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F91

ふぉーみゅらないんてぃわん

F91とは、劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』に登場するモビルスーツであり、同作の主役機である。
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逃げ回りゃあ、死にはしない……F91ガンダムは、シーブック・アノーで出ます!

カタログスペック

頭頂高15.2m
本体重量7.8t
全備重量19.9t
ジェネレーター出力4,250kW
装甲材質ガンダリウム合金セラミック複合材
スラスター総推力88,400kg


解説

地球連邦に属する公的団体たる海軍戦略研究所「サナリィ」が、「フォーミュラ計画」に基づき開発した試作型小型モビルスーツ
主なパイロットはベルフ・スクレットシーブック・アノー

それまで連邦系MSの生産を一手に担ってきたアナハイム・エレクトロニクス製のガンダムとは系統が異なる機体である為、形式番号に「RX」ナンバーを持たず、「F91」のコードネームはフォーミュラ計画の高性能試作機(9のナンバーは高性能機である事を示す)の1番機である事を意味する。
なお、「ガンダム」のコードは、運用・整備艦のスペース・アーク艦長代理であるレアリー・ロンドベリによって、『フェイスデザインが似ているから』と付けられた部隊内の愛称であり(同様の事例は第一次ネオ・ジオン抗争後に運用されたグリンブルスティ等が挙げられる)、制式コードはあくまでF91である
余談として、サナリィでの開発チームでも「ガンダム」というコード案は出ていたが、サナリィ社員の『連邦政府直轄組織』であるというプライドから、“愚連隊同然の非正規部隊で運用される機体”としての側面も持つ当該コードは相応しくないとして、却下されている。

本機は同じくサナリィが開発した小型モビルスーツであるF90Ⅰ~各機で培ったノウハウを昇華させ、「現時点でのモビルスーツの限界性能の達成」を目指して建造したハイスペック・モデルであり、ヴェスバーを含めた最新装備群のテストを目的としたミッションパック装備形態である、F90Vの運用データを基にハード面の最終調整が行われた。
バイオ・コンピュータヴェスバーといった様々な最新技術が惜しみなく投入されているが、その性能を完全に発揮出来るのは過去にニュータイプと呼ばれた者に限られると言われている。

過去のモビルスーツが恐竜的進化を進め、そのサイズを大型化させつつ機能を多様化させていったのに対して全長が15メートルと小型化されているのが特徴であり、分類上は「第二期モビルスーツ」にカテゴライズされる(第一世代MSであるRX-78ザク等がおおよそ18メートル。そこから恐竜的進化を極めた第五世代機であるΞガンダム等はおよそ30メートルにまで巨大化している)。
この小型モビルスーツ路線は、長い期間大きな紛争・戦争の無い平穏が続いた中で大型・多機能化が進んだモビルスーツの機体維持費が地球連邦軍の予算を圧迫するようになった事を受けてサナリィが打ち立てたものであり、同時期に運用されたヘビーガンGキャノンなどもこのコンセプトを元に開発されている。
ダウンサイジングの為に様々な試みが成されており、サイコフレームの発展技術である「マルチプル・コンストラクション・アーマー(MCA)」の採用により、装甲やフレーム自体に電子機器としての機能を付与している。
更に新型の熱核反応炉の採用によって出力を維持したまま機体軽量化に成功しており、機動性は従来のMSを凌駕し、その基本性能は同時期の小型MSであるクロスボーン・バンガードのデナン・タイプをも上回っている。

機体本体(ハードウェア)は宇宙世紀0116年には完成しており、従来からの教育型コンピュータ(光コンピュータ)搭載の上で、調整が完了した第二次オールズモビル戦役終盤に於いてベルフ・スクレット少尉の乗機として運用された。
この後、バイオ・コンピュータ(ソフトウェア)の最終調整を目的として、サイド4(通称、フロンティア・サイド)のスペースコロニーフロンティアⅠに所在するサナリィ研究所へと運び込まれ、紆余曲折を経てシーブック・アノーの乗機としてコスモ・バビロニア建国戦争にて活躍した。

