GNソード
じーえぬそーど
ロックオン『刹那、なぜエクシアに実体剣が装備されているか、分かるか?
GNフィールドに対抗するためだ。計画の中には、対ガンダム戦も入っているのさ。
……もしもの時にはお前が切り札になる。任せたぜ、刹那。』
『機動戦士ガンダム00』の主人公機であるガンダムエクシアを筆頭とする幾つかのMSに見られる格闘戦用装備(セブンソード)の一つ。刃部は普遍的な実体剣なのだが、表面にGNフィールド(GN粒子の高速対流現象)を発生させる事で切れ味を増す特性を持っている※。
また、表面にGNフィールドをコーティングする事で他のGNフィールドの対流に割り込む事が可能であるため、そのカウンターとしても機能する。
形状は様々だがエクシア以降の刹那の搭乗機となる後継機達の主要武器にも名前と斬撃・射撃併用武器としての特徴が受け継がれている。
※ファーストシーズン初期には敵機の切断面が赤熱化、または刀身が発光しているシーンも存在したが、すぐに通常の斬撃と同様の描写となっている。
ガンダムアストレア
- プロトGNソード
ガンダムアストレアが使用した試作モデル。
刀身にGN粒子を定着させる機構を確認するためのものなのでGNライフルを装備しておらず、刀身も短い。
左右の腕どちらにも装備できる仕様になっている。
- GNソード テストタイプ
アストレアが使用した試験モデル。
構造は実戦投入モデルと同一だが、まだ機構が煮詰まっていないために、各性能は実用に足るレベルではない。
- GNツインブロードブレイド
GNブレイドの拡張装備として計画されていた双頭の大型剣。
本来はエクシアでの運用を予定しており、アストレアではプロトタイプの試験が実施されていたものの、GNブレイド本体の完成が遅れたために開発が中断されていた。
後にアヴァランチアストレアFのために製造されたが、GNブレイドが用意できなかったためコアユニットは簡易代用品の「GNアタッチメントクラブ」を新造して対応した。
ガンダムエクシア
- GNソード
ガンダムエクシアが使用する実戦投入モデル。
右腕に装着されており、実体剣・短銃身のGNライフル・小型シールドを組み合わせた複合武器で、下腕と一体化した状態で使用する以外にも、手持ちの剣のようなポジションで構える事も出来る。刀身とGNライフルの基部には折り畳み機構を持つ。
しかし、その大きさからか取り回しには難があり、グラハム・エーカーやセルゲイ・スミルノフといった熟練パイロットにはその欠点を見破られ、対処された。実用に足るレベルではあるが、周辺装置がかなり大型化したため(シールドとして代用できる但し書き付きではあるが)取り回しが悪く、エクシアのように専用の広域可動フレームを持った機体でなければマトモに扱うことができない。
その反面破壊力は高く、大型MAのEカーボン装甲すらたやすく切り刻むほどの切れ味を誇る。
エクシアリペアではロクな補給や整備が行えなかったために先端部が折れてしまっており、粒子定着量も下がっている。
- GNソード改
刃がGNソードⅢと同様の新素材になっており、溶断能力が大幅に向上している。
- GNブレイド
GNソードからライフルの機能をオミットし、純粋に剣としての使用と取り回しの良さを重視したモデル。エクシアはショートとロングの2本を装備する。
粒子定着機構の小型化に開発が難航したため、ロールアウトは武力介入開始後になってしまった。
対ガンダム戦において敵機のGNフィールドを突破するために開発された装備であり、アルヴァアロン戦ではビーム攻撃がまるで通用しなかった強固なGNフィールドを突破する成果を上げた。
- プロトGNラスターソード
ダブルドライヴの実証試験仕様であるデヴァイズエクシアが装備するモデル。
後にGNカタールに採用されるクリスタル素材の刃を初めて採用した試作武装。
GNバスターソード並みのサイズにまで大型化した幅広の刀身はGNシールドとしての効果も持ち、敵機の射撃を防ぎつつ距離を詰め、そのまま格闘戦に移行するという運用を想定している。
- GNタチ
エクシアリペアⅣのメイン武装となる長剣型GNソード。
GNソードⅥへの布石として開発されたもの。
- GNバトルソード/GNバトルブレイド
