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F91

ふぉーみゅらないんてぃわん

F91とは、劇場版アニメ『機動戦士ガンダムF91』に登場するモビルスーツ。同作の主役機である。 また、本機体の型式番号。
目次 [非表示]
  • 1 カタログスペック
  • 2 解説
  • 2.1 ロールアウト~実戦運用
  • 3 機体名称について
  • 3.1 F91は元から「ガンダム」ではない
  • 4 機能
  • 4.1 バイオ・コンピュータ
  • 4.2 サイコミュ
  • 4.2.1 バイオセンサー
  • 4.3 パイロットスーツ
  • 4.4 マイクロハニカム技術
  • 4.5 小型・高出力ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉
  • 4.6 マルチプル・コンストラクション・アーマー構造
  • 4.7 大容量コンデンサ
  • 4.8 サイコフレーム
  • 4.9 ミノフスキー・ドライブ
  • 5 武装
  • 5.1 頭部バルカン砲
  • 5.2 メガマシンキャノン
  • 5.3 ビームライフル
  • 5.4 ビームサーベル
  • 5.5 ビームシールド
  • 5.6 ヴェスバー(V.S.B.R.)
  • 5.6.1 非使用時
  • 5.6.2 射撃方法
  • 5.6.3 技術レベル
  • 5.7 ビームランチャー
  • 6 最大稼働
  • 6.1 M.E.P.E.
  • 6.2 フェイスオープン
  • 7 関連動画
  • 8 バリエーション
  • 8.1 F91バックキャノンタイプ
  • 8.2 F91ツインヴェスバータイプ
  • 8.3 ガンダムF91(疑似人格型AI仕様)
  • 8.4 量産型F91
  • 8.5 シルエットガンダム
  • 8.6 ビギナ・ゼラ
  • 9 バリエーション(宇宙世紀作品外)
  • 9.1 ガンダムF91イマジン
  • 9.2 ガンダムF91RR
  • 9.3 F9ノ1改
  • 10 ゲーム作品での活躍
  • 10.1 コンパチヒーローシリーズ
  • 10.2 スーパーロボット大戦シリーズ
  • 10.3 ガンダムvsガンダムシリーズ
  • 10.3.1 ガンダムvsガンダム、ガンダムvsガンダムNEXT
  • 10.3.2 ガンダムvsガンダム EXTREME V.S.
  • 10.4 Gジェネシリーズ
  • 11 立体物
  • 12 SDガンダムにおけるF91
  • 13 関連イラスト
  • 14 関連項目
  • カタログスペック

    型式番号F91
    頭頂高15.2m
    本体重量7.8t
    全備重量19.9t
    ジェネレーター出力4,250kW
    装甲材質ガンダリウム合金セラミック複合材
    スラスター総推力88,400kg

    解説

    地球連邦に属する海軍戦略研究所「サナリィ」が、「フォーミュラ計画」でヘビーガンに続く量産MSの試作用として開発した小型モビルスーツ。主なパイロットはベルフ・スクレットシーブック・アノー


    本機は同じくサナリィが開発した小型MSである「F90」1号機で培ったノウハウを昇華させ、「現時点でのMSの限界性能の達成」を目指して建造したハイスペック機である。

    F90ミッションパックの内、次世代仕様の「F90V」のデータを反映して開発が行われた(初期の公式資料では「F90N」もベースに挙げられたが、これには誤植説がある)。


    過去のMSが恐竜的進化を進め、大型化させつつ機能を多様化させていったのに対して全長が15メートルと小型化されているのが特徴であり、分類上は「第二期モビルスーツ」にカテゴライズされる(第一世代MSであるRX-78ザク等がおおよそ18メートル。そこから恐竜的進化を極めた第五世代機であるΞガンダム等はおよそ30メートルにまで巨大化している)。


    この小型路線は、長い期間大きな紛争・戦争の無い平穏が続いた中で大型・多機能化が進んだモビルスーツの機体維持費が地球連邦軍の予算を圧迫するようになった事を受けてサナリィが打ち立てたものであり、同時期に運用されたヘビーガンGキャノンなどもこのコンセプトを元に開発されている。


    ダウンサイジングの為に様々な試みが成されており、サイコフレームの発展技術である「MCA構造」の採用により、装甲やフレーム自体に電子機器としての機能を付与している。

    更に新型の熱核反応炉の採用によって出力を維持したまま機体軽量化に成功しており、機動性は従来のMSを凌駕し、その基本性能は同時期の小型MSであるクロスボーン・バンガードデナン・タイプをも上回っている。


    サイコミュ、サイコフレーム、バイオセンサー、MCA構造、バイオ・コンピュータ、ヴェスバー、ミノフスキー・フライトといった様々な技術が惜しみなく投入されており、感応波レベルの低い非ニュータイプでも扱えるとはいえ、その性能を完全に発揮出来るのはやはりニュータイプに限定される。


    ロールアウト~実戦運用

    F91のロールアウトはU.C.116とされる。しかしこの頃はバイオコンピュータではなく、従来通りの教育型コンピュータ搭載機だった。

    また並行してF70“キャノンガンダム”F90ⅡF90ⅢY“クラスターガンダム”などと共に開発され、ハード/ソフト両方においてフィードバックが行われた。


    一通り調整が終了した第二次オールズモビル戦役終盤に於いて、ベルフ・スクレット少尉の乗機として運用された。

    まだ基幹コンピュータは未完成であったが、大破したF90 1号機からシステムを移植する事でF90が積み重ねてきた多くの経験を引き継いでいる。

    この後、バイオ・コンピュータ(ソフトウェア)の最終調整を目的として、サイド4(通称、フロンティア・サイド)のスペースコロニーフロンティアⅠに所在するサナリィ研究所へと運び込まれ、紆余曲折を経てシーブック・アノーの乗機としてコスモ・バビロニア建国戦争にて活躍した。