革新技術

F91は、史上初の第二期モビルスーツであったF90の直系後継機種であり、同じくF90の実戦運用によって検証、ブラッシュアップされた技術を採用しつつ、更に新たに開発された技術をも積極的に取り込むことで、ハードウェア(機体)そのもののロールアウトは宇宙世紀0116年でありながら、宇宙世紀0130年代に至るまで、最高級機種としての立ち位置を保ち続ける事となった。

マイクロハニカム技術

ヤシマ重工の特許技術。
Iフィールドの力場に沿って金属結晶を成長させることで、従来装甲(以上)の強度を持ちながら、圧倒的な軽量化を達成可能となった。
詳細はこちらの該当項を参照。

小型・高出力ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉

それまでに製造されていたジェネレータと比較し、小型・軽量でありながら高出力を達成している。
ただし引き換えに、ビーム兵器の直撃を受けた場合、高確率で甚大な核爆発を生じるようになったため、以降の全陣営が『地上戦においては敵MSのエンジンを爆発させずに仕留めなくてはならない』という、戦術的制約を抱える事となった
詳細はこちらの該当項を参照。

マルチプル・コンストラクション・アーマー構造

Multiple Construction Armor構造(以下、MCA構造)。
第二次ネオ・ジオン抗争において開発された、サイコフレームの応用・発展技術である。
サイコフレームがサイコミュ補助用のマイクロチップを金属結晶間に鋳込んでいたように、MCA構造では電子機器やエネルギーサーキットなどの機能を有するマイクロチップを、金属結晶間に鋳込む事で、装甲またはフレームでありながら電子機器の役割を果たすという、モノコックやムーバブルフレームでは不可能だった機体構成が可能になった。
一例としてF91では頭部のアウターシェルにアンテナやセンサー、バルカン砲がコンポーネントされるなど、モノコックとムーバブルフレームの両方の機能をあわせ持ち、かつ回路の取り回しなども構造そのもので兼任する構成としたため、機体重量の飛躍的な軽量化に繋がり、多大なパワー・ウェイト・レシオを獲得している。

単純な軽量化以外にも、同じ役割を果たす機器の予備を、機体各所のブロック毎に分散して“鋳込む”事も容易となった。これにより一部のブロックが損傷したとしても、他ブロックの同一機能電子機器(を鋳込んだ素材)がフェイルセーフを果たすため、ダメージコントロール能力の向上にも大きく寄与している。

特にF91ではフレームレベルからこの構造を採用したため、ラフレシア戦において小破状態にまで追い込まれて尚、最大稼働を継続する事ができた

大容量メガコンデンサ

単位体積あたりの蓄電容量を大幅に増大させた、新型のエネルギーコンデンサ。
ΖΖガンダムを始めとした第四世代モビルスーツ(20~25m級)に搭載されていたメガコンデンサが、せいぜいメガ粒子砲一射(の補助)分程度の容量しかなかったのに対して、サナリィの開発した新型コンデンサは、頭頂高が15mしかない第二期モビルスーツに複数搭載可能なサイズながらも、ヴェスバー数射分、あるいはビームシールドの短時間独立稼働を可能とするほどのエネルギーを蓄えられる。
F91では、各武装に内蔵、非アクティブ時に余剰出力によってチャージしておくことで、戦闘での連射とエンジントラブルが生じた際のフェイルセーフに利用している。
本技術は後年には、ジェネレーターを搭載しない四肢パーツ(トップ・リム)や、高出力・大推力攻撃端末の開発に繋がっている。

余談として、アナハイム・エレクトロニクスは、この大容量コンデンサの基礎データの窃盗には成功したものの、技術不足により再現できなかったという背景を持つ。

バイオ・コンピュータ

F91のメインコンピュータとして搭載された新世代型コンピュータ。
生物細胞のデータや有機材料が使用され、ユニットも人間のニューロンに近似した素子構造を持つ。
非ニュータイプ・パイロットでもリスク無しで使用できる次世代サイコミュの雛形として開発されたデバイスであり、元々は障害者補助のためのインターフェイスとして研究されていた福祉用の技術を軍事転用したという背景から、サイコミュの内包していた危険性(ニュートリノ的刺激を脳に与えることで記憶障害などを引き起こす)の懸念も無い、事実上の上位システムである。

