概要
ジオン公国軍突撃機動軍に所属するキシリア・ザビ直属の特別編成大隊。
編成責任者はジオン公国突撃機動軍情報統括局局長ヒュー・マルキン・ケルビン大佐。
「真紅の稲妻」の異名で名を馳せたトップエースの一人、ジョニー・ライデンがモビルスーツ部隊の指揮をしていた事でも知られる。
指揮官から戦闘員、支援要員などの末端に至るまで、同軍で特に優れた人材が選抜されたエース部隊であり、保有兵器もゲルググをはじめ当時最新鋭の機体が優先的に配備されていた。
創設当初は大隊と呼ばれていながらも部隊規模は大隊編成に満たない物であったが、潤沢な予算や技術、人材が投入されていき、戦争末期に於いては大隊編成を超える規模を誇った為、「特別編成大隊」と呼称されている。
突撃機動軍内でも飛び抜けた戦果を持つエースパイロットを選りすぐって編成されたにもかかわらず、一年戦争に於いては重要な局面に投入される事は殆ど無く、終戦間際のア・バオア・クー戦で戦闘に参加している事が判明している程度。また、「エースパイロットを選りすぐった」というその編成コンセプトについても軍事的に不可解な部分がある事から、「一年戦争で最も有名でありながら最も謎が多い部隊」として知られ、戦後も「ザビ家の財宝を守っていた」など様々な憶測が飛んでいる。
部隊は4つの隊で構成され、エースパイロットを中心としたモビルスーツ部隊を中核とし、母艦や支援艦で構成された艦隊、モビルスーツ隊の予備戦力としても機能する艦隊直属MS部隊、そして専属の技術チーム「技術部隊ヒュドラ」によってキマイラは形作られている。
特にヒュドラにはジオニック社、ツィマッド社、MIP社のトップエンジニア、エースメカニックが出向しており、またヒュドラの中核となる大型プラント艦「ミナレット」とそこに搭載された設計支援システムの恩恵もあり、各パイロットの要望に応えた機体のカスタマイズを数日で完成させる事が出来た。
1年戦争後は連邦政府のオクスナー・クリフと密約を結び、隊員はその行方をくらませていたが、UC0090年にジョニー・ライデンと思われる人物が帰還したことで再び幻獣達が動き出す。
主なメンバー
キマイラ隊に所属していたパイロットは31名いたとされている。
ア・バオア・クー戦後も公的に生存しているとされる人物は非常に少ない。
ご存知「真紅の稲妻」。初出『MSV』。階級は少佐だが、ア・バオア・クー戦で行方不明になった後、終身中佐が与えられている。
キマイラ隊自体『MSV』設定から出来ており、当時はキマイラ隊ではなく単にエース部隊と呼ばれていた。
キマイラ隊MS部隊の隊長であり、同時に第1小隊の隊長。キマイラ隊での乗機は専用の高機動型ゲルググとゲルググキャノン。
詳細はジョニー・ライデンの項目で
初出は『MSV』。階級は大尉。
『ギレンの野望』において黒髪で黒人の青年として描かれ、『虹霓のシン・マツナガ』ではその姿が踏襲され冷静沈着な人物として描かれた。
一時期グラナダに技術士官として身を寄せていたが、その後キマイラ隊に召集された。
ア・バオア・クー戦に参加するが、終戦はサイド3で迎えており、この時点でキマイラ隊から離れていたと思われる。
一年戦争後、キマイラ隊に所属していた中で生存が公的になっている数少ない人物である。
キマイラ隊での所属は不明だが、『虹霓のシン・マツナガ』の描写から下記のトーマス・クルツとは同じ小隊か。乗機はゲルググキャノン。キマイラ隊の中では珍しく少なくとも外見上はノーマル機と同じである。
初出は『MSV』。階級は中尉。ジョニーやジェラルドと並んで初期からキマイラ隊に所属していたという設定があった人物。