エクシアリペアⅣが装備する新型のGNブレイド。
長刀身のバトルソードと短刀身のバトルブレイドを2本ずつ装備する。
GNソードⅤとGNソードビットの開発途上で設計されたものを流用したもの。
- GNベイオネット
エクシアリペアⅣの新セブンソードの中で唯一射撃機能を持つ武装。
こちらもGNソードⅤの開発途上で生まれた試作品で、銃口部周辺のパーツはGNソードⅤと共通している。
ダブルオーガンダム/ダブルオーライザー
- GNソードⅡ
ダブルオーガンダムが使用する次世代モデル。刀身を90度回転させ、グリップを分割してライフルモードに変形。非使用時は両腰にマウントする。
技術の進歩によりGNブレイド並に小型化されたために、欠点であった取り回しが非常に良くなり、ライフルモードの威力・精度も大幅に向上している。
更にライフルモードのマズルからビーム刃を伸展させたビームサーベルモードも新たに実装し、間合いもカバー。
2本の柄を連結することで「GNツインランス」の形態を取ることもでき、運用の幅がかなり広がっている。
- GNソードⅡショート
ダブルオーガンダムセブンソードに装備される発展モデル。
刹那はビームダガーを投擲することを得意としているが、その行為はコスト面で難があり、CBの技術部や経理部は頭を悩ませていた。
そこで考案されたのがこのモデルで、ライフルの機能がオミットされた代わりに刀身の先端がワイヤーアンカーになっている。
そのため、射出しても回収できるリーズナブルな仕様となっている。
- GNソードⅡロング
同じくセブンソードの装備の1つ。
こちらは射撃精度向上のために刀身を長大化させ、フォアグリップを追加した。
ライフルモード時の精度と威力に優れる反面、速射性は低下している。
ソードとしても広い間合いを持った優秀な性能を発揮。
- GNソードⅡブラスター
セブンソードの追加武装であるGNヘビーウエポン。
その運用方法は大型粒子砲としての機能に特化しており、砲身下部には新素材の刀身が申し訳程度に装備されている。
上記のセブンソード用の3種は、クリスタルセンサーのカラーが緑に切り替わる。
- GNソードⅢ
ダブルオーライザーに装備されたモデル。
GNソードⅡではライザーソードの粒子放出・制御には力不足であり、より効率的な運用をするために開発された。
構造は初代GNソードに近い大型実体剣となり、刃はセブンソードの装備であるGNカタールで採用された粒子熱変換伝導素材に更新され、超高温による溶断効果を発揮するようになった。
ライフルモードもマズルが3門に増加し、GNキャノン並の火力を有する。
ライザーソードの発振もこれ1本でできるようになり、粒子使用量が格段に減った。
- GNバスターソードⅡ
ダブルオーガンダムセブンソードの主武装となるモデル。
フェレシュテが鹵獲したGN-X用バスターソードを発展させた結果、各部の粒子放出装置を展開して強固なGNフィールドを形成する機構が搭載されている。
- GNカタール
ダブルオーセブンソードの装備であるジャマダハル型GNソード。
GNコンデンサーを応用したクリスタル素材の粒子熱変換伝導刃を採用した武装である。
この刃は発生させた熱を瞬時に触れたものへ伝導させ、耐熱限界を超えた熱量を切断対象に与える画期的な機構を持つ。
なぜ剣の形状はどうみてもジャマダハルなのにカタールの名を冠しているのかというと、16世紀の歴史書でカタールとジャマダハルを取り違えて紹介されていたものがヨーロッパに伝わってしまい、そのままアニメ制作側にまで間違って伝わったと思われる。そのため「GNジャマダハル」と言ったほうが良いかもしれない。
非使用時は両膝側面に装着。
- GNバスターソードⅢ
オーライザーの強化プランであるザンライザーの主武装となるモデル。
その運用法は機体そのものを剣に見立てて突撃する特攻戦法である。
合体形態であるダブルオーザンライザーの主武装としても機能し、2本を合体させた両刃の大剣としても使用可能。
ダブルオークアンタ
- GNソードⅤ
ダブルオークアンタが装備する最終モデル。
機構こそGNソードⅡを踏襲しているが、刀身全てが熱変換クリスタル素材となっており、刃の部分で切らなくても、対象を溶かすことができる。
