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ギラ・ズール

ぎらずーる

ギラ・ズールとは、OVA『機動戦士ガンダムUC』、映画『機動戦士ガンダムNT』に登場するモビルスーツである。
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『宇宙は、スペースノイドのもんだぁ!!』

いいな、退がっているんだぞ。こんな所で死ぬことはない!

スペック

型式番号AMS-129
所属ネオ・ジオン軍残党・「袖付き」、ジオン共和国
アナハイム・エレクトロニクス
生産形態量産機
全高20.0m
本体重量21.8t、22.3t(親衛隊仕様)
全備重量55.2t、56.5t(親衛隊仕様)
ジェネレーター総出力2,470kW、2,760kW(親衛隊仕様)
スラスター総推力62,100kg、74,520kg(親衛隊仕様)
センサー有効半径18,200m
装甲材質チタン合金セラミック複合材
携行武装ビーム・マシンガン、ビーム・スナイパー・ライフル、ビーム・マシンガン・コンパクト、ビーム・ガトリングガン、ビーム・ショット・ライフル、サブマシンガン、ビーム・ホーク、ハンドグレネード、シュツルムファウスト、ランゲ・ブルーノ砲改、ギラ・ドーガ用シールド

概要

ギラ・ズール

ギラ・ドーガに次ぐネオ・ジオン軍の次期主力機として開発されていたモビルスーツ

抗争が早期に終結した事で生産計画は棚上げされていたが、宇宙世紀0096年に袖付きが蜂起し、ジオン再興を象徴する主力機として本機の生産計画が再び始動した。

しかし資金力の厳しい袖付きの懐事情から予定されていたスペックでの量産は承認されず、量産計画を見直す羽目となり、結果的に骨組み(ムーバブルフレーム)や武装を含む大部分のパーツをギラ・ドーガから流用したギラ・ドーガの発展強化型として完成した。

デザイン的にはギラ・ドーガをベースにしつつも1年戦争時の「ザク」系列を彷彿とさせるジオン・スタイルにまとめられている。これは指導者シャア・アズナブルを失い低下した組織の求心力を高める狙いもある。肩部のスパイクアーマーは設計自体はされているものの、後述の親衛隊仕様のみが装備しており、一般機はザクⅠのようにスパイクが無く丸いショルダーアーマーを装備している。

また、細かい装飾として胸部と手首付近には「袖付き」の所属である事を示すマーキングが施されているほか、隊長機の頭部にはブレードアンテナが装備され、階級や個人の裁量である程度の改造が可能。


「袖付き」の運用する機体の基本的操縦システムは、ハード、ソフト共にギラ・ドーガから変更されておらず、コンソールやシートの形状も同じである。即ち、円形の「メインマルチディスプレイ」を中心に、それを囲む(右)「通信モニタ」と(左)「後方警戒モニタ」、足下のフットペダル、肘掛けの位置にあるサイドコンソールと、引けば加速、押せば逆噴射する球形操縦桿「アームレイカー」により構成される。

連邦軍では当初のジェガンに採用されていたが、パイロットの不評からすでに廃止されているため、払い下げ品を購入させられた形になる。第二次ネオ・ジオン抗争で疲弊した組織の財政事情が窺える(なおOVA版では一般的なグリップ式となっている)。

ギラ・ドーガと比較すると大幅な進歩も無く、装備や設備の近代化更新という意味合いの強い機体として完成した本機だが、生産計画の見直しや数年間の技術の進歩もあった事で、初期案よりも整備性や生産性が向上したというメリットもあった。


また、開発元がアナハイム・エレクトロニクス社であるため、アナハイムの規格にさえ適合すれば連邦系の装備でもそのまま流用することが可能となっている。


ちなみに、U.C.0112年や0116年にもネオ・ジオン軍残党やジオン共和国軍解体に反発したテロ集団である共和国解放戦線で運用されているのが確認されており、宇宙戦国時代ではミキシングMS「ヴェルダン」の頭部に本機のものが流用されている。


武装

ビーム・マシンガン

アサルトライフルの形状をしたビーム発射式銃。

ギラ・ドーガのそれと同じく銃口からペレット状のビームを連射し、またバレル下部にはアドオン方式のグレネードランチャーを装備可能。加えてEパックもバナナマガジンの形状になったため弾数も向上されている。

オプションが豊富で、上記のアドオン式のグレネードランチャーの他、スコープ式の追加センサーユニット、下記のスナイパーライフル換装オプションや、コンパクトモデル換装オプションが存在する。

