概要
宇宙世紀0079、スペースノイドの自治権確立の為に地球連邦軍に独立戦争を挑んだジオン公国は同年末、宇宙要塞ア・バオア・クー攻防戦で連邦軍に敗れ、ジオン公国の実質的指導者であったザビ家一党も赤子のミネバ・ラオ・ザビと母であるゼナ・ザビを残し壊滅。混迷極まるジオン軍部を統率出来るだけの人材と余力を失った公国軍にもはやこれ以上連邦と事を構える事など出来る筈もなく、この攻防戦終結を以って事実上のジオン公国の敗戦となる。
この攻防戦直後のU.C.0080 1月1日にジオン臨時政府は地球連邦政府と終戦協定を締結。これにて「ジオン独立戦争」、いわゆる「一年戦争」は多くの犠牲を払い終結し、ジオン公国は連邦政府管轄下の「ジオン共和国」と名を変える。
終戦後のジオン
ジオン共和国の内情は、連邦軍の支配を受けるだけの傀儡となっており、スペースノイドの自治権確立とは程遠かった。
この内情に対して、ギレン・ザビ親衛隊隊長を務めていたエギーユ・デラーズは早々に敗戦を受け入れ降伏したジオン共和国に対し強く憤慨。共和国政府を「売国奴」と痛烈に批判し、もはやジオンとは認めていなかった模様。
また、デラーズ以外にも敗戦を認めたジオン共和国を憎悪している者が多く、Dr.QというMS科学者はジオン共和国の破壊を目論んだ為にシン・マツナガなどの他のジオン残党に危険視されていた。ジオン残党の一派は、気化爆弾を搭載した惑星間航行ロケット「シルバー・ランス」を用いてサイド3へのテロ攻撃を実行するも阻止されている。
もっとも、ザビ家が支配してるジオン公国が仮に独立を成功させたとして、それが国父ジオン・ズム・ダイクンが求めたスペースノイドの自治権とも程遠いことは明白である。
その頃、ア・バオア・クー防衛戦を生き延び、宇宙や地球の各地に密かに潜伏していたジオン残存将兵の継戦派やジオン敗北を認めなかった者や未だ連邦に強い反抗を持つ兵士達はジオン共和国に見切りを付け、独自のグループや一派、組織に分かれて連邦軍に対し抵抗するべく活動を開始した。これがジオン残党軍の始まりである。
まともな補給や整備も無い残党軍は常に物資、人員が慢性的な不足状態であったが、残党軍将兵の士気は反比例するように高く「ジオン再建」を悲願に長年戦い続けている。
火星圏においては先に行われていた「火星移住計画」においてある程度の開拓が進められており、U.C.0068年よりジオンも火星開発をしていたが、逃げ延びてきたキシリア派の残党による支配がはじまり、火星のプラント等を利用し軍事拠点などを整えていった。その後は支配者は度々変わったものの、ジオン残党軍同士の抗争であり、長くジオン残党軍に支配される事となった
一方で、一年戦争時とそれ以前に見られた派閥争いや、後年のジオンの流れを汲んだ組織が必ずしもジオン再建を第一としていないことの影響か、主義主張から異なる陣営に所属することもある。
反連邦組織のエゥーゴや反連邦ネットワークのカラバ、それと対立したジオン残党の流れを汲むアクシズのネオ・ジオンにそれぞれ所属、あるいは協力していた残党もいる。
エゥーゴやカラバもアンチ連邦を掲げている都合からか、元ジオンの隊員やジオン残党軍の一部が参加している。グリプス戦役以降、アクシズの残党がネオ・ジオン軍として地球侵攻した際には、ネオ・ジオン軍へ離反する「隠れジオン」なる派閥も現れたと言うほど。この隠れジオンの一派は、エゥーゴへ納入される予定のシュツルム・ディアスを手土産にネオ・ジオンのエンドラIIに合流している。もっとも、グリプス戦役でティターンズを打倒したエゥーゴやカラバは連邦政府によって解体されることや組織の大半は連邦へ合流・再編される事が決まっていたので、隠れジオンに限らずアンチ連邦な者たちからすれば「ふざけるな!!」と言う気持ちになるのも、当然と言えば当然である。
中には敵である連邦側からも派閥争いなどの影響で寝返ったり拾われる形でジオン残党に合流した者がいる。
