概要
宇宙世紀0123年から始まったコスモ・バビロニア建国戦争で投入された、ラフレシアに採用されたシステム。
ラフレシアという機体に搭載されたシステムそのものを指すのではなく、本機や無人殺戮兵器『バグ』を含めたメカニック、および制御機構を包括した「ラフレシア・プロジェクト」の過程にある、人間の肉体的・精神的強化措置と、その強化人間とマシンを有機的に接続するマン・マシーン・インターフェイスといった、一連のパッケージ技術。カロッゾ・ロナ(旧姓カロッゾ・ビゲンゾン)が20年以上の歳月をかけて開発し、自らの身体を用いて完成に至らせた。
人間側には、脳波、神経伝達の電気信号だけでなく、サイコミュにおいて人間の感知能力とマシンを接続・繁栄させるニュートリノに近い因子「スウェッセム」、および体液中に含まれる酵素「スウェッセム・セル」を、外科手術を用いて後天的な強化を行う。
この強化された伝達因子を、マシン側のバイオ・コンピュータに読み取らせる事で、過去に用いられてきたサイコミュ以上の確度でコンピュータに精神波や記憶、感情を解析・記録させるシステムである。
同時期にサナリィにおいてモニカ・アノー博士が研究・開発したバイオ・コンピュータが、マシン側から人間に寄り添わせるシステムであるのに対して、ネオ・サイコミュはより機械的解析を進めたサイコミュ技術により人間をマシンに近づける事で、完全脳波コントロールを含めた高機能のマン・マシーン・インターフェイスとしている。
その性能は、非人間型であるモビルアーマー本体の操縦のみならず、機体に装備された125基のテンタクラーロッドさえも思考のみでコントロールするという、驚異的なものとなっている。
しかし引き換えに、上述の通りパイロットに肉体・精神両面から過剰なまでの強化改造を強いる上、パイロットと機体をケーブル接続する必要があるなど、既存のサイコミュシステム以上に非人道的なシステムとなっている。
だが、これらの措置を受け入れるならば、稼働時間の制限等を持たずに思考制御による運用を可能とする、サイコミュによるマン・マシンインターフェースの「完成型」であるとも言える。
なお、アナハイム社への技術提供(裏取引)によりネオガンダム1号機にも、本システムが採用された。このシステムは上記のようなパイロットへの強化措置が必要なく、パイロットへの安全性が高められている。アナハイムはバイオセンサーやサイコフレーム等、サイコミュ関連技術のノウハウを長年蓄積しており、それらのデータがフィードバックされたと考えられる。