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サイコフレーム

さいこふれーむ

サイコフレームとは、『機動戦士ガンダム逆襲のシャア』以降の宇宙世紀年代に登場する、架空の構造資材である。
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概要

宇宙世紀0090年代からアナハイム・エレクトロニクス社で製造されている、サイコミュの基礎機能を持つ金属粒子サイズのコンピューターチップを金属フレームに無数に鋳込んだモビルスーツ用構造材である。

絵面としては、「逆襲のシャア」作中でチェーン・アギ技術士官がアムロに届けようとしていた「T」字型の試材(サンプル)が有名。
また、ユニコーンガンダムのデストロイモード形態において発光する箇所も当該素材に当たる。

新生ネオ・ジオンの戦術士官ナナイ・ミゲルが開発者であり、新生ネオ・ジオン総帥であるシャア・アズナブルが搭乗するに相応しいサイコ・マシンを建造するために本素材を開発した。そして、ネオ・ジオンと繋がりの深いアナハイム・エレクトロニクス グラナダ工場に製造法が伝わり当工場のみが製造技術を有していた。しかし、ライバルであるアムロ・レイと互角の条件で戦って勝つ事に拘ったシャア自身の手によって、アムロ専用新型MS開発を手掛ける同社フォン・ブラウン工場へ意図的にリークされた。

サイコミュとしての機能

鋳込まれたチップ単体では実効的な効果を持たないが、コアとなる高出力のメイン・プロセッサを配置することで、非常に高効率かつ高密度なサイコミュ・システムとして機能する。よってサイコフレームをMSに採用した場合、マシンの構造材自体にサイコミュ機器(電子機器)の機能を持たせる事になるため、専用に積載スペースを配する必要が無く、単純なプロセッサ搭載量も増加する事から、従来のサイコミュより受信許容量や速度が大きく向上し、更には機器の安定性も高まる(一部が破損しても、同じ機能を有したフレーム・プロセッサが補完する)など、非常に多くのメリットが享受可能となる。
更にコクピット周辺(インターフェース)のみならず、フレームの関節部に分散配置することにより、機体の追従性を飛躍的に向上させるという副次的な機能も確認されている。
これは、ニュータイプの素養を持ったパイロットの脳波を、“思考”として具体化される以前の“防衛本能”レベルから拾い上げる事による効果であるが、それ故に、状況によっては機体がパイロットの意図外の挙動をとってしまう可能性に繋がる。

具体例として、第二次ネオ・ジオン抗争時のνガンダムが挙げられる。
本機は上述の経緯から完成直前にサイコフレームを搭載したため、設計に関わったアムロが想定していた以上にファンネルへの脳波発信がシャープになっており、ケーラ・スゥを人質にする事でガンダムの抵抗を封じたギュネイ・ガスとの対峙において、電撃によるショックを受けたアムロの防衛本能にフィン・ファンネルがダイレクトに反応し、本人の意に反して敵機に攻撃を行ってしまうという事態が生じている。

年表

アクシズ・ショック、表向きの技術開発の中止(U.C.0093年~)

サイコミュ・システムとして意図、設計された機能は前項の通りであるが、第二次ネオ・ジオン抗争終盤では、開発・製造に関わった全ての人間の想像を遥かに超えた現象――後の歴史でいう「アクシズ・ショック」が引き起こされた。
この時に発生した未知の力場は後にサイコ・フィールドと名付けられ、人類史上最初にして最大規模の“力”によって地球は救われたが、その発現に至った経緯は(特に政府高官のような)人々の想像力を遥かに越えていたため、未だ残存する反体制派による悪用を恐れた地球連邦政府は、以降、アナハイム社に対してサイコフレームの研究・開発を停止したとされる。

UC計画(U.C.0096年~)

しかし、連邦政府の上層部が認めた上でアナハイム社は極秘裏に研究を続けており、宇宙世紀0095年頃には剛性と生産性を改善させた新型サイコフレームの鋳造に成功する。そして宇宙世紀0096年、同社と因縁を持つビスト財団の主導による「UC計画」に基づいて、MSの内部の内部駆動骨格であるムーバブルフレーム全てにサイコフレームを用いた「フル・サイコフレーム」採用の特殊試作機ユニコーンガンダム1号機、および2号機をロールアウトさせたのだった。

なお地球連邦軍は、宇宙世紀0095年にはフルサイコフレームの素体1機分をアナハイム社に納品させ、3号機を別途組み上げている事が、前述の『連邦政府の上層部が認めた上で』という事実の証左となっている。

このユニコーンガンダム・タイプ各機は、「アクシズ・ショック」で発現したサイコ・フィールドを(ある程度)任意に展開させるため、防御の要である装甲を開放して内部構造(フル・サイコフレーム)を積極的に露出させるという、通常の兵器設計思想からは真逆となる特殊なシステムを採用しており、完成した各機ともフレーム解放時には(設計者の予想していなかった発光現象なども見られたが)要求スペックであるサイコ・フィールドの任意発動を実現している。

