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「最大加速時でルート誤差が0.25しかないとは、これが超兵の力…しかし、彼女はまだ乙女だ」

「5年前、低軌道ステーションの事故、救助作業に参加してくれた事、感謝する」


CV:石塚運昇(TV版)/?(Gジェネクロスレイズ以降)

舞台版キャスト:加藤靖久

人物像編集

身長:189cm

体重:一期時82kg

二期時78kg

血液型:A型

生年月日:2264年1月28日

年齢:一期時43歳

   二期時48歳

出身地:ロシア


「ロシアの荒熊」の異名を持つ人類革新連盟軍MS部隊の優秀な指揮官で、その名は軍内外に広く知れ渡っている。『1st』における階級は中佐。左眼の上から頬にかけて大きな傷跡を持つ歴戦の勇士で、MSパイロットとしての能力もきわめて高い。

かつての太陽光発電紛争における宇宙戦で、負傷した指揮官に変わって急遽指揮した作戦が成功、部隊を勝利させたことでエースになったらしい。

ガンダムの性能を確かめるため、単機でエクシアに挑むなど、風聞を信じず、自分で見聞きしたものしか信用しない主義である。「超人機関」により生み出された超兵ソーマが部下として配属されたが、若い彼女が戦闘に参加することや、超人機関の非人道的な研究については否定的であった。

『2nd』におけるセルゲイは、アロウズの士官から侮辱されても抵抗せず、衛星兵器メメントモリに関して下された箝口令に苦悩しながらも従うなど、『1st』で見られたような勇猛な軍人としての姿は鳴りを潜めている。

敵ではあるが基本的には善人であり、奇人変人狂人外道人格破綻者揃いのガンダム00において数少ない人格者で「ガンダム00屈指の良心」と言われている。



1stの活躍編集

対ガンダムを目的に創設された特務部隊「頂武(ちょうぶ)」の隊長として、幾度となくガンダムと交戦した。GN粒子による電波撹乱を逆手にとってプトレマイオスを発見し、スメラギの戦術を裏をかいてキュリオスヴァーチェを鹵獲寸前まで追い詰めるなど、指揮官として高い能力を見せている。国連軍結成後は、ジンクス部隊を率いてガンダムを圧倒し、決戦において、傷つきながらもついにキュリオスを撃破した。なお国連軍で共に指揮をとっていたカティ・マネキンは上官にあたるが、軍人としては先輩である為か彼女はセルゲイに対し終始敬語で接している。


2ndでの活躍編集

ガンダム討伐の功績によって地球連邦軍の大佐に昇進している。ピーリスとは親子に近い関係を築いており、養子に迎え、本当の親子となることまで考えていたが、彼女にアロウズへの転属命令が下ったことでそれは保留となった。戦闘でピーリスが行方不明になった際には部下の制止を振り切って、単独で捜索を行なっている。発見した彼女から、「ソーマ・ピーリス」という人格が後から上書きされたものであり、現在は本来の人格を取り戻しているということを知らされ、1人の女性として幸せに生きることを願い、戦いに参加させないことを約束させてアレルヤに彼女を託している。その際アレルヤに『1st』での低軌道ステーション事故の際、救助に協力してくれたことに対し感謝の言葉を掛けた。

自軍がカタロン構成員として捕らえた沙慈・クロスロードを、対面しただけで戦士ではないと確信し、アロウズに存在が知られるや否やすぐに解放している。直後にアーバ・リントから殴られるも反論はしなかった。

ハーキュリーからクーデター計画を知らされた際も、諌めるのみで参加することはなかった。一方で、強硬な手段で世界統合を推し進めるアロウズに対しては疑問を抱いており、そういった彼の行動や思想は軍内部に少なからぬ影響を与えていたと言われ、アロウズからは危険視されていた。また、セルゲイによって死亡が報告されたピーリスの乗機は破壊されずに回収されており、上官であったマネキンもセルゲイの報告に疑念をいだくが、心に留めるだけで追求はしなかった。