多数のフェイルセーフやMCAが複雑に複合した構成を持つ機体を統括するのに最適として、サナリィは生体工学の権威であるモニカ・アノー博士を招き、完成させている。
(余談にはなるが、モニカ博士個人にとってはこの軍事研究への招へいを受けた事が、彼女の家庭の不和および離婚の直接原因となった。)

パイロットの脳内電気信号によって機体とパイロットを相互リンクさせる機能を持ち、思考をダイレクトに操縦に反映できる他、機体のカメラや各センサーが収集した情報を思考イメージとしてパイロットに伝達することで、周辺の状況をより鋭敏かつ感覚的に認識させたり、コンピュータ側からの有効な戦術判断の提案といったことが可能となる。例として、シーブックが『敵機のビームシールドに対して有効な武器は?』と思考したことに対して、脳内イメージという伝達方法により、ヴェスバーを提案している。またバグの掃討時には、背後センサーが感知したバグの接近をやはり直接脳内に伝達し、収納状態のヴェスバーによる射撃に対しても、管制補助によって精度を向上させている。
モニカ博士はこれらの機能を「サイコミュが受信機としての機能しか無かったのに対して、送信機としての役割も果たすようになっている。」と解説した。

なお、F91に搭載されたフルパッケージのバイオ・コンピュータは、機体の完全思考制御――手足を使わずに操縦が可能なレベルにあるが、モニカ博士は軍(サナリィ)からの要求に従い、マニュアルでの操作を優先するように設定している。モニカ博士自身は、この手動操作優先仕様の意味について「どういう風に兵器を使うかはわからないけど」と理解していなかったが、としては『人間の認識力』という、時に“見間違い”や“刺激に対する本能的反射”を起こすような曖昧なモノより、パイロットが反復訓練によって本能を越えて肉体に刻み込ませる操縦技術こそが、機動戦闘に於いて最も信頼できると判断していたのである。
最終的に、この仕様(思想)の差がラフレシアとの勝敗を分ける事となった。

またバイオ・コンピュータは、パイロットの技量や負担を分析して同調率や機体リミッターの調整といったコントロールも行う。特にF91が最大稼働モードに移行して限界性能を発揮した際にパイロットに齎される負荷は常人には到底耐えられるものではなかったため、通常稼働時にはパイロットに負担がかからない程度にまでリミッターがかけられ、パイロットの技量と耐久力に比例してバイオ・コンピュータの判断によって順次リミッターを開放していくという措置が取られている(詳細後述)。

基本設計は、開発者であるモニカ・アノー博士の独自の感覚によって行われており、特にコンピュータ・シナプスについてはあやとりを応用した配線がなされている。そのため、モニカ博士の口頭説明ビデオ以外に正規の整備マニュアルが存在せず、あやとりの知識の無かったスペース・アークの技術者達には彼女の子供であるシーブックとリィズ達が来るまでメンテナンスも起動もできなかった。

サイコミュ・システム

バイオ・コンピュータ自体はあくまでもパイロット保護と操縦補助のための機体管制デバイスに過ぎないが、F91のバイオ・コンピュータは実験的にコクピット周辺に搭載されたサイコミュと連動し、前述の人体への悪影響を打ち消しながら、機能を相互に補完・強化するシステムとして完成している。
バイオ・コンピュータと従来のサイコミュ・デバイスとの併用は例が無かったため、そのポテンシャルについては未知数であり、劇中ではシステムがシーブックの記憶や感情の領域にまで踏み込んだ介入を行う描写も見られた。
終盤では宇宙に放り出されたセシリー・フェアチャイルドを捜索するためにシステム設定を調整し、機体そのものを高感度サイコミュ・アンテナとして利用している。

バイオセンサー

F91には通常の運用にあたってはリミッターが装備されており、その判定はバイオセンサーを介してバイオ・コンピュータによって行われる。
シーブックは二度目の出撃において、サイコミュ補助機能を有する専用パイロットスーツを着用した事により、バイオセンサーと自身のバイオリズムが合っているのを感じ取り、疎遠であった母(モニカ)との繋がりを認識している。

サイコフレーム(不明瞭)

本機のサイコミュ搭載について触れている資料では、コクピット周辺に主・副増幅機として内蔵されていると解説しているが、多くは(サイコミュそのものからして)搭載および搭載機としての記述が無い。
詳細については個別記事を参照。

