概要
マスターグレードとはバンダイが発売するキャラクタープラモデルシリーズのブランド名の一つ。
略称はMG。1995年7月のRX-78-2 ガンダムから始まり現在も続いているガンプラの中ではハイグレード(HG)に次いで息の長いブランドである。
コンセプトは「高級品のガンプラ」。企画当初は「究極のガンプラ」だったが、1997年から発売されたパーフェクトグレードがそれ以上のハードルを追求したコンセプトのガンプラになったためこう改められた。MG化が決定した機体はカトキハジメ氏の監修で新たに描き直された画稿を元に制作され、高級品というコンセプトの通りこのブランドでのガンプラ発売が決まる事はその機体にとっても一種のステータスになっている。
サイズは基本的に1/100統一で、リアル性の追求を目的に一部の内部メカを再現していたが、現在では内部フレーム全体が再現されそこに装甲をはめ込む方式になっている(ただし説明書では各部の内部フレーム→外装を組み立ててから胴体に接続する事が推奨されている)。また、サイズに関してもその限りではなくなっている。
現在のラインナップでは上述の内部フレーム完全再現に加えコックピットハッチの展開、機体もしくは武装のギミックの完全再現、各関節の必要最低限もしくはそれ以上の可動といった条件をいずれも満たしている。
また、劇中で無理があったギミック(ストライクフリーダムガンダムのレールガン収納と腰の可動の両立、ガンダムエクシアのGNソードのグリップ収納、Vガンダムの変形そのものなど)もMG独自の解釈で新規ギミックを取り入れる事で消化されている事が多い。
一方でフレームに装甲を着せる構造や部品流用、スライド装甲による可動範囲の拡大等により劇中の設定を無視されることも多々あり、例えばムーバブルフレーム登場以前のMSではフレーム構造の為にモノコック構造は殆ど無視されており、ガンダムDXではガンダムXと同じフレームを用いているので劇中で登場した内部フレームとは異なり放熱機構が外装に取り付けられた構造に変えられている。また、設定再現の都合から古いキットのフレーム等の流用がされることもあり、同時期に発売されたキットと比べて古臭い、構造の欠点がそのまま、フレーム以外も流用した為に設定と異なる部分がある等の問題を抱えてしまったものもある。
すでに一度MGされた機体が再びMG化される場合は「Ver.2.0」と付けられるが、一部例外もある(エールストライクガンダム Ver.RMなど)。また、カトキ氏完全監修のガンプラにはVer.Kaの肩書も付けられる。
2014年1月発売のMGガンダムXでついに全ガンダムシリーズの映像作品の前半主役機がMGで立体化された事となった。
ガンダムシリーズ専用のブランドと思われがちだが、実は聖戦士ダンバイン(スケールは1/35)や機動警察パトレイバー(スケールは1/35)からも商品が出ている。
近年のガンダムシリーズでは主役機やその後継機のMG化は非常に早い一方、2号以降のガンダムのMG化は放置されやすいという問題も抱えている。実際SEEDのストライク/フリーダムや00のエクシア/ダブルオー以外のガンダムのMG化はどちらも10年ものブランクがあった。
20年以上続いているブランドだが現在はラインナップが激減しており、一般販売ともなるとかなり少ない。
どちらかというとプレミアムバンダイ限定のフレームを流用した派生機の方が増えている。2022年に至っては新作が一部フレームを流用した「ドム」「リックドム」ぐらいしか一般発売されなかった。
2023年は4月に「Zガンダム Ver.Ka」が出たため全く出さないという最悪の事態は免れた。
派生シリーズ
- ロボットではなくジャンプアニメ主人公や仮面ライダーのような人型キャラクターをプラモデル化したMG FIGURE‐RISEがあるが、こちらはTIGER&BUNNYを最後にラインナップが途絶えている。ただし近年でも仮面ライダーW サイクロンジョーカーのハイエンド版ARTISTANでプレミアムバンダイから発売されるなど全く放置されている訳では無い。
余談
マスターグレード発表時に展開されたBB戦士は説明書やギミックなどでマスターグレードを意識したものが多い。
関連イラスト
pixivでは現在もMG化されていない機体の箱絵をイメージしたイラストが多い。
メイン画になっているウイングガンダムゼロ(TV版)も現在MG化されていない(似たようなデザインのプロトゼロならMG化された)。
関連タグ
バンダイ MG プラモデル キャラクタープラモデル
ガンプラ Ver.Ka 1/100 RE/100 ハイレゾリューションモデル
モビルスーツ ガンダム レイバー オーラバトラー
MGSD