ジオン残党(及びスペースノイド)の摘発・弾圧を目的に組織されたエリート部隊『ティターンズ』はグリプス戦役で敗れた後は数々の悪行から皮肉にも取り締まっていたジオン残党と同列の存在として見做された。それ故に行き場を失い、残党の中には反連邦組織と化したグループもいる。さらに、第一次ネオ・ジオン抗争(機動戦士ガンダムZZ)以降はジオン残党に合流した者もいた。
このように技術やMSの提供で交流があったとしても、互いの組織が必ずしも思惑を一致させていないということすらあった。
異なる主張の組織がまとまったのが袖付きであり、シャアの新生ネオ・ジオンの流れを汲みながらもミネバ・ラオ・ザビを指導者とし、複数のジオン残党、旧ネオ・ジオン残党等をまとめ勢力的には大規模なものになったが、実態はテロリスト扱いでその後壊滅。
ジオンに拘り、亡国と化したジオンを蘇らせようとする残党やジオン将兵を見た連邦軍将兵や一部市民らなどは彼らを「ジオンの亡霊」、「ジオンの落ち武者」と軽蔑している事もあったという。
また、一方でこうした過酷な潜伏・逃亡生活に疲れる者、その果てに連邦軍に投降して、数カ月の尋問の末に共和国に帰った者や、逃げ延びた先で家族を作り定住する者もいるが、信念を失って保有する戦力をそのままに民間や連邦軍に対して略奪を働くと言う宇宙海賊や野盗、ならず者に堕ちた者もおり、性質の悪い者の中にはジオンの再建など本心では信じておらず、戦争そのものを潤いを得る為の手段としか考えていない戦争屋まがいの者すらいた。
また戦時中にやらされた汚れ仕事が原因で他の残党軍から嫌われて孤立する部隊もおり、更には「デラーズ・フリート」と「アクシズ(旧ネオ・ジオン)」に続き「新生ネオ・ジオン」による「シャアの反乱」の失敗によりザビ家の親衛隊隊長、ザビ家の後継者とアクシズ指導者、ジオン・ズム・ダイクンの遺児である赤い彗星といったジオン再興のカリスマを次々と失い、更にこれらの決起の失敗で各地域に潜伏した残党軍が殆どの戦力を使い切ってしまい、宇宙世紀0096年の時点で地球圏に残った残党軍は目的がスペースノイドの独立から連邦に一矢報いるという手段と目的が混在してしまうなど既に死に体の状態なってしまった。
ジオン公国はスペースノイドの自由と権利の為に一年戦争を起こし、地球連邦に戦いを挑んだ。
しかし、アースノイド側に対しコロニー落としを始めとする暴力的な手段を行使しただけでなく、戦争に賛同しなかったというだけで同じスペースノイド達の事すらコロニーに毒ガスを注入する虐殺まで行う等、ジオン側のあまりにも独善的なやり方で多くの人命が失われた事も事実であり、同じスペースノイドからもジオンを忌み嫌う風潮もある(事実エゥーゴ内部にもジオンを嫌うものがいた模様)。
地球圏のみならず、火星には火星独立ジオン軍(オールズモビル軍)、木星にはゲルジオンと言ったジオン残党が潜伏している。漫画F90クラスターにおける描写では連邦政府官僚は月軌道圏外に関心を持っておらず、辺境で内輪で内乱を起こしたり国家ごっこをしている分には見逃されていたが、連邦に牙をむいて目立った結果、戦力を差し向けられている。
特に前者は、宇宙世紀116年のジオン残党レガシィ率いる大規模テロに対しては(潜伏していた組織内で動きジオンの名は出していないが)連邦側に付いたものの、宇宙世紀120年に起こした第一次オールズモビル戦役で旧ジオン時代の老兵たちはほぼ戦死、宇宙世紀122年に老兵たちの意志を継ぐ若い世代が第ニ次オールズモビル戦役を起こすものの、『武装蜂起したクロスボーン・バンガードの引き立て役』として利用されてすり潰される形で壊滅した。
この影響か、宇宙世紀122年までの連邦によって報復と言わんばかりの過激な残党狩りが繰り返されており、バズ・ガレムソンなどは旧ネオ・ジオン残党が潜伏しているアジトを暴き出して急襲している。幾度かの作戦の中には歩兵相手に過剰な攻撃を行い、無抵抗な非戦闘員もろとも多数の死者を出す地獄絵図を作ってしまった。