パイロットスーツ

本機のパイロットスーツは、外観としては後年の連邦軍兵も使用している規格品と差異が無いが、上述の通りサイコミュ補助機能を内蔵した専用のものであり、一旦着用・接続するとヘルメットを外す事も自由にはできなくなる。

武装

頭部バルカン砲

頭部に搭載されている近接戦闘用機関砲。主に牽制や威嚇を想定している。
バルカンポッドによって外装式となっているジェガンなどとは違い、頭部内蔵式でありまた砲門も左右一対に戻っている。
頭部内部の上半分はバルカンの弾槽スペース、残り半分がバイオ・コンピュータの搭載部となっている。

メガマシンキャノン

胸部に二門装備されている大型機関砲。
頭部バルカン以上の威力を持ち、接近戦で用いた際には敵モビルスーツの撃破も可能。

ビームライフル

15m級に最適化された、F91の携行武装。第二期MSとしては一般的な、ジェネレーター直結・Eパック併用型(ビームの縮退を機体本体のジェネレーターで行う)。
コンパクトな設計ではあるが、従来の大型MS用のビームライフルと同等以上の性能を持つ(おそらくF90Vの専用ビームライフルの運用成果がフィードバックされた物)。出力調整機能を有しており、通常のビームの他、ビームマシンガンのように小型パレットの連射にも対応している。

バイオ・コンピュータが、ライフルの射撃設定(条件付け)にも細やかに対応しており、スペースコロニー内における戦闘では、射出したビームがコロニーの外壁に当たる可能性がある場合は、トリガーを弾いてもその指令を無視させる事などが可能。

ビームサーベル

左サイドスカート・アーマーに二本格納されている近接戦兵装。
同世代の標準的なサーベルと同等の内部ユニットを使用しつつ性能が強化されている。
MSの機体全長そのものは小型化しているが、出力、ビーム刃の長さを自由に変更できるため、旧来機(20m~30m級)との接近戦においても、リーチ差による不利を背負う事は無い。

発振タイミングや出力調整は、こちらもバイオ・コンピュータがパイロットの意志を汲み取り最適化してくれるため、無駄なエネルギー消費や発光による敵機からの視認確率を抑え、必要と判断されれば柄が溶解する程の極大出力をも発させる。
その他、バグを一掃する際には、最大発振した状態のまま手首を回転させることで、巨大なビームの傘を形成させて、攻防に用いた。

ビームシールド

ビームサーベルと同等のビームを膜状に展開する、攻防一体装備。F90Vでの「シールドビーム発生の不安定」の課題を、大容量メガコンデンサの採用によって解決した物。非使用時は左前腕に半埋め込み状態で収納され、使用時に内部アームで展開するようになっている。通常の実体シールドと違い不使用時にデッドウェイトにならず、実弾・ビーム兵装問わず無力化する。
ビームサーベル格納位置の反対側である、右サイドスカートに予備デバイスを装備しており、コンデンサにより本体から離れてもビームを展開し続ける機能を利用して、手裏剣のような投擲武器としても使用されている。

ヴェスバー(V.S.B.R.)

可変速ビームライフル(=Variable Speed Beam Rifle)。
低速で高威力のビームから、高速で貫通力の高いビームまでを無段階で撃ち分けられる装備。
F91の装備している物はF90Vの運用試験データを基に改良を施した物で、F90Vの単純なクランクアーム接続から「バックパックから脇の下まで接続部を介したレールを通す」事で射撃体勢への移行をより素早く行える様になっている。更に、大容量メガコンデンサを内蔵し、接続部に分離脱着機構を設ける事で機体から取り外しての運用も可能(数発分のエネルギーを貯蓄している)。
しかしながら、様々な機能をレールマウント機構単体に期待した弊害により、「照準がブレやすい」、「脱着出来る様にした分接続部が弱く接触衝撃で脱落する危険性がある」といった固有の欠点が生じている。後者に至っては、ラフレシア戦闘に突入する前に、左ヴェスバーが脱落するという醜態を晒す事となってしまった。