    ロールアウトは比較的早かったものの、ブラッシュアップされた技術を採用しつつ、更に新たに開発された技術をも積極的に取り込むことで、宇宙世紀0130年代に至るまで、最高級機種としての立ち位置を保ち続ける事となった。


    機動戦士ガンダムF91プリクエルでは、先発機のF90と同様に3機の試作機が製造された設定であり、ロールアウト当初からバイオ・コンピュータを搭載して試験を繰り返している。しかし、1号機と2号機は稼働こそしたもののテストパイロットの手に余る代物で、試験中に軽度のMEPEを起こしている。3号機に至っては稼働すらままならない状態となっている。


    機体名称について

    機体名の由来は当時大ブームを引き起こしていたF1と映画公開年の1991年から。

    ちなみに機体デザインも車を意識しており、特に自動車やバイクのラジエーターグリルを参考にした胸部はその象徴とも言える。


    「F91」は正式には「フォーミュラナインティワン」と読み、F(フォーミュラ)とは「規格」を意味する連邦軍のコードネームである。ただ、劇中のキャラクターからは一貫して「エフきゅうじゅういち」と呼ばれている。


    F91は元から「ガンダム」ではない

    本機の制式コードは「F91」である。

    母艦スペース・アークの艦長代理レアリー・エドベリに『フェイスデザインが似ているから』と付けられた部隊内のコードネームが「ガンダムF91」であり、これがそのまま作品のタイトルにもなっている。


    サナリィでの開発チームでも「ガンダム」というコード案は出ていたが、サナリィ上層部社員の『連邦政府直轄組織』であるというプライドから、“愚連隊同然のホワイトベースで運用される機体”としての側面も持つ当該コードは相応しくないとして、却下されている。

    この提案を聞いた当初は、整備を担当していたグルス・エラスは動揺していた。

    F91の開発を担当したモニカ・アノーは、ガンダムというコードネームがなりゆきで付けられた事を知らなかったため、ガンダムとは呼ばずF91と呼んだ。


    一方、商品展開におけるキャラクターとしての正式名称は「ガンダムF91」であり、ややこしい。この辺りは、後のコズミック・イラにおけるガンダムタイプと似た扱いと言える。


    機能

    以下、映画や富野由悠季作の小説で触れられた設定を記述する。

    バイオ・コンピュータ

    次世代サイコミュの雛型であるコンピュータ。

    F91のメインコンピュータとして搭載された新世代(第六世代)型コンピュータ。

    生物細胞のデータや有機材料が使用され、ユニットも人間のニューロンに近似した素子構造を持つ。非ニュータイプ・パイロットでもリスク無しで使用できる次世代サイコミュの雛形として開発されたデバイスであり、元々は障害者補助のためのインターフェイスとして研究されていた福祉用の技術を軍事転用したという背景から、サイコミュの内包していた危険性(ニュートリノ的刺激を脳に与えることで記憶障害などを引き起こす)の懸念も無い、従来のサイコミュとは別の方向性を持ったシステムである。


    バイオ・コンピュータ自体はあくまでもパイロット保護と操縦補助のための機体管制デバイスに過ぎないが、F91のバイオ・コンピュータは実験的にコクピット周辺に搭載されたサイコミュと連動し、前述の人体への悪影響を打ち消しながら、機能を相互に補完・強化するシステムとして完成している。

    劇中では状況にあわせた使用武装の直感的な提案、パイロットの意図を汲んだ従来の思考制御を越える領域での攻撃モーションの最適化、機体のセンサー情報の脳内投影といった既存のインターフェースではなし得ない多岐に渡る機能を発揮した。


    サイコミュ

    脳波に反応するシステム。

    映画『機動戦士ガンダムF91』の終盤、モニカ・アノーの提案でサイコミュとレーダーの座標を重ねることで行方不明になったセシリー・フェアチャイルドの探索に貢献した。

    「機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション」によればサブ増幅器。


    バイオセンサー

    F91には通常の運用にあたってはリミッターが装備されており、その判定はバイオセンサーと呼ばれる装置を介してバイオ・コンピュータによって行われる。

    かつてアナハイムが開発し、Zガンダム等に搭載した簡易サイコミュも「バイオセンサー」と呼ばれているが、同系統の技術によるものか、単に名称の一致かは不明ではある。

    シーブックは二度目の出撃において、サイコミュ補助機能を有する専用パイロットスーツを着用した事により、バイオセンサーと自身のバイオリズムが合っているのを感じ取り、疎遠であった母(モニカ)との繋がりを認識している。


    パイロットスーツ

    本機のパイロットスーツは、外観としては『機動戦士Vガンダム』に登場したユカ・マイラスも使用している規格品と差異が無いが、上述の通りサイコミュ補助機能を内蔵した専用のものであり、一旦着用・接続するとヘルメットを外す事も自由にはできなくなる。


    以下、映画や富野由悠季作の小説以外のムック、漫画、ゲームの設定を記述する。

    マイクロハニカム技術

    ヤシマ重工の特許技術。

    詳細はガンダムF90の該当項を参照。


    小型・高出力ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉

    詳細はガンダムF90の該当項を参照。


    マルチプル・コンストラクション・アーマー構造

    Multiple Construction Armor構造(以下、MCA構造)。

    第二次ネオ・ジオン抗争において開発された、サイコフレームの応用・発展技術である。


    サイコフレームがサイコミュ補助用のマイクロチップを金属結晶間に鋳込んでいたように、MCA構造では電子機器やエネルギーサーキットなどの機能を有するマイクロチップを、金属結晶間に鋳込む事で、装甲またはフレームでありながら電子機器の役割を果たすという、モノコックやムーバブルフレームなど既存の機体構造に新たな可能性を引き出す構成が可能になった。