しかし、裏では残党狩りに躍起になっていたバズ・ガレムソンは中佐から大佐へ出世しており、上層部は「宇宙の掃除屋」と言う都合の良い駒としてラー・カイラム級機動戦艦「エイジャックス」とMS部隊を与えている。実質的に連邦から残党狩りの許諾を得たようなものであり、宇宙世紀123年には自身の愉悦・快楽の為に旧ネオ・ジオン残党が潜伏しているゼブラゾーンでの虐殺行為を再開している。
漫画『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』の舞台である宇宙世紀123年には「地球連邦政府がネオ・ジオン残党の人権を保障し、連邦軍の残党狩りを禁止している」と主人公のトキオ・ランドールに指摘されている。
しかし、この時の台詞には『3年前から既に禁止されていた』ともある。つまり、バズ・ガレムソンが禁止のお触れを破っていて残党狩りを行っていた時期は、上述の第一次オールズモビル戦役の宇宙世紀120年であり、ほぼ被っていることになる。
今後、漫画『機動戦士ガンダムF90クラスター』で設定が調整される可能性も無くは無い(※)が、現時点では同時期の出来事と言える。
※:このままの設定なら、トキオ・ランドールは2度のオールズモビル戦役の被害をあまり考えてない浅慮な性格になってしまう。
宇宙世紀100年に、ジオン共和国が自治権返上によりサイド3に戻り、これ以降「ジオン」の名を持った国は出現することはしばらく無かったが宇宙戦国時代真っ只中の宇宙世紀169年においてサイド3が「ザビ・ジオン」や「ハイ・ジオン」からなる4つの勢力に分裂している。
大規模な反抗作戦を行ったジオン系組織
有名なジオン残党組織に、
ゲーム『ガンダム戦記』で描かれる宇宙世紀0081において、地球への直接攻撃作戦である「水天の涙作戦」を実行しようとしたエリク・ブランケ少佐率いる「インビジブル・ナイツ」
宇宙世紀0083にガンダム試作2号機を奪い、連邦艦隊に核攻撃を敢行したエギーユ・デラーズ中将率いる「デラーズ・フリート」
宇宙世紀0087~0089にかけ、アステロイド・ベルトへ逃げのび、再起の時を狙っていたマハラジャ・カーンとその娘ハマーン・カーン率いる「アクシズ」(後の「ネオ・ジオン」)
宇宙世紀0091に、火星に逃げ延びたオメガ率いるデラーズ・フリート残存兵の一部を中核としたギレン・ザビ派の残党で組織された「レジオン」。火星を実効支配していた下記の火星独立ジオン軍(ジオンマーズ)と抗争を続けていたが、ティターンズ残党(トリスタン派)が合流する事で戦力を拡大、火星を実行支配する。火星にジオン公国を作り出そうとするもオメガ・ザビ一派は中核部隊を率いて逃亡、新生ネオ・ジオンへと合流してしまう。残されたアリシアは火星での「女性中心の社会」の樹立を目指しており現状判明している範囲では連邦への反抗は考えていないようだが、カロン参謀はオメガやシャアとの合流で地球侵攻によるジオンの再興を目指している。
ジオン残党の組織でありながら旧ジオン系ではなくTR-6やバーザム、ハイザック等、ティターンズ系MSで構成されている。
宇宙世紀0093に「地球寒冷化作戦」を標榜し、グリプス戦役以来行方をくらましていたジオン・ズム・ダイクンの息子であるクワトロ・バジーナことシャア・アズナブル率いる「新生ネオ・ジオン」
(この組織はネオ・ジオンと名乗ってはいるがジオン公国やザビ家の再興を目的としたものではなく、ジオン・ズム・ダイクンの理想であるスペースノイドの自治権確立実現を目標とする)
宇宙世紀0096に連邦政府が秘匿するラプラスの箱を手に入れ、連邦政府の転覆を計画した、新生ネオ・ジオン残党を母体とした、フル・フロンタル大佐率いる「袖付き」などがある。