本武装は、コスモ・バビロニア戦争以降、宇宙世紀0130年代まで各勢力が運用するビームシールドを突破出来た数少ない装備であるが、それ故にこの装備をコロニー内で使用したシーブックには、「強力過ぎる」と言わしめている。

非使用時

トリガー部を含めた、構造的脆弱部は全て装甲で覆われた上で、背面に回っている。これらは使用時のみ外部に展開する。
なお、背面にある状態でも稼働域を有しているため、AMBAC肢としての機能もまかなう。

射撃方法

前述の通り、トリガー部がスライド・アップするが、マニピュレーターで直接トリガーを弾く必要はなく、思考制御で照準~トリガー指令を出すことも可能である。このため、マニピュレーターでビームライフルやビームランチャーを装備したまま、第三、第四の(射撃専用の)腕としても機能する。
さらに加えて、背面に収納したままでも発砲可能であり、シーブックは背後から迫るバグに対して、低出力でマシンガンのように連続射撃し、撃墜して見せた。

技術レベル

内部構造や詳細なシステムは、外部企業から見ればブラックボックスとなる程の最先端新機軸技術の塊であった為、サナリィ自身もある程度は開発失敗を見据えており、機体設計段階では後述の代替武装のビームガトリングガン仕様も併せて開発している。

ビームランチャー

パルス状のビームを砲弾に見立てランチャーと呼ばれる大出力ビーム砲。一年戦争時から存在するビームバズーカの発展形にあたる。比較的大型で、取り回しにくく連射性能も低いが、単純な破壊力はヴェスバーに次ぐ。
ビームの射角(拡散率)変更の自由度も高く、広範囲に照射するように発して、敵機を文字通り“薙ぎ払う”武装としても、有効性が高い。

形状の仕様的には、ビームライフル同様に砲身後部にEパックを有し、非使用時には腰部ラッチにマウントされる。

最大稼働

度重なるが、「現時点での限界性能の達成」を目指して建造されたMSがF91である。しかしながら、単純なカタログスペック上の数値では、同年代のクロスボーン・バンガード高級機と同程度となっている。これは本機の限界性能が常人には扱えない事から、リミッターを設定・作動されている為である
しかしパイロットの能力が適正であるとバイオ・コンピュータが判断し、リミッターを解除した時には、宇宙世紀0120年代のMSとしては文字通り限界域の性能を発揮する。

M.E.P.E.

F91が最大稼働モードに移行した際、機体の強制冷却のために行われる機構。Metal Peel-off effect(金属剥離効果)の略称である。
MCA構造により、F91の装甲は防御板であると同時に電子機器でもあるため、最大稼働により各情報処理を高速化させると、必然的に莫大な熱量が全身(フレームレベル)から生じる事になる。F91の機体構造は排熱を最大限考慮しており、肩部には専用の放熱フィンをも展開させるが、それでも尚、発熱量が上回ってしまうことが、設計段階から解っていた。
このため、サナリィの技術陣は装甲表面に塗布してある塗料、および対ビームコーティング(特殊金属粒子が主体)等を、バイオ・コンピュータの判断により断続的に揮発・剥離させることで、発熱元である全身装甲から直接強制放熱させる機構を採用したのである。
以上のように、M.E.P.E.自体は設計段階から採用されているものだが、副次的に想定外の効果を発揮する。
詳細は当該記事へ → 質量を持った残像

フェイスオープン

バイオ・コンピュータを集中的に冷却するために採用された、頭部内蔵の冷却機構。
一部に有機材料を用いたバイオ・コンピュータは、熱に非常に弱いという欠点を有しているため、最大稼働モードとの相性は極めて悪かった。これを解決するために、M.E.P.E.とは別途、頭部バイオ・コンピュータを巡らせる形で冷却触媒の循環路を設け、必要に応じて口腔型エアダクトから高温となった冷媒を排出する事で、集中排熱を行う。本方式は、放射伝熱による排熱しか生じさせられない宇宙空間において、非常に有効である。
ただし、エアダクトは耐久性が低く、何よりも頭部内蔵のバイオ・コンピュータは本機の“心臓部”であるため、非使用時は常にフェイスガードで覆っている。