    一例としてF91では頭部のアウターシェルにアンテナやセンサー、バルカン砲がコンポーネントされるなど、モノコックとムーバブルフレームの両方の機能を併せ持ち、かつ回路の取り回しなども構造そのもので兼任する構成としたため、機体重量の飛躍的な軽量化に繋がり、多大なパワー・ウェイト・レシオを獲得している。


    単純な軽量化以外にも、同じ役割を果たす機器の予備を、機体各所のブロック毎に分散して“鋳込む”事も容易となった。これにより一部のブロックが損傷したとしても、他ブロックの同一機能電子機器(を鋳込んだ素材)がフェイルセーフを果たすため、ダメージコントロール能力の向上にも大きく寄与している。


    特にF91ではフレームレベルからこの構造を採用したため、ラフレシア戦において小破状態にまで追い込まれて尚、最大稼働を継続する事が出来た。


    大容量コンデンサ

    単位体積あたりの容量を大幅に増大させた、新型の大容量大規模コンデンサ。

    頭頂高が15m程度の第二期モビルスーツに複数搭載可能なサイズながらも、ヴェスバー数射分、あるいはビームシールドの短時間独立稼働を可能とするエネルギーを蓄えられる。ただし、ヴェスバーを本体から取り外した場合、可変速ビームライフルとしての使用は不可能となる。


    F91では、各武装に内蔵、非アクティブ時に余剰出力によってチャージしておくことで、戦闘での連射とエンジントラブルが生じた際のフェイルセーフに利用している。

    アナハイム・エレクトロニクスが入手した開発途上のヴェスバーのデータではこの大容量コンデンサのスペースが空白とされており、独自のフェイルセーフ兵装を組み込んでいる。


    サイコフレーム

    映画には登場しない、サンライズ準公式設定。そのため、作品間によって扱いが安定しない。

    映画公開から間もない1991年4月に発行された「機動戦士ガンダムF91 オフィシャルエディション」の60頁、及びニュータイプ100%の8頁ではサイコフレームの採用が明言されている。また同紙の記載ではサイコミュとは別に、コックピット周辺部に感応波の主増幅器として採用されている様子。


    漫画「機動戦士ガンダムF91プリクエル」に登場する3機のF91においては「MCA構造へのサイコフレームの搭載」が明言されている。同作の設定では、サイコミュ及びサイコフレームはパイロットの思考をバイオコンピュータに伝達するために必要不可欠なデバイスとして搭載されているとのこと。F91の開発に関わっている連邦高官が「強度に問題が無いなら好きに使えばいい」と言ってしまう程度にはサイコフレームの使用に関して特段制約が無い状況であるように描かれている。

    対して漫画『機動戦士ガンダムF90FF』においてはサイコフレームは作中の数年前に木星船団からサナリィに秘密裏に譲渡され、U.C.0116年でもまだ禁忌扱いとなっている。サイコフレームが禁忌になっているのは、映画『機動戦士ガンダムNT』で触れられた、ミネバ・ラオ・ザビと連邦政府による条約によるものである。


    ミノフスキー・ドライブ

    元々は、旭屋出版から発売されたF91のフィルムコミックの巻末に掲載されていた機体解説が初出で、そこでは「Fシリーズには、試験的にミノフスキードライブが導入されているともいわれる。それまで戦艦サイズでようやく可能だったシステムの縮小化には非常な困難が伴ったらしく、F91ではごく短時間の間スラスター出力を補う形で使用するのがやっとだったようである(原文ママ)」という記述がされていたが、その後に刊行された関連書籍などには同様の記述が無く、上記のフィルムコミック独自の設定と思われていた。しかし後年、『F90 A to Z PROJECT』で設定が公開されたF90(W装備)にて、試製ミノフスキードライブが搭載されているという記述がなされ、そこからの技術的発展を加味すれば、あながちありえない話ではなくなった。

    更に『機動戦士ガンダムF90FF』に於いてもミノフスキードライブ搭載を示唆する発言がなされており、信憑性が増してきている。


    武装

    頭部バルカン砲

    頭部に搭載されている近接戦闘用機関砲。主に牽制や威嚇を想定している。

    バルカンポッドによって外装式となっているジェガンなどとは違い、頭部内蔵式でありまた砲門も左右一対に戻っている。

    頭部内部の上半分はバルカンの弾倉スペース、残り半分がバイオ・コンピュータの搭載部となっている。


    メガマシンキャノン

    胸部に二門装備されている大型機関砲。

    頭部バルカン以上の威力を持ち、接近戦で用いた際には敵モビルスーツの撃破も可能。


    ビームライフル

    15m級に最適化された、F91の携行武装。第二期MSとしては一般的な、ジェネレーター直結・Eパック併用型(ミノフスキー粒子の供給からメガ粒子への縮退まで機体本体のジェネレーターのみで行え、Eパックは粒子供給の補佐を行う)。

    コンパクトな設計ではあるが、従来の大型MS用のビームライフルと同等以上の性能を持つ(おそらくF90Vの専用ビームライフルの運用成果がフィードバックされた物)。出力調整機能を有しており、通常のビーム弾体の他、ビームマシンガンの様に小型のビーム弾体の連射にも対応している。


