Ⅱネオ・ジオング
せかんどねおじおんぐ
星も動かしたサイコフレームよ、この俺を吸い尽くして奴らに裁きをっ!
フル・フロンタルが生み出したマシン…!この俺の力を合わせて…!貴様と世界に引導を!(スーパーロボット大戦30)
ラプラス事変の終結後、地球連邦軍が『袖付き』から接収していたハルユニット(ネオ・ジオング)の予備パーツを、ミシェル・ルオが彼女独自の思惑をもってルオ商会の資金力と政治的影響力を行使して入手。更に秘密裏にジオン共和国の極右集団へと横流しし、共和国の一部派閥において完成させられた巨大モビルアーマー。もう一人の黒幕とも言える共和国外務大臣モナハン・バハロ――曰く「なくして惜しいものでもない」サイコマシーン。
既述の通り、ハルユニットの予備パーツで建造されているため、カラーリングも含めて多少の相違はあるものの、ネオ・ジオングの同一機である。よって型式番号も同一のNZ-999とされている。
基礎設計はフル・フロンタルが行ったものの、建造はアナハイム・エレクトロニクス社のため、同社の規格に沿っているようで、ナラティブガンダム等の同世代機ならばドッキング可能である。
しかしながら、L5宙域に構築されたサイド6(後に「不確か」と設定が改められた)のヘリウム3備蓄基地では、ジオン共和国所属・ゾルタン・アッカネン大尉の駆るシナンジュ・スタインをコアに据えた『本来の仕様』が、多大な破壊をもたらした。
なお、カタログ上は運動性も高いとされるネオ・ジオングだが、フェネクスの力を借りたジェガンA2型を含めた対集団戦においては、敵機からの被弾を許したため、やはり100m級という被弾面積の大きさの不利は否めなかった。
ハルユニット固定武装
有線式大型ファンネル・ビット
基部となるアームユニット内に五指のように装填されている、多機能端末。アームユニットは背面のものを含めると六本装備されているため、最大展開数は五基×六本=三十基となる。しかしながら、アームユニット内部には複数基の予備ファンネル・ビットが格納されており、アクティブ端末が破損すると順次装填される構造となっている。
五指形状のまま、五連装砲×六ユニットとして使用。サイズ・威力は異なるが、かつてのジオングを想起させる。
アームユニットから『指先』端末のみを射出、有線コントロールし、中距離までのオールレンジ攻撃に用いる。
加えて端末先端にはアンカーが仕込まれており、敵機動兵器の外装に食い込ませた上で、電子的にOSへと侵入。敵機のコントロールを奪う事で、間接的に攻撃端末や防御壁として用いる事も可能。
敵モビルスーツを攻撃端末として用いるのは、ファンネル(単純形状の機動砲台)と比較して、コントロールが酷く煩雑化し、被弾面積においても大幅に不利となるため、純粋な武装としてはデメリットの方が大きい。劇中では、敵対パイロットに対して「同士討ち」の心理的プレッシャーを与えるために使用された。
- 大型ビームソード
Ⅱ機の新規機能。五指形状のまま、砲口から大型ビームサーベルを発振する。Ⅱネオ・ジオング本体の数倍に達する長大さだが、宇宙空間という広大な戦場で扱うにはそれでも短く、モビルアーマーの宿命としてAMBACが不利なため、対モビルスーツ戦がメインとなった本機では使用の機会が少なかった。
しかし、ナラティブガンダムC装備のパイロットが“魂”を掛けて展開したサイコ・フィールド・バリアを打ち破るという、絶大な威力を有している。
腰部Iフィールド・ジェネレーター
腰部前後に二基ずつ、計四基を装備。
ミノフスキー・エフェクトによりメガ粒子を偏向させることで、全周囲の耐ビーム・バリアとして機能させる。詳細はこちら。
ハルユニットの仕様(欠陥)として、プロペラント・ブースターにはバリア効果が届かない。
大口径ハイメガ粒子砲
腹部に1門装備。
ハルユニット腹部に内蔵される形で固定されているため、本体ごと方向転換しなければならないほど射角が狭いが威力は本機の最大火力である。
ゾルタンは積極的に近距離射撃戦を展開したため、活躍の場が少なかった。
サイコシャード発生器
機体各所に合計八基を搭載。
ハルユニットそのものにはサイコフレームが搭載されていないが、ドッキングしたモビルスーツがサイコフレーム搭載機であった場合は、フレームに鋳込まれたマイクロプロセッサを周囲空間に放出させ、それを核として疑似サイコフレームである「サイコシャード」を後光のように形成する。
これによってサイコフレーム積載量が激増するため、パイロットは任意に疑似的なサイコ・フィールドを展開可能となる。
ゾルタン・アッカネンは主にヘリウム3貯蔵タンクの推力と耐ビーム・バリア、及びヘリウム3の核融合反応励起に用いた。