バリエーション

F91パワードウェポンタイプ

ヴェスバーが開発失敗した場合を想定して用意されていた代替兵装を装備したF91。
この武装ユニットはスライド式の四砲身式ビームガトリングガンと2基の併設した対艦ミサイルランチャーで構成されており、ヴェスバーと比較して面制圧能力に秀でるが、純粋な武装の威力面ではヴェスバーに劣るものとなっている。
一方で、肩アーマーへのアポジモーターの増設が行われており、機動性の向上が行われている。

F91ツインヴェスバータイプ

補助スラスターを内蔵した改良型ヴェスバーを追加装備した強化形態。
合計4基のヴェスバーを運用する為、ジェネレーターにも改良が施されており、その余剰出力を用いて両腕にビームシールドを装備。これらの改良によって攻・速・防全てのステータスが強化されている。
ヴェスバー非使用時はH字状、もしくは二重のハの字状の二種類の収納形態を採る。

量産型F91

コスモ・バビロニア戦争後、量産体制に移行したF91。
詳細は量産型F91を参照。

技術盗用機

シルエットガンダム

アナハイム・エレクトロニクスが盗用したF91開発初期のデータ(その為劇中のF91実機より前身のF90Vやパワードウェポンタイプに準じた部分が散見される。)を基に開発したデッドコピー機。
詳細は個別記事を参照。

ビギナ・ゼラ

ブッホ・コンツェルンSFPを介しアナハイム・エレクトロニクスから入手した、F91開発初期のデータを基に開発した実験試作機。
このデータの見返りに、ブッホ側はネオ・サイコミュの技術(ブラックボックス)を引き渡している。

バリエーション(宇宙世紀作品外)

ガンダムF91イマジン

ガンダムビルドファイターズ及びガンダムビルドファイターズAに登場するガンプラ
詳細はガンダムF91イマジンを参照。

ガンダムF91RR

筐体ゲームガンダムトライエイジに登場するオリジナル機体。
小型モビルスーツたるF91に、新開発のグローアップ・ユニットを組み込んだ総合重装仕様機。
フルアーマーガンダムのように機体に装甲を着せるのではなく、四肢の末端や関節部に対する根本的な機能付加を行う形で機体が強化されており(このためフルアーマーとは違い任意に装備の排除ができなくなっている)、機体性能こそ向上しているものの、その改修プランは機体の体格を従来の大型機路線へ引き戻すという本末転倒な物となっており、これは小型機路線への変革を良しとしない連邦軍一部高官の意向が働いた結果生まれたプランであるとされている。
追加武装として両手両足にヴェスバーと大型ビームシールドを備えている事が挙げられ、更に肩関節部には白兵戦に対応可能なヴェスバー・サーベルを装備する。

ゲーム作品での活躍

コンパチヒーローシリーズ

シリーズの展開当時における最新の主役ガンダムとして、ウルトラマングレート仮面ライダーBLACKRXと共にメインを張っていた。

スーパーロボット大戦シリーズ

元祖(第一作~第四次)シリーズでは、映画公開から間もなかった事もあり、『分身』アビリティを持つ高性能なモビルスーツとして登場したが、νガンダムΖガンダムほどの人気が無かったためか、Vガンダム平成三部作といった後続作品に押される形で参戦頻度も落ちていった。
その後『第二次スーパーロボット大戦α』にて、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』枠、つまり「量産型F91」として登場する。しかし“主役機”はあくまでクロスボーンガンダムであるためか、各種攻撃モーションは見劣りするという不遇が2017年の『スーパーロボット大戦V』まで長きにわたって続く事となる(一応、毎作品において“『分身』アビリティを持つ珍しい宇宙世紀系ガンダム”、という立ち位置は守れていた。αシリーズではV2ガンダムも持っていたが)。
しかし、翌2018年には『スーパーロボット大戦X』において、20年ぶりに『機動戦士ガンダムF91』枠として登場。ドット絵ではなくアニメセル画を加工したフェイスオープンシーンや、初出撃での細やかな出力変更を多用したサーベル攻撃、同じく初出撃での“溜め”の間を有するヴェスバー射撃シーンの再現など、力の入った戦闘モーションが描かれた。