    バイオ・コンピュータが、ライフルの射撃設定(条件付け)にも細やかに対応しており、スペースコロニー内における戦闘では、射出したビームがコロニーの外壁に当たる可能性がある場合は、トリガーを弾いてもその指令を無視させる事などが可能。また本機にはビームライフルに関しては機体に保持するマウントラッチの類は無く、手持ち携行のみの仕様となっている。


    ビームサーベル

    左サイドスカート・アーマーに二本格納されている近接戦兵装。

    この配置はF90Vタイプからの継続だが同時に基本的に左手でサーベルを使用し右手側は

    基本的にビームライフルなど射撃火器を保持する仕様とした為と思われる。

    同世代の標準的なサーベルと同等の内部ユニットを使用しつつ性能が強化されている。

    MSの機体全長そのものは小型化しているが、出力、ビーム刃の長さを自由に変更出来るため、旧来機(20m~30m級)との接近戦においても、リーチ差による不利を背負う事は無い。


    発振タイミングや出力調整は、こちらもバイオ・コンピュータがパイロットの意志を汲み取り最適化してくれるため、無駄なエネルギー消費や発光による敵機からの視認確率を抑え、必要と判断されれば柄が溶解する程の極大出力をも発させる。

    その他、バグを一掃する際には、最大発振した状態のまま手首を回転させる事で、巨大なビーム刃の傘を形成させて、攻防に用いた。


    ビームシールド

    ビームサーベルと同等のビームを膜状に展開する、攻防一体装備。F90Vでの「シールドビーム発生の不安定」の課題を、大容量コンデンサの採用によって解決した物。その為当時のMS用ビームシールドでは珍しく大容量コンデンサを介してシールドビームを発生させる変わり種形式となっている。非使用時は左前腕に半埋め込み状態で収納され、使用時に内部アームで展開するようになっている。通常の実体シールドと違い不使用時にデッドウェイトにならず、実弾・ビーム兵装問わず無力化する。

    ビームサーベル格納位置の反対側である、右サイドスカートに予備デバイスを装備しており、コンデンサにより本体から離れてもビームを展開し続ける機能を利用して、手裏剣のような投擲武器としても使用されている。予備を搭載している事から発生器の故障や損傷時には発生器を取り付け部から外して捨て予備の発生器に自力で付け替える事が想定された仕様だと思われる。

    劇中ではバグを迎撃する際、ビームサーベルの様にシールドビームを伸ばして形成し切り裂くような使い方もされている。


    ヴェスバー(V.S.B.R.)

    可変速ビームライフル(=Variable Speed Beam Rifle)。

    低速で高威力のビームから、高速で貫通力の高いビームまでを無段階連続帯域レベルで調整し撃ち分けられる装備。

    なお、よく勘違いされがちだが脱着機構や背面射撃機能などはあくまで「F91用ヴェスバーの固有仕様」に留まる物であり「ヴェスバー自体に必要とされる規格仕様ではない」。ヴェスバーである要件を満たす性能仕様はあくまで「射出するメガ粒子ビームの無段階連続帯域レベルでの可変速調整機能を有する事」のみである。

    ヴェスバーは従来のE-CAP方式では変速機能を稼働させる事が不可能であり、稼働にはジェネレーターの大出力化等の要素が必要とされた。ただし、宇宙世紀0120年代当時において、基本的にはMSの小型化によるエネルギー需要と供給高効率化がなければ実現出来なかった物であると、「1/100 RXF91改説明書」において言及されている。


    F91の装備している物はF90Vの運用試験データを基に改良を施した物で、F90Vの単純なクランクアーム接続から「バックパックから脇の下まで接続部を介したレールを通しそこに配したマウントラッチでスライド移動させる」事で射撃体勢への移行をより素早く行えるようになっている。マウント部分はそこを軸として若干の左右の角度調整が可能。大容量コンデンサを内蔵し、接続部に分離脱着機構を設ける事で機体から取り外しての運用も可能(数発分のエネルギーを貯蓄している)。

    ほぼ同時期建造のクラスターガンダムの装備であり、大容量コンデンサを使用する同構造である「メガビームバズーカ」が「機体接続時のMS本体から電力供給が為されている場合のみ可変速機能は運用可能」となっているが、これが射撃安定性のための強度的な処置なのか、それともF91の物も接続を解除した場合は可変速機能は失われる事になるのかは不明(理屈から言えば大容量コンデンサで電力供給が足りているなら使えなくなる理由は無いが)。


    また、様々な機能をレールマウント機構単体に期待した弊害により、当機用のサナリィ純正ヴェスバーには「機体の振動を拾ってしまい照準ブレが生じたり、コネクターが接触不良を起こし機体との接続が中途半端に途切れ接続されているのにエネルギー供給などが外れる(FCS上は接続認識)などの状態になり発砲不能になる」「脱着出来るようにした分接続部が弱く、接触衝撃で脱落する危険性がある」といった固有の欠点が生じている。前者によって発砲が出来なかったため、シーブックは応急で予備のビームシールドを投げる奇策を行って窮地を脱しなければならなくなり、後者によってラフレシア戦闘に突入する前ビギナ・ギナを押し上げた際に左ヴェスバーが脱落するという事態になってしまうのであった。


    本武装は、コスモ・バビロニア戦争以降、宇宙世紀0130年代まで各勢力が運用するビームシールドを突破出来た数少ないMS用装備であるが、それ故にこの装備をコロニー内で使用したシーブックには、「強力過ぎる」と言わしめている。

