本項では、「コロンブス級宇宙輸送艦」を主に、同艦の改修艦「コロンブス改級」などについても解説する。
概要
地球連邦軍の補給艦。両舷に設けられた巨大なカーゴベイが特徴で、双胴船のような艦形となっており、船体の大部分を積載スペースとしている。
ジムタイプMS50機もの運搬が可能であるが、これはあくまで最大積載数であり、実際に完全整備、運用できる数で考えた場合、もっと少ない機数になると考えられる。
固定武装は無い(=自衛能力がほぼ皆無)なため、敵の襲撃を受けたらひとたまりもない。
そのため、敵機襲来の危険の少ない後方での任務で運用されることが多かったが、サラミスをはじめとする他の武装艦艇に随伴したり、直掩のモビルスーツに護衛されるかたちで前線に投入されることもあった。
劇中での本艦
1st本編の劇中では、ソーラ・システムを構成する小型ミラーパネルの運搬や、兵站拠点の構築などの後方任務に従事する様子が描かれていた。
漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』では、ルウム戦役において宇宙戦闘機セイバーフィッシュを搭載した空母的な運用が行われている。
一年戦争末期の大規模作戦においてはMSの大量投入が求められ、当艦も即席のMS母艦として投入された。
関連艦体
L3
小説版「機動戦士ガンダム」に登場した輸送艦。マチルダ・アジャンが乗艦していた。
コロンブス改
積載能力の高い当艦は非常に重宝され、一年戦争後も改良を加えられた艦が製造されるなどして、デラーズ紛争やグリプス戦役にもその姿を見せていた。尚、宇宙世紀0122年頃にも運用が続けられている模様。
コロンブス改級補給艦
「0083」に登場。
推進機関の大型化による出力向上が行われている。コロンブス級の機体への信頼性の高さからか、艦体の形状には大きな変更は加えられていない。
物資の輸送が主目的であったコロンブス級だが、一年戦争におけるMS運用能力の必要性から、このコロンブス改級では、MSカタパルトやメンテナンス施設を備えるなど、MS空母的な側面を強めたものや特殊用途のものも登場している。
コロンブス改級強襲揚陸艦
「ガンダムセンチネル」に登場。
船体後部にブースターを設け推力及び航続距離を強化した型。ブースター長は全長の半分を超えるほどの比率を占めている。
同型艦として「イオージマ」、「イワン・ロゴフ」などがあり、エイノー艦隊所属の艦として、エアーズ市の攻防戦に参加している。
アンティータム級補助空母
「MSV」に登場。
カーゴベイ内にカタパルトやメンテナンス設備などの宙間戦闘機運用能力を設けた補助空母。24隻が建造される。戦没を免れた艦は改装MS母艦として運用された。
アラスカ
「機動戦士ガンダムUC」に登場。
ビーハイヴ
機動戦士ガンダムサンダーボルトに登場。コロンブス級の上に裏返したコロンブス級を重ねた様な外観をしており、地球連邦軍所属ムーア同胞団艦隊の旗艦を務める。
空母という分類だが、MSの運用設備や主砲や対空砲なども有しており攻撃能力は高い。
リビング・デッド師団との激闘の末に撃沈した。
ビーハイヴⅡ
機動戦士ガンダムサンダーボルトの第三部に登場。
空母という分類だが、MSの運用設備や主砲や対空砲なども有しており攻撃能力は高い。中でも対空防御は、あるものを採用している。
関連イラスト