された。サイコミュについても改良が続けられ、第二次ネオ・ジオン抗争期にはサイコミュ搭載MSも一般的なMSと殆ど変わらないサイズとなり、機動性の面でも一般的なモビルスーツと同等以上となった。

しかしながらジェネレータの廃止や小型化=推進剤容量の減少は、威力と射程の面でビットからの性能低下を必然としてしまい、結果、ニュータイプ専用機の主兵装だったビットから、補助装備へとその位置づけが変化している。

ファンネルが戦場に登場したグリプス戦役後、数年間は中距離射撃戦におけるオールレンジ攻撃の優位性を発揮し、多種の高級機に採用されたが、時代の経過とともに搭載機の高コスト化や、MSの性能向上に比して優位性が失われていった。勿論、ファンネルの高性能化も続けられたが、『機動戦士ガンダムUC』ではネオ・ジオン残党軍の物資・人材不足もあり、搭載機はクシャトリヤ一機のみとなっている。この時点で、ファンネルのビームではジェガンを撃墜するために数射の直撃を要しており、MSの装甲素材の進化に対して、ファンネルの性能向上が追い付いていなかった事がわかる。
加えて連邦軍による対サイコミュ兵器戦術の研究が進んだこともあり、徐々に活躍の場は少なくなっていった。
最終的に、MSの小型・高機動化が進んだ宇宙世紀120年代以降には、ファンネル搭載機はほとんど見られなくなっている。

なお、ヤクト・ドーガなどを除き、基本的にファンネル採用機はファンネルのエネルギー・推進剤の再充填機構を有するが、実戦(特に混戦)においては放出したファンネルを回収する隙は少なく、またファンネルの推進剤容量も小さい(=帰還のための推進剤を確保できない)ことから、基本的には使い捨て武装とされている。

ファンネルの種類

フィン・ファンネル

フィン・ファンネルは、アニメーション映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より登場する、無線式のオールレンジ攻撃用兵器である。
νガンダムおよびその完成形であるHi-νガンダムに搭載された、アムロ・レイ考案のファンネルを指す。
その名の示すところは「(ヒレのような)板状のファンネル(小型ビット兵器)」

Hi-νガンダム


ファンネルはエネルギーCAPの採用により、その前身であるビットと比べ小型になり、ネオ・ジオン系列機のファンネルは高出力レーザーの採用等により更なる小型化が進められてきたが、フィン・ファンネルは逆に大型化し稼動時間を大幅に向上させている。
よって種類別ではビットに分類される。

フィン・ファンネルは小型ジェネレータと開放型のメガ粒子加速帯(メガ粒子偏向機)を搭載し、既存のビットなどのサイコミュ制御兵器より遥かに強力なビームで攻撃が可能となっているほか、発生するメガ粒子をファンネル間に膜状に展開し、防御障壁として使用する事が可能であるフィン・ファンネル・フィールドが展開される。

また、それ自体が3つのブロックからなる羽根状のAMBACユニットとして作用するため、これを搭載するモビルスーツの運動性と稼働時間の向上にも成功している上、ファンネルそのものにも高度な運動性と稼働時間を付与することとなった。
劇中でギュネイ・ガスが、ファンネルが長時間使用できることに疑問を持っているが、これはフィン・ファンネルがジェネレーターを搭載している上、AMBAC機能が付与されているため既存のファンネル以上の稼働時間を誇っているためである。
また、通常のファンネルとは大きく外見が違うため、当初はギュネイ・ガスが放熱板と誤認している。
νガンダムに装備されたものは機体が急造だったこともあり、一度射出すると本体に戻すことが出来ない。Hi-νガンダムのものはファンネルラックが改修されたため再充電が可能である。

ファンネルミサイル

ファンネルミサイル (Funnel Missile) は、小説『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場する、無線式のオールレンジ攻撃用兵器である。

moonlight


宇宙世紀世界においてモビルスーツという兵器が誕生したのは、元来、ミノフスキー粒子散布下での誘導兵器が使用できないことが起因であったが、サイコミュにより無線誘導が可能になったファンネルミサイルは、再度誘導兵器を脅威とすることに成功している。
また、従来のファンネルと異なりビーム発生機構を必要としないため、非常に小型化することが可能であり、モビルスーツ単機の搭載数も格段に向上している。
他に大気圏内用に開発されたとの意見もあるが、通常のファンネルでも調整さえすれば1G環境下での稼動も短時間ではあるが可能であり、コロニー内や月面などにおいては無重力下と大して変わらないため、これはあくまでも運用目的の一つに過ぎないと考えられる。

現時点で初めてこの兵器が搭載されたと確認されているのは、宇宙世紀0104年頃に完成したペーネロペー及びΞガンダムとOVA版クシャトリヤのみである。
ただし、富野由悠季の小説では、これ以前の作品でもみなビットやファンネルにはビームタイプとミサイルタイプのような描写が存在し、それ以前に開発されていなかったとは必ずしも言えない。
Ξガンダムやペーネロペーに搭載されているのがファンネルミサイルという設定が定まったのも、ゲーム『SDガンダム GGENERATION-F』に登場してからである。