    非使用時

    トリガー部を含めた、構造的脆弱部は全て装甲で覆われた上で、背面に回っている。これらは使用時のみ外部に展開する。

    なお、背面にある状態でも稼働域を有しているため、AMBAC肢としての機能も担う。

    射撃方法

    前述の通り、トリガー部がスライド・アップするが、バイオコンピュータの高性能管制機能によりマニピュレーターで直接トリガーを弾く必要はなく、思考制御で照準~トリガー指令を出す事も可能である。このため、マニピュレーターでビームライフルやビームランチャーを装備したままの射撃も可能にし瞬間正面火力を強化でき、背面に収納したままでも発砲可能であり、シーブックは背後から迫るバグに対して、マシンガンの様に連続射撃し、撃墜してみせた。

    技術レベル

    内部構造や詳細なシステムは、当時最先端の技術であったため、サナリィ自身もある程度は開発失敗を見据えており、機体設計段階では後述の代替武装のビームガトリングガン仕様も併せて開発している。


    ビームランチャー

    パルス状のメガ粒子ビームを砲弾に見立てランチャーと呼ばれる大出力ビーム砲。一年戦争時から存在するビームバズーカの発展形でサナリィ的にはF90Aタイプのメガビームバズーカの後継機種の一つにあたる。比較的大型で、取り回しにくく連射性能も低いが、単純な破壊力はヴェスバーに次ぐ。

    ビームの射角(拡散率)変更の自由度も高く、広範囲に照射するように発して、敵機を文字通り“薙ぎ払う”武装としても、有効性が高い。


    形状の仕様的には、ビームライフル同様に砲身後部にEパックを有し、非使用時には腰部ラッチにマウントされる。 カラーリングや形状の親和性、及び他機種での使用例が見られない事からF91専用の試作装備と思われる。


    最大稼働

    F91の通常時の性能は、同年代のクロスボーン・バンガード高級機と同程度となっている。これは機体の操作性を考慮して性能にリミッターがかけられているためである。『MS大図鑑』の言及によるとF91を乗りこなすためにはパイロットにニュータイプ並みの能力が必要であり、通常のパイロットが使用する際にはリミッターの必要性を招いた。パイロットが最大稼働に対応可能かどうかの判定に適切なシステムとして搭載されたのが、バイオ・コンピュータであるとされる。『機動戦士ガンダムF91プリクエル』の描写によると当初はバイオ・コンピュータがパイロットの能力を判定し、それに応じリミッターの設定を変更する事で機体性能が変動する仕様であった。しかし、それでは部隊編成上の支障をきたすため、機体の概ね8割程度の性能を基本とし、パイロットの能力にあわせて段階的にリミッターを解除していく方式に変更された。そしてパイロットが機体の最大稼働に対応するとバイオ・コンピュータが判定した場合にリミッターが全て解除され、宇宙世紀0120年代のMSとして限界域の性能を発揮する。


    M.E.P.E.

    F91が最大稼働モードに移行した際、機体の強制冷却のために行われる機構。Metal Peel-off effect(金属剥離効果)の略称である。

    MCA構造により、F91の装甲は防御板であると同時に電子機器でもあるため、最大稼働により各情報処理を高速化させると、必然的に莫大な熱量が全身(フレームレベル)から生じる事になる。F91の機体構造は排熱を最大限考慮しており、肩部には専用の放熱フィンをも展開させるが、それでもなお、発熱量が上回ってしまう事が、設計段階から解っていた。

    このため、サナリィの技術陣は装甲表面に塗布してある塗料、および対ビームコーティング(特殊金属粒子が主体)等を、バイオ・コンピュータの判断により断続的に揮発・剥離させる事で、発熱元である全身装甲から直接強制放熱させる機構を採用したのである。

    以上のように、M.E.P.E.自体は設計段階から採用されている物だが、副次的に想定外の効果を発揮する。

    詳細は当該記事へ → 質量を持った残像


    フェイスオープン

    バイオ・コンピュータを集中的に冷却するために採用された、頭部内蔵の冷却機構。先述の通り

    バイオ・コンピュータ換装後の運用試験時に問題が発生した事で追加された機構。

    一部に有機材料を用いたバイオ・コンピュータは、熱に非常に弱いという欠点を有しているため、最大稼働モードとの相性は極めて悪かった。これを解決するために、M.E.P.E.とは別途、頭部バイオ・コンピュータを巡らせる形で冷却触媒の循環路を設け、必要に応じて口腔型エアダクトから高温を添付された冷媒を排出する事で、集中排熱を行う。本方式は、放射伝熱による排熱しか生じさせられない宇宙空間において、非常に有効である。

    ただし、エアダクトは耐久性が低く、何よりも頭部内蔵のバイオ・コンピュータは本機の“心臓部”であるため、非使用時は常にフェイスガードで覆っている。


    関連動画


    バリエーション

    F91バックキャノンタイプ

    ヴェスバーが開発失敗した場合を想定して用意されていた代替兵装を装備したF91。

    この武装ユニット「バックキャノン」はスライド式の四砲身式ビームガトリングガンと2基の併設した対艦ミサイルランチャーで構成されている。ヴェスバーと比較して弾幕射撃による面制圧能力と併設したミサイルによる対艦攻撃力に秀でており、代替兵装とはいえ十分な威力を持つ武装といえる。その反面、純粋な武装としての性能面の多くはヴェスバーに劣る物となっている。

    一方で、肩アーマーへのアポジモーターの増設と常時ラジエータフィンが展開された物への換装が行われており、機動性や冷却力の向上が行われているが、ラジエータフィンが常時露出しているために被弾しやすく、また各アポジやサブスラスタの噴射を阻害しやすい物であった。

