概要
※これには物語の核心に関わる記述もあるので閲覧注意です!※
ジオン軍突撃機動軍特別編成大隊キマイラ隊が保有していた巨大プラント船。
ジオニックを始めとするジオンの兵器メーカーのトップエンジニアやエースメカニックで構成された同部隊の技術支援部隊ヒュドラの母艦である。
見た目はただの巨大なアステロイド(岩石)に見えるがそれは元々資源衛星だったからで、その内部にMS製造工場や整備工場を設置し、更には推進システムと管制システムを付けたことで艦船に改造したものである。また内部には街も存在する。一年戦争時のジオンの艦船としてはドロスを上回るほどに最大級と言える。
この艦にはジオン軍のMSVを生み出してきた設計支援システムのコンパクト版を搭載しており、キマイラ隊員の要望によるカスタマイズを数日で実物を完成させるという高レベルの技術力、生産力を有していると言う正にキマイラ隊の肝とも言える存在。
この艦に蓄えられたエースパイロット達によって得たヒュドラのMS開発研究技術の遺産は戦後10年を経てもなお、他のよりも大きく進んでいる。
実はジオニック社は戦後にアナハイム・エレクトロニクスに買収・吸収合併される際にミナレットの技術データを重複せずに巧妙に二分して、それぞれを連邦とアナハイムに明け渡しており、それによって莫大な利益を得てジオン共和国の復興にあてた。またどちらにも渡されずに遺失したデータもいくつか存在しており、全てが揃っているのはミナレットだけである。
格納庫内にはアクト・ザクやギガンなどのMS・MAが多数保管されていた。
また内部にはジオンの極秘事項を含むデータも入っており、対ニュータイプ部隊であるキマイラ隊はそれを守るのも使命にしていた。
一年戦争終結時にキマイラ隊と共に逃走中にオクスナー・クリフ率いる部隊に捕縛された。
この艦は沢山の機密が隠されている為にキマイラ隊員たち全員は物理的・データ的を問わず細かくアクセスを徹底的に制限されており、ジーメンス等の多くの隊員ですら知らない区画やデータも存在し、その全貌を知るのは大隊の編成責任者であるヒュー・マルキン・ケルビン大佐、MS隊指揮官のジョニー・ライデン少佐、エイシア・フェロー医療局局長の3名のみであった。
戦後は終戦時にジョニー達によって無人のまま自動航行で宇宙を周回するようにプログラムされ、その航路パターンは「サングレ・アスル」に搭載された航路検索システムでなければ突き止められない。
現在も防衛システムが稼働しており、不用意に接近すると128門の対空砲が作動したうえで離脱のための加速を開始する。それを解除するにはレーザーキーによる解除プログラムを限定された受光部に照射しなければならない。
ザビ家の復讐装置
「宇宙移民の独立を、意思を、それを体現したザビ家を受け入れぬ世界など消滅するがよい。そして人類は宇宙世紀をもう一度やり直すのだ」(起動認証画面より)
ミナレットに隠されていた代物の一つ。ジーメンス達ですら知らないものだが、その実態は旧ジオン上層部だったホルスト・ハーネスなど限られた人物しか知らない。
その実態と言うのは旺盛すぎる繁殖力で生態系を食い潰す環境破壊用生物兵器アスタロスをスペースコロニーに注入・散布すると言うもので多様性の少ないコロニーにアスタロスを散布すればコロニーは瞬く間に居住できない世界となってしまう。
ミナレットを接収した際にオクスナーはこれを発見し、その存在を知る。そして彼はこれを使って棄民政策による宇宙進出から始まった宇宙世紀を終わらせ、もう一度希望を持った宇宙移民から宇宙世紀をやり直そうとしているのである。
名前に「ザビ家」があるが命名者はヒュー大佐であり、こんな悪趣味なものに自分達の名前を付けられたザビ家には同情する奴もいる。
なお、コロニーへの散布にはアスタロスが搭載されたタンク付きのビットによって行われるが、これを48機(絵から計算)纏めて運搬するロケットが、ミナレットには約3900機(絵から計算)搭載されているという恐ろしいことになっている。
関連タグ
ジョニー・ライデンの帰還 ジオン軍 キマイラ隊 ジョニー・ライデン
ミナレットガンダム:これではない。