デザインが旧ナチス・ドイツが使用した突撃銃StG44とあって、上記のオプション装備も実銃のオプション装備に近いモノがある。


ビーム・スナイパー・ライフル

ビーム・マシンガンの基部を転用した長距離狙撃用ビーム・ライフル。

砲身の延長やセンサーの追加が行われている。

デザイン元はH&K社の有名スナイパーライフルPSG1に近い。

フロンタル親衛隊のキュアロン・マスカが使用した。


ビーム・マシンガン・コンパクト

ビームマシンガンを短銃身化してコンパクトなモノに換装したモデル。

銃身を切り詰め、ストックを外したことで取り回しをよくしている。

デザイン元はH&K社の有名SMGであるMP5Kである。

機動戦士ガンダムNTにて、ジオン共和国のエリク・ユーゴ中尉のギラ・ズールが使用していた。


ビーム・ガトリングガン

クシャトリヤ用の装備。ビームを断続的に発射する事が可能。


ビーム・ショット・ライフル

サザビーが使用していた物をギラ・ズール向けに調節したもの。

機体のサイズに迫る長砲身であり、反動軽減用に弾帯を模したケーブルで機体背面と接続されて運用される。

首相官邸ラプラス跡地での戦闘でアンジェロが使用。


サブマシンガン

取り回しに優れる実弾武装。

MMP-80 90mmマシンガンを切り詰めたコンパクトモデルで、主に大型火器を使用する際の予備火器として用いられる。


ビーム・ホーク

腰に懸架される接近戦用武装。上部にピック状、側部に斧状のビーム刃を発生させるデバイスを持ち、斬撃用のホーク・モード、刺突用のパイル・モードといった多彩な形態を有する。

複数のモードの併用は可能だが、エネルギー効率が悪くなるのであまり勧められていない。


ハンドグレネード

マニピュレータで投擲する形式の実弾兵装。

時限、磁気、接触、熱感知など複数の信管を持つ。


シュツルムファウスト

一年戦争時から多くの機体に使用されている使い切りのロケットランチャー。

無駄弾にならないよう、グリップ・照準サイトを追加し命中精度を向上させた改良型を採用している。形状的にはRPG-7パンツァーファウスト3に近い。


ランゲ・ブルーノ砲・改

ギラ・ドーガ重装型の搭載兵装だったランゲ・ブルーノ砲を宇宙戦闘用に改修した装備。

バックパックの基本的な構成はランゲ・ブルーノ砲と同一だが、サブジェネレーターを組み込んだビーム砲として運用された。


シールド

一般機と親衛隊機でその形状が異なる。一般機は右肩にザクと同様のL字型固定式シールドを装備。

親衛隊の機体はギラ・ドーガのシールドと同形状の改良タイプを装備する。

親衛隊所属のキュアロン機のみ、この二種を同時装備し、後者をギラ・ドーガ用のシュツルム・ファウストを装備する為のマウントとしている。


バリエーション

親衛隊仕様

AMS-129 GEARA ZULU

フル・フロンタル直属の親衛隊が搭乗する機体。

両肩がスパイクアーマーに換装されている他、胸部や袖のエングレービング以外にもボディ全体に渡って白色のラインが追加されるといった装飾が施されているため、外見も派手になっている。各パイロットが各種チューンナップを行っている為、機体性能は一般機よりも高い。

正確には、一般機の方が初期設計の一部を簡略化した廉価版であり、この親衛隊仕様こそが初期案に最も近いギラ・ズール本来の姿である。

特に推進器系が改修されており、これはギラ・ズールをシナンジュの高機動性に随伴可能なレベルにする為の措置だと言われている。

ランドセルもザクⅡのシルエットに近い一般機に対してギラ・ドーガと同様のものとなっており、脚部スラスターには外装が追加されさながら高機動型ザクⅡのR-1型に対するR-2型のような様相を呈している。


アンジェロ・ザウパー専用機

ギラ・ズール(アンジェロ・ザウパー専用機)&アンジェロ・ザウパー

フル・フロンタル親衛隊隊長であるアンジェロ・ザウパー専用機。

紫を基調としたカラーリングが施され、親衛隊機仕様より更に派手なエングレービングが施されている。

バックパックはプロペラントタンク2基とランゲ・ブルーノ砲・改が接続され十字方向にスラスターが突出したタイプに換装されているが、作戦状況によってはランゲ・ブルーノ砲・改を降ろしてビーム・ショット・ライフルやサブマシンガンを携行する場合もある。

旧首相官邸ラプラス跡宙域での戦闘でユニコーンガンダムに挑むも返り討ちに逢い中破。その後は後述のローゼン・ズールに改修される。


キュアロン・マスカ機

フル・フロンタル親衛隊隊員であるキュアロン・マスカのパーソナルカスタム機。

最初に登場したときは通常の親衛隊専用機だったのだが、旧首相官邸ラプラス跡宙域での戦闘では、右肩をシュツルム・ファウスト4本を装備した固定式シールドに換装し、得物にビーム・スナイパー・ライフルを装備していた。