    BB戦士』では、本形態を再現する事が可能。


    F91ツインヴェスバータイプ

    補助スラスターを内蔵した改良型ヴェスバーを追加装備した強化形態。

    合計4基のヴェスバーを運用する為、ジェネレーターにも改良が施されており、その余剰出力を用いて両腕にビームシールドを装備。これらの改良によって攻・速・防全てのステータスが強化されている。ヴェスバー非使用時はH字状、もしくは二重のハの字状の二種類の収納形態を採る。

    発表当時はあくまでペーパープランの強化案であり、ジェネレータ出力周りに問題が有って(ビームシールドも原型機同様左腕のみ)不採用という物だったが、後にジェネレーターを強化して問題を解決した実機が存在した事に設定を変更した模様。

    バックパックは改良型ヴェスバーの牽下用のオプションに覆われているが、補助スラスターによって機動性は補われている。


    ガンダムF91(疑似人格型AI仕様)

    設定の初出は『機動戦士ガンダムF90FF

    宇宙世紀0122年10月1日に第2次オールズモビル戦役中、ラー・カイラム級戦艦エイブラムによって輸送されベルフ・スクレット少尉が受領した。

    長年、基幹コンピュータのバイオコンピュータの調整が難航し未搭載であった事は判明していたが、F90FFにてF90-3号機に搭載されていた疑似人格型AI「K.B」を仮設して運用していたとされた。

    スペックはシーブック搭乗時のF91と同一。

    最大稼働モードもあるがリミッター解除は不可能。

    理由はバイオコンピュータ無しでは制御を行う事は不可能だったため。

    外見上の違いはフェイスマスクオープン機構が搭載されていない事。

    そのため、マスク中央に分割線が無い(※F90FF漫画内、及びコミックスの表紙でもフェイスマスク分割線が存在していない)。

    これについて後年、宇宙世紀0147年11月の月刊モビルマシーンにてコスモ・クルス教団によって機体情報が開示された事が判明。

    記事内ではディナ氏はF91(ベルフ機)がF91(シーブック機)とは同一機体としての証拠は無いとしている。

    これについて考察では1991年当時設定ではガンダムF91が1機しか存在しておらず、ジョン・スコット→ベルフ・スクレット→シーブック・アノーと3人が乗り継いだ機体というのが定番であった。

    ベルフが乗った機体が宇宙世紀0123年12月にフロンティア・サイドに運び込まれバイオコンピューターに換装され、仮設マスクを廃止してフェイスマスク・オープン機構を追加、最終的にシーブック達が起動するという流れである。

    この件に関してディナ氏が同一機体である事を知らないと見るか、別の機体が存在しF91が4機存在すると見るかで考察が分かれる所となっている。


    量産型F91

    コスモ・バビロニア戦争後、量産体制に移行したF91。

    詳細は量産型F91を参照。


    シルエットガンダム

    アナハイム・エレクトロニクスが非合法手段により入手したF91開発初期のデータを用いてF91を模倣した技術検証機。F91以外にもF90Vやバックキャノンタイプに準じた部分が散見される。開発途上のデータを参考にしたものの、部分的な性能ではF91を上回っており、総合性能では同等とされる。

    詳細は個別記事を参照。


    ビギナ・ゼラ

    ブッホ・コンツェルンシルエットフォーミュラ計画を介しアナハイム・エレクトロニクスから入手した、シルエットガンダムのヴェスバーのデータを導入したビギナ・ギナの火力向上型。このためビギナ・ゼラのヴェスバーはF91よりもシルエットガンダムの仕様を受け継いでいる。このデータと交換で、ブッホ側はネオ・サイコミュブラックボックス)などの技術を引き渡している。

    詳細は個別記事参照。


    バリエーション(宇宙世紀作品外)

    ガンダムF91イマジン

    ガンダムビルドファイターズ及びガンダムビルドファイターズAに登場するガンプラ

    詳細はガンダムF91イマジンを参照。


    ガンダムF91RR

    筐体ゲームガンダムトライエイジに登場するオリジナル機体。

    小型モビルスーツたるF91に、新開発のグローアップ・ユニットを組み込んだ総合重装仕様機。

    フルアーマーガンダムのように機体に装甲を着せるのではなく、四肢の末端や関節部に対する根本的な機能付加を行う形で機体が強化されており(このためフルアーマーとは違い任意に装備の排除が出来なくなっている)、機体性能こそ向上しているものの、その改修プランは機体の体格を従来の大型機路線へ引き戻すという本末転倒な物となってしまっている。これは小型機路線への変革を良しとしない連邦軍一部高官の意向が働いた結果生まれたプランであるとされている。

    追加武装として両手両足にヴェスバーと大型ビームシールドを備えている事が挙げられ、更に肩関節部には白兵戦に対応可能なヴェスバー・サーベルを装備する。


    F9ノ1改

    ガンダムビルドメタバースに登場するガンプラ。SDガンダムの本機をくノ一風に改造した機体。詳しくは該当記事を参照。


    ゲーム作品での活躍

    コンパチヒーローシリーズ

    グレイトなバトル

    シリーズの展開当時における最新の主役ガンダムとして、ウルトラマングレート仮面ライダーBLACKRXと共にメインを張っていた。

    ヒーロー戦記においては、ラストダンジョン突入の際に加入する原則最後の仲間として登場。性能としては珍しくガンダム系の中では複数攻撃を苦手とするうえ、ガンダム系特有のビーム属性に偏った必殺技ラインナップのため、ビーム属性を防いだり反射する相手には打つ手がかなり限られる。その反面、攻撃力・防御力・素早さ・HP・TPのいずれも非常に優秀であり、しかも属性を気にする必要のない単独出現のボス戦では前述の欠点がまったく意味がなく、ド安定のアタッカーとしてチームを支えてくれる存在になる。