GNソードビットとの連結機構も備わっており、合体することで「バスターソードモード」「バスターライフルモード」へと機能拡張することが可能。
- GNソードビット
ダブルオークアンタのサブウエポン。
クリスタル素材の刀身を持つビット兵器で、大型モデルのAビット、小型モデルのBビット、ビームサーベル発振能力を持つCビットの3種を2基ずつ装備する。
円形状に布陣することで相互間に強力なGNフィールドを展開でき、更には量子ジャンプを行うゲートすらも開くことが可能な超越的機能を持つ。
グリップを展開して手持ち武器としても運用できる。
- GNソードⅣフルセイバー
ダブルオークアンタのツインドライヴ同調不全に備えて設計されていた制御装置兼追加装備群。
GNソードⅣとGNガンブレイド3基で構成される複合ユニットで、各武装を変形・組み換えすることで多彩な運用方法をとることができる。
- GNガンブレイド
小型のGNビームガンとクリスタル素材のGNブレイドで構成されるサブマルチウエポン。
取り回しに優れたフェイルセーフとして有効に機能する。
GNアームズ
- 大型GNソード
GNアームズタイプEのアームユニットに装備されるモデル。
MSよりも長大な刀身を持ち、高い粒子量の恩恵で切断能力も高く、非常に堅固なアルヴァトーレのGNフィールドを貫通した。
内側にはGNビームガンが併設されている。
ユニオンフラッグCB仕様
- GNソードⅡ改
ユニオンフラッグCB仕様に装備されたモデル。
GNソードⅡの名を冠してはいるものの、変形機構を参考にした程度で、正式な系列モデルではない。
GN粒子技術に対応していない旧世代機が使用するため、その照準や変形などの操作は全てパイロットが目測とマニュアルでしなければならない。
ガンダムナドレアクウオス
- GNマスクソード
ガンダムナドレアクウオスが装備するモデル。
鍔部分に大型のガンダムフェイスを有し、刀身自体はクラビカルアンテナの機能を持つ。
武装というよりはトライアルシステムの機能拡張用の補機としての意味合いが強い。
ガンダムハルート
- GNソードライフル
ガンダムハルートの主装備となるモデル。
これまでのキュリオス系に装備されてきた速射性の高いGNライフルと開閉式GNビームシザー、クリスタル素材のGNソードの3つを統合させたマルチウエポン。
飛行形態時には主翼を形成し、ザンライザーのように突撃して敵機を切り裂く運用法が取れる。
- GNシザービット
クリスタル素材のGNソードを鋏状に組み合わせた、ガンダムハルートのビット兵器。
ビット自体のパワーは貧弱だが、高い溶断能力で対象を瞬時に両断する破壊力を有する。
ガンダムスローネツヴァイ
- GNバスターソード
ガンダムスローネツヴァイにて導入された手持ち式の大型実体剣。
GNソードと同じく高い切断能力を有するほか、インパクトの瞬間にGN粒子の質量軽減効果を切って運動エネルギーを高めた破砕斬撃を繰り出すことが可能。
GN-Xシリーズ
- GNバスターソード
GN-XⅡが使用するモデル。表面にGNフィールドを定着することでシールドとしても使用できる。
この機能は対ELSにも有効であり、アンドレイ・スミルノフはわざわざこの武装を調達して乗機のGN-XⅣに装備、最終決戦に臨んだ。
エンプラス/レグナント
- 対艦GNソード
エンプラスとレグナントの主翼を構成する大型GNソード。
対象をすれ違いざまに切断する目的で装備されているが、レグナントの方はもっぱらダブルオーライザーとの鍔迫り合いで使用された。
ガッデス
- GNヒートサーベル
ガッデスが装備する中型の実体剣。
その名の通りGN粒子を熱変換して溶断能力を持たせた武装だが、GNカタールのような機構を有していないために性能は劣る。
武装というよりはGNビームサーベルファングのコントロールユニットとしての目的が強く、これを損失するとファングの操作能力が低下してしまう。
スサノオ
- 強化サーベル「シラヌイ」「ウンリュウ」
スサノオの主武装である日本刀型実体剣。
ビーム発振器を内蔵しており、刀身にビームサーベルを纏わせることも可能。
2本を合体させることで双頭剣「ソウテン」となる。