『ギレンの野望』においてマッシュルームカットの目つきの悪い青年として描かれ、好戦的な人物とされている。『虹霓のシン・マツナガ』に登場した際には短気な性格なゆえに命令違反を行うなど危険な人物として描かれた。
地球出身で元は連邦軍であったが、家族がサイド3出身であったためジオン公国に亡命し、公国軍に所属したという異色の経歴を持つ。
公国軍加入以後は地上でゲリラ部隊を率いてたが、キマイラ隊に召集された。その後ア・バオア・クー戦に出撃したが、そこで戦死している。ジェラルドとは逆にキマイラ隊の中で死亡が確認されている人物である。
キマイラ隊での所属は不明だが、『虹霓のシン・マツナガ』から自らをキマイラ3番隊と言っている(第3小隊のこを指すのかは不明)。乗機はゲルググキャノン。迷彩塗装である以外はノーマル機と同じ見た目。
初出は『MSV-R』。階級は大尉。『MSV-R』では乗機の設定のみで、姿や内面などは『ジョニー・ライデンの帰還』にて描かれている。
元は地上でガルマ・ザビの部隊にいたが、ホワイトベースとは交戦せず、ガルマ死後はオデッサに転属し、その後キマイラ隊に召集された。
ア・バオア・クー戦には参加せず、1年戦争以後は連邦政府のオクスナー・クリフの下に身を寄せ、彼にキマイラ隊の母艦の一つである青いザンジバル「サングレ・アスル」を渡し、自らは民間軍事会社「テミス」の社長となりこれを守っていた。
キマイラ隊第1小隊のNo.2であり、ジョニー・ライデンの相棒であった人物。
自他共に認めるキマイラ隊1のスナイパーであり、乗機はスナイパー仕様に改造されたゲルググキャノン。キマイラ隊では我の強いエースパイロット達に振り回され苦労していたようだ。
初出『MSV-R』。階級は中尉。ジャコビアスと同じく詳しくは『ジョニー・ライデンの帰還』にて描かれる。
元はジオンが研究していた強化人間のプロトタイプであり、キマイラ隊最年少の10代前半でありながらジョニー・ライデンと互角の実力であった。「青き雷光」という異名をもっている。
1年戦争末期においてヒュー大佐の差し金によりジョニー・ライデンと戦い敗れたが、混乱していたユーマはジョニーを拳銃で撃ってしまった。そのことが深いトラウマになっているようだ。
1年戦争後はその混乱に乗じて非合法手段で連邦軍の軍籍を手に入れ(戦時中に行方不明になった軍人に成りすますと言うクワトロ・バジーナと同じような手段らしい)、連邦軍を装いながら密かにジオン残党を率いて「ミナレット」を探していた。
彼の一番の特徴は何よりジョニー・ライデンが好きすぎることだろう。キマイラ隊所属時から強くジョニーを慕っており、その愛情表現は非常に苛烈である。
1年戦争後も上記のトラウマからかジョニーへの思いも一層強くなっており、ジョニーに見つけてもらうために1年戦争後も旧式の「ゲルググ」に乗り続けており(ただし見た目だけで中身は最新式に改造されている。)、
ジョニーの為にアナハイム・エレクトロニクスに中身が最新式になった専用のゲルググを作らせていた。ジョニー・ライデンだとされる人物がこれに乗った際には感動から涙を流している。
キマイラ隊での所属は第1小隊でそのNo.3。乗機は専用に改造された水色の高機動型ゲルググ。
- イングリッド0(イングリッド・ゼロ)
初出は『ジョニー・ライデンの帰還』。階級は不明。
作中で本人が本名が思い出せないと言っているが、キマイラ隊のメンバーからも「イングリッド」と呼ばれているため、これが本名の可能性もある。
クローン技術を用いて造られた生まれながらの強化人間。1年戦争末期にキマイラ隊に配属される。