袖付きの命令を受け、トリントン基地を襲撃したヨンム・カークス少佐率いる「カークス隊」もジオン残党軍と言える。
同隊は世界中の地上の残党に協力を要請し、一時的とはいえ、ドワッジやドム・トローペンからイフリート・シュナイド、更にはリペイントしたマラサイやザクⅡ改やズゴックまで動員していた。
ハマーン・カーンの懐刀であったライン・ドラグンは、フロンタル没後のネオ・ジオン残党を束ねて自身の艦隊を『レガシィ』と呼称、テロネットワークの中心となり、『黄金の鷲』『共和国解放戦線』『汎アフリカ解放戦線(同盟)』『エグム』『NSP』『ルー・ラヴァータ』といった反連邦組織を結んでいる(そして上記のジオンマーズとは長期に渡って同盟関係にあったものの、方針の不一致から対立することになる)。
一年戦争後に火星へ逃げ延びたキシリア・ザビ派の公国軍の残党「火星独立ジオン軍(ジオンマーズ)」は、火星を実効支配していたがレジオンにより壊滅し、ゲリラとなる。旧ネオ・ジオンとも協力関係にあり、レジオンに敗北する前は火星のプラントで生産したMSをアクシズへ供給する体制を整えていた。
宇宙世紀0089には旧ネオ・ジオン支援のために地球圏へと派遣されていたチェスターJrの艦隊が旧ネオ・ジオン残党と共に火星へと帰還しレジオンと交戦、宇宙世紀0091にはティターンズ残党(トリスタン派)と共にレジオンへの反抗作戦を展開している。
漫画『機動戦士ガンダムF90』の時点では、レジオン建国戦争時から30年以上に渡り戦力を蓄えており、連邦軍に反攻作戦を開始して武装蜂起を試みている。
彼らは『RFシリーズ』と呼ばれる旧ジオン公国のモビルスーツを独自発展させた機体を主力としていた。その機体の外観から地球連邦軍からは『オールズモビル』と呼ばれる。
宇宙世紀0112にはシャルル・ロウチェスターが末端の人員として袖付きの残党と思われる組織で活動しており、様々なジオン残党がお互いに吸収し合って組織の規模を拡大している段階と思われる。
なお宇宙世紀0115以降の一部のジオン残党、『黄金の鷲』(モナハン・バハロが仕立てた袖付きに関与したテロ組織)等は、政治理念や連邦への反抗心を持たない宙族へとなり麻薬取引や奴隷貿易という活動をするようになっている。
宇宙世紀0122にはシャルルを指揮官とする火星独立ジオン軍残党部隊『シャルル艦隊』がブッホ・コンツェルンからの支援を受けて、他の火星独立ジオン軍残党と共に『オールズモビル』の名で連邦軍に反攻作戦を開始して武装蜂起を行っている。旧火星独立ジオン軍と異なる点として運用する『リファインドシリーズ』はブッホ社から得た最新技術によって大幅なリニューアルがされて、「オールズ」な見た目に反してビーム兵器を中心とする時代に即した武器構成となっている。
上記組織以外の主な組織と所属者
キンバライド基地
ロンメル隊
アフリカ解放戦線
- ガテブ・ヤシン、他
共和国の隠れジオン派
- サトウ、他
カークス隊
- ヨンム・カークス、他
ヘルズゲート
ファラク
- ロギ・リニトラム、他
狼の鉄槌
キマイラ隊残党
- 旧キマイラ隊第一/第二小隊、他
ザメル砲部隊
- タグ軍曹、他
使用機体
ほとんどの物が旧式や型落ちの物が大半を占め、パイロットの技量で現行機との性能差を補っている。それに加え、慢性的な戦力不足から、10年前のMSまで動員する組織もあった。
(宇宙世紀0096にトリントン基地を襲撃したジオン残党軍を見てワッツ・ステップニーはその旧型機の多さからジオン残党軍を「戦争博物館」と揶揄していた)
一方で、宇宙世紀0080年代後半に差し掛かった辺りでアクシズ(後のネオ・ジオン)をはじめとする大規模なジオン残党組織は徐々に軍備が充実するようになり、それまで旧公国軍時代に開発された旧式MSだけでは無く、独自に開発した新型MSの存在も多数確認されるようになり、連邦軍が運用する現行機と互角、或いはそれ以上の性能を有する機体が現れるようになる。