スミルノフ家の闇編集

上述の通りセルゲイは軍においてはこの上ないほどの人格者である一方、職業仲間や任務のためなら家族のことすら顧みない一面がある。


息子アンドレイとは、妻ホリーの死を巡って深い確執があり、十数年に渡って音信不通で、アンドレイがアロウズに所属していたことも知らなかった。軍人となったことは、ハーキュリーを通じて知っていたようである。母を失って心を閉ざした息子と向き合う術を見出せず、結果として投げ出す形になってしまったことに大きな負い目を感じていた。


他にも家族より職業を優先しているのは、(もちろん悪意はないが)自分の家族を差し置き寵愛していたソーマを養子にしようとしていたことからも窺える。

もしかしたらワーカホリックの可能性もあるかもしれない。


このため、「軍人としては完璧だが、父親としては失格」という評価をされやすい。


最期編集

クーデター派による軌道エレベーター占拠事件では、「ティエレン全領域対応型」に搭乗して密使としてハーキュリーの下に向かったが、その任務自体がセルゲイを抹殺するための陰謀であり、彼の脱出を待つことなくメメントモリによる砲撃が行なわれ、軌道エレベーターは崩壊した。

ハーキュリーとともに脱出し、落下する破片の迎撃に当たったが、ハーキュリーと共にいたことでクーデターに与していたとアンドレイに誤解され、攻撃を受けた。息子に対して武器を振るうつもりは無かったが、説得も聞き入れてもらえずに、無抵抗のままコックピット付近にGNビームサーベルを受けてしまい、妻や息子への謝罪を語りながら、壮絶な最期を遂げた……。

死ぬ前に自機の爆発に息子を巻き込まないように離れる思いやりも見せた。

セルゲイとアンドレイの人間関係は本作のテーマである「解り合うこと」の困難を表現しているともいえる。


SDガンダム外伝では編集

新約SDガンダム外伝 創世超竜譚』では「魚人剣闘士ジンクス」というキャラが登場しており、明言されてはいないがセルゲイをモチーフとしていると思われる。


漁師であったが妻子を失い、復讐鬼として旅をしていた。旅も半ばに生きる目的を失っていた所を神の座を決めるバーサルウォーに選ばれ、第二試合で竜剣士キュリオスに敗北し脱落する。

そして心の安否を求めて覇界神バロックガン近衛騎士ジンクスとなり誇りを取り戻すため新たな秩序を求めたが、荒廃していく世界と竜王アリオスに敗れたことで、世界をバロックガンに渡してはならないことを悟り考えを改める。最期はバロックコアの影武者を道連れにして散っていった……。


ある意味、「自身が守るべき者や戦う誇りと言った全てを失ってしまったセルゲイのIF」とも言えるが、最後は本来の優しさを取り戻すことが出来た。


なお死亡したジンクスは後にカッズ・ザルト界に転生し、騎士ジンクスⅣとして邪教集団ジットと戦う正義の騎士となった。こちらの性格モチーフは劇場版のアンドレイと思われる。




余談編集

「スミルノフ」はロシアで最も多い苗字である。


関連タグ編集

機動戦士ガンダム00 ガンダム00 ソーマ・ピーリス アレルヤ・ハプティズム

アンドレイ・スミルノフ パング・ハーキュリー ミン中尉 キム司令 ティエレン GN-X 理想の上司


人格者 滅私奉公



  • 竜騎将バラン:妻を亡くし、自身の息子と敵対した父親同士。同じく運昇氏が演じている。
  • 堂島遼太郎:妻を交通事故で亡くしたことが原因で、と上手く接することが出来ず、一時は絆に亀裂が入りかけたが、姉の息子の助力もあって、娘と和解することが出来た。同じく運昇氏が演じている。
  • 煉獄槇寿郎:こちらも妻の死が原因で息子との関係が悪くなった父親。ただし、セルゲイとは逆に自身が心を閉ざしており、のちに息子に先立たれた後は更に荒んでしまったものの、最終的に息子の遺志を継いだ少年と出会ったことで改心する。
  • 猿飛ヒルゼン:忍としては実力派かつ人格者であるが、父親としてはいささか欠けている面が目立つ点で共通している。息子に反発されて疎遠になっている点も同じだが、彼は弟子の反乱により死亡した。
  • デリング・レンブラン後のガンダム作品に登場する父親で、ある意味正反対の存在とも言える人物。善人であるが良い父親では無かったセルゲイに対し、デリングは全ての元凶となった人物ではあるがを想い続けていた。

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