ジョニーによって冷凍睡眠させられ、そのまま連邦軍に拿捕された。ユーマと同い年なのだが、冷凍睡眠されいていたため約10年後の作中でも容姿は10代前半のままである。つまり合法ロリ。
目覚めた後、連邦政府の政治家であるゴップの養女とされて、イングリッドは彼を義父殿と呼び、不満を持ちつつも彼に従っている。
発見された当初は彼女も「ジョニー・ライデン」の正体ではないかと疑われていた。そのことから作中で「ジョニ子」と呼ばれ、読者からもそう呼ばれることが多い。
キマイラ隊当時はジョニーとは師弟関係のような間柄であり強く慕っていたが、ジョニーの態度から素直にはなれず「ジョニーより赤い彗星の方が上」などと言って、よくユーマと取っ組み合いの喧嘩をしていた。
キマイラ隊での所属は正確には不明だが、ジョニーやユーマと親しかったことから恐らく第1小隊。ただし、キマイラ隊の女性パイロットは下記のエメのみであったとされており、当時の乗機なども不明である。
その他のメンバー
初出は『MSV-R』。階級は大尉。同じく詳細は『ジョニー・ライデンの帰還』で描かれる。
キマイラ隊創設時から隊に所属する古参。1年戦争後は下記のエメと結婚しサイド1でパン屋を営みながら、アナハイム社の社員でもありテストパイロットもしていた。パン屋になった理由は焼き立てのパンは宇宙と同じ構造だから夢があるとか。
しかし、ユーマから連絡が入ったことで再びキマイラ隊の一員として行動を開始した。
キマイラ隊では第2小隊の隊長。乗機は青・黒・白で塗装された専用の高機動型ゲルググR型。
初出は『MSV-R』。階級は中尉。同じく詳細は『ジョニー・ライデンの帰還』で描かれる。
スタイル抜群の美女であり、『ジョニー・ライデンの帰還』作中では水着姿も披露している。上記の通りの戦後、ジーメンスと結婚しており名前が「エメ・ウィルヘッド」となっている。
キマイラ隊唯一の女性パイロットとされており、年少であるユーマを可愛がっていた。夫ともにパン屋を営んでいたが、ユーマの召集に応じて再びパイロットとして返り咲いた。
キマイラ隊では第2小隊のNo.2。乗機は専用の高機動型ゲルググR型。ジーメンス同じく青・黒・白で塗装されているが配色が異なる。(ジーメンス機は胸部が青いが、エメ機は黒い。)
初出は『ジョニー・ライデンの帰還』。階級は中尉。
頭にバンダナを巻いてる長髪の青年。元はアフリカ戦線の「カラカル隊」に在籍し、『MSV』のキャラクターであるロイ・グリンウッドの部下であった。
ロイ・グリンウッドには恩があるらしく、キマイラ隊としての活動よりその恩を優先するほどであった。
キマイラ隊での所属は第2小隊。ただし、一番の下っ端であり苦労人。乗機は専用のゲルググキャノン。
初出は『MSV-R』。階級は少佐。
キマイラ隊での所属は不明。乗機は高機動型ゲルググR型。ジョニー機と同じ赤いカラーリングをもとに、左半身が白黒ストライプに塗装されている。
『MSV-R』で新たに設定されたキマイラ隊のパイロットのうち、唯一『ジョニー・ライデンの帰還』に登場していない。少佐という階級も部隊のパイロットではジョニーと並ぶ高さなのだが現状では隊長であったという設定も存在しない。
ジョニーと同じカラーを使っている辺り、何かしらのバックボーンはありそうなのだが、謎の多い人物である。
初出は『ジョニー・ライデンの帰還』。階級は2人とも不明。
マイヤー・メイは皮肉屋めいた言動を取る人物で、ガーニムはアラブ風の大男。
1年戦争後は行方をくらませていたが、人手が必要になったアナスタシエフに呼び出される。
マイヤーは接近戦での技量に長けており、ガーニムは対艦戦を得意としている他マイヤーからは「我らが盾」と言われている。