ハマーン・カーンが率いたネオ・ジオンがその最たる例であり、ハンマ・ハンマ、ドーベン・ウルフなどガンダムタイプとも渡り合える機体やゲーマルク、クィン・マンサ、量産型キュベレイといったガンダムタイプ以上の性能を有するニュータイプ専用MSすら開発に成功している。
ジオン残党軍の背後にはアナハイム・エレクトロニクス社(戦後にジオン公国の軍需産業を買収・合併した為か)も関係しており、その協力を得られた場合、高性能なMSを提供されることも少なくなく、中にはα・アジールやネオ・ジオングと言った一騎当千級の大型MAを所有していた組織も多い。
ジオンMS
ザクを始めとしたジオン公国で使用されていたMS。残党化の際にそのまま使用を続けていたというのが大半のようである。
十数年以上使われ続けてきたために共食い整備なども起きており、場合によっては無理に系列機ではないMSや鹵獲した連邦のMSを繋ぎ合わせるというものも見られる。
一方で後述のように改修をされた機体もいる様子。
火星独立ジオン軍(ジオンマーズ)は火星を実効支配していた際には火星のプラントで再生産を行っていた。
連邦MS、ティターンズMS、エゥーゴのMS
鹵獲して入手するほかに、一部ではエゥーゴのシュツルム・ディアス等のように横流しもあった。また、ティターンズの一部は残党化した際にネオ・ジオンやジオン残党に拾われる形で所属したものも多数いたため、MSごと持ち出されている。
レジオンでは鹵獲したものだけでなく、火星のプラントにてティターンズMSの再生産を行っている。
レプリカMS、改修MS
外見は一年戦争のまま、もしくは多少の変化であっても、改修を受けたロンメル隊や外見だけのレプリカである青の部隊のような機体も多い。
リゲルグのように一年戦争のMSが前線で戦えるということすらあった。
十数年間改修を受け続けたイフリート・シュナイド、横領した連邦の資材で改修されたユーマ・ライトニングの高機動型ゲルググなどはその最たるもので、90年代の現行機に劣らない性能を誇る。
ただし、無理して使っているという面もあるらしく、イフリートはビーム兵器すら使用可能になり、カタログスペックも匹敵するが実際には差があり、高機動型ゲルググは連邦の技術も加わっているが、使用を続けているのは別の思惑があり、パイロットの腕も大きい様子。
新開発したMS
ネオ・ジオン系列や協力関係のある組織では支援が得られた等の理由でガザシリーズなどの新たなMSの開発が行われており、所属していない残党にもカプールのように協力という形で提供されたMSも見られる。
特にアクシズで開発された高性能なMSたちは袖付きでも主力を張っていた。
またアナハイム社で開発された機体もこれに該当する。
また、アクシズのMSは一部の撤退できずに地球に取り残された部隊が、ジオン残党と合流する等して入手し、ジオン残党軍の中では数少ない強力な戦力となっている。
モチーフと発想元
ジオン残党軍のモチーフは第二次世界大戦で敗れた枢軸国軍の二巨頭だった日本軍とドイツ国防軍の残党が戦後も活動していた事からである。特に日本軍は数十年間に渡り、外地でゲリラ活動を行う兵士が複数いた事から、大まかに残留日本兵がモチーフになっていると思われる。
補足
- 小説『ガイア・ギア』では、ズィー・ジオン・オーガニゼーションと呼ばれる反連邦組織が登場する。ジオンという名前こそ付いているが、旧ネオ・ジオンとは関わりがない。
- 生前のシャア・アズナブルを総帥とした新生ネオ・ジオンと比べても、没後の彼の絶対理想に共感した狂信的な人々で構成されている点が異なる。
関連タグ
アクシズ(ネオ・ジオン) デラーズ・フリート インビジブル・ナイツ 火星独立ジオン軍(ジオンマーズ→オールズモビル軍) レジオン 新生ネオ・ジオン 袖付き