    スーパーロボット大戦シリーズ

    元祖(第一作~第四次)シリーズでは、映画公開から間もなかった事もあり、『分身』アビリティを持つ高性能なモビルスーツとして登場したが、Vガンダム平成三部作といった後続作品に押される形で参戦頻度も落ちていった。

    その後『第二次スーパーロボット大戦α』にて、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』枠、つまり「量産型F91」として登場する。しかし“主役機”はあくまでクロスボーンガンダムであるためか、各種攻撃モーションは見劣りするという不遇が2017年の『スーパーロボット大戦V』まで長きにわたって続く事となる(一応、毎作品において“『分身』アビリティを持つ珍しい宇宙世紀系ガンダム”、という立ち位置は守れていた。αシリーズではV2ガンダムも持っていたが)。

    しかし、翌2018年には『スーパーロボット大戦X』において、20年ぶりに『機動戦士ガンダムF91』枠として登場。ドット絵ではなくアニメセル画を加工したフェイスオープンシーンや、初出撃での細やかな出力変更を多用したサーベル攻撃、同じく初出撃での“溜め”の間を有するヴェスバー射撃シーンの再現など、力の入った戦闘モーションが描かれた。

    ちなみに『スパロボV』においては原作の宇宙世紀とはかなり異なる歴史を辿った事もあり、「F91」の名前は「(量産型F91が手に入る世界において)91年ぶりに新造されたガンダム」という意味合いを持っている。


    ガンダムvsガンダムシリーズ

    ガンダムvsガンダムガンダムvsガンダムNEXT

    コスト帯2000枠にて登場。

    ビームライフル、ビームランチャー、ビームサーベルを利用した格闘を持つビームライフルモードと、強制ダウン属性のヴェスバーをメインとし格闘が出来ないヴェスバーモードを切り替える換装機。

    性能も武装も優秀で、格闘戦から砲撃戦までこなせる万能機。さらに小柄かつ高い運動性能を持つ。

    ただし耐久力がコスト帯標準より低いのが最大の弱点。

    一定時間誘導切り状態(この機体の演出で言うとステップやブーストダッシュの開始時などに残像が出現して、短時間だが、残像に攻撃が向かうようになる)MEPEという切り札を持つが、MEPE発動中に被弾すると被ダメージが2倍になる。

    万能機であるが耐久値・換装・MEPEの要素により少々敷居が高め。


    ガンダムvsガンダム EXTREME V.S.

    コスト2000、高機動、豊富な射撃武器などNEXTまでと基本は同じだが、換装が無くなり武装が一本化された。

    豊富で扱いやすい射撃兵器と使い勝手のいい格闘攻撃。それらに加え軽快な機動力を持ち合わせ、攻撃面においては同コスト内ではトップクラス。

    しかし耐久力は同コスト帯中最低であり、誘導切り状態になるM.P.E.P.中にうっかり被弾すると、被ダメージが1.5倍になるので正確な操作を求められるテクニカル機体。


    そしてクロスブーストでコストアップし、2500コストになる。

    前作で弾速が強化されたヴェスバーに加え、降りテクも追加され堅実な立ち回りで戦う機体へとなった。


    Gジェネシリーズ

    テンション(スパロボでいう気力に近い)が超強気になるまでは、射撃武器がBEAM属性なので、Iフィールド持ちには近距離戦闘を仕掛けるしかないので扱いが難しい。(バルカンやマシンキャノンが実弾武器で装備されているが、相手のテンションを下げるのに役立つ)

    しかしそれらに耐え、超強気になると最大稼動状態になるのでIフィールドを貫通する(それでも与えられるダメージはかなり減る)ヴェスバーが解禁となり、それまでの鬱憤を晴らすかのような爆発力を手に入れる。

    また最大稼動状態ではパイロットの能力に上方補正を加えるバイオ・コンピュータが発動され、命中率などが強化される。

    クロスボーンガンダムのハリソン・マディンを搭乗させると、専用機となり最大稼動状態にはならなくなるが、常時ヴェスバーが使用可能となる。

    「オーバーワールド」にて大幅な変更が加えられ、超強気状態で発動した最大稼働モードが削除。代わりに劇中で見せた、「質量のある残像」は「M.P.E.P.」として、特殊攻撃となった。

    使用すると、10のテンション低下というデメリットこそあるものの、攻撃が当たればテンションが20上がるので差し引き10のテンションアップとなるので、さしたるデメリットではない。

    それどころか特殊攻撃を搭載した事により、これまで苦手としていたIフィールド持ちに対しても大ダメージを与えやすくなった。

    また最大稼働モードの削除により、バイオ・コンピュータの常時発動・ヴェスバーの常時使用可という変更も加えられている。

    また、前作ではハリソン・マディンを搭乗させないと使用出来なかった量産型F91が、F91からの「開発」で入手可能となった。

    量産型と銘打っているものの、性能や開発コストはF91そのものと完全に同一。


    ヴェスバーの扱いは作品によって異なるが、初代PS時代では主にMAP兵器として収録されていてL1かR1で方向を指定して発動させることができる。射程距離が短いのが欠点だが、特定のオプションパーツが装備されているユニット以外に確実にダメージを与えることができる。


    立体物

    俗に旧キットと称される1/100と1/60スケールキットが放映当初の1991年に発売。

    インジェクション成形を使用しており、肩アーマーの「F」「91」がそのまま再現されていた。更に1/60キットでは内部フレームを再現した半完成キットなっており、足首を押し込むとスプリングギミックで脚部の三連スラスターが展開するなどのギミックが採用されていた。