ギルボア・サント機

ガランシェール隊の操舵手であるギルボア・サントのパーソナルカスタム機。

通常のギラ・ズールに指揮官機用の頭部ブレード・アンテナ、背部にランゲ・ブルーノ砲・改を装備し、ビーム・ガトリングガンを右肩の固定シールドにマウントしていた。

旧首相官邸ラプラス跡宙域での戦闘で、ネェル・アーガマに囚われたマリーダを救出するために3機の僚機と共にネェル・アーガマに肉薄する。

その後は大気圏上層部で繰り広げられるデストロイモードのユニコーンガンダムシナンジュの戦闘に割って入り、シナンジュを庇ってビーム・マグナムの直撃を受け撃墜された。


識別マーキング仕様

AMS-129 ギラ・ズール(ガランシェール隊仕様)

袖付きから離反してネェル・アーガマへ協力する事になったガランシェール隊所属のギラ・ズール2機を目視でも敵味方識別をし易いように太腿部分にオレンジのラインマーキングを加え、頭部エンブレムを大きめにリペイントした。

武装は投降前の物を引き続き使用しており、アイバン機はスキウレに搭乗、クワニ機はジオン残党軍から譲り受けた大量の実弾兵装の内2連ザクバズーカを携行し、新たに機体色に合わせ濃緑色に塗装されたジェガンのシールドを装備している。


また、交渉が決裂しネェル・アーガマから脱出する際に置いていかれたフロンタル親衛隊の機体1機にも同様の塗装を施されたのち、ガランシェール隊の戦力に加えられている。

武装もアナハイム・エレクトロニクスの共通規格を利用してジェガン用のシールドの他にもビームライフルビームサーベル装備しており、連邦とジオンのちょっとしたハイブリッドを実現している。


ゼー・ズール

ゼー・ズール

型式番号AMS-129M

ギラ・ズールをベースに袖付きが開発し、地上のジオン残党軍カークス隊に供与された水陸両用MS。

ゼー・ズールの記事を参照。


クラーケ・ズール

型式番号YAMS-130

メカニックデザイン企画『UC-MSV』(公式サイト)および漫画『機動戦士ガンダムUC バンデシネ』に登場。

サイコミュ高機動試験用ザクのコンセプトをU.C.0096年の技術レベルで再現した機体。ギラ・ズール本来の仕様であった親衛隊仕様機を母体として開発された。

ベース機の腕部を残しつつ肩部にメガ粒子砲を内蔵した有線式遠隔攻撃端末となる大型の腕部を追加、下半身は機体名称にある「タコ」を想わせる8基の大推力ロケットに換装。その加速性能や機動性は巡航形態のデルタプラスに追従可能なものとなっている。

長距離航行用のオプションとしてクシャトリヤ・リペアードにも使用されていた大型プロペラント・ブースターを装備することも可能。


ローゼン・ズール

型式番号YAMS-132

アンジェロ・ザウパー専用機として、中破したギラ・ズールをベースにシナンジュの予備パーツを流用しつつハンマ・ハンマのコンセプトを昇華する形で改修された機体。

ローゼン・ズールの記事を参照。


ジオン共和国軍仕様

映画『機動戦士ガンダムNT』に登場したジオン共和国軍のグルトップ隊が使用した機体。

外見はフロンタル親衛隊仕様と変わらないが、スペックは通常機に準拠する。

フェネクスの捕獲を目論むジオン共和国の外務大臣モナハン・バハロの策略で投入された。

テロ組織である袖付きに偽装するためにこの機体を使っていたとされる。


漫画『機動戦士ガンダムUC episode EX2 獅子の帰還』では正規軍の機体も登場しており、こちらは一般機をベースに胸部や袖のエングレービングが取り外されている。


エリク・ユーゴ機

グルトップ隊の実質的指揮官であるエリク・ユーゴ中尉の専用機。

彼女のパーソナルカラーであるダークブルーに塗装されており、頭部はひさしを拡張しギュネイヤクト・ドーガ同様に一つの基部から前後に2本伸びたブレードアンテナを搭載している。

アンジェロ機と同様に重装型のバックパックユニットを高機動ユニット代わりに装備して、ビーム・ナギナタとビーム・マシンガン・コンパクトを装備していた。

また、本機も偽装のために袖付きのエングレービングが施されているが、胸部のみ広範囲を覆う本機独自のものが施されている。


レロ・ズール

MG 1/8  レロ・ズール(アンジェロ専用機)

公式Twitterエイプリルフールネタ。当時製作中だったepisode 4の絵コンテと一緒に撮影された設定資料の写真という体で公開された。

上半身が丸ごとザクレロという衝撃的な見た目で、隣のアンジェロとの比較から全高は2m程しかない模様。


ガンプラ

1/144がHGUCにおいて発売されている。設定としては先述の通りギラ・ドーガの発展型に当たるがキットは完全新規造形。

一般機、親衛隊仕様、アンジェロ機が一般販売、キュアロン機、ギルボア機がプレミアムバンダイ限定で発売されている。

また、一部ランナーの流用でゼー・ズールが発売されている。


関連動画

関連項目

機動戦士ガンダムUC 機動戦士ガンダムNT

袖付き

ギラ・ドーガ メッサー(MS)

ギルボア・サント アンジェロ・ザウパー エリク・ユーゴ

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