キマイラ隊での所属は不明。乗機はマイヤーが専用の高機動型ゲルググでガーニムは専用のゲルググキャノン。ただしアナハイムに新たに用意させたものなので1年戦争当時とは仕様が異なっている可能性がある。
初出は『虹霓のシン・マツナガ』。階級はマッキが大尉でハインケルの方は不明。
『虹霓のシン・マツナガ』において主人公である「白狼」シン・マツナガを捕縛するためにジェラルド達の増援として専用のゲルググに乗って現れた。
マッキは近接戦を得意とし、ハインケルは高速戦闘を得意にしている。
キマイラ隊での所属は不明だが、ジェラルド達とは連携できていなかったので違う小隊か。乗機は2人とも高機動型ゲルググだが、それぞれ異なった改造がされている。
初出は『ジョニー・ライデンの帰還 設定集』。階級は中尉。現時点では名前と階級のみしか公開されておらず、デビットと同様謎の多い人物である。
初出は『ジョニー・ライデンの帰還』。地球連邦軍第100MS飛行中隊隊長。階級は中尉。
正確には1年戦争後「ブロイ・リゲラ」とされる人物。その正体は連邦軍内部へ潜り込んだ元キマイラ隊の工作員。
「1年戦争中期にボールM型に乗って、ジョニー・ライデンと交戦・接触し、彼の紋章を譲り受けた。」というエピソードをジョニーを探すために接触してきた人物に話し、それを聞いた相手の反応を、ジョニーを探すユーマに伝えていた。
上記のエピソードは嘘ではないが彼は「プリムス」艦隊の頃のジョニー・ライデンの部下としてその光景を見ていた側である。
キマイラ隊では艦隊直衛MS部隊に所属していた。
初出は『ジョニー・ライデンの帰還』。キマイラ隊の旗艦であるザンジバル級『キマイラ』艦長。
旗艦の艦長ではあるが、キマイラ隊の中での地位はあまり高くないようで「ミナレット」に保管されたデータの全貌を知らなかった。
初出は『機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー』。1年戦争後は「スコット・ウォレス」と名を変えてFSSに所属していた。スキンヘッドと染めた顎鬚が特徴。キマイラ隊主計科員であった。
戦後はFSSに所属しているが、元キマイラ隊の面々やジオン共和国下院議員レオポルド・フィーゼラーとも繋がっている。
初出は『ジョニー・ライデンの帰還』。キマイラ隊船医長。
部隊内でもトップ3に入る立場の人物であり、「ミナレット」に保管されたデータの全貌を知る3人のうちの1人。
沈む寸前の艦内で「グリモワール」と呼ばれるとあるプログラムの解除を決死の覚悟で敢行し、爆発に巻き込まれている。作中でも死亡した人物として扱われている。
ユーマ曰く「ジョニーの良い人」。
初出は『ジョニー・ライデンの帰還』。階級は大佐。「ジオン公国突撃機動軍」情報統括局局長。
キマイラ隊編成責任者であり、「ミナレット」に保管されたデータの全貌を知る3人のうちの1人。作中では既に死亡しているとされているが、死因は不明。
1年戦争末期にはエイシアの死因をジョニーとしたり、ユーマにサンプルを持ち出させジョニーと戦わせるなど暗躍していた。
彼もMS乗っており、乗機は専用の黒い高機動型ゲルググ。
初出は『A.O.Z Re-Boot』。
ゲルググを駆ってキマイラ隊に所属していたとも、ギャン系MSを駆ってキシリア親衛隊に所属していたとも言われる男。作中時点での姿は、顎に無精髭を生やし、頭は禿げている痩せ型中年男性。
一年戦争後、火星へ逃れたキシリア派ジオン残党軍「火星独立ジオン軍(ジオンマーズ)」で、存在するかどうかも怪しい「キシリアの息子」を最高指導者として立て、その親衛隊で隊長を務め、「アウトロー(無法者)チェスター」として名を馳せていた。