ユニコーンガンダム1号機、2号機およびジオン残党「袖付き」が保有していた複数のサイコフレーム採用機が交戦したラプラス事変では、規模こそ小さいものの高頻度でサイコ・フィールドが観測され、ついには再建中のサイド4(旧サイド5)工業コロニー・インダストリアル7において、戦略兵器コロニーレーザーを遮断する規模のバルア・フィールドが発現(とは言え、エネルギー規模としてはアクシズ・ショックの30億分の1程度という、ごく小規模ではあった)。更にはその一部始終――虹色に輝く白と黒のガンダムが、『ラプラスの箱』に込められた100年の“祈り”と共に地球圏全域に公開されてしまう事態が生じる事となった。

このラプラス事変で生じた一連の事態によって、各権力基盤が大きく揺らぐことは無かったものの、首脳陣はコントロール不全となるサイコフレームに対する危機感をより強め、サイコフレーム技術を完全なる連邦政府管理下に置き、より厳重に管理する事を決定するのだった。

残存するサイコフレーム技術の捜索(U.C.0096年~)

これによって、地球連邦政府は一応の安息を得るが、地球から押し戻された小惑星アクシズの破片には、サイコフレームに関する研究データが残存しているとされ、これを用いてダイクンの遺志を継ぐという新勢力が現れる可能性が、最後の懸念事項となった。
これを払拭するため連邦政府は、ラプラス事変の僅か2か月後に特務部隊『マスティマ』をアクシズへ派遣。研究データ回収を命ずる。本件においては、偶然にも同時期にデータ入手を目論んだブッホ・コンツェルンの私兵部隊『バーナム』との遭遇戦が生じたために、両勢力共に研究データを回収することは叶わなかったが、政府側の当初の目的である技術の流出阻止は成ったのであった。

『感応波』の科学的解析完了とサイコミュの衰退(U.C.0100年~)

ジオン共和国の自治権放棄がつつがなく完了した宇宙世紀0100年以降、一時的に地球圏からは大きな戦乱が消えたが、逆にその事が激しい軍縮の波を呼び寄せる結果となった。
宇宙世紀0102年に、軍の戦術・長期戦略研究機関から半官半民の軍需企業に転身したサナリィは、軍の予算削減のために小型MS開発計画を提唱。その理論と多数の革新技術を導入した第二期MSF90を宇宙世紀0111年に完成させ、次期主力機コンペティションにおいて、アナハイム社を圧倒的な技術差で下し、その後のMS開発の方向性を大きく変化させる。
更に後の宇宙世紀0116年に、サナリィは「現時点における技術的限界への挑戦」を目的として、アナハイム社には技術破棄を徹底させたサイコフレームを採用した高性能機F91をロールアウトさせるのだった。
このサイコミュ・システムとして以外にも、F91ではサイコフレームの鋳造技術を応用・発展させたMCA構造を、フレームレベルから採用し、F91の性能を更に高次元に引き上げることに成功した。

ただし、上述の通りサイコフレームを封印されたままのアナハイム社ではあったが、独自の対抗措置(技術盗用)を取り、到達成果としてF91――サイコフレーム搭載機を超えるMSネオガンダムをロールアウト。その過程において得られた各種技術をフィードバックすることで、最終的に宇宙世紀0122年には連邦の制式採用機受注企業としての立ち位置を取り戻している。
そしてまた、この時期に両社が行った技術研鑽によって、多方面にわたってブレイクスルーが生じ、特にバイオ・コンピュータの発達はファンネル衰退の主要因となった、とまでされる(本件には、『感応波』がニュートリノに近い粒子「スウェッセム」であると科学的に解析・証明された事も大きく影響していると思われる)。
この結果、パイロットの資質や偶発的要因に頼るサイコミュ技術そのものの必要性が薄れ、サイコフレームもまたMS開発史から自然と消えていった。




キャピタル・アーミィによる技術復活(R.C.1014年~)

宇宙世紀が終焉した後の時代である『リギルド・センチュリー>Gのレコンギスタ』では、キャピタル・アーミィが「ヘルメスの薔薇の設計図」に記載されていたユニコーンガンダム3号機「フェネクス」のデータを基に、当時の技術を用いてG-フェネクスとして復活させている。
本機はフェネクスの武装に至るまで再現が成されていたとされ、ユニコーンガンダム・タイプの特徴であるデストロイモードへの『変身』や、サイコ・フィールドの任意展開も見せている。

サイコフレーム搭載機

宇宙世紀


リギルド・センチュリー


関連項目

ガンダム 宇宙世紀
機動戦士ガンダム逆襲のシャア 機動戦士ガンダムUC 機動戦士ガンダムTwilightAXIS 機動戦士ガンダムF91

Gのレコンギスタ

ニュータイプ ミノフスキー粒子 サイコ・フィールド アクシズ落とし

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