なお物理的には、ヘリウム3単体による核融合反応を起こすためのエネルギー準位(圧力と温度)は、ジェネレーターで起こされる重水素との反応よりも極めて高い(人為的に発生させるのは不可能と認識してよい)が、劇中人物たちは「臨界の光」を目視判断しているため、宇宙世紀では何らかのエフェクトにより反応準位が下げられていると思われる。
肩部ウェポンベイ格納武装
左右の肩部ウェポンコンテナに一基ずつ格納された規格武装。フォールディングサポートアーム非採用機でも支障無く運用できるよう、20m級モビルスーツのマニピュレーターが届く配置となっている。
大型モビルアーマーの弱点となる近距離戦闘をカバーするための機構だが、ゾルタンは中距離以遠へ向けての補助火力として積極的に使用した。
エリク・ユーゴの乗るギラ・ズールに護衛されながらゾルタンが指揮する部隊の母艦である改造チベ級「グルトップ」に運び込まれると、サイド6の学園都市「メーティス」での戦闘でゾルタンの要請に呼応し、グルトップ下部に設営された牽引用のケージから4本のアームユニットでコンテナを押しひしぎながら出撃。
コロニーへ侵入中、NT-Dを発動させたナラティブガンダムB装備の放ったサイコウェーブに引き寄せながら合体を行い、ナラティブを体内に取り込む。
ナラティブのパイロットであるヨナ・バシュタの憎しみに同調するかのように五指の砲門からビームを発射しコロニーを破壊しつくそうとしたが、フェネクスに、右アームユニットへと触れられると突如合体を解除し、ナラティブを吐き出すと発射されたビームは全て収束しコロニー破壊は未遂に終わった。
その後は制御システムが復旧し、シナンジュ・スタインに先導されグルトップへ帰投した。
このメーティスで起こした事件の報告をエリクから受けたモナハン・バハロ外務大臣は、Ⅱネオ・ジオングを『不死鳥狩り』の切り札にすることを断念し、ジオン共和国の関与が表沙汰になる前に事態終息の為、連邦軍艦隊にグルトップをⅡネオ・ジオング諸共沈めさせ、証拠を隠滅することを決意した。
この直後にエリクはゾルタンに殺害され、部隊はゾルタンが掌握した上で逃亡を図るが、ヘリウム3貯蔵施設宙域にてモナハンが差し向けたゼネラル・レビルを旗艦とする連邦軍艦隊と交戦。
Ⅱネオ・ジオングでゾルタンは迎撃に出て、持ち前の搭載火力と、サイコ・フィールドを活用したヘリウム3タンクの遠投や、内部に貯蔵されているヘリウム3を臨界状態にして爆破するなどの超常現象を以って、艦隊を殲滅するものの、グルトップは撃沈される。
このヘリウム3貯蔵施設宙域での戦闘に、その存在を感じ取って現れたフェネクス、ダマスカスから出撃したナラティブガンダムC装備と交戦。
激闘の末、フェネクスのビームトンファーによってハルユニットをサイコシャードごと両断されたゾルタンは、シナンジュ・スタインをパージさせ、ビームアックスでの近接戦を仕掛ける。しかし、フェネクスのトンファーによってコクピットを貫かれ、ゾルタンの肉体は蒸発したのだった。
だがゾルタンの今際の際の怨念はなお、強力なサイコ・フィールドを発生させて備蓄基地のヘリウム3を臨界爆破させようとしたが、それもフェネクスの翼状のサイコ・フィールドに包まれた事で、ヘリウム3は基底状態へ戻り爆発が生じることはなかった。
メイ「機体がちょっと、大き過ぎてな・・・」
※イラストではメイ自身が乗っているが、イメージとしては大体こんな感じ。
バトローグにて投票により選ばれたMSの一体として登場。
ランダム選択されたガンプラとしてメイがハルユニット使用、ガンダムベース仕様のモビルドールメイとドッキングした。
ウォドムポッド同様にコントローラーを介してハルユニットの操作を行う。
コメント
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vsゾルタン・アッカネン(機動戦士ガンダムNT)
今回はリクエストから、https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17998347の”出来損ない”であるゾルタンです。そっちよりはまだ書きやすい部類でしたね・・・「中身が無い」のとは対照的に色々と爆発してましたし、やろうとした事も中々の破壊行為だったので。ただ、作品そのものが宇宙世紀の総まとめぽかったので、そこが難しかったといえば難しかったです。4,717文字pixiv小説作品 - クロスオーバー大戦
VSⅡネオ・ジオング/ゾルタン・アッカネン大尉(機動戦士ガンダムNT)
今回はガンダムシリーズの映画『機動戦士ガンダムNT』で登場したゾルタン・アッカネン大尉が搭乗するネオ・ジオングの同型機『Ⅱネオ・ジオング』の掛け合いです! kekekeさん版のゾルタン戦(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=18047431)も見て下さい。1,416文字pixiv小説作品