概要
蒼い高機動型ゲルググを駆り、ジョニー・ライデンとミナレットを探す男。
一年戦争時はジョニーも所属していたジオン軍突撃機動軍特別編成大隊キマイラ隊の第1小隊隊員で階級は中尉だった。当時のジオンで研究されていた強化人間のプロトタイプとも言われる改造兵士だがこれは身体能力のみを強化しただけで後に連邦で生み出されたニュータイプ能力を疑似的に持つ強化人間とは違う。その為10代前半と言う部隊の中でも最年少でありながらもジョニーと互角の腕を有し「青き雷光」の異名を持っていた。
最年少故に他の隊員達からは可愛がられていた。
彼の特徴は何より超が付くくらいジョニー・ライデンが好きすぎることでキマイラ隊所属時から強くジョニーを慕っており、その愛情表現は非常に苛烈である。更に「ジョニーなら絶不調の時でも自分を絶対に上回れる」という根拠のない自信を抱いている。
戦争末期のア・バオア・クー最終決戦後の部隊内仲間割れ戦においてヒュー大佐を抹殺。更に彼の差し金によりジョニーと交戦(ちなみにこの戦いはとある連邦軍兵士に目撃されている)し敗れたが、混乱していたユーマはジョニーを拳銃で撃ってしまい、それが深いトラウマになっている。
一年戦争後はその混乱に乗じて非合法手段で地球連邦軍第202技術試験大隊所属の大尉の軍籍を手に入れ、連邦軍部隊を装いながらミナレットを探していた。その中でオクスナー・クリフの軍門に下って民間軍事会社テミスの社長をしているかつての部隊員ジャコビアス・ノートとも交戦した事がある。
戦争後も上記のトラウマからかジョニーへの思いも一層強くなっており、ジョニーに見つけてもらうために1年戦争後も旧式のゲルググを最新の機材を使って中身を改造しながら乗り続けており、ジョニーの為にアナハイム・エレクトロニクスに中身が最新式になった専用のゲルググを作らせていた。
ちなみに性格は軍人としての冷徹な面を持ちながらも少年のような無邪気さが混在している様子がうかがえるがそれが人体改造の結果なのか、生い立ちからくるものなのかは不明。
しかし他の隊員達からの慈愛の影響か、彼には「恨み」と言う感情が無いらしく、キマイラ隊を捕まえたオクスナー・クリフはそれに一つの可能性を見出したという。
ある出来事でFSSのレッド・ウェアラインをジョニー・ライデンであると定め、彼がコア・ブースターのテスト中に不時着した環境改善プラントへ向かった際に、ヴァースキと交戦して倒され、その後回収される。レッドの相方のリミア・グリンウッドの事は(さほど年齢が変わらないだろうに)姐さんと呼んでいる。
FSSに入院加療と調査を建前に保護されるが、連邦軍からは軍歴詐称を始めとした服務規程違反などで引き渡し命令が来てしまうが、リミアとレッドの手引きにより脱走。ジャブローに向かうために自分が手配していたユーコンを呼び寄せ、南米へ向かう。ジャブロー戦ではアッガイに搭乗。ジャブロー戦後はレッドとジャコビアスと共にニカーヤのMS第一小隊を結成。宇宙に上がってからはFSSが所有していたギャン・エーオースに搭乗している。
コンペイトウ近傍中域での演習に偽装したサングレ・アスルの探索作戦では、当初は予定通りの演習をしていたが、ヴァースキが演習に乱入をしてからはそのまま戦闘に入った。シャアが戦闘に介入してからは、ヴァースキとイングリットと共闘しシャアとの戦闘に入る。レッドが参戦後はレッドの指示でニカーヤに武装を取りに戻りに行き、戦闘が終わった後は大破したレッドのゲルググを回収した。旧ア・バオア・クーへの出撃前にはレッドとジャコビアス両名に、自身が聞いたヒューの遺言を伝えた。
部隊に成りすます手段
ユーマが用いた連邦軍部隊に成りすますと言う手段。これは一年戦争開始の際にジオンによるコロニー落としやミノフスキー粒子を使った電撃的な地球侵攻作戦などにより連邦軍の各部隊が次々に各個撃破されていく中で行方不明・消息不明になり尚且つ戦闘の混乱で隊員の顔写真や個人記録が消えてしまった部隊のリストの中から自分に都合にいいものを見つけて成りすますと言うものである。こういうやり方でジオンのスパイが連邦軍内部に潜り込んだ可能性はあるようだ。
しかも一年戦争後も非正規戦や内乱、ネオ・ジオンとの戦いなどで宇宙が荒れたり、連邦軍は更に滅茶苦茶になったのでこの方法は使えると言う。
この手段はあのシャアが地球圏に帰ってきてクワトロ・バジーナになる際にも使ったもので彼は戦時中に沈んだ連邦軍巡洋艦の乗員リストの中からその名の人物の軍籍を非合法で購入したと言うらしい。
こうしてユーマは連邦軍の軍籍を非合法で入手し、様々な資材やら物資をちょろまかしてゲルググを強化していたようだ。