レジオン建国戦争後はジオンマーズ残党の総司令官として「チェスター地上艦隊」を率い、自らも前線で戦う。
ジオンマーズ時代の乗機は専用のガルスS。
保有兵器
先行量産された25機のゲルググの内24機はこの部隊に回され、完熟訓練が行われていた。
その後は下記の機体へと改造されたとされる。
メインのMS部隊はこの2機種が使用されている。
ただし、どの機体もパイロット合わせて最適化されており、まったく同じ機体は存在しなかったとされる。
- ザンジバル「サングレ・アスル」
- ザンジバル改級「キマイラ」(旗艦)
- MS製造プラント船ミナレット
本当の結成目的
数多くの謎を秘めたキマイラ隊。結成目的も不明。いくら精鋭パイロットを集めた大隊であっても、極度に悪化した戦局を覆せるわけもない。「ザビ家の財宝を守っていた」と言う話も噂話に過ぎない。
実はヒュー大佐はある思想を持ってキマイラを編成した。
それは「オールドタイプによるカウンターニュータイプ部隊」である。つまりキマイラ隊とはニュータイプを打倒するための部隊として編成されたのだ。
キシリアはシャア・アズナブルを大佐に昇進させ、ジオン・ズム・ダイクンの子供である事を知りながらも戦後に起こるであろう兄のギレンとの権力抗争を見据えて自らの下に置き、ニュータイプ部隊を預けたが、シャアがニュータイプ部隊を率いて反乱を起こすのではないかと言う不審を抱いており、それに対する備えを求めていた。
そこにヒューが「オールドタイプによるニュータイプ殲滅部隊の研究と開発 そしてその運用」と言う構想を提示した。
当時、ニュータイプと言う存在は驚異的な戦闘力を持った不気味な変異体、異種族と見なされており、ニュータイプに寛容的なジオンでもどうやらクルスト・モーゼスのように畏怖するものもいたようである。「もしニュータイプが一丸となって反乱を起こしたら誰がそれを鎮圧するべきなのか?その備えが必要である」、そのためにキマイラ隊が結成されたのである。キマイラとはニュータイプに対抗するための戦術と装備の開発・実証を行ういわゆる実験部隊であり、また後に連邦においての強化人間のプロトタイプと言うべき者達が配属された。キマイラの名がつけられた由来は「ニュータイプに対して部隊で挑み、個別の獣が一個の怪物として振る舞う」と言うキマイラ隊の戦術理念によることから。
だが前述でも記された通りプラント艦ミナレットには隊員達の大半も知らない未知の区画が多数存在しており、その中には『ザビ家の復讐装置』と言うコロニーに環境破壊用生物兵器アスタロスをぶち込むとんでもないものまで秘匿されていた。
なお、彼らが表向きの存在意義として掲げた「エース部隊」という看板は皮肉なことに、敵方の地球連邦軍側で活用され、歴代のガンダムタイプを要する母艦らがジオン公国の系譜を打ち倒す原動力となったのは皮肉な話である。
元来のイメージソース
ジョニー・ライデンの帰還で細かい設定がなされる前は、単純にジオンで名を馳せていた上級パイロットを集めた『エース部隊』とされ、大規模戦としては唯一参加したア・バオア・クー戦で地球連邦軍の物量に屈し、隊の殆どが玉砕したとされていた。なお、設定時におけるの大まかなイメージソースは大戦末期に枢軸国軍側に実在した精鋭部隊である第343海軍航空隊とJV44とのこと。
関連項目
機動戦士ガンダム ジョニー・ライデンの帰還 MSV MSV-R
EXAM:先述のクルスト・モーゼスが開発したニュータイプ抹殺用システムであり同じくジオン関係。