軍を除隊して民間企業に入社した後の姿が見られ、キッカ・コバヤシの取材を受けている。サナリィに入社した元整備クルーのオムル・ハングが接触し、ジョブの才能を評価し、その才能をサナリィで発揮しないかと持ち掛けられている。後述の通りサナリィに入社し、本社の幹部まで昇り詰めた彼は間違いなく才能のある人物であった。

『機動戦士ガンダムデイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』

宇宙世紀0105年ではサナリィの社員として登場。ジャーナリストになっているカイ・シデンとサイド3で開かれている「一年戦争展」のプレオープンで再会する。

彼は一年戦争戦後は帰郷し、故郷の人々からは「英雄」として持ち上げられていたが、次第に戦時中の細かい情報が広まると「正規軍人だったのにアムロら民間人より活躍できなかった」実態を責められるようになり、耐えられなくなって軍を退役し、一時期はアムロやカイ達を逆恨みしながら、スペースデブリの回収作業員をし、その後にサナリィの社員としてサイド4で長く生活していた。

『機動戦士ガンダムF90FF』

サイド4のサナリィの本社で、フォーミュラ計画のF90の開発責任者として動いている。

「提出された数値に違和感を感じる」として、実際にF70を動かして試験も行っている。

後に、１年戦争時の回想としてアムロとの遣り取りが流され、ニュータイプとオールドタイプの格差を目の当たりにし、ニュータイプに対し劣等感を抱くと同時に、ニュータイプであるが故の不幸を察し、しこりめいた感情を抱くようになる。

そのしこりはF90のNタイプ（=ニュータイプ専用兵装）試験のためならば、13歳の子供もパイロットの対象にする程で、傍目では『新型開発』の為に倫理をも捨てた風に見えるが、「…君を不幸にするつもりはないさ…」と、本気か方便か判断が付かない言葉を漏らしたりしている。第2次ネオ・ジオン抗争の際にも後方のサラミス改に乗っており、援軍のMSをアクシズへ送っていた。そしてアムロが見せた人の心の光を目撃し、号泣する。

その後、経緯こそ不明だが、ロンド・ベルの隊員でカラバ時代からアムロ・レイに付いていた彼の部下のボッシュ・ウェラーと個人的な接触をしている。尚、後述の漫画「F90」では、この関係がある空気を匂わす場面は無い。

オールズモビル戦役(『機動戦士ガンダムF90』)

第一次オールズモビル戦役時にサナリィの幹部としてアドミラル・ティアンムに乗艦。フォーミュラ計画のモビルスーツ開発に関わり、F90やF91の機体設計を行った（先述したF90FFによればF90開発責任者）。

この時、地球連邦軍第13実験戦団の実験部隊に2機のF90を預けるのだが、隊長のボッシュ・ウェラーとは他人行儀であり、F90FFで追加された描写との関係は描かれていない（もっとも、現実の時間軸ではこちらが先に発表・作品化された以上、齟齬が出るの当然であるが）。また、F90が強奪された直後にはノヴォトニーなど周囲の混乱をよそに冷静沈着に振る舞いながらも「ふっ……良いデータがとれそうだ」と割ととんでもない発言を口走っている。その後デフ達の不始末について、上層部に取りなしをするなどの便宜を図っている。