    その後マスターグレードにて2006年に発売。台座がラフレシアを模したデザインになっている。

    「ポリキャップレスのフルABSフレーム」という初の試みが成されたキットだったが、ABS特有の粘性の高さや硬過ぎる関節(普通に動かすだけでもねじ切れるレベル)から非常に組みづらく、さらに流線形のデザインをガン無視したリファインやバンダイ製ABSの劣化の早さもあってかなりの不評を買い、「1/100の方がマシ」「ポリキャップレスの実験台の犠牲者」とも酷評される程の地雷キットだった。その後、台座を省いた色替えモデルであるハリソン専用機も一般販売された。


    そして2013年には1/144の最新フォーマットですべてのガンダムを立体化するコンセプトの「オールガンダムプロジェクト」が展開され、HGACウイングガンダム(TV版)、HGAWガンダムダブルエックスに引き続き12月にHGUCシリーズで放映から22年の時を経て発売される事となった。

    フェイスオープン、放熱フィン展開は全て差し替え式での展開となっている。なお、この差し替え式フェイスのへの字スリットはかなり奥深く彫り込まれているため、エナメル塗料でスミ入れするとかなり割れやすい仕様となってしまっているので注意。

    なお、ハリソン専用機も同じくHGUCで登場した。


    2018年5月にマスターグレードのVer.2.0が発売。

    地雷とも呼ばれた1.0とは違いデザインも原画準拠の物となり、脚部スラスターとの干渉を避けるため脚が三重関節化され、グリルを模したスラスター部分にはメッキパーツが使われるなど格段に進化したキットになっている。フレームは同様にABSだが、強度の方は以前よりかは改善された模様。

    フェイスオープンの再現にはフェイスパーツを組み換える差し替え式と、差し替え無しで展開可能なフェイスオープンギミック式の両方の頭部の両方が用意されている。

    また薄さを再現するためにPET製だった放熱フィンが10年の技術の進歩からABSでも薄い成型が可能となったためABS製に置き換わっている。

    コックピットブロックやスラスターの一部はPGガンダムエクシアで採用された集光素材のクリアパーツで形成されており、専用台座に別売りのLEDユニット(白)を組み込むことで最大稼働状態を再現可能。

    その後、バックキャノンタイプとツインヴェスバータイプを選択式で組み立てられる「バックキャノン装着型&ツイン・ヴェスバー装着型」がプレミアムバンダイ限定で発売された。


    HGUC、MG Ver.2.0共に質量を持った残像イメージのクリアカラーバージョンが限定で発売された(前者はガンプラEXPO限定商品、後者はプレミアムバンダイ限定)。HGUC版はラメが入っている。

    その他、屋外イベント「富野由悠季の世界」開催を記念して、ボディカラーの白の比率を増やしたMG Ver.2.0の「ORIGINAL PLAN Ver.」というものが現地限定商品として発売された事がある。…のだがこのイベント、開催地が北海道、青森、静岡、新潟、富山、兵庫、島根、福岡と大半が大都市をことごとく避けた会場だったため、都民ですら入手が困難だったという曰く付きのガンプラだったりする。


    SDガンダムにおけるF91

    BB戦士シリーズにラインナップ。こちらはパワードタイプ(バックキャノンタイプ)装備やフェイスマスクの展開が差し替えで再現されている。 こちらは、一般販売仕様と映画鑑賞前売り券特典仕様【チケットスペシャル】なる物が販売されており、成形色(前売り券版はパールホワイト一色の成形色、一般版は白、青、赤、ガンメタの4色成形)やキットの内容(前売り券版は本編でのネタバレ防止のためフェイスオープンギミックがオミットされ、ビームライフルなどの武装も付属していない、一般版は公開後の発売のため上述の通りにギミックが再現されている)、コミックワールドが異なっているのも特徴。値段は一般販売仕様は500円台、チケットスペシャルは1200円台となっている。

    Gジェネシリーズでは、成形色及びシールの変更と、パワードタイプ用の装備が一部省略された代わりに可動型V.S.B.Rが収録された。


    元祖SDガンダムシリーズでは劇中同様の装備が収録されている他、フェイスマスクの展開は差し替えで再現されている他、商品ナンバーをリセットした後に再販された新仕様では、ビームシールドにクリアーパーツが採用されている。


    以下は外伝作品における、F91をモチーフとした機体・キャラ。


    関連イラスト

    F91的な~F91ハリソン機


    関連項目

    機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122 シルエットフォーミュラ91 機動戦士ガンダムF90FF

    機動戦士クロスボーン・ガンダム


    サナリィ

    F90 クラスターガンダム シルエットガンダム

    ヴェスバー ビームシールド

    サイコミュ バイオセンサー サイコフレーム

    Vタイプ(ガンダムF90)


    シーブック・アノー


    クロスボーンガンダム:F91同様排熱機構を持ったフェイスオープンギミックを持つ。

    シャイニングガンダム:フェイスオープンギミックを持ったガンダムではF91やクロスボーンに並んで有名な機体。ただしこちらにはバイオ・コンピュータの概念はなく(むしろF91以上に複雑化しているともいえる)、リミッター解除時の排熱機構は全身に備わっているため、フェイス部分にまでその機能があるかどうかは不明。

    ガンダムTR-6[バーザムⅡ]:通常ではフェイスガードによりへの字スリットのガンダム顔が覆われているが、変身によりフェイスガードが開きガンダム顔が露出する。同様の変身を行うユニコーンガンダムと異なり、フェイスガードが閉じた状態でもへの字スリットこそないもののガンダム顔に近いものとなっている。


    ウルトラマン80:制作年を名前の由来にする主役繋がり。


    もしかして:三浦あずさ

    センシティブな作品

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