ガンダムvsガンダムシリーズ

ガンダムvsガンダムガンダムvsガンダムNEXT

コスト帯2000枠にて登場。
ビームライフル、ビームランチャー、ビームサーベルを利用した格闘を持つビームライフルモードと、強制ダウン属性のヴェスバーをメインとし格闘が出来ないヴェスバーモードを切り替える換装機。
性能も武装も優秀で、格闘戦から砲撃戦までこなせる万能機。さらに小柄かつ高い運動性能を持つ。
ただし耐久力がコスト帯標準より低いのが最大の弱点。
一定時間誘導切り状態(この機体の演出で言うとステップやブーストダッシュの開始時などに残像が出現して、短時間だが、残像に攻撃が向かうようになる)MEPEという切り札を持つが、MEPE発動中に被弾すると被ダメージが2倍になる。
万能機であるが耐久値・換装・MEPEの要素により少々敷居が高め。
なお、ガンダムvsガンダムは7強といわれる機体の所為でバランスが悪いため、あまり使われることはない。

余談だが、ガンダムvsガンダムで1人用CPU戦においてCPU僚機として登場した場合、あっさり落とされて味方の戦力ゲージを消費していくことが多い。
低耐久力な上、「回避」に設定していてもMEPE発動→2倍のダメージで勝手に大ダメージを受けるためである。
下手をすると1000コストの機体より役に立たないことも。
NEXTではMEPEの仕様変更もあり、こういうことはなくなった。

ガンダムvsガンダム EXTREME V.S.

コスト2000、高機動、豊富な射撃武器などNEXTまでと基本は同じだが、換装が無くなり武装が一本化された。
豊富で扱いやすい射撃兵器と使い勝手のいい格闘攻撃。それらに加え軽快な機動力を持ち合わせ、攻撃面においては同コスト内ではトップクラス。
しかし耐久力は同コスト帯中最低であり、誘導切り状態になるM.P.E.P.中にうっかり被弾すると、被ダメージが1.5倍になるので正確な操作を求められるテクニカル機体。

Gジェネシリーズ

テンション(スパロボで言う気力に近い)が超強気になるまでは、射撃攻撃がすべてBEAM属性なので、Iフィールド持ちには格闘攻撃を仕掛けるしかなく爆発力に欠ける。
しかしそれらに耐え、超強気になると最大稼動状態になるのでIフィールドを貫通する(それでも与えられるダメージはかなり減る)ヴェスバーが解禁となり、それまでの鬱憤を晴らすかのような爆発力を手に入れる。
また最大稼動状態ではパイロットの能力に上方補正を加えるバイオ・コンピュータが発動され、命中率などが強化される。
クロスボーンガンダムのハリソン・マディンを搭乗させると、専用機となり最大稼動状態にはならなくなるが、常時ヴェスバーが使用可能となる。
「オーバーワールド」にて大幅な変更が加えられ、超強気状態で発動した最大稼働モードが削除。代わりに劇中で見せた、「質量のある残像」は「M.P.E.P.」として、特殊攻撃となった。
使用すると、10のテンション低下というデメリットこそ有るものの、攻撃が当たればテンションが20上がるので差し引き10のテンションアップとなるので、さしたるデメリットではない。
それどころか特殊攻撃を搭載したことにより、これまで苦手としていたIフィールド持ちに対しても大ダメージを与えやすくなった。
また最大稼働モードの削除により、バイオ・コンピュータの常時発動・ヴェスバーの常時使用可と言う変更も加えられている。
また、前作ではハリソン・マディンを搭乗させないと使用出来なかった量産型F91が、F91からの「開発」で入手可能となった。
量産型と銘打っているものの、性能や開発コストはF91そのものと完全に同一。

ガンプラ

俗に旧キットと称される1/100スケールキットが放映当初の1991年に発売。
その後マスターグレードにて2006年に発売。
そして放映から22年の時を経て2013年12月にHGUCシリーズで発売されることとなった。なお、ハリソン専用機も同じくHGUCで登場する。
2018年5月にマスターグレードのVer.2.0が発売。

関連イラスト

F91的な~


F91ハリソン機



関連項目

機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122 シルエットフォーミュラ91 機動戦士クロスボーン・ガンダム

サナリィ
F90 クラスターガンダム シルエットガンダム
ヴェスバー ビームシールド
サイコミュ バイオセンサー サイコフレーム

シーブック・アノー

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