また近藤和久の漫画作品『新・ジオンの再興』では、エルメスのビットが「誘導兵器としてミサイル的に活用できた」と解説されており、作中でもNT部隊『ケルベロス隊』の可変MSゲイドライ・シュツルムが、ファンネルを直接ぶつけることでビームの効かないGコマンダーを撃破している(時代背景は宇宙世紀0092年)

フェザーファンネル

死闘の渓谷


名前の通り羽根のような形をした小型のファンネル。小型化によって搭載数の増加が可能となった。ただし数を用意することに特化したため再利用は考えられておらず、完全に使い捨ての兵器となっている。ビームを発射するほか、目標に直接ぶつけるなどして使用する。
宇宙世紀作品ではU.C.133年舞台の機動戦士クロスボーン・ガンダムに登場するディビニダドインプルース・コルニグスおよびディキトゥスに搭載されている。
また、Gジェネレーションシリーズに登場するフェニックスガンダムおよびハルファスガンダムにも同名の武装があるが、こちらは機能は通常のファンネルと大差ないため、機体名と関連付けただけのネーミングであると思われる。

シールドファンネル

シールドファンネル ユニコーン


ユニコーンガンダムの装備のひとつ。ただし作中で「シールドファンネル」の名称が使われたことはなく、あくまでもプラモデルや書籍の上での呼称である。
最大数は3基。あらかじめ取り付けられていたビームガトリングガンをビーム砲として使用する。オールレンジ攻撃だけでなく、元のシールドの機能を生かしてIフィールド、3枚合わさることでサイコ・フィールド・バリアの展開が可能で、防御兵装としても破格の機能を有する。
本来はネェル・アーガマに保管されていた予備のシールドであるが、ガンダム本体のサイコフレームから発生したエネルギーによって自立機動を行う。なおシールドそのものに推進器類は搭載されていないため、詳しい原理は不明である。

Cファンネル

機動戦士ガンダムAGE」第4の主人公機・ガンダムAGE-FXに搭載されたファンネル。
全身に増加装甲のような形で配置される。
緑色の半透明の短剣のような形状をしており、敵機に突き刺さって攻撃を行うほか敵の攻撃に対して直接盾となって攻撃を防ぐこともできる。
その一方、他のファンネルのようなビーム攻撃機能は確認されていない。
その機能は、過去作における「ファンネル」よりも「機動戦士ガンダム00」に登場したGNシールドビット(ケルディムガンダム)やGNソードビット(ダブルオークアンタ)に近い。

なお「C」の意味するところは不明であるが(書籍によって「シグルブレイド」の略や「カッター」の略称などバラバラとなっている)、外伝作品において「Aファンネル」と呼ばれる別装備が登場しており、頭文字の「A」や「C」は開発順ではなく、製作者や構成素材の頭文字などから取られているとされている。
また、AGE-FXの他にもゲームオリジナルの機体であるAGE-2フェニキスはフェザーファンネルを、AGE-3ラグナはブラスターファンネルを搭載している。


備考

アニメーション映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年)を最後に、2002年の「機動戦士ガンダムSEED」で復活するまでオールレンジ攻撃用兵器はあまり登場しなくなった。

これは元々、巨人同士が挌闘戦をするということを理由づけるためにミノフスキー粒子などの設定を作ったのに、アニメ『機動戦士Ζガンダム』以降の作品ではファンネルを使いすぎており、これでは本来の意図から外れてしまうため、監督の富野由悠季自身があえて使わないようにしたといわれている。
これについては、富野自身がインタビューで「(ファンネルを)多用すると戦闘シーンがあまりにも単調になりすぎる」という発言をしている。

俗語としてのファンネル

ガンダムのファンネルから転じて「有名人によるファン・信者・取り巻きを使った批判・炎上行為」もファンネルと呼ばれる事がある。所謂「信者ファンネル」と呼ばれる行為である。
有名人をモビルスーツ、信者をファンネルに見立てたもので、用法自体はガンダムとは一切無関係なので注意。この為、一切ガンダムと無関係な話題でファンネルという言葉を見かけたら、此方の意味を疑ったほうが良い。

そもそもファンネルの原義は「漏斗」や「煙突」であり、ファンネル・ビットの省略形なのだが……。

関連項目

ビット インコム Gビット ドラグーン GNファング ニュータイプ
チビノーズ: PM-No.476ダイノーズ専用ファンネル

トリビア

ガンダム好きのプロレスラー鈴木鼓太郎が自身が使用する、ロープにもたれて倒れた相手に向かって走り、ロープを掴んで半回転して相手の顔面に蹴りを叩き込む技にファンネルと名づけている
以下の動画は同じ動きの技であるWWE所属のプロレスラーのレイ・ミステリオの持ち技の619(シックスワンナイン)という技である。<この技を鈴木鼓太郎が使う際の技名がファンネル>

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