概要
初出は『MSV』からであり、アニメ作品では『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムUC』『機動戦士ガンダムサンダーボルト』『機動戦士ガンダムTHEORIGIN』に登場。
元々はコア・ファイターの没案に設定が付加されたものである。
機体解説
型式番号はFF-3。宇宙戦仕様はFF-S3、局地要撃機仕様はFF-S3DF
開発は、コア・ファイター等の戦闘機を開発したハービック社。
宇宙世紀0070年代に採用された迎撃戦闘機。多用途戦闘機として開発されており、装備の変更によってあらゆる空域での運用が可能な設計になっている。
ベースとなる機体に4基のロケットブースターパックを機体上下に2基ずつ装備している。これによって高い機動性が確保されており、MSに対抗できる数少ない兵器として一年戦争開戦当初は積極的に運用された。
コロンブス級補給艦やサラミス級など一部の艦で運用された。マゼラン級戦艦の艦載機とすることも計画されていたが、連邦軍の大艦巨砲主義によって積載能力は付加されなかった。
ミノフスキー型核融合炉装備の機体でない為、出力や推力がMSに劣る。しかし、同じく核融合炉を装備していないジオンの在来型機動兵器ガトルやジッコと比べればはるかに高性能であり、制宙戦闘機としてはガトルを圧倒できる性能を持っている。また、対艦ミサイルを装備し高い攻撃力をもちあわせるという攻撃機的性質も強い機体であり、母艦の支援機として敵艦および敵要塞を攻撃して撃破するという能力をも有する。
連邦軍がジムなどの量産に着手してからは次第に第一線を退いていき、一年戦争後は宇宙で本機を使用しなくなったため、ブースターパックを装備したFF-S3も空軍へと配備されている。
武装
25mm機関砲
機首に武装されている4基の機関砲。
ミサイルランチャー
装着しているブースターパックの先端に付けられているミサイルランチャー。
各3基ずつ計12基。
対艦ミサイル
対艦戦闘を想定した高火力のミサイル。
劇中での扱い
アニメ作品
機動戦士Ζガンダム
ジャブローに配置された機体が降下してきたエゥーゴのMS部隊を迎撃するも、既に旧式化していた事や最新のMSとの性能差から敵にはならず、容易に撃墜されている。
機動戦士ガンダムUC
EP4「重力の井戸の底で」より登場。
トリントン基地に配備された機体が登場するが、出撃前にザクⅠ・スナイパータイプの狙撃で出撃することすらかなわず全滅した。
機動戦士ガンダムサンダーボルト
第1シーズン第2話冒頭の回想シーンに登場。一年戦争初期のサイド4における戦闘に参戦しているが、旧ザクに一方的に撃墜されている。
機動戦士ガンダムTHEORIGIN
一年戦争初期を描いているため、連邦軍の主力機として登場。型式はFF-3F。
基本的にはザクのかませ犬でしかないが、OVA第6話での出撃からムサイ撃破までの流れは短時間ながらもなかなか格好よく描かれている(残念なことにTV放送版では発艦シーン以外ほぼカットされてしまっているが)。
ちなみに理由は不明だが一度デザインが改訂されているようで、OVA第1話と第5話・第6話では見た目が微妙に異なる(公式サイトでも確認可能)。
また、本作では派生機として偵察型が登場し、うち1機であるカモノハシにはリュウ・ホセイが搭乗している。
漫画作品
アウターガンダム
本機の発展型「セイバーフィッシュII」が登場している。
ザ・ブルー・ディスティニー
主人公ユウ・カジマがルウム戦役時に当機に搭乗して出撃。(同漫画の前の小説版ではトリアーエズに搭乗していた)敵MSの性能に勝てず撃破されてしまい、ユウは生存できたものの母艦であるサンタフェや所属していた小隊は彼を残して全滅してしまった。
ゲームにおける扱い
Gジェネシリーズ
初代から登場。シリーズによっては初期生産可能の機体として登場する。
初期能力こそ低いものの、宇宙・空中を問わず出撃できるため序盤の数合わせに最適。
機体サイズがSであるため意外と回避率が高く、更にボールやザニーと違ってMSの間合いにおいても問題なく戦える。
また、レベルを上げるとコア・ファイター、パブリク、ボールに開発が可能。
特に重要視されるのはコア・ファイターで、ザニーからジムへの開発を並行すれば、ガンダムの設計が再序盤から行える。
ギレンの野望
連邦宇宙軍の序盤の主力機体。
ザクに対抗できる連邦の屋台骨であり、MSが生産可能になるまでの間は大いに活躍できる。
主力機体がMSになって以降も、大量生産すれば敵部隊に対する壁や物資の消耗役としても使える。
AnotherCentury'sEpisode
「Zガンダム」からの登場と言う形で雑魚敵(ティターンズの戦闘機)として登場している。スーパーロボット大戦シリーズには登場していないもののこのような形でクロスオーバー作品で登場したのは初めてと言える。